フィンとジェイクが駆け回るアドベンチャータイムは、2010年の北米デビューから2018年の完結まで283話放送されました。
日本でも 2012年8月のDVD化やU‑NEXT、Amazonプライムビデオなどでの全話見放題化で浸透しましたが、プラットフォームによっては定期的に配信が終了されることがあるようです。
アドベンチャータイムは複数で配信!配信が終了される理由とは
2025年時点ではAmazonプライムビデオやdアニメストアだと、アドベンチャー・タイム本編の配信は終了。
U-NEXTは2024年で一時的に配信終了しましたが、すぐに再配信されるなどプラットフォームごとに色々な理由がありそうです。
そうした配信が終了される理由ですが次のような理由があるようです。
理由1:視聴回数が少なかったため
まず、考えられる一つの理由は「視聴回数の低下」です。
配信サービスにおける番組の存続は、視聴者数や再生回数が一つの指標になります。
新規視聴者が増えなければ、維持するためのコストが見合わなくなるということも十分にあると思います。
口コミを調査すると面白いと評価する声が多い一方で次のようなネガティブな声も。
視聴回数があまりにも少ないと、配信している必要がないため、他作品への切り替えなどに動く可能性が高いです。
ちなみにyoutubeの「カートゥーン ネットワーク」チャンネルで定期的に全話配信されているので無料で見るチャンスですよ。
理由2:契約満了のため
もう一つの大きな理由としては、「配信権の契約期間の満了」が挙げられます。
U-NEXTやAmazonプライム・ビデオなどのストリーミングサービスでは、一定の期間ごとにライセンス契約を更新する必要があり、その更新が行われなかった場合は自動的に配信が終了してしまいます。
『アドベンチャータイム』の版権を管理しているワーナー・ブラザースは、HBO Maxへのコンテンツ移行を進めており、他の配信プラットフォームとのライセンス契約を縮小する動きがあると見られています。
このような業界の動きが、配信終了に大きく関わっている可能性も考えられますね。
また、配信権の獲得には高額なライセンス費用が必要な場合もあり、そのコストと見合わないと判断された場合、たとえ人気作品でも配信終了に至るケースは珍しくありません。
ちなみに以下のように配信にあたり、プラットフォーム側が支払う費用は大きいため、採算が見込めないと実質的に打ち切りのような形で契約終了になるケースもあるようです。
- 配信権料: 動画配信サービスは製作委員会に対して対価を支払い、アニメの放映権を獲得します。
- 動画配信システム構築費用: 初期費用は10万~150万円以上、フルスクラッチ開発では300万~3,000万円、保守費用は年間30万~300万円程度かかります。
- 運営費用: サーバーやネットワーク機器の保守管理、帯域幅やデータストレージの需要に応じた追加費用が発生します。
- 宣伝費: CM等の広告やプロモーションにかかる費用が含まれます。
ちなみにアドベンチャータイムは打ち切りではない
一つお伝えしておきたいのが、『アドベンチャータイム』は決して「打ち切り」になったわけではないという点です。
打ち切りとの噂もあるのですが、クリエイターのペンデルトン・ウォードさんは、スタッフ全員が作品に情熱を注ぎ、長い年月をかけて描き切った物語に満足していて、シリーズの終了は決してネガティブな理由(視聴率等)ではないと語っています。
最終回である「Come Along With Me」は、キャラクターたちのそれぞれの結末を丁寧に描いた4部構成の長編エピソードで、視聴者からも高く評価されました。
つまり、これはクリエイティブな選択として「物語を完結させた」ものであり、低視聴率や制作打ち切りのような消極的な理由ではないのです。
むしろ、終わり方にまでこだわり抜いた姿勢は、作品の完成度をさらに高めた要素といえるでしょう。
アドベンチャータイムが怖い?頭おかしい・狂ってる声も
ここからは『アドベンチャータイム』が一部の視聴者に「怖い」「頭おかしい」「狂ってる」と言われる理由について掘り下げていきます。
表面だけ見るとポップでかわいいアニメですが、その裏にはとてもディープで不穏な要素がたくさん詰め込まれているんですよね。
メインキャラの「ジェイク」が死亡
まず最もショッキングな要素の一つとして、スピンオフシリーズ『アドベンチャータイム:遥か遠い世界で』や『Fionna & Cake』で、ジェイクが死んだと考えられます。
フィンが大人になって登場し、ジェイクが姿を見せないことや、死後の世界で再会するシーンが描かれていることからも、ジェイクがすでに亡くなっているということはほぼ確定的と言えるでしょう。
ジェイクは魔法の犬として長寿ではありましたが、やはり人間よりも早く老いる生き物であることから、老衰によって亡くなった可能性が高いと考えられています。
ジェイクの死は、視聴者に「別れ」や「死」と向き合うきっかけを与える非常に象徴的な出来事でもあるのです。
本編→スピンオフの順番で見てほしいですが、やはり2人の絆が感じられる良い話ですよ!
