「近所のミニストップが閉店セールをしてる…」「ハロハロの季節なのに、もうお店がない!」そんな悲しい声をSNSなどで最近よく見かけませんか?ソフトクリームやXフライドポテトなど、他にはない魅力で私たちを楽しませてくれたミニストップ。
それなのに、なぜ全国で閉店が相次いでいるのでしょうか。
ミニストップが閉店ラッシュ理由がひどい?なぜ閉店が相次ぐ?

ミニストップは2024年2月期決算で6期連続の営業赤字となるなど、非常に厳しい経営状況にあります。
2023年度には61店舗、2022年度には58店舗と、毎年多くの店舗が姿を消しているのです。
この閉店ラッシュの裏には、単に「売上が悪いから」だけでは片付けられない、複数の根深い問題が絡み合っています。
独自の強みが逆に足かせに?高コストな運営体制と物流の壁のため
ミニストップの最大の魅力といえば、店内で調理されるファストフードや、濃厚なソフトクリームですよね。
しかし、この「店内調理」という強みが、実は経営を圧迫する大きな要因になってしまっているのです。
フライヤーやソフトクリームの専用機械など、他社にはない設備を導入する必要があるため、1店舗あたりの初期投資がどうしても高額になってしまいます。
美味しい商品を提供するためには、スタッフの調理スキルも必要で、その教育にも時間とお金がかかるのです。
これは、コンビニ経営を始めたいと考えるフランチャイズオーナーさんにとって、かなり高いハードルになっているのが現実だと思います。
また、ソフトクリームの原料のように、特別な温度管理が必要な商品は、専用の物流センターから運ばなければなりません。
そのため、物流拠点を新しく作れないエリアには、そもそも出店すること自体が難しいのです。
石川県や広島県にミニストップが1店舗もないのは、こうした物流の壁が大きな理由として考えられます。
結果として、コストに見合う売上が見込めない不採算店が増え、閉店せざるを得ない状況に追い込まれてしまったため。
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| お客さん側 | ミニストップでしか味わえない特別な商品が楽しめます。 | 店舗が少ないので、行きたくても近くにないことが多いです。 |
| オーナーさん側 | 熱心なファンがついてくれやすく、やりがいを感じられます。 | 開店資金や日々の運営コストが高く、負担が大きいです。 |
| ミニストップ企業側 | 他のコンビニにはない、独自のブランドイメージを保てます。 | 新しくお店を出せるエリアが限られてしまい、成長しにくいです。 |
大手3社の壁は厚すぎた…熾烈なコンビニ戦争と戦略のズレのため
日本のコンビニ業界は、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの「大手3社」が圧倒的な力を持っています。
「ドミナント戦略」といって、特定の地域に集中的にお店を出すことで、物流を効率化し、その地域の「当たり前の存在」になる戦略をとっています。
この牙城に、後からミニストップが割って入るのは、本当に大変なことなのです。
ミニストップは「コンビニ+ファストフード」という独自の「コンボ戦略」を掲げてきましたが、最近では大手3社も淹れたてコーヒーや本格的なホットスナックに力を入れており、お客さんから見ると「ミニストップだけの特別な魅力」が伝わりにくくなっているのかもしれません。
ソフトクリームやハロハロは確かに魅力的ですが、毎日買うものではないですよね。
日常的なお弁当や飲み物を買う「ついで買い」では、やはり店舗数が多くて便利な大手3社が選ばれやすいのが現実です。
さらに、皮肉なことに、同じイオングループの都市型小型スーパー「まいばすけっと」が急成長していることも、ミニストップの立場を難しくしている一因と考えられます。
まいばすけっとは、イオンのプライベートブランド「トップバリュ」をお手頃価格で提供し、都市部の住民の心を掴んでいます。
ミニストップもトップバリュ商品を扱っていますが、価格や品揃えの面でまいばすけっとと競合してしまい、グループ内での役割が曖昧になってきているように思われます。
こうした厳しい競争環境の中で、独自の立ち位置を確立できず、客数が減り続けてしまったため。
