インターネット上や口コミで、香川県高松市にある「イオンモール高松」が「廃墟化している」「スカスカでガラガラ」といった声も。
2007年の開業から十数年が経過し、地域の人々の生活を支えてきたこの大型商業施設は、本当に活気を失ってしまったのでしょうか。
イオンモール高松が廃墟でやばい?スカスカ・ガラガラ?

イオンモール高松が「ガラガラ」と言われるのは単に人気がないというわけではなく、開業当初からの構造的な課題や、周辺の商業環境の激しい変化が大きく影響していそうです。
強力な競合施設の存在と商圏の重複が著しいため
最大の理由は、周辺に強力なライバルが複数存在することです。
香川県内には、集客力で圧倒的な人気を誇る「ゆめタウン高松」や、同じイオングループでありながらより大規模な「イオンモール綾川」があります。
イオンモール綾川は映画館を併設しており、一日中楽しめるエンターテイメント性が高いため、ファミリー層や若者層を引きつけている一方で、イオンモール高松には映画館がありません。
おそらく少し離れたイオンシネマ高松東やイオンモール綾川まで行っている人も多いでしょう。
映画館が全てではないですが、休日の過ごし方を考える際に、選択肢から外れてしまうケースも考えられます。
また、イオングループ内での自社競合もあると思います。
イオンモール綾川の開業により、本来イオンモール高松がターゲットとしていたであろう商圏の顧客が分散してしまったのです。
出店計画段階での商圏分析において、地域内の消費者の流れを完全に読み切れなかった可能性もあったと思いますし、結果として、限られたパイを複数の大型施設で奪い合う形となり、イオンモール高松が相対的に閑散として見える状況が生まれたためです。
| 補足情報 | 内容 |
|---|---|
| 競合施設 | ゆめタウン高松、イオンモール綾川などが強力なライバルです。 |
| 魅力の違い | イオンモール綾川は映画館を併設し、エンタメ性が高いです。 |
| 顧客の動向 | より魅力的な施設へ顧客が流れてしまう傾向があると考えられます。 |
| 戦略的視点 | イオングループ内での商圏の重複が、集客に影響している可能性があります。 |
テナント構成と施設魅力における構造的な課題を抱えているため
開業当初からの施設構造やテナント構成も、状況に影響を与えています。
イオンモール高松は、開業時に150あった専門店が、90店舗まで減少しており、空きテナント率が約17%に達したこともあり、全国のショッピングセンターの平均空室率を大きく上回る数字であり、「スカスカ」という印象を与えたのです。
開業翌年には、準核店舗であった大型書店が撤退するなど、早い段階からテナントの定着に苦戦していた歴史があります。
もちろん、その後も新しいテナントの誘致は行われていますが、一度失われた活気を取り戻すのは容易ではありません。
専門的に見ると、大型商業施設の成功には、その施設ならではの「キラーコンテンツ」や「体験価値」が不可欠です。
イオンモール高松は、日常の買い物には便利であるものの、わざわざ遠くから足を運びたくなるような、強力な磁力を持つテナントやイベントが、競合に比べて不足しているのかもしれません。
消費者のニーズが「モノ消費」から「コト消費」へと移り変わる中で、その変化への対応が少し遅れてしまった可能性が考えられるためです。
公共交通機関でのアクセスが限定的で車社会に依存しているため
イオンモール高松は、高松市西部のさぬき浜街道沿いに位置する典型的な郊外型モールであり、主な交通手段は基本的に車。
約3,000台を収容できる広大な無料駐車場は、車利用者にとっては大きなメリットですが、裏を返せば、車を運転しない学生や高齢者、観光客などにとってはアクセスしにくい場所であると言えます。
JR高松駅からのシャトルバスは運行されていますが、2019年からは有料化(100円、2024年10月からは130円に値上げ)されており、完全な気軽さを提供できているとは言えない状況です。
このような車への過度な依存は、地域の中心市街地の空洞化を招く一因とも指摘されていて、公共交通機関で気軽に立ち寄れる都心部の商業施設や、より広域からのアクセスが良い他のモールに客足が向かいやすい構造になっているためです。
| アクセス方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 自家用車 | 約3,000台の広大な無料駐車場があり、非常に便利です。 | 運転できない層にはアクセスが難しいです。 |
| ことでんバス | JR高松駅から直通バスが運行しています。 | 以前は無料でしたが、現在は有料です。 |
| 徒歩・自転車 | 近隣住民の方には便利な選択肢です。 | 広域からのアクセスには向いていません。 |
| 鉄道 | 最寄り駅(香西駅)から約1.3kmと、徒歩では少し距離があります。 | 駅からのアクセスが良いとは言えません。 |
ちなみに最近ではイオンの閉店が多いと噂されているようです。

イオンモール高松についておさらい
ここまでイオンモール高松が直面する課題について見てきましたが、もちろん魅力的な側面も数多くあります。
概要
