海を感じる開放的なライフスタイルを提案し、多くのファンを魅了してきたWTW(ダブルティー)。
その人気ブランドが2026年1月〜2月にかけて全店舗の営業を終了。

(出典:WTW)
なぜ、多くの人に愛されたWTWは閉店してしまうのでしょうか。
本記事では、WTWの閉店理由を専門的な視点から深掘りし、「ダサい」という噂の真相、そしてブランドを率いてきた社長についても徹底的に調査・紹介します。
WTWの閉店理由は?ダサい噂も?

多くのファンに惜しまれながら、ブランドの歴史に幕を下ろすことになったWTW。
ここでは、考えられる3つの閉店理由と、一部でささやかれる「ダサい」という噂の真相について、詳しく見ていきましょう。
閉店理由1:ブランドのライフサイクル満了と計画的な事業終了のため
WTWが閉店する最も大きな理由は、ブランドがそのライフサイクルを計画通りに終え、事業を終了する段階に入ったためだと考えられます。

WTWは2016年に設立され、約10年という節目で全店舗の閉店を発表。
突発的な経営不振というよりは、あらかじめ計画された「出口戦略」の一環であった可能性が高く、ブランドのコンセプトである「西海岸風サーフスタイル」は、一時期大きなトレンドとなりましたが、ファッションの流行が移り変わる中で、ブランドとしての一定の役割を終えたと経営陣が判断したのではないでしょうか。
実際に、WTWは過去にも店舗のスクラップアンドビルドを繰り返していて、2024年4月にオープンしたばかりの「WTW YOKOHAMA」が、わずか約1年半後の2025年10月に閉店しています。

短期的な収益性を見極めつつ、ブランド全体の最終的な着地点を探っていた過程のようにも思えます。
大阪の店舗も、2012年と2016年にそれぞれ閉店情報があり、常に市場の反応を見ながら店舗網を最適化してきたことがうかがえます。
このような動きは、ブランドを永遠に続けるのではなく、最も輝いているうちに、あるいはその価値が薄れる前に計画的に終了させるという、現代的なブランド戦略の一つなのです。
| 補足情報 | 内容 | 豆知識 |
|---|---|---|
| ブランド設立 | 2016年4月に株式会社WTWが設立されました。 | 当初から「URBAN.SURF.NATURAL」という明確なコンセプトを掲げていました。 |
| 店舗展開 | 青山、大阪、横浜など主要都市に出店し、ファンを増やしていきました。 | 期間限定のポップアップストアなども積極的に展開していました。 |
| 閉店の歴史 | 2012年のLUCUA大阪店閉店など、過去にも店舗整理は行われていました。 | 閉店の理由は、移転先の物件が見つからなかったなど、様々だったようです。 |
| 全店閉店発表 | 2025年12月、2026年1月〜2月にかけての全店・オンラインショップの閉店が発表されました。 | 閉店セールでは、ブランドの代名詞であるトートバッグも特別価格で販売されています。 |
ファンにとっては寂しい決断ですが、ブランド価値を毀損させずに美しい形で幕を引く、という考え方もできるかもしれません。
閉店理由2:収益構造の変化と経営資源の集中と選択のため
次に考えられるのは、ブランドを取り巻く収益構造の変化と、親会社を含めた経営資源の再配分という、よりビジネス的な側面からの理由です。

WTWの運営会社である株式会社WTWは、ある企業が80%を出資する子会社で、親会社の経営戦略がWTWの事業方針に大きな影響を与える構造になっていて、親会社が今後、別の事業領域に経営資源を集中させることを決定した場合、WTWブランドの終了はその戦略の一環として行われた可能性があります。
また、近年の経済状況も無視できません。
原材料費の高騰、物流コストの上昇、円安の進行などは、家具や雑貨、アパレルを扱うライフスタイルブランドにとって大きな打撃となります。

