ふわふわの食感と優しい甘さで、一時期大きなブームを巻き起こした高級食パン。
その中でも、和食職人が監修した日本の食卓に合うパンとして人気の「純生食パン工房 HARE/PAN(ハレパン)」ですが、ここ数年、全国で閉店が相次いでいるという話を耳にします。
せっかくお気に入りのお店を見つけても、なくなってしまうのは悲しいですよね。
晴れパンの閉店ラッシュはなぜ?閉店理由を紹介

全国に店舗を拡大してきた晴れパンですが、2022年頃から閉店する店舗が目立つようになりました。
その背景には、社会情勢や業界全体の変化など、複数の要因が複雑に絡み合っていると考えられます。
小麦の高騰や人件費、光熱費の高騰のため
閉店の最も直接的な原因は、運営コストの急激な上昇です。
パン屋の経営は、原材料費、人件費、そして店舗を運営するための光熱費という3つの大きなコストに支えられています。
しかし、近年これらのすべてが高騰しており、経営を圧迫しているのです。
晴れパンのように、オリジナルブレンドの小麦粉や北海道産生クリーム、こだわりのバターといった高品質な食材を売りにしている高級食パン専門店にとって、原材料価格の高騰は特に大きな打撃となります。
円安の進行も、輸入食材の価格を押し上げる一因となっているようです。
また、人件費や、オーブンを常に稼働させるための電気代・ガス代といった光熱費の上昇も無視できません。
コスト増を販売価格に転嫁しようにも、頻繁な値上げは顧客離れにつながる恐れがあり、多くの店舗が厳しい経営判断を迫られた結果、閉店という選択に至ったと考えられます。
| 閉店が増えた背景にあるもの | 内容 |
|---|---|
| 人材確保の難しさ | パン職人の育成には時間がかかり、労働環境の改善も課題となるため、安定した人材確保が難しいのが現状です。 |
| 廃棄ロスの管理 | パンは日持ちしないため、売れ残りは廃棄ロスに直結します。日々の需要予測が非常に重要になります。 |
| 多様化する顧客ニーズ | 健康志向の高まりやアレルギー対応など、お客様の求めるものが多様化しており、それに応えるための開発コストもかかります。 |
| オンライン販売への移行 | 実店舗だけでなく、オンラインでの販売体制を整えるには、ウェブサイト構築や配送システムの導入など、新たな投資が必要になります。 |
高級食パンブームの終焉と競争激化のため
閉店ラッシュの背景には、ブームが落ち着いたことも大きく影響しています。
2019年頃の高級食パンブームの時期には、「珍しさ」や「話題性」から多くの人が晴れパンを買い求めましたが、ブームが一段落すると、消費者の関心も薄れていきました。
ブームに乗って「乃が美」や「銀座に志かわ」といった競合他社だけでなく、様々なコンセプトの高級食パン専門店が次々とオープンし、市場は飽和状態になりました。
消費者の選択肢が増えたことで顧客が分散し、一店舗あたりの売上が減少し、経営が厳しくなった店舗も少なくないでしょう。
晴れパンの「ふわっとした甘み」という特徴は多くの人に愛されましたが、似たような特徴を持つパンが増える中で、他店との明確な差別化を図り、リピーターを確保し続けることが難しくなったという側面も考えられるのです。
競合店と特徴の比較表
| ブランド名 | 特徴 | 備考 |
|---|---|---|
| 乃が美 | ・日本の高級生食パンブームの火付け役 ・卵不使用で柔らかい食感 ・自然な甘さが特徴 | 和食に合うシンプルな味わい |
| 銀座に志かわ | ・水にこだわり、しっとりとした食感 ・自然な甘さと軽い口当たり | トーストでも生でも美味しい |
| 瀬戸 | ・少し硬めでしっかりとした食感 ・自然な甘さが控えめ | 甘さ控えめで食事パンとしても最適 |
| 非常識 | ・ユニークなネーミングとマーケティング ・濃厚な甘さとリッチな食感 | デザート感覚で楽しめる高級食パン |
コロナ禍とその後の経営環境の変化のため
コロナ禍という未曾有の事態も、パン業界に大きな影響を与えました。
当初は「おうち時間」の充実を求める人々によるテイクアウト需要の増加など、追い風となった側面もありました。
しかし、その後の人々のライフスタイルの変化が、経営環境を大きく変えた可能性があります。
外出自粛が緩和され、人々が外食や旅行にお金を使うようになると、「日常のちょっとした贅沢」であった高級食パンへの支出が抑えられるようになったのかもしれません。
また、コロナ禍で多くの飲食店が受けられた補助金が終了したことも、閉店ラッシュの一因として指摘されています。
2022年頃から、補助金に頼らずに自力で経営を維持していく「実力勝負」の段階に入り、体力の続かない店舗が閉店を余儀なくされた、という見方もできるのです。
晴れパンの閉店ラッシュ?過去に閉店した店舗例
実際に、ここ数年で多くの晴れパン店舗が閉店しています。
以下にその一部をまとめました。
- 純生食パン工房 HARE/PAN 前橋店(2025年1月10日閉店)
- 純生食パン工房 HARE/PAN 中野店(2024年2月25日閉店)
- 純生食パン工房 HARE/PAN 鹿嶋店(2024年1月31日閉店)
- 純生食パン工房 HARE/PAN 八王子店(2023年4月9日閉店)
- 純生食パン工房 HARE/PAN 新潟女池店(2023年4月13日閉店)
- 純生食パン工房 HARE/PAN 郡山店(2023年4月30日閉店)
- 純生食パン工房 HARE/PAN 茅ヶ崎店(2022年10月31日閉店)
- 純生食パン工房 HARE/PAN 倉敷店(2022年5月13日閉店)
