2024年春、日本テレビが34年ぶりにゴールデン・プライム帯で開始した音楽番組「with MUSIC」。大きな期待を背負ってスタートしましたが、2026年春で終了。
なぜ約2年という短い期間で幕を閉じることになったのでしょうか。
本記事では、その背景にある理由や打ち切りまでの経緯を、さまざまな情報から深く調査し、真相に迫っていきたいと思います。
ウィズ ミュージック終了なぜ?打ち切り理由は視聴率?

「with MUSIC」の終了が報じられた最も大きな理由は、やはり視聴率の不振です。
鳴り物入りでスタートしたものの、視聴率は思うように伸びず、同時間帯の強力なライバル番組の壁を崩すことはできませんでした。
ここでは、番組開始から終了報道までの流れを時系列で振り返り、何が起こっていたのかを整理します。
「with MUSIC」終了・打ち切りまでの時系列
| 時期 | 出来事 | 概要 |
|---|---|---|
| 2024年4月 | 放送開始 | 日本テレビとして34年ぶりのGP帯音楽番組として土曜午後8時台にスタート。 |
| 2025年4月 | 放送時間変更 | 視聴率のテコ入れとして、土曜午後10時台へ移動。 |
| 2025年10月 | ライブイベント発表 | 番組初のライブイベント「with MUSIC LIVE」の開催を発表。 |
| 2025年11月21日 | 終了報道 | 日刊スポーツが、視聴率不振を理由に2026年春での番組終了を報じる。 |
| 2025年12月10日 | ライブイベント初日中止 | 2026年1月10日に予定されていたライブイベントの初日公演が「主催者の都合」で中止に。 |
| 2026年春 | 放送終了 | 約2年の放送に幕を下ろす。 |
ここからは終了した理由や背景を深掘りしていきます。
終了理由1:視聴率の低迷と番組のポジショニングが曖昧だったため

「with MUSIC」が終了に至った最大の要因は、継続的な視聴率の低迷で、番組は「アーティストが今一番歌いたい歌を、一番聞きたい歌に」という素晴らしいコンセプトを掲げていましたが、その魅力が視聴者に十分に届かなかったと考えられます。
番組の平均世帯視聴率は4〜5%台で推移し、特に直近の放送では4.7%という厳しい数字も記録されました。
この時間帯は、TBSの『情報7daysニュースキャスター』といった長年の人気番組が強力な支持を得ており、その牙城を崩すことは非常に困難だったのです。
また、番組の形式自体も、MCとアーティストがトークを繰り広げた後に歌を披露するという、既存の音楽番組と大きな違いを見いだせなかった点も指摘されていて、テレビ朝日の『ミュージックステーション』やTBSの『CDTVライブ!ライブ!』といった他の音楽番組との差別化が図れず、「with MUSICならでは」の魅力を確立できなかったことが、視聴者が定着しなかった一因と思われます。

さらに、番組が始まった当初の放送枠である「土曜よる8時」という時間帯も、視聴者の流れを作る上で課題があったのかもしれません。
それまで日本テレビの土曜夜は『嗚呼!!みんなの動物園』や『世界一受けたい授業』といったファミリー向けのバラエティ番組が並んでいました。
その流れの中で、急に落ち着いた雰囲気の音楽番組が始まることに、視聴者が戸惑いを感じ、チャンネルを変えてしまった可能性も考えられるのです。
番組の持つカラーと放送枠の特性がうまく噛み合わなかったことも、視聴率が伸び悩んだ背景にあるのではないでしょうか。
| 番組名 | 放送局 | 特徴 | 視聴率の傾向 |
|---|---|---|---|
| with MUSIC | 日本テレビ | トークと歌唱が中心でした。 | 4〜5%台で低迷していました。 |
| ミュージックステーション | テレビ朝日 | 長寿番組ですが、近年は月1〜2回の放送になっています。 | 視聴率の伸び悩みが指摘されています。 |
| CDTVライブ!ライブ! | TBS | 生放送でコンスタントに放送されています。 | 4〜5%台と低迷気味ですが、番組は継続しています。 |
| MUSIC FAIR | フジテレビ | 長寿番組として安定した人気を保っています。 | 安定した視聴者を獲得していると考えられます。 |
終了理由2:MCの個性と番組の方向性が定まらなかったため

番組の顔であるMCの有働由美子さんと松下洸平さんの組み合わせも、結果的に番組の魅力を最大限に引き出すには至らなかった可能性もありそうです。
有働由美子さんは報道番組での確かな実績を持つキャスターですが、音楽番組のMCとしては、そのトークが「真面目すぎる」「面白みに欠ける」といった厳しい意見がネット上では見られました。
一方、アーティストナビゲーターの松下洸平さんは、俳優や歌手として絶大な人気を誇りますが、番組内ではリアクションが控えめに見える場面もあり、「ゲストを盛り上げる役割としては物足りない」と感じた視聴者もいたようです。
お二人の落ち着いた雰囲気は、深夜帯のじっくり音楽を聴かせる番組であれば大きな魅力になったかもしれませんが、ゴールデン・プライム帯に求められる華やかさやエンターテインメント性とは少し方向性が異なっていたのかもしれません。