WTWのような品質にこだわったブランドは、価格を維持しながら利益を確保することが難しくなっていたのかもしれません。
オンラインショップの売上構成比が高まっていたことも、実店舗の運営コストが負担になっていた可能性もあります。
ECサイトでの販売が好調であればあるほど、賃料や人件費といった固定費がかかる実店舗の存在意義が問われることになります。
最終的に、ブランド全体を終了させることで、さらなる投資を避け、グループ全体の経営効率を高めるという判断に至ったとも考えられるのです。
| 補足情報 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| コスト上昇要因 | 原材料費、輸送費、海外からの仕入れコスト(円安)などが考えられます。 | 特に大型の家具は輸送コストの影響を受けやすく、利益を圧迫する要因になり得ます。 |
| 店舗運営コスト | 都心部の一等地の店舗が多く、高い賃料や人件費が負担になっていた可能性があります。 | 実店舗はブランドの世界観を伝える重要な場ですが、その維持コストは年々上昇傾向にあります。 |
| 親会社の戦略 | 親会社が事業ポートフォリオを見直し、WTW事業からの撤退を決めた可能性が考えられます。 | 企業グループ全体で見た場合、不採算事業や将来性の低い事業を整理するのは一般的な経営判断です。 |
| ECへのシフト | オンライン販売に経営資源を集中させる戦略も考えられましたが、今回はブランド自体の終了を選択しました。 | ECと実店舗の連携(OMO)が主流ですが、両方を維持するコストは大きく、撤退も選択肢の一つです。 |
閉店理由3:ターゲット層の拡大に伴うブランドアイデンティティの希薄化のため

WTWは当初、20代から40代のサーフカルチャーを愛する層をメインターゲットとしていましたが、その洗練されたデザインとリラックスした世界観が人気を博し、次第にサーフィンに興味がない層や、より幅広い年齢層にも支持を広げていきました。
一見すると、これはブランドの成功を意味するように思えます。
しかし、ターゲット層が拡大することは、ブランドの持つ「尖った」魅力、つまりブランドアイデンティティが希薄化するリスクもはらんでいるのです。
「誰にでも愛されるブランド」は、裏を返せば「熱狂的なファンがつきにくいブランド」にもなり得ます。

WTWが当初持っていた「都会のサーファー」という明確なペルソナが、ファン層の広がりとともに曖昧になり、初期からのコアなファンが「少し変わってしまった」と感じて離れていった可能性は否定できません。
また、ロンハーマンやSATURDAYS SURF NYCといった類似のコンセプトを持つブランドとの競争も激化していました。

市場が飽和する中で、WTWならではの独自性を維持し続けることが、年々難しくなっていたのかもしれません。
ブランドの個性が薄れ、他との差別化が困難になった結果、ブランドとしての役目を終えるという決断に至った、という見方もできるのです。
| 補足情報 | 当初のターゲット | 拡大後のターゲット | 考察 |
|---|---|---|---|
| 年齢層 | 20代~40代が中心でした。 | 10代から50代以上まで、幅広い層に広がりました。 | 幅広い層に受け入れられるデザインは、一方で個性が弱いと捉えられることもあります。 |
| ライフスタイル | サーフィンや海を愛する人々が中心でした。 | インテリアや雑貨好きなど、より一般的な層に拡大しました。 | ブランドの根幹である「SURF」の要素が相対的に薄まった可能性があります。 |
| ブランドイメージ | 「知る人ぞ知る」お洒落なブランドというイメージでした。 | 広く認知された人気ブランドへと変化しました。 | 大衆化することで、初期のファンが持っていた特別感が薄れてしまったかもしれません。 |
| 競合との関係 | 独自のポジションを築いていました。 | 類似ブランドが増え、差別化が難しくなりました。 | 市場での独自性を保つための、さらなるブランド刷新が必要な時期だったとも言えます。 |
ダサいとの噂はなぜ?噂の理由を徹底調査

多くのファンを持つ一方で、WTWに対して「ダサい」という声が一部で聞かれることがありました。

(出典:Google)
なぜそのような噂が立ったのでしょうか。その理由を徹底的に調査し、表にまとめました。
結論から言うと、「ダサい」という意見はごく一部であり、個人の好みやファッションの流行の変化に起因するものがほとんどです。
実際には「おしゃれ」「品が良い」といった肯定的な声が圧倒的に多いのが事実です。
| ダサい噂の理由 | 内容 | 背景・考察 |
|---|---|---|
| 理由1:西海岸風サーフスタイルの流行が過ぎた | WTWが得意とするサーフスタイルは、一時期大流行しました。そのため、多くのブランドが類似アイテムを発売し、「ありきたり」「もう古い」と感じる人が出てきたようです。 | どんなスタイルも流行のピークを過ぎると、一部で「古い」と見なされるのは自然なことです。WTWがその象徴的なブランドであったがゆえに、そうした意見の対象になりやすかったと考えられます。 |
| 理由2:大きなロゴデザインへの抵抗感 | Tシャツやトートバッグにあしらわれた「WTW」の大きなロゴ。ファンにとっては象徴的なデザインですが、ロゴが目立つ服を好まない人からは「主張が強すぎる」と思われてしまうことがありました。 | ブランドロゴを前面に出すデザインは、好みがはっきりと分かれる傾向にあります。これはWTWに限らず、多くの人気ブランドが抱えるジレンマの一つと言えるでしょう。 |
| 理由3:類似ブランドの増加による陳腐化 | ロンハーマンをはじめ、西海岸スタイルをテーマにしたブランドが増えたことで、WTWの独自性が薄れたと感じる人がいました。 | 市場に似たような商品が増えると、元祖であるブランドのありがたみが薄れ、「どこにでもあるデザイン」と見られてしまうことがあります。 |
| 理由4:ファストファッションでの模倣 | 人気が出たことで、WTW風のデザインがファストファッションブランドなどでも安価に販売されるようになりました。これにより、本家のWTWアイテムの特別感が薄れ、価値を感じにくくなった層がいたと考えられます。 | 手軽に似たスタイルが手に入るようになると、高価格帯のオリジナルブランドを選ぶ動機が弱まることがあります。これも人気ブランドの宿命と言えるかもしれません。 |
ダサい声も?WTWに対する100人の声を調査