「死」というテーマを、ユーモアと愛情を交えて描くところに、『アドベンチャータイム』の奥深さがあると感じます。
決して悲しみだけではなく、人生の終わりを自然なものとして受け入れる姿勢が作品全体に通底していますよね。
アドベンチャータイムは、核戦争後の地球「ウー大陸」を舞台に、12歳の少年フィンと魔法の力を持つ犬ジェイクが冒険を繰り広げる物語です。
フィンはヒーローになることを夢見ており、ジェイクと共にキャンディ王国のプリンセス・バブルガムを助けたり、ヴァンパイアの女王マーセリンと戦ったりします。
物語はコメディとダークファンタジーの要素を持ち、個性的なキャラクターたちとの交流や伏線を回収しながら進行します。文明が滅びた後の世界で、魔法が復活した奇妙で美しい世界観が特徴
各キャラクターが個性的すぎて怖い
次に、登場するキャラクターたちがあまりにも個性的すぎて、時には「怖い」と感じることがある点です。
リッチというキャラクターは、バブルガムプリンセスの身体を乗っ取って巨大な怪物に変貌し、王国を破壊するという恐怖の象徴のような存在。
「死をもたらす」能力や、不気味なセリフは、まさにホラー要素そのもの。
また、レモングラブ伯爵は、奇声をあげながら圧政を敷く独裁者として描かれ、その異常な行動や冷酷さに恐怖を感じた視聴者も多いと思います。
「UNACCEPTABLE!!(ありえない!)」という叫び声は、シリーズ屈指のトラウマセリフとして有名です。
他にも、「A Glitch Is A Glitch」では少女が自分の髪を食べるという異様なシーンが描かれていたり、「The Creeps」では家の構造がどんどん歪んでいくお化け屋敷のような描写もありました。
マーセリンの父親が支配するナイトスフィアという異次元の世界では、恐怖に満ちた効果音や、老婆が苦痛に満ちて死を迎えるような描写まで登場。
これらの要素が組み合わさって、「子ども向け」とは言い難いダークさを醸し出しているのです。
キャラクター名 | 声優 | 性格・特徴 |
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フィン(Finn) | 英:ジェレミー・シャダ 日:朴璐美 | サイボーグの少年で本作の主人公。12歳で登場し17歳まで成長。金髪を隠す白い帽子がトレードマーク。正義感が強く、ツリーハウスでジェイクやビーモと暮らす。波乱万丈な人生を送り、右腕の変化や義手の使用を経て、最終的に大人になっても右腕を失ったまま。 |
ジェイク(Jake) | 英:ジョン・ディマジオ 日:斎藤志郎 | フィンの兄弟分で相棒の魔法犬。のんびりした性格で、体を自在に変形可能。恋人のレイニコーンとの間に5人の子供がいる。青い怪物のDNAを受け継いでおり、彼の変形能力はそこに由来する。 |
ビーモ(BMO) | 英:ニキ・ヤング 日:池田果奈子 | フィンたちと暮らす生体ゲーム機型ロボット。性別は無く、子供のような純粋さを持つ。プリンターやプロジェクター機能も搭載。創造主モーに「愛するために作られた」とされ、千年後も王として世界を見守っている。 |
プリンセス・バブルガム | 英:ヒンデン・ウォルチ 日:田中理恵 | キャンディ王国の支配者。科学に長け、王国や住人を自ら創造した。魔法に否定的だったが、自らも魔法が使えると知る。マーセリンとは最終的に恋人同士となり、後日談でも交際は続いている。 |
マーセリン(Marceline) | 英:オリヴィア・オルソン 日:冠野智美 | 1,000歳のヴァンパイアクイーン。赤い色を吸収することで生きる。フィン達と親しいが、過去にサイモン(アイスキング)と過ごした幼少期の記憶が深く影響している。バンド活動やぬいぐるみ「ハンボ」を大切にしている。 |