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    バリバラ終了なぜ?気持ち悪い苦情?最終回の理由や炎上がひどいなど背景を調査

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    長年にわたり多様なマイノリティーの声を届け、バラエティー要素を通じて障害や差別の問題を世に問いかけてきた「バリバラ」。

    2012年4月6日に放送を開始し、NHKの人気番組でもあったのですが2025年3月をもって番組が終了し、一部では「なぜ終わるのか」か疑問に感じる人も。

    (出典:NHK)

    本記事では、その終了理由や番組に起こった炎上事例を改めて振り返りながら、背景を紹介します。

    目次
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    バリバラ終了なぜ?打ち切り?終了・最終回の理由を調査

    (出典:NHK)

    笑いを交えた社会派番組として独自の存在感を示してきた「バリバラ」。

    終了の理由は明言されていないものの、いくつかの考えられる要因があるようです。

    終了理由1:感動ポルノが気持ち悪い?賛否あったため

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    いわゆる“感動ポルノ”という言葉が世間に広まるきっかけにもなった「バリバラ」では、障害当事者を必要以上に感動の道具として扱う流れを問題視し、鋭い切り口で問い続けてきた歴史がありますよね。

    2016年には、日本テレビ系の「24時間テレビ」が障害者の“感動”に焦点を当てる一方、裏番組として「検証!〈障害者×感動〉の方程式」を企画したことが大きな話題になりました。

    そこでは、ステラ・ヤングさんの提唱した「感動ポルノ」という用語を参照しながら、障害当事者が過剰な美談として描かれる風潮への問題提起が行われたのです。

    感動ポルノとは

    主に身体障害者が健常者に同情や感動を与えるコンテンツとして消費されることを批判的に表現した言葉。

    オーストラリアの活動家ステラ・ヤングが提唱した概念で、障害者をあたかも感動の対象として扱うことで、非障害者が優越感や満足感を得る構造を問題視しています。

    障害を持つ人の“ありのまま”を放送する姿勢に反発を覚える視聴者も存在したようです。

    言うなれば「応援ムードこそ大事なのに、そこに冷や水をかけるのは気持ち悪い」といった批判も見受けられましたね。

    そのため、「感動ポルノ」をあえて避ける取り組みに賛同する声がある一方で、「感動を求めている側」からは厳しい意見もあったと考えられます。

    過激な企画だと捉えられることも多く、常に賛否が渦巻く状態が続いたのです。

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    終了理由2:視聴率が低下していたため

    約13年ほど放送されてきた「バリバラ」ですが、初期は「障害者をテーマにしたバラエティーなんて聞いたことがない」という斬新な企画に、多くの人々の関心を引きました。

    ただ、長寿番組は新鮮味を失いやすいという課題がありますよね。

    毎週木曜20時と悪くない時間帯の放送でしたが視聴率は0.3%ほどだったようです。

    番組が終了した2025年3月の他NHK番組の視聴率と比較するとかなり低いです。

    放送局直近視聴率(世帯)※2025年3月
    • NHKニュース7:14.3%
    • ニュースウオッチ9:10.7%
    • ダーウィンが来た!:10.0%

    教育・福祉を扱うNHK Eテレは視聴率至上主義ではないとはいえ、制作費や放送枠の兼ね合いを考えると、ある程度の数字が欲しいのは言うまでもありません。

    放送業界全体ではネット動画配信の普及に伴い、テレビ離れが深刻になっているのも事実。

    加えて、当事者の情報発信がSNSなどで活発化し、テレビ以外でもマイノリティーの声を拾う手段が多様化してきた現代。

    「バリバラ」のような番組でなくても、本人たちが自分の苦労や喜びを直接伝えられる時代というわけです。

    そうなると、従来のテレビ番組が担ってきた“多様な意見の受け皿”としての役割は一定の変化を余儀なくされたのではないでしょうか。

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    終了理由3:打ち切り?春の番組改編のため

    テレビ番組が終わる際には、毎年恒例の改編期が多いですよね。

    春はNHKを含めて多くの局が新番組を始めたり、既存番組をリニューアルしたりする時期になります。

    2025年の春には以下のようなさまざまな番組が終了や開始を迎えており、その流れの中で「バリバラ」も幕を下ろす形となりました。

    2025年春に終了したNHK番組
    • ひるまえ ほっと
    • サラメシ
    • ワルイコあつまれ

    バリバラは、障害者やセクシャルマイノリティーなど“生きづらさを抱えるすべてのマイノリティー”に焦点を当てる手法で、独自色を放ってきましたね。

    けれども、NHKの番組制作方針や編成の方向転換が大きく動いた際には、次なる福祉番組を形作るために一つの節目を設定することがあるようです。

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    後番組は「toi-toi」

    「バリバラ」の後番組として用意されたのが「toi-toi」です。

    こちらは2025年4月からスタートし、「問いをめぐる対話」をコンセプトに多様な背景を持つ人がスタジオやロケに登場し、自分の抱える“問い”を軸にクロストークを展開していくスタイルです。

    MCは稲垣吾郎さんがナレーションで参加し、テーマ音楽はOMSBさんが制作しています。

    ある種「バリバラ」が切り開いた「笑いと本音の福祉番組」という道をベースに、新番組ではさらに広い領域へ拡張する意図が読み取れますね。

    この流れがNHK大阪放送局として“次の時代の福祉番組づくり”を示す転換点になるかもしれません。

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    バリバラは終了へ。過去の炎上がひどい?