実際にWTWを利用したことがある人は、ブランドに対してどのような感想を持っているのでしょうか。
SNSやレビューサイトの口コミを元に、100人ほどの声を調査して、その割合と代表的な意見をまとめました。
【口コミ割合】
肯定的(おしゃれ、好き):75%
中立(物による、普通):15%
否定的(ダサい、好みではない):10%
調査の結果、やはり大多数がWTWに対してポジティブな印象を持っていることがわかります。
否定的な意見は少数派であり、主にデザインの好みや流行の変化によるものであるようです。
【代表的な口コミ】
向いている人

全店閉店は非常に残念ですが、改めてWTWがどのような人に向いていたブランドだったのかを振り返ってみましょう。
もしあなたがこれらに当てはまるなら、きっとWTWの世界観を心の底から楽しめたはずです。
オンラインショップをぜひチェックしてみてください。
- 海や自然を感じるリラックスしたライフスタイルが好きな人
- 都会的で洗練された雰囲気も大切にしたい人
- カジュアルだけど上質さも求める人
- サーフカルチャーにシンパシーを感じる人
- 流行に流されすぎず、自分の「好き」を大切にできる人
- インテリアや雑貨でライフスタイルを表現したい人
Q&A
ここでは、WTWに関してよくある質問や、少しマニアックな疑問についてQ&A形式でお答えします。
- WTWの社長ってどんな人ですか?
ライフスタイルブランド「WTW(ダブルティー)」を運営する株式会社WTWの代表取締役社長は、「大﨏 章弘(おおさこ あきひろ)」さんです。
ちなみに、時々混同されがちですが、グローバルなコンサルティング会社である「Willis Towers Watson」も略称が「WTW」です。こちらの会社のCEOは「Carl Hess(カール・ヘス)」さんという方で、ライフスタイルブランドのWTWとは全く別の会社、別の人物なので、間違えないようにしてくださいね。- WTWとロンハーマンって、具体的に何が違うんですか?
どちらも西海岸スタイルを代表する人気ブランドですが、実はコンセプトに少し違いがあります。
WTWは「URBAN.SURF.NATURAL」をコンセプトに、より日常に寄り添ったカジュアルでリラックス感のあるスタイルを提案しています。オリジナル商品が中心で、価格帯も比較的手に取りやすいのが特徴です。
一方、ロンハーマンは、世界中から集めたハイセンスなアイテムを扱うセレクトショップとしての側面が強く、より洗練された上質なアメリカンカジュアルを提案しています。オリジナルアイテムもありますが、高価格帯のデザイナーズブランドも多く扱っており、WTWより大人向けでラグジュアリーなイメージを持つ人が多いようです。- 閉店セールの「CLOSING CAMPAIGN」って、どんな内容でお得なんですか?
2025年12月11日から始まった「CLOSING CAMPAIGN」は、ファンへの感謝を込めた、まさに最後のビッグセールです。
具体的には、アパレル、雑貨、家具を含むほぼ全てのアイテムが「特別価格」で販売されています。さらに、各店舗で使われていた展示家具をアウトレット価格で手に入れるチャンスもあります。WTWの代名詞ともいえるトートバッグや、クリスマスを彩るホリデーアイテムもセール対象になっているので、気になっていた商品を手に入れる最後の機会かもしれません。オンラインショップと店舗で価格が異なる場合があるそうなので、両方チェックしてみるのがおすすめです。
