ジーンズスタイルをベースにしたカジュアルファッションウエアの販売を行っている「アメリカ屋」。
近年、閉店が相次いでいるようです。
アメリカ屋が閉店ラッシュ?店舗数の動向
宮城県の総合衣料店にはじまったアメリカ屋は、全国に店舗を展開していきました。
しかし、近年、アメリカ屋の閉店ラッシュが続いているとの噂があります。
実際のところどうなのでしょうか。
調べてみると、2024年にはアメリカ屋は、東北地方を中心に、全国で17店舗ありました。
※内訳は北海道エリア3店舗、東北エリア7店舗、関東エリア1店舗、北陸・近畿エリア6店舗

(出典:アメリカ屋)
しかし、2025年6月には2店舗になっています。

(出典:アメリカ屋)
近年、各地で閉店が続いていたようで、2024年1月には、西新発田店が完全閉店することが決まっており、新潟の人からは、閉店を惜しむ声もあるようです。
アメリカ屋の店舗が閉店してしまう理由とは
アメリカ屋は、カジュアルなファッションを楽しめるということで、一時は全国にたくさんの店舗を持った会社でした。
ではなぜ、閉店が続いているのでしょうか。
閉店理由1:コロナ禍の影響を受けたため
新型コロナウイルス感染症の流行は、アパレル業界にも大きな影響を与えました。
アメリカ屋も例外ではなく、コロナ禍における外出自粛や感染防止対策により、来客数が大幅に減少しました。
店舗の立地に関わらず売上が大きく落ち込んだとされています。
以下の法務省のデータにもあるように、令和2〜3年は特に自粛期間が長かったですよね。

(出典:法務省)
政府からの支援があったとしても先行きが見えずに撤退した店舗もあったはずです。
閉店理由2:ネットショッピングとの競争のため
近年、ネットショッピングを利用する人が激増しています。
わざわざお店に出向かなくても、家にいながらワンクリックで購入できるネットショッピングは本当に便利ですよね。
もともとネットショッピングやオンライン決済に抵抗のあった人々も、国が進める電子マネー化や、コロナ禍を経て、ネットショッピングの便利さを実感した人は多いのではないでしょうか。
ネットのほうが安く買えたり、写真やクチコミをよく確認すれば、試着しなくても、さほど失敗することはないとなれば、ネットショッピングを利用する人が増えるのは当然のことでしょう。
とくに若者世代は、効率化を求めて生活する傾向にあり、店舗ではなく、オンラインで買い物をすることに慣れています。
そうなると、どうしても店舗での販売は苦しい立場になり、店舗数を減らす結果につながってしまうのかもしれません。
閉店理由3:ブランド力がやや弱い?ジーンズ離れ?のため
ネットショッピングでは、価格帯が安い洋服もたくさん販売されているため、価格競争も大変な時代になっています。
服の値段は、現在二極化しているといえます。
とにかく安くてコスパのいい服か、ブランド力がある高級な服、そのどちらかしか、生き残りは厳しいのではないでしょうか。
高くても、そのブランド独自の魅力があり、多くのファンがいるブランドの服は、今後も重宝されるでしょう。
しかし、アメリカ屋は、カジュアルなファッションを売りにしていますので、どうしても安さが求められます。
店舗を構え、ネットに比べると安くもない、そうなってしまうと、どうしても需要がなくなってしまいます。
また、ジーンズを着用しない若者も増えており、需要の低下という点からも厳しい状況です。
アメリカ屋の良い口コミ
アメリカ屋は、ジーンズ好きの人から、とても愛されているお店です。
取り扱うブランドも、毎年見直され、会社をよりよくしようという、努力が感じられます。
カジュアルファッションがそろっており、メンズレディスどちらも取り扱っているため、男女ででかけても、同じお店で買い物できるのは嬉しいですね。
カップルや夫婦で同じファッションを楽しめるのも人気の理由の一つです。
また、近年アメリカ屋では、楽天などでオンラインショッピングも行っています。
オンラインで気に入った洋服を見つけ、ある程度ほしいものを絞ってから、実際に店舗に行って試着してみて、購入するか決めることができるのも、アメリカ屋の便利なところです。
アメリカ屋についておさらい
アメリカ屋は、ジーンズを中心としたカジュアルファッションウエアの販売を行っているお店です。
ローマ字表記で「Amerikaya」と書きます。
1950年(昭和25年・終戦5年後)に進駐軍の古着の仕入れと行商を始め、その後、宮城県石巻市で学生服なども含めた総合衣料店を開店しました。
さらに、宮城県仙台市で、ジーンズ・ミリタリー&カジュアルショップを開店させるなどし、地域を拡大させ、店舗数を増やしていきました。
「アメリカ屋」という名前は、行商先の顧客がアメリカ(≒進駐軍)の物を売っていた事から、訪問時に「アメリカ屋が来た」と言われた事が始まりのようです。
以下にジーンズショップ「アメリカ屋」の会社概要をまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
社名 | 株式会社 アメリカ屋 (Amerikaya CO.,LTD.) |
設立 | 1970年8月12日 |
本社所在地 | 〒981-1106 宮城県仙台市太白区柳生1-6-3 |
代表者 | 代表取締役社長 堀田 政和 |
事業内容 | ジーンズを中心としたカジュアルファッションウエアの小売販売及び通販 |
資本金 | 5000万円 |
従業員数 | 80名(正社員53名、パートアルバイト27名) |
創業経緯 | 1950年(昭和25年)に宮城県石巻市で斎藤商店として創業し、米軍の古着販売を開始したのが始まりです。屋号は行商先の顧客から「アメリカ屋が来た」と言われたことに由来します。 |
店舗展開の変遷 | かつては東北地方を中心に北海道、新潟、長野、栃木など広範囲に店舗を展開し、2021年には合計29店舗(EDWINアウトレット3店舗含む)を運営していました。ジーンズ業界初の郊外型大型店として仙台泉バイパス店をオープンした実績もあります。しかし、2025年4月に南仙台店が閉店し宮城県から実店舗が消滅、同年6月1日には長野店も閉店しました。 |
店舗 | 2025年6月現在、実店舗は新潟県の燕三条店のみとなっています。 |
オンラインショップ | 公式オンラインショップを運営しています。過去には楽天市場やMAGAseekにも出店していましたが、現在は撤退しています。 |
アメリカ屋はどんな人に向いている?
アメリカ屋は、カジュアルなファッションを取り扱うお店です。
女性は、かっこいい洋服が好きという人におすすめですし、男性は、ジーンズが好きでおしゃれな人におすすめのお店です。
カップルで洋服の好みが似ていて、同じお店を利用したいという人にもピッタリのお店ではないでしょうか。