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    アボンドンスの閉店なぜ?ケーキの口コミや浜松の名店が撤退する背景とは

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    浜松市中央区住吉の「青いケーキ屋さん」として親しまれてきたパティスリー「Abondance(アボンドンス)」が、2026年9月28日(月)午後6時をもって閉店へ。

    フランス・アルザス出身のパティシエ、エベルレ・ベルナールさんが2002年に開いたこのお店は、2026年にも食べログ「スイーツEAST百名店」に選ばれたばかりでした。

    人気のさなかにどうして閉店を決めたのか、公式の告知やSNSの声、帝国データバンクの調査データをもとに、どこよりも丁寧にひもといていきます。

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    アボンドンスが閉店ってなぜ?

    まず結論から言うと、アボンドンスは2026年9月28日(月)午後6時に閉店します。

    閉店理由ははっきり公表されていないため、この記事では事実と考察を分けてお伝えします。

    アボンドンスが閉店するのはいつ?発表までの流れを追いかけてみました

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    閉店のお知らせは、2026年9月下旬にアボンドンスの公式Instagram(@abondance_patisserie)で発表されました。

    告知はフランス語の「Chers clients, chers amis(親愛なるお客様、友人の皆様)」という呼びかけから始まり、ベルナールさんらしい温かさがにじむ文面でした。

    閉店日は2026年9月28日(月)午後6時で、発表から最終日まで数日ほどしかない、とても急なお知らせでした。

    • 発表時期:2026年9月下旬
    • 発表元:公式Instagram(@abondance_patisserie)
    • 閉店日時:2026年9月28日(月)18時
    • 主な拡散元:Instagramアカウント「zekiphoto」、Threadsなど

    ここで、お店の歩みを振り返ってみます。

    お店の公式サイトに掲載されているベルナールさんの経歴は、次のとおりです。

    • フランス・アルザス地方の出身で、パリでも長く修行
    • 「ロレール」「ル・シャンドゥル」「ダロワイヨ」などの有名店で経験を積む
    • 1992年:スイス「サンフタウズツンパラディーズ」の製菓長
    • 1995年:オランダの5つ星ホテル「ザ・グラント」の製菓長
    • 1996年:「浜名湖オーベルジュカトルセゾン」の製菓長
    • 1999年:東海調理製菓専門学校の製菓技術部長
    • 2002年:浜松市でフランス菓子店「Abondance」を独立開店

    三つ星店で一緒に働いた日本人の繊細さとひたむきさに惹かれて来日し、奥様の豊佳さんの地元である浜松でお店を開きました。

    青一色の外観と宝石箱をイメージした店内は、設計工務店アランの中根さんがベルナールさんご夫妻と何度も試行錯誤を重ねて形にしたものです。

    そして2020年、2023年、2026年と食べログ「スイーツEAST百名店」に繰り返し選ばれ、県外からもお客さんが訪れる名店になりました。

    発端として気になるのが、2026年5月ごろの営業カレンダーで「今後は火・水曜が定休日になります」と告知されていた点です。

    それまでの定休日は「火曜日と第1・3水曜日」だったため、営業日が月に2日ほど減ったことになります。

    今振り返ると、この営業日の見直しは閉店へ向けた準備の始まりだったのかもしれません。

    時期出来事
    2002年浜松市住吉(現・中央区住吉)で開業
    2020年食べログ スイーツEAST百名店に選出
    2023年同百名店に選出、テレビ番組「タクシー運転手さん一番うまい店に連れてって」で紹介
    2026年5月ごろ定休日を火・水曜に変更と告知
    2026年同百名店に選出
    2026年9月下旬公式Instagramで閉店を告知
    2026年9月28日(月)18時閉店

    百名店に選ばれたその年に自らお店を閉じると知り、最後まで最高の状態で終えたいという職人の美学を感じて、胸がぎゅっとなりました。

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    閉店の理由はなぜ?公式発表と「楽しくなかったら辞める」の言葉から考察

