あじまんは、つぶあんがたっぷり詰まった焼きまんじゅうとして知られていますよね。
寒い季節になるとスーパーやホームセンターなどの駐車場で見かけることが多いのですが、夏場は「どこに行ったのだろう」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、あじまんが夏にどう過ごしているのか、閉店理由や「サイズが小さくなったのでは？」という声についても徹底的に調査・紹介します。
あじまん夏はどうしてる？
（出典：あじまん）
あじまんは「冬のおやつ」として広く愛されていますよね。
夏場は「販売していない」というスタイルを貫いているため、休業中の実態を気にかける人もいるのではないでしょうか。
ここからは、夏にどのように過ごしているのかを順番に見ていきたいと思います。
夏にやっていること1：各地区にある店舗置き場にて秋からの営業に向けた準備（清掃やメンテナンス）
（出典：あじまん）
オフシーズンとなる5月から8月までは、あじまんの店舗がほとんど姿を消します。
実際には、各地区に設置された店舗置き場にプレハブや販売備品を移動させているようです。
ここで次のシーズンに向けた掃除やメンテナンスを実施しています。
あんこの製造機器を磨き上げることや、鉄板の不具合を点検・修繕することが主な作業内容のようです。
それらの準備作業には一定の期間が必要になるようです。
あるスタッフさんによると「冬場に大勢のお客さんに楽しんでいただいた分、細部の調整が大切」とのことなので、いざ秋に再始動したときもスムーズに販売を始められると考えられます。
ちょっと話は変わりますが、店舗の小屋そのものも雨風にさらされる期間が長いようです。
したがって板金や接合部の点検も重要で、外装の劣化を直す塗装なども行われるのでしょう。
購入する側としては地味な部分かもしれませんが、衛生面を維持するうえで欠かせないことなのです。
夏にやっていること2：従業員の休養期間としても活用する
あじまんのスタッフは、秋から春にかけて集中して働きます。
寒い時期に繁盛する商品なので、毎日かなり忙しくなるとも考えられます。
そこで夏の間は、あじまんの営業時間が無いことを活かして休養期間にする方が多いとのことですね。
（出典：あじまん）
「ずっと立ち仕事をしていると意外と負担が大きいので、オフシーズンはリフレッシュできる」という声もあるのです。
その結果、秋に再就職するかのように戻ってくる人も多いそう。
派遣や短期アルバイトとの掛け持ちがしやすいスケジュールであるため、従業員のモチベーションは上がりやすいのではないでしょうか。
実際、あじまんで働いている間は「季節を感じながら働けるので楽しい」というコメントも聞こえています。
夏にやっていること3：商品開発や採用活動など
夏季のあじまんは、店舗販売をストップしているだけではなく、裏では試作や必要に応じて採用活動も行っていると思われます。
商品の改善点や新しい味の検討を進めたり、秋のオープンに向けてスタッフを募集したりなど担当者が忙しく動いているようです。
あんこに混ぜる素材を増やす工夫や、お得なキャンペーンを考える取り組みも行われるのではないでしょうか。
過去には期間限定で「アイスあじまん」を試してみる動きがあったなどの話もありますね。
ただ、冷たい商品はなかなか定着しなかったようで、今は「冬の焼き菓子」に集中しているようです。
シーズン限定で売り出す戦略を一層明確にすることで、秋から春までの間に「必ずあじまんを食べたい」と考えるファンを増やそうとしているのではないでしょうか。
派遣や短期バイト、農作業を行うスタッフも多い
（出典：あじまん）
あじまんにおけるスタッフの多様な働き方は魅力的です。
冬期の仕事をメインにして、夏の間は農作業や他の派遣などで収入を得る人が少なくないのです。
これは東北エリアや新潟など、冬になると雪や寒さで農作物の管理が落ち着く地域と時期が重なる背景があるのではないでしょうか。
だからこそ、あじまんは広範囲に店舗展開しているようです。
上記のような働き方を実現しやすいのは、あじまんがオフシーズンの4～5カ月を完全に休業にしているためだと思われます。
夏場だけ忙しくなる業種と相性が良いのではないでしょうか。
従業員としては安定したリズムで働けるため、秋の開店前には「またあじまんで働きたい」という気持ちが高まると言われています。
短期雇用特例一時金もあり、安心して働けている
（出典：あじまん）
あじまんは国の雇用保険制度である「短期雇用特例一時金」の対象となる可能性がありますね。
9月から4月までの間に所定の要件（決められた月の就業日数など）を満たせば、翌オフシーズンに一時金が支給されるケースがあるのです。
これにより、夏場の収入が途切れても一部をカバーできるため、経済的に安心ではないでしょうか。
この制度に助けられたというスタッフの声も聞こえてきますね。
ある主婦の方は「5月から7月までは実家の農家を手伝いつつ、作業がない期間には雇用保険の一時金があって安心です」という話をしていました。
ちょっと話は変わりますが、そういった人々の話を聞くと、短期雇用と農作業の組み合わせはお互いを補完し合う形になっているようです。
