街の憩いの場として、手頃な価格とこだわりのコーヒーで親しまれてきたモリバコーヒー。
しかし最近、SNSなどで「近所のモリバが閉店した」という声をよく見かけます。
本記事では、なぜモリバコーヒーの閉店が相次いでいるのか、その理由や背景を、利用者の方々の声も交えながら徹底的に調査し、真相に迫っていきたいと思います。
モリバコーヒーの閉店ラッシュ理由は?なぜ大量閉店?

モリバコーヒーの閉店が相次いでいる背景には、単一の理由ではなく、複数の要因が複雑に絡み合っていると考えられます。
人件費や原料費等の高騰の影響を受けたため
まず考えられるのが、飲食業界全体を悩ませているコストの上昇で、モリバコーヒーのような、利用しやすい価格帯を維持してきたお店にとって、この問題は経営に直接的な打撃を与えています。
飲食業界では、慢性的な人手不足が続いており、スタッフを確保するためには時給を上げざるを得ない状況で、モリバコーヒーも例外ではなく、研修制度を整えるなど人材確保に努めていましたが、人件費の負担は年々重くなっていたと思われます。
一部の店舗では慢性的に店員が足りていない様子が見られたという声もありました。

さらに、モリバコーヒーのこだわりの一つであった「フェアトレードコーヒー豆」の価格も、世界的な需要増や天候不順、そして円安の影響を受けて高騰していると考えられます。
フェアトレードは生産者の生活を支える素晴らしい取り組みですが、その分、価格変動の影響を受けやすい側面もあるのです。
コーヒー豆だけでなく、サンドイッチに使うパンや乳製品など、あらゆる食材の値段が上がっているのも事実です。
モリバコーヒーの魅力は、「こだわりのコーヒーなのに、価格が手頃」という点にありましたが、これだけコストが上昇してしまうと、その価格を維持したまま利益を出すのは非常に難しくなります。
かといって、大幅な値上げをすれば、今度は「手頃さ」という魅力が失われ、お客様が離れてしまうため、このジレンマが、経営を圧迫する大きな要因になったと考えられるのです。
| 赤字要因 | コスト上昇の内容 | カフェ経営への影響 |
|---|---|---|
| 人件費 | スタッフを確保するための時給アップは避けられません。 | スタッフの数を減らすと、サービスの質が落ちたり、清掃が行き届かなくなったりする可能性があります。 |
| 原料費 | こだわりのフェアトレード豆や、パンなどの食材価格が高騰しています。 | 商品価格を上げないと利益が出にくくなりますが、値上げは客離れのリスクを伴います。 |
| 光熱費 | 電気代やガス代の上昇も、長時間営業するカフェには大きな負担です。 | 営業時間を短縮せざるを得なくなるなど、サービスの利便性が損なわれることも考えられます。 |
競合店の影響を受けたため
次に考えられるのが、カフェ業界の非常に激しい競争で、モリバコーヒーは独自の魅力を持っていましたが、周りを見渡せば強力なライバルがたくさんいますし、最近ではコンビニでも美味しいコーヒーが飲めますよね。
そうした競合店の存在が、閉店の一因になったとも考えられるのです。
例えば、ドトールやカフェ・ベローチェといった低価格帯のチェーンは、駅の真ん前など、誰もが通りかかるような非常に便利な場所に店舗を構えていることが多いのですが、一方でモリバコーヒーは、少しだけ駅から歩く場所にあることもあり、純粋な「立ち寄りやすさ」では一歩及ばないケースもあったかもしれません。
また、コメダ珈琲店のように、少し値段は高くても「ふかふかのソファでゆったり過ごせる」という空間の快適さを売りに大成功しているチェーンもあり、モリバコーヒーは「価格」と「品質」のバランスで勝負していましたが、価格の安さに特化したチェーンや、空間の快適さに特化したチェーンに、それぞれの目的を持ったお客様を奪われてしまった可能性が考えられます。
スターバックスは季節ごとの限定フラペチーノや、最近では子供向けのメニューを導入するなど、常に新しい話題を提供し、ブランドイメージを更新し続けています。
それに比べると、モリバtバコーヒーは良くも悪くも「いつも通り」の安定感があり、目新しさやワクワク感という点では少し弱かったのかもしれません。
利用者の口コミを見ても、「コーヒーの味はチェーン店の中でかなり良い」という絶賛の声がある一方で、「アイスコーヒーは人工的な味で苦手」、「作り置きで酸化した味の時があってがっかりした」という厳しい意見も混在していました。
| カフェ名 | 強み | 弱み(口コミより) |
|---|---|---|
| モリバコーヒー | フェアトレード豆を使い、価格が手頃でフードも美味しいです。 | 店舗によって席が狭かったり、店員さんの対応に差があったりするようです。 |
| ドトール | とにかく価格が安く、駅前など便利な場所にあります。 | 店内が狭く、隣の席との距離が近くて落ち着かないという声があります. |
| コメダ珈琲店 | ソファ席でゆったりでき、フードメニューが充実しています。 | 他のチェーンに比べて、コーヒー一杯の価格設定が高めです。 |
親会社の方針転換による事業整理の対象となったため