    まず大前提として、記事執筆時点で確認できた範囲では、公式の告知に閉店の具体的な理由は書かれていません。

    また、閉店日時を前もって公表していることから、経営破綻による突然の閉店とは性質が違うと考えられます。

    ここからは、公開されている情報をもとにした考察として読んでください。

    • ヒント1:ベルナールさん自身の言葉
    • ヒント2:少人数で回してきたお店の体制
    • ヒント3:カカオをはじめとする原材料の高騰

    1つ目のヒントは、ベルナールさん自身の言葉です。

    2023年に放送されたテレビ番組で、ベルナールさんは「同じもの作ってたら面白くない」「楽しくなかったら辞める」と語っていました。

    ケーキを四季ごとに入れ替え、生地をひとつずつ作り分けてきたベルナールさんにとって、閉店は「追い込まれた撤退」ではなく「自分で決めた区切り」なのかもしれません。

    • 「うちは全部違う生地」という手間を惜しまない作り方
    • 四季ごとにケーキのメニューを入れ替えるスタイル
    • 「同じもの作ってたら面白くない」という職人としての考え方

    2つ目のヒントは、お店の体制です。

    就職情報サイトに掲載された会社情報では、従業員数は3人とされています。

    • 生ケーキ:20種類以上
    • 焼き菓子:12種類ほど
    • お祝いケーキの予約にも対応
    • 四季ごとのメニュー替え

    これだけの品数を少人数で作り続けるのは、体力的にも相当な負担だったはずです。

    2026年5月ごろの定休日の見直しは、少人数で品質を守るための選択だったと考えると筋が通ります。

    3つ目のヒントは、原材料の高騰です。

    時期カカオ豆の国際価格(1トンあたり)
    2022年まで2,000ドル台(月間平均)
    2025年1月10,709ドル(月間平均・過去最高)
    2026年春3,100~3,300ドル前後(先物価格・下落)

    国際カカオ機関(ICCO)のデータでは、2025年1月の価格は2年前のおよそ4倍にあたります。

    シャルロットショコラやマカロンなど、チョコレートを使う看板商品が多いお店には、決して小さくない影響があったと考えられます。

    ただし帝国データバンクによると、特に苦しいのは400~600円前後の中価格帯で勝負する「手頃な街のケーキ屋さん」です。

    • 手頃な街のケーキ屋さん:中価格帯でコンビニスイーツと競合し、値上げしにくい
    • アボンドンス:百名店の評価と、県外からもお客さんが訪れるブランド力がある

    ブランド力で価格を支えられるアボンドンスの場合、コストよりも「作り手の体制」のほうが閉店を決めた大きな要因だったのではないかと、私は見ています。

    考えられる要因根拠となる事実考察
    作り手の哲学番組で「楽しくなかったら辞める」と発言自ら区切りを選んだ可能性
    少人数の体制従業員3人、生ケーキ20種以上・焼き菓子約12種仕込みの負担が大きい
    営業日の縮小2026年5月ごろ定休日を火・水曜に変更閉店への準備段階の可能性
    原材料の高騰カカオ豆が2025年1月に1トン10,709ドル(2026年春には下落)チョコ系商品の原価を一時的に圧迫
    業界全体の環境2025年度の洋菓子店倒産65件(2年連続最多)小規模店ほど厳しい状況

    「楽しくなかったら辞める」という言葉は、裏を返せば24年間ずっと楽しんでケーキを作り続けてくれた証だと思うと、寂しさの中にも温かさを感じます。

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    アボンドンスのケーキの口コミは?SNSでは「残念すぎる」の声があふれています

    閉店の知らせを受けて、SNSには惜しむ声が次々と投稿されています。

    Threadsでは「スイーツの名店アボンドンスが閉店かー。残念すぎる😢」という投稿に多くの共感が集まりました。

    口コミサイトをのぞくと、アボンドンスのケーキは「見た目」「味」「接客」の3つをそろって評価する声が目立ちます。

    • 見た目:宝石箱のようなショーケースに、色とりどりのケーキが並ぶ
    • 味:アルザスの伝統とパリ仕込みの洗練を感じる本場の味
    • 接客:会計で「〇〇ユーロです」と冗談を言うなど、ベルナールさんの軽快なジョーク