- 純生食パン工房 HARE/PAN 春日井市梅ケ坪町店(2022年頃閉店)
このように、全国各地で閉店が確認されており、ブームの時期に出店した店舗が数年で閉店に至るケースも少なくないようです。
晴れパンについておさらい

閉店のニュースが続くと少し寂しい気持ちになりますが、晴れパンは今も全国に多くの店舗を構え、たくさんのファンに愛されているブランドです。
ここで改めて、晴れパンがどのようなパン屋さんなのか、その魅力や特徴をおさらいしてみましょう。
概要
晴れパンは、「日本の食卓に合う純生食パン」をコンセプトに掲げる食パン専門店です。
長年日本料理に精通した料理人の中川透さんが監修しており、和食のように毎日食べても飽きのこない味を追求しています。
一番のこだわりは、その素材選びにあります。
オリジナルブレンドの小麦粉、北海道産の生クリーム、吟味されたバターやマーガリンを使用し、さらに隠し味として「はちみつ」を加えることで、独特のふわっとした優しい甘みと、耳まで柔らかい食感を実現しているのです。
2023年1月からは、よりコクを出すために北海道産の「四葉バター」に変更するなど、美味しさへの探求を続けています。
また、卵を一切使用していないのも大きな特徴で、卵アレルギーのある方やお子様でも安心して食べられるように配慮されています。
| パンの種類 | 特徴 |
|---|---|
| 純生食パン | 日本の食卓に合うように和食職人が監修した食パン。 オリジナルブレンドの小麦粉、北海道産生クリーム、吟味されたバターやマーガリン、はちみつを独自配合しており、ふわっとした甘みとやわらかな食感が特徴です。 卵不使用で、耳までやわらかく、そのままちぎって食べるのが推奨されています。そのままでも、トーストしても美味しく楽しめます。 |
| プレミアムデニッシュ | 高級感あふれる贅沢な味わいのデニッシュ食パンで、高い評価を得ています。 |
| あん食パン | 北海道産つぶあんを100%使用し、生地に練り込んだ期間限定・数量限定の商品です。そのまま食べても、トーストしてバターを乗せても美味しく、お子様からお年寄りまで楽しめます。 |
看板商品はもちろん「純生食パン」で、価格は1本(2斤)で1,080円(税込)です。
個人的にも好きな食パンでコクがあって美味しいですよ。
そのほか、つぶあんを贅沢に練り込んだ「あん食パン」や、プレミアムデニッシュ、季節限定のパンなど、店舗によっては様々な商品が楽しめます。
晴れパンに対する独自調査と口コミ一覧
晴れパンは実際に食べた人からどのように評価されているのでしょうか。
SNSやレビューサイトの口コミを調査したところ、約8割以上の人が「美味しい」「また食べたい」といったポジティブな印象を持っていることがわかりました。
もちろん、「甘すぎる」「値段が高い」といった意見も一部には見られますが、全体としては非常に評価の高いパンであると言えそうです。
向いている人
これまでの情報から、晴れパンは特に次のような人におすすめできるパンだと言えます。
甘くて柔らかいパンが好きな方はもちろん、食の安全に気を遣う方や、大切な人への贈り物としても最適です。
- ほんのり甘い味わいのパンが好きな人
- 耳まで柔らかい、ふわふわ・もっちりした食感が好みの人
- パンそのものの味をシンプルに楽しみたい人
- 卵アレルギーを持っている、または小さなお子様がいるご家庭
- ちょっとした手土産やプレゼントを探している人
Q&A
ここでは、晴れパンに関するよくある質問から、少しマニアックな疑問まで、Q&A形式でお答えします。
- 卵は本当に使われていないのですか?
はい、晴れパンの「純生食パン」には卵は一切使用されていません。そのため、卵アレルギーをお持ちの方でも安心してお召し上がりいただけます。ただし、同じオーブンで卵を含む他の商品を製造している場合があるため、重篤なアレルギー症状をお持ちの方は、購入前に各店舗にご確認いただくことをお勧めします。
- 地方発送はしてもらえますか?
地方発送は行っていません。晴れパンは、焼き立ての最も美味しい状態をお客様に届けたいという想いから、基本的には店頭での直接販売のみとなっています。お近くの店舗でお買い求めください。
- 「純生食パン」の「生」ってどういう意味ですか?
「生」という言葉は、「焼かずにそのまま食べても美味しい」ということを表しています。トーストしなくても、パン本来のふわふわとした食感や優しい甘みを存分に楽しめるのが、晴れパンの大きな魅力なのです。この「生食パン」というスタイルは、近年の高級食パンブームを象徴するキーワードにもなりました。
- パン屋さんで働くのは、やはり大変なのでしょうか?
パン屋の仕事は、一般的に早朝からの仕込みや力仕事も多く、簡単ではありません。パン作りには「仕込み」「成形」「焼成」といった専門的な工程があり、気温や湿度によって生地の状態が変わるため、経験と技術が求められます。晴れパンのような専門店では、主にパンの製造と「販売」のポジションに分かれますが、お客様に最高のパンを届けるというやりがいのある仕事だと言えるでしょう。
- なぜ店舗によって、売っているパンの種類が違うのですか?
晴れパンの公式サイトにも記載がある通り、店舗ごとに取り扱い商品が異なります。これは、晴れパンがフランチャイズ展開をしていることと関係があると考えられます。各店舗のオーナーが、その地域の客層やニーズに合わせて、定番の純生食パンに加えて、あん食パンやデニッシュ、ラスクといった商品を仕入れたり、独自の期間限定商品を開発したりすることがあるためです。お店ごとに違った発見があるのも、晴れパンを巡る楽しみの一つかもしれませんね。