モリバコーヒーの閉店ラッシュの最も大きな理由は、個々の店舗の業績不振ではなく、親会社の経営戦略にあるのかもしれません。
モリバコーヒーを運営しているのは、株式会社善祥カフェという会社で、この会社は「すき家」や「はま寿司」、「なか卯」などを展開する巨大外食グループ、ゼンショーホールディングスの連結子会社なのです。
ゼンショーグループは、多くのブランドを傘下に持つ巨大企業です。
企業が大きくなると、グループ全体として「どの事業に力を入れ、どの事業からは手を引くか」という判断、いわゆる「選択と集中」を常に行う必要があります。
成長が見込めるブランドに資金や人材を集中させ、そうでないブランドは整理することで、会社全体の利益を最大化しようとするためです。
例えば、同じゼンショーグループのファミリーレストラン「ビッグボーイ」は、店舗のリニューアルを積極的に進めています。これは、ビッグボーイ事業を今後も成長させていこうという会社の意思の表れと考えられます。
一方で、モリバコーヒーの閉店した店舗の中には、板橋仲宿店のように「黒字経営だった」にもかかわらず閉店してしまったお店があるのです。
やはり、個々の店舗の成績が悪いから閉店しているのではない、という何よりの証拠で、モリバコーヒーという事業そのものが、ゼンショーグループ全体の戦略の中で「整理」の対象となり、ブランド自体を縮小する方針が決定された可能性が極めて高いです。
| 企業戦略 | 戦略内容 | モリバコーヒーへの当てはめ |
|---|---|---|
| 選択 | 成長が見込める事業や、グループの主力となるブランドを選びます。 | 親会社は「すき家」など、より収益性が高く規模の大きいブランドに注力することを選んだ可能性があります。 |
| 集中 | 選んだ事業に、資金や人材などの経営資源を重点的に投入します。 | モリバコーヒーに投下していた資源を、他の成長ブランドに再配分していると考えられます。 |
| 整理 | 成長が見込めないと判断された事業は、縮小・売却・撤退します。 | モリバコーヒー事業は、残念ながらこの「整理」の対象になってしまった可能性が高いです。 |
本当に閉店ラッシュなの?

