テレビアニメといえば多くの人が思い浮かべる国民的作品は数多くありますね。
そんな中、特に愛されてきたのが1990年1月7日からフジテレビ系列で放送開始された「ちびまる子ちゃん」。
国民的アニメである一方で時代の流れなのか放送終了と噂されているようです。
ちびまる子ちゃん放送終了・中止?噂される理由とは

(出典:Google)
ちびまる子ちゃんが本当に終わるのかと心配になる声が絶えないのは、スポンサー問題や視聴率低下といった出来事が大きいようです。
2025年時点で放送終了していないが、、終了や打ち切り説も!?

(出典:ちびまる子ちゃん)
2025年時点では「ちびまる子ちゃん」は正式に終了宣言されてはいませんし、フジテレビ系列の日曜夕方枠で放送が続いています。
しかし、テレビ業界では、一見して安泰に思える人気アニメでも突如として終了することがあります。
当たり前ですがスポンサーの動向や制作体制の変化が、大きな要因になりやすいからだと思われます。
- 笑ゥせぇるすまん:
1989年10月10日〜1992年9月29日の期間で放送、視聴者層の変化や社会的な倫理観の変化により、終了。 - 鉄腕アトム:
1963年1月1日〜1966年12月31日の期間で放送、制作費の高騰やスポンサーの問題により終了。 - まんが日本昔ばなし:
1975年1月7日〜1994年9月24日の期間で放送、視聴率の低下とスポンサーの撤退が主な要因で終了。
アニメの放送継続は視聴率とスポンサーのサポートが不可欠ですし、そこが揺らげばいずれ終わってしまう可能性が高まるのではないでしょうか。
そういった背景が放送終了や打ち切り説につながっているのでしょう。
ここからはちびまる子ちゃんが放送終了と噂される理由として大きいものをご紹介します。
終了理由1:フジテレビ・中居氏問題でスポンサーがゼロになったため
フジテレビは2025年に人気タレント・中居さんの女性トラブル(フジテレビの女子アナとの)に関して対応が後手に回った・不適切だったとして問題になりました。
それを受けて大半の企業がCMを取りやめる事態になり、ちびまる子ちゃんのスポンサーが一時期“ゼロ”の状態になってしまいましたね。
テレビ番組は、スポンサーが番組制作費を支える大切な柱。
スポンサーがゼロだと放送終了になるのが一般的ですが、放送終了に至るまでに以下のような傾向があります。
企業側は企業イメージを守るため、番組に対する不信感があると広告出稿を控えるケースが少なくないのです。
こういった動きが2025年始めあたりに相次ぎ、視聴者にも「このままでは制作費が確保できず番組が終わるかもしれない」と不安が広がったようですね。
まる子のスポンサーといえば、長らく菓子メーカーや通信企業なども名を連ねていましたが、これらの企業が提供を止めてしまうのは経営上極めて大きな痛手ではないでしょうか。
- 株式会社SUMCO
- ミツウロコ
- タカラトミー
- いなば食品
- ソニー損保
- セブン&アイホールディングス(イトーヨーカドー)
- 森永製菓
- Benesse
- SUBARU など
番組としても、新作制作やアニメーターへの報酬などを維持するのが難しくなると思います。
スポンサーが完全復活しない限り、放送継続には大きな障害が残るのではないでしょうか。
終了理由2:以前より視聴率が低下しているため(初期:約26%→最近:約6%)
かつては「日曜の夕方はちびまる子ちゃんとサザエさんを見るのが習慣」という家庭が非常に多かったようで初期は20%台後半、ある回では40%近い視聴率が記録されたというデータも残っています。
しかし最近では6%前後にまで落ち込むことがめずらしくなく、「二桁を取るのが難しい状況」だと指摘されています。
初回視聴率
第1話(1990年1月7日): 17.8%
歴代最高視聴率トップ10
39.9% – 「まるちゃん 実験をする」の巻(1990年10月28日)
37.7% – 「男子対女子 大戦争」の巻(1990年10月7日)
35.8% – 「おかっぱ・かっぱ」の巻(1990年9月16日)
35.5% – 「まるちゃん 熱帯魚を飼う」の巻(1990年9月9日)
35.1% – 「まるちゃん 写真屋さんに行く」の巻(1990年9月2日)
35.0% – 「まるちゃん 席替えをする」の巻(1990年10月14日)
34.3% – 「まるちゃんの”星に願いを!”」の巻(1990年11月4日)
33.8% – 「まるちゃん 眠れない夜」の巻(1991年1月13日)
33.3% – 「恐怖のにわとり小屋そうじ」の巻(1990年11月18日)
33.1% – 「まるちゃん ご機嫌な一日」の巻(1991年1月27日)
近年の視聴率
2023年1月8日放送分: 5.8%(世帯視聴率)
2023年6月18日放送分: 5.2%(世帯視聴率)
2024年1月28日放送分: 6.2%(世帯視聴率)
視聴率の低迷が番組存続を脅かす理由としては、スポンサーが広告を出すメリットが薄くなるため、番組への出資が減るからなのです。