    店内で一番人気といわれるのが、ヘーゼルナッツとアーモンドのダックワーズでバニラクリームを包んだ「シュープレーム」です。

    濃厚なチョコレートムースがふわっと口の中で溶ける「シャルロットショコラ」も、よく名前が挙がるケーキです。

    ベルナールさんの故郷であるアルザス地方に伝わるミルフィーユは、驚くほどの香ばしさで知られています。

    浜松産ブルーベリーを使った季節限定の「ミストラル」や、ミルクチョコレートの「ノワゼット」、テレビで紹介された「クリームブリュレ」も人気でした。

    ケーキ名特徴口コミの傾向
    シュープレームダックワーズでバニラクリームを包む店内一番人気
    シャルロットショコラ濃厚なチョコレートムース口どけと上品な甘さを評価
    アルザス伝統のミルフィーユシェフの故郷の味香ばしさに驚く声
    ラペピスタチオとベリーの組み合わせ「シュープレーム超え」という声も
    ミストラル浜松産ブルーベリー(季節限定)地元素材との組み合わせ
    ディプロマット苺の酸味が効いたショートケーキ甘さ控えめで上品
    クリームブリュレテレビ番組で紹介番組を見て来店した声
    マカロン手土産の定番ギフト需要

    そして味と同じくらい多いのが、ベルナールさんの軽快なトークを懐かしむ声です。

    マカロンだけを買うつもりが話に引き込まれて気づけばケーキを3つ買っていたという口コミや、東京まで持ち帰れないからと近くの駐車場の車内でみんなで食べたという体験談もありました。

    食べログにも「空飛ぶパティシエ」「軽やかなジョーク」といったタイトルの口コミが並び、お店そのものが思い出の場所になっていたことがわかります。

    一方で、値段は高めでセレブ感があるという声や、甘さの感じ方が人によって分かれるという声もありました。

    ケーキ名以前の口コミの価格最近の口コミの価格
    シュープレーム420円560円
    モンブラン630円770円(季節限定)
    ラペ640円770円
    ディプロマット630円760円(季節限定)

    ※価格は各口コミの投稿時点のもので、参考値です

    旅行サイトのフォートラベルでは甘さは本場より控えめに感じたという感想がある一方で、個人ブログでは自分には少し甘すぎるという感想も見られます。

    好みが分かれるほど個性のある本場の味だったからこそ、ここにしかない存在として愛されてきたのだと思います。

    サイト評価件数
    食べログ3.68口コミ461人・保存15,812人
    Retty4.640件
    じゃらん4.511件

    ケーキの感想と一緒にベルナールさんの冗談まで語られているのを読むと、私もあの青いお店でもう一度笑いながらケーキを選びたかったなと思います。

    浜松の名店が撤退する背景は?街のケーキ屋さんの「今」を調べてみました

    アボンドンスの閉店は、全国の洋菓子店が置かれている厳しい状況とも無関係ではありません。

    帝国データバンクの調査では、2025年度に発生した洋菓子店の倒産は65件で、2年連続で過去最多を更新しました。

    洋菓子店の営業利益率は平均0.7%まで落ち込み、「業績悪化」の割合は6割に迫っています。

    項目数値
    2025年度の洋菓子店の倒産65件(2年連続で過去最多)
    2024年度の洋菓子店の倒産51件
    洋菓子店の平均営業利益率(2025年度)0.7%
    業績悪化の割合(2025年度)約6割
    倒産に占める業歴30年以上の割合(2025年1~7月・菓子製造小売業)35.9%

    値上げを見送ったりケーキを小さくしたりした結果、かえってお客さんの満足度が下がる悪循環に陥ったお店もあるそうです。

    また2025年1~7月の菓子製造小売業の倒産では業歴30年以上の老舗が35.9%を占め、後継者問題や設備の買い替えのタイミングで事業をあきらめるケースの増加が心配されています。