| 項目 | ミニストップ | 大手コンビニ3社 |
|---|---|---|
| 主な戦略 | 店内調理を軸にした「コンボ戦略」です。 | 店舗数を活かした「ドミナント戦略」です。 |
| 抱える課題 | 日常的な利用客が減少し、売上が伸び悩んでいます。 | 店舗同士の競争が激しく、人手不足も深刻です。 |
| 今後の焦点 | 他にはない独自性をどう磨き、収益を改善するかが問われます。 | AI活用や新サービス導入で、さらなる利便性を追求しています。 |
あってはならない裏切り…不祥事によるブランドイメージの失墜のため
ミニストップの経営に追い打ちをかけたのが、2025年に発覚した「消費期限偽装問題」です。
これは、一部店舗で、店内で手作りしたおにぎりなどの消費期限ラベルを不正に貼り替え、期限を偽って販売していたという、食の安全を揺るがす深刻な問題でした。
ミニストップの最大の武器であったはずの「店内調理」への信頼を、根底から覆すもので、お客さんからは「信用できなくなった」「買うのが怖い」といった声が上がり、大きな客離れを引き起こしたのです。
実際に、問題発覚後に店内調理品の販売を全店で休止した2025年8月には、既存店の売上高が前年同月比で2.2%減少し、客数も3.5%減りました。
他の大手コンビニが売上を伸ばしている中でのこの落ち込みは、いかにこの問題のインパクトが大きかったかを物語っています。
一度失ってしまった信頼を取り戻すのは、本当に難しいことです。
「食」に関わる問題は、お客さんの心に深い不信感を植え付けます。
この事件によって、長年ミニストップを愛してきたファンまでもが離れてしまい、業績悪化の負のスパイラルから抜け出せなくなってしまった。
これは、閉店ラッシュの背景にある、最も悲しい理由の一つと言えるかもしれません。
| 影響の側面 | 詳細 | お客さんへのインパクト |
|---|---|---|
| 売上への影響 | 店内調理品の販売休止で、客数と売上が大きく減少しました。 | 食べたかったおにぎりや惣菜が買えなくなり、がっかりします。 |
| ブランドへの影響 | 「安全・安心」という食に対する信頼が大きく損なわれました。 | お店や会社そのものに対して、不信感や不安を抱いてしまいます。 |
| 店舗運営への影響 | 働くオーナーさんや店員さんのモチベーション低下に繋がります。 | いつも利用するお店で、そんなことが起きていたのかと不安になります。 |
閉店ラッシュでひどい?過去に閉店した店舗一覧
実際に調査すると以下のような店舗が閉店しており、かなりの数です。
2025年
- 2025年10月14日:ミニストップ北上江釣子店 閉店
- 2025年7月31日:ミニストップ綱島店 閉店
- 2025年7月27日:ミニストップ 柏マルイ店 閉店
- 2025年6月30日:ミニストップ 新宿左門町店 閉店
- 2025年6月30日:ミニストップ 名古屋梅森坂2丁目店 閉店
- 2025年5月31日:ミニストップ 石神井町5丁目店 閉店
- 2025年5月31日:ミニストップ 志茂駅前店 閉店
- 2025年5月31日:ミニストップ 上井草店 閉店
- 2025年5月31日:ミニストップ 徳島北沖洲店 閉店
- 2025年5月30日:ミニストップ 福島南矢野目店 閉店
- 2025年5月30日:ミニストップ 相馬沖ノ内店 閉店
- 2025年5月30日:ミニストップ いわき鹿島店 閉店
- 2025年5月30日:ミニストップ いわき平長橋町店 閉店
- 2025年5月30日:ミニストップ 南三陸さんさん商店街店 閉店
- 2025年5月30日:ミニストップ 藤岡中栗須店 閉店
- 2025年5月30日:ミニストップ 邑楽町中野店 閉店
- 2025年5月30日:ミニストップ 浜松豊保店 閉店
- 2025年5月30日:ミニストップ 名古屋清水山店 閉店
- 2025年5月30日:ミニストップ 大垣池尻町店 閉店
- 2025年4月30日:ミニストップ 国見あつかしの郷店 閉店
- 2025年4月30日:ミニストップ 笠間美原店 閉店
- 2025年3月31日:ミニストップ 宇都宮済生会病院店 閉店
- 2025年1月31日:ミニストップ北加瀬店 閉店
2024年
- 2024年5月31日:ミニストップ ひたちなか稲田店 閉店