近年は動画配信サービスに多くの視聴者が流れているので、テレビをリアルタイムで見る世帯が減った印象もありますね。
番組自体のクオリティを保つには制作コストが必要ですし、そのコストを負担してくれる企業が少なくなると、放送の継続は厳しくなります。
“まる子が昭和の生活をそのまま楽しむ描写”や“家の黒電話、学校での連絡網、紙テストの風景”など、若年層にとってはピンと来ない時代背景になってきたのではないでしょうか。
懐かしさを楽しむ層もいますが、新規視聴者を取り込みにくいという傾向はあると言えますよね。
終了理由3:声優の高齢化のため(「まる子」役のTARAKOさんが2024年3月に急逝)
馴染み深い声優の方々が引退あるいは他界されることで、番組続行が難しくなるパターンは、長寿アニメ特有の問題です。
「ちびまる子ちゃん」のメイン声優陣にも年齢的な負担が大きい方々が多く、以前から「世代交代は大丈夫なのか」とささやかれていました。
なかでも視聴者に衝撃を与えたのが、まる子役を放送開始当初から長らく担当していたTARAKOさんが2024年3月に急逝したニュース。
主人公であるまる子の声は作品の“顔”とも言える大切な存在ですし、後任選びも簡単ではないのです。
声優交代に失敗すると作品人気にダメージが出てしまう事例は他作品でも耳にしたことがありますね。
ドラえもんやクレヨンしんちゃんなども賛否あったと思います。
ちなみにちびまる子ちゃんのメイン声優も高齢化に伴い変更しています。
- さくらももこ(まる子):担当声優:TARAKO(1990年1月~2024年3月)→菊池こころ(2024年4月~)
- さくらさきこ(お姉ちゃん):水谷優子(1990年1月~2016年5月)→豊嶋真千子(2016年6月~)
- さくら友蔵(おじいちゃん):富山敬(1990年1月~1995年9月)→青野武(1995年9月~2010年6月)→島田敏(2010年6月~)
※お父さん(さくらひろし)、お母さん(さくらすみれ)は2025年時点で変更歴なし
ちびまる子ちゃんの終了間近?再放送が多かった理由は?
ちびまる子ちゃんを見ていて「またこの回をやっている」と感じる視聴者も意外と多いと思います。
どうしてこれほど再放送が増えているのでしょうか。
声優TARAKOさんの死去と後任選定の遅れによる新規放送中止
まる子役TARAKOさんの訃報を受け、まず新作制作が一時的に止まってしまったようです。
急逝の報せは、スタジオ側の予定を大きく狂わせたと考えられますね。
声優陣のスケジュールや演出の方向性などを調整するには時間がかかります。
とりわけ主人公の声優変更は、演技指導や音響作業を一からやり直すレベルに近いのではないでしょうか。
新規放送が中止になり、その間に穴を埋める手段として、過去のエピソードをリマスターや再編集して放送するケースが急増したのだと思います。
このような人気回や、視聴者が「また見たい」と要望していた回を再放送することで時間を稼ぎつつ視聴者の心をつなぎとめようとしているのではないでしょうか。
声の収録の見通しが立ち次第、新作を再スタートさせる狙いと思われますが、現実にはそう簡単に進まないことも多いのです。
視聴者の要望と特定の人気エピソードは定期的に放送される
再放送の多さは必ずしもネガティブな理由だけではなく、ファンからは「昔の回を見たい」「子どもにもあの回を見せてあげたい」といった声に応えているケースもあります。
初期のエピソードには昭和の町並みが色濃く描かれ、家族や友人とのちょっとした日常のズレがコミカルに表現されているのが大きな魅力だと思われます。
次のような回も挙げられますね。
番組側としても、定期的にリクエストの多い回を放送することはファンサービスでもありますし、実際の数字にもある程度結びつくのではないでしょうか。
ただ、いくら人気回があるとはいえ、新作の供給が滞りがちで再放送に頼るという状況が長期化すると、視聴者離れを招く危険もありますよね。
そのあたりをどうクリアし、次の手を打つかは番組の今後を考える際の大きなポイントになるでしょうね。
ちびまる子ちゃんは今後どうなるの?

(出典:ちびまる子ちゃん)
愛されたアニメがこのまま終わってしまうのか、それとも新たな道を模索して存続していくのか、今後が気になるという意見は意外と多いです。
現段階では、公式に「終了」と明言されたわけではありませんよね。
ただ、前述のように以下の点が番組の行方を左右すると考えられます。
テレビ局にとっては、「ちびまる子ちゃん」はサザエさんと並ぶ看板番組という認識が強いのではないでしょうか。
スポンサーに対しては「番組イメージの回復」をアピールし、若年層にも受け入れられるエピソード作りを進めるなどの改革を図れば、打開策が見えてくるのではないでしょうか。
一方で、視聴者のテレビ離れや制作コストの増大など、逆風は確かに大きいようです。
仮に終了を回避できたとしても、放送形式や放送時間の見直し、あるいは配信サイトでの先行公開を含む新しい展開が検討される可能性が高いと思います。
もし「ちびまる子ちゃん」が今後も続行されるにしても、視聴率やスポンサー確保のために制作体制が変わるかもしれませんね。