相模大野駅の北口を出てすぐ、大きな建物が目を引く「ボーノ相模大野」。
2013年の開業以来、地域のランドマークとして親しまれてきましたが、その裏側では開業当初からテナントの入れ替わりが絶えず、特に近年は「閉店ラッシュ」とも言える状況が続いています。
一体なぜ、これほどまでにお店が定着しないのでしょうか。本記事では、ボーノ相模大野が抱える課題と、閉店が相次ぐ理由を、利用者の声や施設の構造など、様々な角度から徹底的に調査・紹介します。
ボーノ相模大野が閉店ラッシュ!失敗・ガラガラ理由って?

2013年3月の華々しいオープンから一転、ボーノ相模大野は開業1年目からテナントの撤退が始まり、その後も断続的に閉店が続いています。
特に2019年、2022年、そして2026年1月には、複数の店舗が同時に閉店する大規模な動きが見られました。
ここでは、その苦戦の歴史を時系列で振り返りながら、なぜ「失敗」「ガラガラ」などと言われてしまうのか、その理由を深く探っていきたいと思います。
| 時期 | 主な出来事・閉店した店舗 |
|---|---|
| 2013年 | 3月15日にグランドオープン。しかし、開業から1年以内に多くの店舗が撤退。 (ウェッツェル・プレッツェル、創作麺料理たけろくすけ、ローソンクオール薬局、tapioca sweets tutuなど) |
| 2017年 | 6階レストランフロアで「カツ&グリル こぶた」「スキップキッズ」が撤退し、空き店舗が目立ち始める。 |
| 2019年 | 1月に6階レストラン街の「かんながら」「梅蘭」「RRainbow」が同時閉店し、同フロアは1店舗のみに。 2月には生活雑貨店「ロフト」も撤退。 |
| 2021年 | 3月にアパレル店「ZARA」が撤退。 |
| 2022年 | 2月に2階フロアを中心に8店舗(ミヤモトドラッグ、京都 八百一、肉処 かつヰなど)が一斉閉店。 |
| 2024年 | 11月に「H&M」、12月に伊勢丹の小型店が閉店。 |
| 2025年 | 11月に高級食パン店「銀座 に志かわ」が閉店。 |
| 2026年1月 | 3階・4階を中心に閉店が相次ぐ。 (ensoleille、coen、SLEEP SQUARE、ブックファーストなど) |
ではなぜここまで閉店が多いのでしょうか。
ここからは失敗と噂されてしまう背景やガラガラな理由について紹介していきます。
失敗・ガラガラ理由1:競合施設との差別化に苦戦し、ターゲット層が曖昧になったため

ボーノ相模大野が苦戦する最大の理由は、すぐ隣に存在する強力なライバル「相模大野ステーションスクエア」との差別化がうまくできなかったことが要因で、ステーションスクエアは駅に直結しており、ファッションや雑貨、カフェなどが充実しているため、多くの人で賑わっています。
ボーノ相模大野は、駅から少しだけ歩くという微妙な距離感があるのです。
この立地で成功するためには、ステーションスクエアにはない独自の魅力、つまり「ボーノにわざわざ行く理由」が必要でしたが、実際には「テナントが普段使い過ぎて面白みがない」という声があるように、多くの人がステーションスクエアや駅周辺の店舗で満足してしまうようなテナント構成になってしまったのです。

(出典:ボーノ相模大野)
当初の計画では、5階と6階に9つのスクリーンを持つシネマコンプレックス(映画館)が入る予定でしたが、もしこれが実現していれば、映画を観るという明確な目的を持った人々を広範囲から集めることができ、施設全体の集客力を大きく高められたはずです。
しかし、この計画が白紙になったことで、ボーノ相模大野は強力な集客の核を失ってしまいました。

結果として、地元住民は慣れ親しんだステーションスクエアを利用し、広域から来る買い物客はもっと規模の大きい町田や海老名の商業施設へ流れてしまう、という状況が生まれたように思います。
特に、開業からわずか数ヶ月で閉店した「ウェッツェル・プレッツェル」や「からあげ割烹 福のから」などは、目新しさはあっても、日常的に利用する人々を惹きつけ続けるほどの魅力には繋がらなかったのかもしれません。
| 施設名 | 強み・特徴 | ターゲット層 |
|---|---|---|
| ボーノ相模大野 | スーパー「ライフ」が核。クリニックや公共施設も入居しています。 | 地域住民の日常生活での利用が中心だと思われます。 |
| 相模大野ステーションスクエア | 駅直結の圧倒的な利便性。ファッション・雑貨・カフェが充実しています。 | 通勤・通学客や若者層に特に強いと考えられます。 |
| 町田・海老名の商業施設 | 大規模で多様なテナント構成。シネコンなども併設されています。 | 広域から訪れる買い物・レジャー目的の客層が中心です。 |
失敗・ガラガラ理由2:施設構造に課題があるため
商業施設にとって、お客さんが無意識のうちに施設内を歩き回り、色々なお店に立ち寄りたくなるような「回遊性」の高い動線設計は非常に重要ですが、ボーノ相模大野は、この点でいくつかの課題を抱えていると考えられます。

まず、施設が「ショッピングセンター」「ノースモール」「サウスモール」という3つのエリアに分かれている構造が挙げられます。
駅からデッキを歩いてくると、それぞれの建物が少し離れており、一体感に欠ける印象を受ける人もいるようです。
また、館内のエスカレーターの配置が分かりにくいという指摘もあり、目的の階にしか行かず、他のフロアを「ついでに見る」という行動につながりにくいのです。
特に、2019年にレストラン街の大部分が閉店してしまった6階は、屋上庭園を囲むように店舗が配置された特殊なフロアでした。