- 2024年4月30日:ミニストップ 習志野第一病院前店 閉店
- 2024年3月31日:ミニストップ 川崎宮前町店 閉店
- 2024年2月28日:ミニストップ 市原白塚店 閉店(一時閉店の可能性あり)
- 2024年1月31日:ミニストップ イオンモール幕張店 閉店
2023年
- 2023年3月31日:ミニストップ四日市波木店 閉店
- 2023年3月30日:ミニストップ調布仙川店 閉店
- 2023年3月10日:ミニストップ茨城町長岡店 閉店
- 2023年3月10日:ミニストップ 東菅野5丁目店 閉店
- 2023年3月10日:ミニストップおおたかの森駅前店 閉店
- 2023年3月10日:ミニストップ武蔵境2丁目店 閉店
- 2023年3月10日:ミニストップ 二俣川店 閉店
- 2023年3月10日:ミニストップ大和上草柳店 閉店
- 2023年3月10日:ミニストップ藤沢獺郷店 閉店
- 2023年3月10日:ミニストップ香川町店 閉店
- 2023年3月10日:ミニストップ福津日蒔野店 閉店
- 2023年3月9日:ミニストップ福島笹木野店 閉店
- 2023年3月9日:ミニストップ須賀川岩渕店 閉店
- 2023年3月9日:ミニストップ宮原2丁目店 閉店
- 2023年3月9日:ミニストップ四街道下志津新田店 閉店
- 2023年3月9日:ミニストップ 川島町中山店 閉店
- 2023年3月9日:ミニストップ 木曽川町門間店 閉店
- 2023年3月9日:ミニストップ豊田岩滝町店 閉店
- 2023年3月9日:ミニストップ 豊田本新町店 閉店
- 2023年3月1日:ミニストップ 金町駅北口店 閉店
- 2023年3月頃:ミニストップ富士川木島店 閉店
ミニストップがひどい?100人の印象を調査
閉店ラッシュや不祥事など、ネガティブな話題が目立つミニストップですが、世間の人々は実際にどう感じているのでしょうか。
SNSなどの声を元に、100人の印象を調査してみました。
ポジティブな意見:55%
ネガティブな意見:25%
中立・その他の意見:20%
向いている人
色々と厳しい状況にあるミニストップですが、それでも他にはない魅力がたくさんあるのも事実です。
では、今のミニストップは、どんな人に向いているのでしょうか。
- ミニストップでしか味わえないソフトクリームやポテトを心から愛している人
- 大手コンビニの画一的な商品ラインナップに少し飽きを感じている人
- イオングループの「トップバリュ」製品を、スーパーではなくコンビニで手軽に購入したい人
- 効率や便利さだけでなく、少し変わった「目的買い」の楽しみをコンビニに求める人
Q&A
ミニストップについて、よくある質問や、ちょっと気になるニッチな疑問にお答えします。
- ミニストップの店舗がない県があるのはなぜですか?
はい、石川県、広島県、新潟県など、ミニストップが1店舗も存在しない「空白県」があります。これは、ミニストップの大きな特徴であるソフトクリームや店内調理品を各店舗に届けるための、専用の物流センターがその地域にないことが主な理由です。物流網を一から作るのは非常にコストがかかるため、戦略的に出店エリアを絞っていると考えられます。
- 閉店したミニストップの跡地はどうなることが多いですか?
ケースバイケースですが、いくつかのパターンが見られます。例えば、「100円ローソン」など、別のコンビニエンスストアに変わる例が報告されています。また、全く異なる業種の店舗が入ったり、駐車場になったり、更地のままになったりすることもあります。イオングループの小型スーパー「まいばすけっと」に業態転換する可能性も指摘されていますが、これは店舗数の多い都市部が中心になると思われます。
- 国内では苦戦しているけど、ミニストップの海外事業はどうなっているのですか?
ミニストップは海外事業で大きな戦略転換を行っています。かつては韓国や中国でも事業を展開していましたが、これらからは撤退し、現在はベトナム事業に力を注いでいます。そして、そのベトナム事業は非常に好調で、新しい店舗フォーマットが成功し、事業開始以来、初の黒字化を達成したのです。国内事業が厳しい状況にある中で、このベトナムでの成功が、今後のミニストップ全体を支える重要な鍵になるかもしれませんね。