    一方で帝国データバンクは、人気店が取り組んでいる対策として次のような動きも紹介しています。

    • 原材料費の高騰による値上げを、お客さんに納得してもらう
    • InstagramなどのSNSを活用して集客する
    • ケーキを完全予約制にして廃棄ロスをなくす

    ここで強調しておきたいのは、アボンドンスは倒産ではなく、日時を示して自ら閉店を告知しているという点です。

    では、浜松の洋菓子店はどう動いているのでしょうか。

    浜松市のデコール洋菓子店は2024年9月30日でイートインの営業を終え、2026年7月からはデコレーションケーキのサンドのいちごをミックスフルーツに変更し、スペシャルデコといちごタルトの予約を止めています。

    店名最近の動き対応のタイプ
    アボンドンス(中央区住吉)2026年9月28日に閉店閉じる
    デコール洋菓子店イートイン終了、いちご商品の変更・予約停止縮める
    あさのや洋菓子店(中央区佐鳴台)2026年にリニューアルオープン作り変える
    サン・ラファエル(中央区半田山)2025年に離れのカフェをオープン広げる
    あとりえMOMO 浜北店(浜名区)2026年7月3日に新規出店広げる

    一方で、焼津・藤枝で人気のケーキ店「あとりえMOMO」は2026年7月3日に浜松市浜名区へ浜北店を出店し、中央区半田山のサン・ラファエルも2025年に離れのカフェ「愉しみ処 華麗(ハナレ)」を開きました。

    浜松のケーキ屋さんは今、「縮める」「作り変える」「広げる」「閉じる」という4つの道に分かれて、それぞれの答えを探している最中です。

    そのなかでアボンドンスは、百名店の評価を保ったまま幕を下ろすという、いちばん潔い道を選んだように私には見えます。

    • 縮める:デコール洋菓子店
    • 作り変える:あさのや洋菓子店
    • 広げる:あとりえMOMO、サン・ラファエル
    • 閉じる:アボンドンス

    毎日ケーキを並べ続けることの大変さを知るほど、近所のケーキ屋さんで買う1個の重みが違って見えてきました。

    アボンドンス閉店のまとめ

    最後に、アボンドンスの閉店についておさらいします。

    アボンドンスは2026年9月28日(月)午後6時をもって、2002年から24年続いた営業終了へ。

    • 閉店理由:公式には明記されていないが、ベルナールさんの哲学や少人数の体制、原材料の高騰などから、自ら区切りをつけた閉店と考えられる
    • 口コミ:シュープレームやシャルロットショコラ、ミルフィーユの味とともに、ベルナールさんの楽しい接客を惜しむ声が多い
    • 背景:全国で洋菓子店の倒産が2年連続で過去最多となり、浜松でも縮小・刷新・出店・閉店の動きが続いている

    最終日までに訪れたい方は、ケーキが売り切れ次第早めに閉店する場合があるため、できるだけ早い時間に行くのがおすすめです。

    店舗前の駐車場は入りにくいという声もあるため、裏手の駐車場を使うか、遠鉄バス「せいれい病院入口」バス停からの来店も考えてみてください。

    最新の営業状況は、必ず公式Instagramで確認してから出かけましょう。

    項目内容
    店名Abondance(アボンドンス)
    店名の由来コーンドアボンドンス(豊饒の角)
    オーナーパティシエエベルレ・ベルナールさん(フランス・アルザス出身)
    所在地静岡県浜松市中央区住吉2-14-27
    電話053-473-8400
    アクセス遠鉄バス「せいれい病院入口」下車すぐ、遠州鉄道 助信駅から約1.3km
    開業2002年
    閉店2026年9月28日(月)18時
    定休日火・水曜(2026年5月ごろから)
    駐車場5台(店舗前2台・裏3台、無料)
    注意点ケーキが売り切れ次第、早めに閉店する場合あり

    出典:アボンドンス公式Instagram、静岡新聞アットエス、iタウンページ、SHIORI

    「豊饒の角」という店名のとおり、24年間浜松にたくさんの幸せを届けてくれたアボンドンスとベルナールさんに、心から「メルシー」と伝えたいです。

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