他の階からのアクセスが良いとは言えず、お客さんの流れを作りにくかったことが、人気店であった「梅蘭」や「かんながら」ですら撤退せざるを得なかった一因ではないでしょうか。
他にも、ネット上の口コミでは、日常的に利用するスーパー「ライフ」の生鮮食品売り場の配置(野菜、魚、肉の並び順)が一般的ではない、という非常に細かいながらも的を射た指摘も見られます。
毎日買い物をする人にとっては、こうした小さな使いにくさが積み重なり、無意識のうちに施設から足が遠のく原因になることもあるのです。
| ポイント | 具体例 | ボーノ相模大野での課題点 |
|---|---|---|
| アンカーテナントの配置 | 集客力のある店舗を端に置き、その間を歩いてもらうのがセオリーです。 | スーパー「ライフ」は1階にあり、上層階へお客さんを誘導するのが課題かもしれません。 |
| エスカレーターの動線 | 上下階への移動をスムーズにし、自然とフロア全体を見せる工夫が大切です。 | 配置が分かりにくく、回遊性が低いという指摘があります。 |
| 施設の一体感 | 複数の建物がある場合でも、全体で一つの施設として認識されることが重要です。 | 3つのモールに分かれており、移動が少し分かりにくいと感じるかもしれません。 |
閉店ラッシュなの?過去に閉店した店舗例

ボーノ相模大野では、開業当初から現在に至るまで、非常に多くの店舗が閉店しています。
以下にその一部を時系列でまとめました。これを見るだけでも、テナントの定着がいかに難しいかが分かります。
- 2026年1月25日:ブックファースト ボーノ相模大野店 閉店
- 2026年1月25日:SLEEP SQUARE ボーノ相模大野店 閉店
- 2026年1月12日:coen ボーノ相模大野店 閉店
- 2026年1月12日:ensoleille 閉店
- 2025年11月20日:銀座 に志かわ 閉店
- 2025年1月13日:メゾンカイザー ボーノ相模大野店 閉店
- 2024年11月17日:H&M ボーノ相模大野店 閉店
- 2023年2月15日:ミスターミニット 閉店
- 2022年2月23日:肉処 かつヰ 閉店
- 2022年2月23日:京都 八百一 閉店
- 2022年2月17日:ミヤモトドラッグ 閉店
- 2022年2月13日:Bull Pulu 閉店
- 2021年3月:ZARA 閉店
- 2019年2月:ロフト 閉店
- 2019年1月27日:かんながら ボーノ相模大野店 閉店
- 2019年1月27日:梅蘭 ボーノ相模大野店 閉店
- 2019年1月27日:RRainbow 閉店
- 2018年11月:バーガーキング ボーノ相模大野店 閉店
- 2014年3月23日:チヨダ ボーノ相模大野店 閉店
- 2014年3月2日:洋麺蔵じゃぱすた 閉店
- 2013年12月15日:ブルーブルーエ 閉店
- 2013年8月31日:ウェッツェル・プレッツェル 閉店
- 2013年8月25日:tapioca sweets tutu 閉店
- 2013年7月末:ローソンクオール薬局 ボーノ相模大野店 閉店
向いている人
これまでの情報を見るとネガティブな印象が強いかもしれませんが、ボーノ相模大野は特定の目的を持つ人にとっては、非常に便利で価値のある施設です。
以下のような人には、特におすすめできる場所だと言えるでしょう。
- スーパー「ライフ」で日常の買い物を済ませたい人
- 相模原市のパスポートセンターや各種クリニックに用事がある人
- 駅ビルの混雑を避け、落ち着いて過ごしたい人
- 提携駐車場を利用し、車で複数の用事を一度に済ませたい人
- 市民・大学交流センター「ユニコムプラザさがみはら」での活動に参加する人
- 銀行のATMや窓口を利用したい人
Q&A
- ボーノ相模大野の駐車場は使いやすいですか?
はい、722台収容可能な市営駐車場が併設されており、車でのアクセスは便利です。ただし、駐車料金のサービスは、ボーノ相模大野ショッピングセンター内の一部の店舗に限られます。ノースモールやサウスモールの店舗ではサービスが受けられないことが多いので注意が必要です。また、ネット上の口コミでは、駐車料金が割高に感じることや、サービスを受ける条件が少し分かりにくいという声も見られます。利用する際は、事前に行くお店が駐車サービスの対象か確認しておくと安心です。
- 開業当初の計画と今で、何が一番変わったのですか?
最も大きな変更点は、5階と6階に入る予定だったシネマコンプレックス(映画館)の計画が白紙になったことです。もしシネコンができていれば、町田や海老名まで行かなくても映画が観られるため、施設の集客力は今とは全く違っていたかもしれません。映画を観に来た人が、ついでに食事や買い物を楽しむという良い流れが生まれたはずなのです。2025年時点では5階にスポーツジムの「メガロス」、6階は屋上庭園「Saga-niwa」といくつかのテナントが入る形になっています。
- 「ボーノカード」には種類があるようですが、どう違うのですか?
主に2種類あります。一つはスマートフォンアプリでポイントが貯まる「ボーノデジタルカード」、もう一つはオリコと提携したクレジットカード機能付きの「ボーノカードプラス」です。デジタルカードは手軽に始められ、100円(税込)で1ポイントが貯まります。一方、カードプラスはクレジット払いをすると、オリコの「クレジットポイント」と「ボーノポイント」の両方が貯まるのが大きな特徴です。ただし、これらのカードが使えるのは主にショッピングセンター内の店舗で、ノースモールやサウスモールでは利用できない場合が多いので、その点は注意が必要なのです。
