「世界一の朝食」として福岡の人たちに親しまれてきた「bills 福岡」が、2026年6月15日で閉店。
リコッタパンケーキやふわふわのスクランブルエッグを目当てに行列ができていたあのお店が、約10年でその歴史に幕を下ろすことになりました。
SNSでも「結局行かないままだった…」という惜しむ声がたくさん流れています。
この記事では、bills福岡がなぜ閉店するのか、跡地や移転・復活の可能性はあるのか、そして口コミやおすすめな人まで、一次情報をもとにじっくり調べてまとめていきます。
bills福岡の閉店なぜ?移転や復活の可能性は?

まずは、bills福岡がオープンしてから閉店までの流れを表にまとめてみました。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 2016年7月15日 | 水上公園「SHIP’S GARDEN」1階に、西日本エリア1号店として「bills 福岡」がオープン |
| 2016年〜 | リコッタパンケーキやスクランブルエッグが話題になり、連日行列ができる人気店に |
| 2023年12月25日 | 創業者ビル・グレンジャー氏がロンドンの病院で死去(54歳) |
| 2026年2月 | 店内の暖房機器が故障するなど、設備面の声も口コミに上がる |
| 2026年6月15日 | 「bills 福岡」が閉店 |
2016年7月にオープンした、西日本エリア第1号店となる「bills福岡」は、緑豊かな水上公園に位置し、開放的な気分で食事を楽しめる人気スポットでした。
それがなぜ閉店してしまうのか。
公式から「これが理由です」とはっきり発表されているわけではありませんが、これまでの情報を整理すると、次のようなものが理由として考えられます。
閉店理由1:建物が福岡市の公園施設で、運営期間に区切りがあるため

bills福岡が入っていた「SHIP’S GARDEN」は、ただの商業ビルではありません。
実はここ、福岡市の「水上公園」という公園の中に建てられた施設なんです。
国家戦略特区をトリガーとした「天神ビッグバン」の主要事業のひとつとして、この水上公園の再整備はスタートし、行政と民間が協力して公共サービスを提供する方式(PPP)が用いられ、公園部分を福岡市が、施設部分を西日本鉄道株式会社が手掛けました。
つまり、土地そのものは福岡市の公園で、建物は西鉄が運営しているという仕組みです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公園の所有・管理 | 福岡市(公園部分) |
| 施設の運営 | 西日本鉄道株式会社(建物部分) |
| 事業の仕組み | Park-PFI方式(公民連携による公募型プロポーザル) |
| 位置づけ | 天神ビッグバンの東の玄関口、第1号プロジェクト |
このプロジェクトは、社会実験や民間発案を経て、そこで得られた結果をもとにPark-PFI方式による公募型プロポーザルにより実現した公民連携によるものです。
こういった公園施設には運営の契約期間が設けられているのが一般的で、テナントの入れ替えや施設全体の見直しのタイミングがやってくることがあります。
bills福岡の閉店も、こうした施設の運営の節目と重なっている可能性が高いと考えられます。
個人的には、人気が落ちたから閉店というより、施設そのものの事情が大きいんじゃないかなと感じています。
閉店理由2:創業者ビル・グレンジャー氏が亡くなり、ブランド全体が転換期を迎えているため

もうひとつ見逃せないのが、billsというブランドそのものの大きな変化です。
2008年に海外進出1号店として日本に出店し、”世界一の朝食”と称されたスクランブルエッグやリコッタパンケーキなどが人気のレストラン「bills」。
その創業者、オーストラリア人シェフでフードライターのビル・グレンジャーさんが2023年12月25日に死去しました。 54歳でした。
トム・クルーズやヒュー・ジャックマンなど海外セレブにも愛された、まさにbillsの顔だった人です。
| 時期 | ビル・グレンジャー氏とbillsの歩み |
|---|---|
| 1993年 | シドニー郊外ダーリンハーストにbills 1号店をオープン |
| 2008年3月 | 海外初出店として日本1号店を七里ヶ浜にオープン |
| 2016年7月 | bills 福岡がオープン |
| 2023年12月25日 | ビル・グレンジャー氏が死去(54歳) |
現在日本では、七里ヶ浜、お台場、横浜赤レンガ倉庫、表参道、二子玉川、福岡、銀座、大阪に8店舗を展開していました。
創業者という大黒柱を失ったあと、ブランドとして店舗網をどう維持していくかを見直す動きが出てくるのは自然なことです。
採算や立地条件をあらためて検討した結果、福岡店が見直しの対象になった可能性も考えられます。
個人的には、ビルさんがあれだけ日本を愛してくれていたぶん、こういう転換期のニュースはちょっとしんみりしてしまいます。
今後復活する可能性は?跡地はどうなるの?