「閉店ラッシュ」という言葉は少し大げさに聞こえるかもしれませんが、実際にどれくらいの店舗が閉店しているのでしょうか。
この数の多さを見ると、やはり「ラッシュ」と呼ぶのがふさわしい状況だと感じられるかもしれません。
2023年から2025年にかけて、特に首都圏を中心に閉店が加速していることがわかります。
- 2023年2月:目黒駅東口店 閉店
- 2024年3月:千川カフェ店 閉店
- 2025年7月22日:横浜スタジアム前店 閉店
- 2025年8月31日:竹芝カフェ店 閉店
- 2025年9月24日:板橋仲宿カフェ 閉店
- 2025年9月28日:大船店 閉店
- 2025年9月29日:池袋西口店 閉店
- 2025年9月30日:瑞江駅前店 閉店
- 2025年10月10日:クロスガーデン多摩カフェ 閉店
※自由が丘店、赤坂一ツ木通り店、渋谷円山町店、四谷カフェ、浜松町店、仙川店も閉店
2025年の夏から秋にかけては、わずか数ヶ月の間に、まるで申し合わせたかのように多くの店舗が営業を終了しています。
これは、個々の店舗がバラバラに閉店を決めたのではなく、本部主導で一斉に閉店が進められたことを強く示唆しています。
閉店した店舗の場所を見てみると、駅前や賑やかな商店街の中、商業施設内など、決して人通りが少ないわけではない場所ばかりです。
口コミを見ても「いつも混んでいたのに」「地域の憩いの場だった」といった声が多く、利用者にとっては本当に突然の出来事だったようです。
大好きだったお店が、自分の知らない理由でなくなってしまうのは、本当に寂しいものですね。
モリバコーヒーに対する100人の声を調査
閉店を惜しむ声が多いモリバコーヒーですが、利用者の方々は具体的にどのような点を評価し、またどのような点に不満を感じていたのでしょうか。
SNSや口コミサイトに投稿された100件の声を分析し、その内訳と代表的な意見をまとめてみました。
分析してみると、ポジティブな声が全体の65%を占めており、多くの人に愛されていたことがわかり、「価格の手頃さ」「コーヒーやフードの味」「居心地の良さ」が3大評価ポイントでした。
「フェアトレード豆を使っているのにこの値段は嬉しい」というコストパフォーマンスの高さを評価する声が非常に多かったです。
また、お得なモーニングセットや、コンセント・Wi-Fiが完備されていてPC作業がしやすい点も、現代のニーズに合っていたようです。
一方で、ネガティブな声も25%あり、最も多かったのは「店員さんの接客態度」や「清掃状況」に関する不満で、人手不足の影響もあったのかもしれません。
また、「アイスコーヒーの味が独特で苦手」という特定のメニューへの指摘や、「時間帯によっては作り置きのコーヒーで味が落ちている」といった、品質のブレを指摘する声も見られました。
そして残りの10%は、純粋に閉店を惜しむ声で、「いつもお客さんでいっぱいだったのに、どうして?」「憩いの場がなくなるのは本当に残念」といった、突然の閉店に対する驚きと悲しみの声が溢れていました。
・チェーン店の中ではコーヒーがダントツで美味しいと思ってた!なのに安くて、本当に最高のカフェだったのに…。(30代・女性)
・モーニングのホットドッグがプリプリで美味しくて、朝の楽しみでした。もうあの味が楽しめないなんて悲しいです。(40代・男性)
・PC作業したい時にコンセントがあるから本当に助かってました。長居しやすい雰囲気も良かったのに、残念です。(20代・男性)
・正直、アイスコーヒーだけはどうしても好きになれなかったな。なんか不思議な味がするんですよね。(20代・女性)
・店員さんの私語が気になったり、テーブルが汚れたままだったりすることは確かにあった。でも、それを含めても、やっぱり好きなお店でした。(30代・男性)
・いつもお客さんでいっぱいだったのに、閉店なんて信じられません。経営不振じゃなくて、親会社の都合って聞いて、余計に寂しくなりました。(50代・女性)
向いている人
多くの店舗が閉店してしまいましたが、もしあなたの街にまだモリバコーヒーが残っていたら、それはとても幸運なことかもしれません。
ぜひ一度、訪れてみてほしいです。
以下のような方にはぴったりのカフェだと思います。
・コストパフォーマンス良く美味しいコーヒーを飲みたい人
・フェアトレードなどコーヒー豆の背景にも興味がある人
・お得なモーニングセットで一日の始まりを豊かにしたい人
・コンセントやWi-Fiを使って少しだけ作業や勉強をしたい人
・騒がしすぎず、静かすぎない、程よい雑音の中で読書などを楽しみたい人
・誰もが知る大手チェーンの中でも、少しだけ穴場感のあるカフェが好きな人
Q&A

最後に、モリバコーヒーの閉店に関してよくある質問や、事情を知った上で気になる少し踏み込んだ疑問について、お答えします。
- モリバコーヒーは、これから全部なくなってしまうのですか?
2025年時点で、全ての店舗が閉店するという公式な発表はありません。しかし、短期間にこれだけ多くの店舗が閉店しているのは事実であり、今後も店舗数が減少していく可能性は十分考えられます。これは、親会社であるゼンショーホールディングスの方針次第と言えるでしょう。お近くの店舗がまだ営業しているかどうかは、公式サイトなどで最新の情報を確認するのが最も確実です。
- 利用者も多くて黒字だったお店まで閉店したのは、本当にどうしてですか?
とても悲しいことですが、これはモリバコーヒーという「ブランド全体」の事業を縮小するという、親会社の大きな経営判断があったからだと考えられます。企業経営の世界では、個々の店舗が利益を出していても、会社全体として「もっと利益率の高い他のブランドに資金や人材を集中させたい」と判断した場合、事業そのものが整理の対象となることがあるのです。利用者にとっては納得しがたいことですが、これが今回の閉店ラッシュの核心的な理由だと思われます。
- 閉店したお店の跡地は、どうなることが多いのでしょうか?
一概には言えませんが、いくつかのパターンが考えられます。一つは、親会社であるゼンショーグループの別のブランド、例えば系列の別のカフェなどに業態転換するパターンです。また、駅前などの便利な場所であれば、全く関係のない別の飲食チェーンやお店がすぐに入ることも多いでしょう。ただ、どんなお店が新しく入るにせよ、そこに通っていた常連さんや働いていた店員さんのことを思うと、少し寂しい気持ちになってしまいますね。