あじまんの閉店理由は？夏営業しない理由とは
あじまんは4月頃を境にお店を撤去してしまうのが一般的ですよね。
どうしてこのような営業形態をとるのかと疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
ここからは、夏にはなぜ営業しないのか、その背景を掘り下げていきたいと思います。
9月から翌年4月まで営業
あじまんは季節限定のフードとして認知されてきましたね。
お店によって営業期間が異なるのですが基本的には9月オープンで4月終了になります。
山形県のホームセンターやスーパー、関東地方の商業施設、九州エリアなど幅広く展開しています。
営業期間中は大勢のお客さんが訪れる光景が印象的で列ができることも珍しくありません。
なぜ閉店するのか調査すると次のような理由が挙げられそうです。
閉店理由1：あじまんは「冬のおやつ」で夏には売れにくいため
閉店の一番の理由は「あじまんは寒い時期にこそ需要が高い焼き菓子だから」だと思われます。
皮が薄くてあんこがぎっしり詰まった大判焼きは、寒風の中で温かいものをほおばる喜びにぴったりですよね。
夏になると冷たいデザートや飲み物を求める人が多いため、どうしても売上が落ち込むのではないでしょうか。
暑い時期に大判焼きを頑張って売ろうとしたケースもあったようですが、実際に思うように売れず撤退したという話があるのです。
加えて、あじまんのあんこは糖度を低めに抑えているため、品質劣化も懸念されるでしょう。
つまり、「夏場に無理に販売せず、冬場に集中しておいしさを届ける」という判断がなされているのだと思います。
また、夏は冷房の効いた部屋であんこを保管・調理する手間やコストもかさむのではないでしょうか。
冬の寒さで自然に温度管理しやすい地域もあるでしょうし、あじまんが寒い季節に合う食べ物であることは確かだと思われます。
結果として効率の良い時期に集中し、オフシーズンには撤退するというスタイルが確立されたのではないでしょうか。
閉店理由2：物価高や人件費の高騰もあり、効率よく経営するため
あじまんが閉店するもう一つの背景には、経済的要因が潜んでいるようです。
小豆や小麦粉といった原料の値段は年々変動していますね。
人件費の上昇も含め、コストが高くなると、通年で店舗を維持するのが難しくなるのではないでしょうか。
そこで、冬限定の短期集中で営業することで、コストを最小限に抑えていると考えられます。
あじまんの経営陣は、シーズン以外に店舗を出しても採算が合わないことを理解していると思われます。
実際、夏場の客足が少ないと廃棄ロスも増え、せっかく作ったあんこが無駄になってしまうかもしれません。
だからこそ「シーズンが終わったら閉店する」というメリハリをつけることで、利益をきちんと確保できているのではないでしょうか。
さらに、短期雇用を採用することで、労働者の集中投入が可能になるのではないでしょうか。
冬場に売り切るだけの人員を確保し、一気に販売してしまうほうが合理的に運営できるはずです。
春が過ぎれば再びお店をたたみ、秋まで準備期間を取るという繰り返しにより、結果的に効率的なビジネスモデルを築いていると考えられます。
小さくなったと苦情も？
あじまんを何年も前から食べている人の中には「昔よりサイズが小さいのではないか」という意見を持つ方がいるみたいです。
調査する限り値上げした過去はあってもサイズ変更した情報はありません。
小さくするとなると全国的に型ごと変えなくてはいけないので、流石にしないと思いますし、皮が薄いために見た目が小さく見える可能性もあるのではないでしょうか。
あじまんは中のあんこ量が75g前後（110g中）という話も聞かれます。普通の大判焼きに比べれば多めとも言われる数字なので、実際に小さくなっているという確証は少ないのではないでしょうか。
ちょっと話は変わりますが、「写真と比べると実物が若干小さく見える」という声もありますが、撮影角度やサンプルの個体差などでイメージが異なる場合もありますよね。
とはいえ、物価高の影響などで「値段が上がったのにサイズは変わらないため、小さく感じる」という心理も関係しているかもしれませんね。
（出典：あじまん）
過去にはたこ焼たこポンの価格が400円（6個入り）に改定された例もあり、価格改定によって、「前よりコスパが悪くなった」と感じる人が出てくるのは仕方ないのではないでしょうか。
ただ、あじまんが目指しているのは変わらず「甘さ控えめであんこたっぷりの焼きまんじゅう」だと思われます。
あじまんが向いている人
（出典：あじまん）
まず一番は「あたたかい焼き菓子が大好きな人」ではないでしょうか。
餡が甘すぎず、皮も薄いので、甘いものがそこまで得意でない人も食べやすいですよ。
また、雇用面から見ると「季節ごとに働きたい人」に適しています。
農閑期の農家さんやゴルフ場のキャディさんなど、冬場に働きたい人にはまさにピッタリではないでしょうか。
9月から4月までの間に決まった日数を働けば短期雇用特例一時金の対象となるかもしれませんし、扶養内で働きたい主婦の方やWワークを考える人にも魅力的だと思われます。
東北、関東、九州を中心に採用活動を行っているので気になる方はぜひ応募してみてください。