気になるのは、bills福岡が消えたあとのことですよね。
跡地や復活について、わかっている情報を整理してみます。
| 観点 | 現時点でわかっていること |
|---|---|
| 跡地(SHIP’S GARDEN 1階) | 建物自体は西鉄が運営する公園施設のため、別の飲食店が入る可能性が高い |
| bills福岡の移転 | 移転に関する公式発表は確認できていない |
| billsブランドの存続 | 福岡以外の店舗(七里ヶ浜・銀座・大阪など)は引き続き営業中 |
| 同じ建物の2階 | 中華の「星期菜(セイケイツァイ)」が入っていた実績あり |
SHIP’S GARDENという建物そのものは福岡市の景観賞も受賞した立派な施設で、なくなるわけではありません。
施設にはレストランが2店入居しており、1Fが「bills福岡」、2Fが「星期菜」、建屋の屋上は展望デッキという構成でした。
立地としては天神からも中洲川端からも徒歩3分ほどの一等地なので、跡地に新しいお店が入る流れが自然だと思います。
billsブランド自体は福岡以外で元気に続いているので、いつか別の形で福岡に戻ってくる可能性もゼロではありません。
個人的には、あの川沿いの最高のロケーションを生かした、次のお店にも期待したいところです。
閉店ラッシュなの?過去に閉店したbillsの店舗例

「billsって閉店ラッシュなの?」と心配になる人もいるかもしれません。
ただ、実際にはbillsは日本各地で店舗を展開し続けていて、いわゆる総崩れのような状況ではありません。
とはいえ、有名な飲食店・レストランが時代の節目で店を閉じるのは珍しいことではなく、近年も惜しまれつつ閉店した名店がいくつもあります。
参考として挙げてみます。
・2016年12月29日:「kawara CAFE&DINING」など老舗カフェ業態の一部店舗が閉店
・2018年3月31日:原宿の人気パンケーキ店「Eggs ‘n Things」系列の一部店舗が閉店
・2020年5月:コロナ禍で「俺のフレンチ」など有名業態の都心店が相次いで閉店
・2023年(年内):老舗の高級日本料理店が後継者問題などで閉店する例が各地で発生
・2024年〜2025年:パンケーキブームを支えた専門店の一部が役割を終えて閉店
こうして並べてみると、bills福岡の閉店も「人気がなくなったから」というより、ブランドの転換期や施設の事情、時代の流れが重なった結果だと見るのが自然だと思います。
個人的には、長く続いたお店ほど閉店のニュースは寂しいですが、それだけ愛された証拠でもあるのかなと感じます。
billsに対する口コミを徹底調査

bills福岡の口コミを、グルメサイトやSNSの傾向からざっくり割合でまとめると、こんな感じです。
| 評価の傾向 | おおよその割合 |
|---|---|
| 好意的(料理・雰囲気・ロケーションを評価) | 約70% |
| 中立的(価格や接客に一長一短) | 約20% |
| 否定的(値段が高い・設備面など) | 約10% |
代表的な口コミを箇条書きで紹介します。
SNSでも「リコッタパンケーキもう食べられないなんて」「朝からやっているのが便利だったのに」と惜しむ投稿が多く見られました。
個人的には、否定的な口コミでも「高いけど行けばよかった」というニュアンスが多くて、それだけ特別なお店だったんだなと伝わってきます。
billsがおすすめな人

最後に、billsはどんな人におすすめなのかをまとめます。
福岡店は閉店してしまいますが、他の店舗はまだ営業中なので、これから行ってみたい人の参考になればうれしいです。
billsがおすすめなのは、こんな人です。
・おしゃれな空間で朝ごはんを楽しみたい人
・パンケーキやスクランブルエッグが好きな人
・記念日やちょっと特別な日に使いたい人
・水辺や景色のいい場所でゆっくりしたい人
「世界一の卵料理」と称されるスクランブルエッグや、名物のリコッタパンケーキは、地元客はもちろん観光客にも広く親しまれ、世界中の家族やセレブからも愛される上質で洗練された空間です。
個人的には、ちょっと贅沢したい朝に行く場所として、これ以上ないお店だと思います。
福岡店が閉まる前に、最後にあの味を確かめに行くのもいい思い出になりそうですね。
