グリコの人気商品「ちょい食べカレー」が店頭から姿を消し、多くのファンが困惑しているようですね。
お弁当のおかずやパンのお供として愛されてきた商品だけに、その影響は予想以上に大きいのです。
ちょい食べカレー販売終了いつ?なぜ?理由を考察
長年愛されてきた「ちょい食べカレー」の販売終了。
その背景には、食品業界全体を取り巻く環境の変化が大きく影響しているのではないでしょうか。
食品メーカー各社が直面する課題が、この商品の命運を分けることになったようです。
ちょい食べカレーは2024年3月に販売終了していた
グリコが30年以上にわたって製造販売してきた「ちょい食べカレー」。
問い合わせて直接聞いてみると2024年3月末をもって生産を終了し、その後徐々に店頭からも姿を消していったのですね。
この商品は常温で食べられる手軽さと、植物性油脂を使用することで固まりにくい独自の製法が特徴でした。
他にはない便利な特徴として、以下の点が多くのファンから支持されていたようです。
(出典:グリコ)
販売終了理由1:原料の高騰による商品の見直しのため
コロナ禍などによる物価上昇により、食品原材料の価格が急騰していますよね。
円安もそれに拍車をかけています。
食品でも大手メーカーの値上げとともに20、30円と少額の値上げから段階的に価格調整し、コロナ前より100円以上値上げしたケースもあります。
ちょい食べカレーに使用されていた以下の原材料も例外ではありませんでした。
特に植物性油脂の価格高騰は、商品の採算性に大きな影響を与えたと考えられます。
原材料の調達コストが上昇する中、従来の価格帯を維持することが困難になっていったのです。
販売終了理由2:30g×4本セットなど製造コストが高かったため
個包装製品特有の課題が浮き彫りになっていたようですね。
30gという少量生産による製造効率の低下に加え、以下のような要因が重なっていました。
商品価格への転嫁も検討されたかもしれませんが、手軽な価格帯であることも重要な商品特性だったため、難しい判断を迫られたのではないでしょうか。
コスト上昇分を価格に反映させると、消費者離れを招く懸念もあったのです。
販売終了理由3:少子化などによる需要の低下のため
社会構造の変化も大きな要因となったようですね。
お弁当需要の変化やライフスタイルの多様化により、以下のような市場環境の変化が起きていました。
これらの要因が複合的に作用し、商品の存続が厳しい状況に追い込まれていったのです。
特に、主要なターゲットであった子育て世代のニーズの変化は、大きな影響を与えたのではないでしょうか。
また大手であるグリコの製造ロットは中小企業と比較しても大きいはずです。
例えば中小企業のロットが5,000pc/回だとしたらグリコは20,000pc/回など。
先ほど紹介した原料の高騰や製造コストを考えると採算が取れないと判断した可能性は高そうですね。
ちょい食べカレーはどこで売ってる?
かつては全国のスーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売されていた「ちょい食べカレー」。
販売終了から数か月が経過した今、改めてその価値が見直されているのです。
2024年3月以降はやはり購入できない…。
ちょい食べカレーは2008年2月19日から発売され、15年ほど販売されました。
先ほどお伝えしたように2024年3月以降は店頭の在庫が終了次第、終売になったとのことです。
問い合わせてみると、グリコでは今後の復活予定はないとのことです。
かなり多くの問い合わせや再販を願う声があったようで、それだけ「ちょい食べカレー」は人気だったことがわかります。
探している方はやはりあの手軽さを求めていると思いますので、代用品もご紹介します。
代用品として宮島醤油のひとくちカレーもおすすめ
(出典:宮島醤油)
宮島醤油の「ひとくちカレー」は、グリコのちょい食べカレーの魅力的な代替品となりそうです。
30g×10本入りで、価格は販売店によって以下のように異なります。(2024年時点)
味の特徴としては、マンゴーチャツネやデーツを使用した本格的なカレーテイストが楽しめます。
たっぷりの野菜を加えてじっくり煮込んであり、牛肉のコクと旨みが効いた本格的な味わいが特徴なのです。
パンにつけたり、お弁当のおかずとして使用したりと、使い方も自在。
グリコのちょい食べカレーファンの間でも、代替品として高い評価を得ているようですね。
栄養成分も1本(30g)あたり36kcalと控えめで、カロリーを気にする方にも安心して使っていただけるのです。