イオンモール高松は、2007年4月26日に「イオン高松ショッピングセンター」として開業。
敷地面積は約11万平方メートルを超える広大な施設。
開業当初は150の専門店がありましたが、約90店舗が営業しています。
核店舗である「イオン高松店」を中心に、ファッション、雑貨、グルメ、サービスなど多様な店舗が揃っています。
2011年には現在の「イオンモール高松」に名称を変更し、運営もイオンリテールからイオンモール株式会社へと移管されました。
また、災害時には地域住民の一時避難所として機能する協定を高松市と結ぶなど、地域貢献活動にも力を入れています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | 香川県高松市香西本町1-1 |
| 開店日 | 2007年4月26日 |
| 敷地面積 | 約111,000 m² |
| 店舗数 | 90店舗(2024年7月時点) |
| 駐車台数 | 約3,000台 |
| 営業時間 | 店舗により異なる(食品売場は7:00~22:00) |
イオンモール高松のイメージ調査と口コミ一覧
「ガラガラ」という声がある一方で、イオンモール高松に対して好意的な意見を持つ人も少なくありません。
各種口コミサイトやSNSでの評判を総合的に分析すると、利用者の約6~7割は、施設の特定の側面に対してポジティブな印象を持っているように感じます。
「平日は空いていて自分のペースで買い物ができる」「駐車場が広くて停めやすい」といった点は、混雑を避けたい人々にとって大きな魅力となっています。
【良い口コミ】
- 平日は人が少なくて、ベビーカーでもゆっくり見て回れるから助かります。
- 最近入ったオフプライスストアが楽しい!掘り出し物を見つけるのが好き。
- 子供向けの英会話教室に通わせています。買い物のついでに寄れるのが便利。
- 買取専門店の「わかば」さんが入っているので、不要なものを売るのに利用しています。
- フードコートが広々としていて、家族で利用しやすいです。
【気になる口コミ】
- やっぱり2階や3階は空き店舗が目立って、少し寂しい感じがします。
- 映画館がないのが本当に残念。映画を観たいときは綾川まで行きます。
- 活気という点では、ゆめタウンの方が上かなと感じてしまいます。
- もう少し若者向けのトレンド感のあるお店が増えると嬉しいです。
向いている人
これらの特徴を踏まえると、イオンモール高松は次のような人におすすめのショッピングモールだと言えるでしょう
自分の目的やライフスタイルに合わせて利用することで、その魅力を最大限に感じることができるはずです。
- 人混みを避けて、落ち着いた環境で買い物を楽しみたい人
- 「LOCUST」や「Colorsu」といったオフプライスストアで宝探しをしたい人
- 車での移動がメインで、駐車のしやすさを重視する人
- 日常の食料品や日用品のまとめ買いを効率的に済ませたい人
- 「カーブス」でのフィットネスや「セイハ英語学院」での子どもの習い事など、特定のサービスに目的がある人
- 買取専門店で不要品を整理したいと考えている人
Q&A
イオンモール高松について、よくある質問から少しマニアックな疑問まで、Q&A形式でお答えします。
- 営業時間を教えてください。
営業時間は店舗によって異なります。核店舗であるイオン高松店の食品売場は朝7時から夜22時までと非常に長く営業しています。1階から3階のイオン直営売場は9時から22時まで、専門店街やフードコートは基本的に10時から21時までです。詳しい営業時間は公式サイトで確認することをおすすめします。
- イオンモール綾川との一番の違いは何ですか?
最大の違いは「映画館(イオンシネマ)の有無」です。イオンモール綾川には映画館がありますが、高松にはありません。そのため、エンターテイメント性を求めるなら綾川、落ち着いた買い物を求めるなら高松、という使い分けができます。また、高松は四国初出店のオフプライスストアが複数入居しているのが特徴です。
- 最近、何か新しい動きはありましたか?
はい、テナントの活性化に向けた動きは続いています。2025年5月30日には、パルグループが手掛けるオフプライスストア「LOCUST(ローカスト)」が四国に初出店し、話題を集めました。このように、時代のニーズに合わせた新しい店舗を積極的に導入しようという姿勢が見られます。
- 外国人観光客も訪れるのですか?
はい、訪れています。2019年のデータでは、イオンモール高松周辺は1万人以上の外国人観光客が滞在したスポットとして分析されています。これは、インバウンド需要の取り込みという点でもポテンシャルを秘めていることを示しています。高松港からのアクセスも考慮すると、今後さらに重要な拠点になる可能性があります。
- 「廃墟」という噂は本当ですか?夜は危ないのでしょうか?
「廃墟」という言葉は、主に平日の昼間や上層階の空きテナントが目立つ様子を指した、やや大げさな表現だと思われます。施設は清潔に管理されており、夜間も照明が灯り、警備も行われているため、治安の面で危険を感じることはまずありません。むしろ「人が少なくて安全に買い物ができる」と好意的に捉える声もあるくらいです。