この点を補うためか、番組には途中からバイきんぐの小峠英二さんや平成ノブシコブシの吉村崇さんといった芸人が不定期で参加するようになりましたが、これがかえって番組の焦点を散漫にさせ、「誰がメインの番組なのか分からない」という印象を与えてしまった側面もあるのです。
番組制作側が、視聴率の不振からテコ入れを繰り返す中で、当初のコンセプトが揺らぎ、方向性を見失ってしまった「迷走」状態にあったとも言えるでしょう。
番組終了が報じられた直後には、開催予定だったライブイベントの初日が突然中止になるという異例の事態も発生しました。明確な理由が説明されなかったこともあり、ファンの間では「集客がうまくいかなかったのでは?」といった憶測が飛び交いましたが、これも番組全体の計画性の甘さや、局内の混乱を象徴する出来事だったように思われます。
| 時期 | 変更点 | 目的・背景 | 結果・影響 |
|---|---|---|---|
| 2024年4月 | 有働由美子さん、松下洸平さんでスタートしました。 | 落ち着いた雰囲気で、音楽の魅力を深く掘り下げることを目指したと思われます。 | 視聴者層と合わず、視聴率が伸び悩む一因になった可能性があります。 |
| 2025年途中〜 | 芸人が不定期で参加するようになりました。 | トーク部分を強化し、番組を盛り上げるためのテコ入れだったと考えられます。 | かえって番組の焦点がぼやけ、散漫な印象を与えてしまったかもしれません。 |
| 2025年4月 | 放送時間を土曜午後10時に移動しました。 | 視聴者層に合わせた時間帯への移動で、視聴率回復を狙ったと思われます。 | 根本的な課題解決には至らず、終了報道へとつながりました。 |
ウィズ ミュージック終了を悲しむ声は多い

番組終了の報道に対しては、批判的な意見だけでなく、終了を惜しむ声も数多く上がっています。
SNS上の反応を見ると、終了を悲しむ声が約7割、番組への改善を求める声や批判的な意見が約3割といった印象で、多くのファンに愛されていたことがわかります。
特に、特定のアーティストの出演を楽しみにしていたファンからは、悲しみの声が強く聞かれました。
1視聴者としても終了番組が多く悲しい

終了は個人的にも残念でした。
昔は、金曜の夜には『ミュージックステーション』、水曜には『夜のヒットスタジオ』、木曜には『ザ・ベストテン』と、毎日のように家族みんなで楽しめる音楽番組がありました。
学校で流行っている曲をテレビで見て、次の日に友達と感想を言い合うのが当たり前の楽しみだったのです。
「with MUSIC」も、そんなかつての音楽番組のように、今の時代の音楽を伝えてくれる存在になってほしいと期待していました。
好きなバンドが出演した回は、録画して何度も見返したものです。MCとアーティストがリラックスして話している姿から、普段は見られない素顔が垣間見えるのも、この番組ならではの魅力だと感じていました。

だからこそ、今回の終了のニュースは本当に残念です。視聴率という数字が番組の価値を決めるのは仕方のないことなのかもしれませんが、数字だけでは測れない「誰かの楽しみ」や「文化を伝える役割」が、テレビ番組にはあると信じたいです。
また一つ、音楽に触れる大切な場所が失われてしまうことに、一抹の寂しさを覚えます。
Q&A
- 「with MUSIC」の後番組はもう決まっているのですか?
2025年12月時点で、公式な発表はまだありませんが、「with MUSIC」が始まった背景には、日本テレビの土曜夜の編成を大きく改革する狙いがありました。そのため、後番組もその流れを汲んだ新しい企画のバラエティ番組などが考えられます。視聴者の流れを重視し、7時台の『嗚呼!!みんなの動物園』からスムーズに視聴してもらえるような、ファミリー層を意識した番組になる可能性が高いのではないでしょうか。
- ライブイベントの初日だけが中止になったのは、本当のところ何が原因だったと考えられますか?
公式には「主催者の都合」としか発表されておらず、真相は不明です。一部では集客不足が噂されましたが、音楽業界の関係者からは「出演アーティストの顔ぶれで集客に困るとは考えにくい」という声も上がっています。考えられる可能性としては、会場設営のスケジュール問題や、番組終了報道を受けてのスポンサーの意向、または制作体制の混乱など、複数の要因が複雑に絡み合った結果かもしれません。日本テレビ側が明確な説明をしなかったことで、かえって多くの憶測を呼ぶ事態となってしまいました。
- なぜ有働由美子さんと松下洸平さんのMCは「ミスマッチ」と言われたのですか?
お二人とも非常に魅力的な方ですが、その個性が音楽番組のMCとして期待される役割と少しズレていた、と捉えられた可能性があります。有働由美子さんは『news zero』などで見せた、物事の本質に迫るジャーナリスティックなスタイルが持ち味です。一方、松下洸平さんは物腰が柔らかく、落ち着いた知的な雰囲気が魅力です。このお二人の組み合わせは、アーティストの音楽性や人間性を深く掘り下げることには長けていたかもしれません。しかし、音楽番組、特にゴールデン・プライム帯に求められがちな「明るさ」「賑やかさ」「お祭り感」といった要素は少し弱かったのかもしれません。その結果、番組全体が「真面目で落ち着いているけれど、少し地味」という印象になり、視聴者が求めるエンターテインメント性と噛み合わなかった、というのが「ミスマッチ」と言われた理由だと考えられます。