    終了発表に驚きが広がる一方、思い返すと「バリバラ」は何度も炎上を経験した番組でもありました。

    タブーに近い問題にも果敢に踏み込んでいたので、さまざまな反響があったのです。

    再放送差し替え問題

    2020年4月23日に放送された回がかなり話題になりました。

    番組内で安倍晋三さんや麻生太郎さんを風刺するかたちで「桜を見る会」をパロディ化し、スタジオには性暴力被害を告発した伊藤詩織さんやヘイトスピーチと闘う崔江以子さんらが出演。

    差別や旧優生保護法の問題を取り上げたシーンが連日SNSで話題になったのです。

    放送内容は鋭い風刺と議論を交えたもので、“反政府的”という批判が右派から寄せられた格好になりましたね。

    これに伴い、予定されていた再放送が直前で差し替えになるという異例の事態が生じ、「NHK上層部による自主規制ではないか」と疑問視されたようです。

    ・再放送中止で異論続出
    ・「圧力があったのでは」と噂が飛び交う

    このように騒動が拡散され、番組が持つメッセージがかえって注目を集める形になったと思われます。

    攻めた内容ゆえのリスクでもあり、こうした炎上が続くことへの内部的な懸念が膨らんだ可能性も否定できないのではないでしょうか。

    24時間テレビ裏番組「検証!〈障害者×感動〉の方程式」が賛否あった

    毎夏恒例の「24時間テレビ」に対し、裏番組として異なる視点を投げかけるスタイルを繰り返してきたのが「バリバラ」。

    障害を扱う番組という点では共通しているものの、手法とゴールに大きな差があるようです。

    言わば“感動美談”を強く打ち出す24時間テレビと、“笑いも含むリアルな議論”を重視するバリバラが真っ向から対比された形ですね。

    「検証!〈障害者×感動〉の方程式」が2016年8月28日に放送され、障害者を感動の対象として描くメディアの手法を批判的に検証しました。

    「検証!〈障害者×感動〉の方程式」の番組内容

    日本テレビの「24時間テレビ」の裏番組として放送され、障害者を「感動ポルノ」として扱う社会の風潮に疑問を投げかけました。

    番組では、障害者の「大変な日常」や「過去の栄光」を描き、「障害という悲劇」を乗り越えた姿を感動的に仕立て上げるメディアの手法をユーモアを交えて解説しました。

    また、障害者自身が「感動的な障害者番組」を嫌う傾向があることを示すアンケート結果(障害者の90%が「嫌い」と回答)も紹介されました.

    さらに、オーストラリアのジャーナリストでコメディアンの故ステラ・ヤングが提唱した「感動ポルノ」の概念を用い、障害者を健常者の感動のための「道具」として扱うことの問題点を指摘しました。

    番組内では、障害者自身が「普通に生きているだけで感動の材料にされたくない」と語り、メディアの固定化された障害者像を批判しました。

    24時間テレビを嫌う人にとっては「バリバラこそ真の障害者番組」と称賛され、一方で「わざわざ裏で放送し、ほかの番組を揶揄するような企画は行き過ぎではないか」といった不満の声も噴出。

    番組としては、マイノリティーや障害をめぐる一般的な“泣けるストーリー”とは違った視点を提示したかったようです。

    過去に炎上した人が出演?

    「バリバラ」は、依存症や差別発言の過去がある方をゲストに迎えることもあり、その点でも意外性があった印象も。

    一例ですが田代まさしさんが薬物依存の経験を赤裸々に語った回は、番組側の狙いとして「薬物の怖さや、依存症からの回復を考えるきっかけを提供する」ものでした。

    しかし、過去に何度も逮捕歴がある田代まさしさんの出演に対しては「公共放送でやるべき内容か」「反省をしっかり終えているのか」など賛否あったようです。

    放送終了後に本人が再逮捕されるという状況も加わり、「バリバラ」の選択がかえって炎上の燃料となりました。

    伊藤詩織さんや崔江以子さんなど刺激的なゲストを呼ぶことで番組自体が光を浴びる反面、視聴者の感情を大きく動かし炎上を起こすリスクと常に背中合わせだったのではないでしょうか。

    「バリバラ」は人気だった一方で視聴者によって印象が分かれるとも言えそうです。

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