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    大黒屋スーパー京都の閉店なぜ?大黒流通チェーン売却も関係?

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    京都で長年愛されてきた大黒屋スーパーが2023年秋、すべての店舗を閉じることになりました。

    なぜ閉店に至ったのかその背景を調査・紹介します。

    目次
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    大黒屋スーパー京都の完全閉店なぜ?

    (出典:大黒屋物流チェーン)

    閉店した理由ですが次のようなものがあるようです。

    閉店理由1:物価・人件費高騰と経営環境の悪化のため

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    大黒屋スーパー京都の閉店には、物価や人件費の急激な高騰が大きく影響したのではないでしょうか。

    仕入れコストの上昇や光熱費の値上げは、店舗運営全体を圧迫しますね。

    こうしたコスト増は、中小規模のスーパーにとって死活問題。

    人員確保にも苦労していたようで、やはり販売スタッフや青果・精肉など専門技術を要する担当者の確保は簡単ではありませんよね。

    とりわけ近年は全国的に時給相場も上がり続けており、全体的な経営コストが膨らむ要因になったのではないでしょうか。

    京都においても以下の厚生労働省の資料にあるように時給が高騰しており、時給を高くすると利益が減る、高い時給にしないと人が集まらないなど悩みがあったのでしょう。

    (出典:厚生労働省

    上記のように前年と比べて令和6年は最低賃金(時給)が50円も上がっています。

    ディスカウントストアの大黒屋はただでさえ薄利なので、人件費が継続的に上がるのはかなり痛いと思います。

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    閉店理由2:大手スーパーとの競争の影響を受けたため

    大黒屋スーパー京都の閉店には、大手スーパーとの熾烈な競争も関係していると思います。

    大手スーパーが地域密着型の店舗を続々と新規オープンすると、駐車場の広さやポイントサービス、PB商品の充実度などで差をつけられるのではないでしょうか。

    大黒屋スーパーのように地元密着の雰囲気を大切にしていた店舗は、一度集客が落ちると大きく巻き返すのが難しくなりますよね。

    京都の大黒屋スーパーの競合例
    • イオン
    • フレスコ
    • ライフ
    • イズミヤ
    • 西友 など

    今熊野エリアにあった大黒屋スーパー周辺では、車で通いやすい競合店ができたことで売り上げが急落した事例があるようです。

    また、昨今では特にドラッグストアが食品コーナーを拡充し、生鮮食品こそ扱わないまでも日配品や冷凍食品の販売を強化するなどの動きが顕著なのです。

    利用者にとっては選択肢が増える一方、既存スーパーはより厳しい状況に立たされているのです。

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    閉店理由3:タカラ・エムシーへの売却で不採算店舗の閉鎖やブランドの再編が行われたため

    大黒屋スーパーを展開していた大黒流通チェーンが、タカラ・エムシーに経営を譲渡したのが2019年のこと。

    これは大黒流通チェーンが抱えていた不採算店舗を整理し、ブランドを統合再編する戦略の一部だったようです。

    静岡市を拠点とするスーパーマーケットの運営会社「タカラ・エムシー」が入ったことで経営を立て直す方向へ動き出しましたが、実際には大黒屋スーパー京都のように地域密着で支えられていた店舗であっても、黒字に近い収支を維持できなければ閉鎖する判断が下されたと考えられます。

    代表取締役の小澤国生さんをはじめとする経営陣による事業整理は、より収益性の高いエリアへ資源を集中するという方針だったのではないでしょうか。

    店舗が減少していく過程では、スタッフさんの配置転換やブランド名の変更なども盛んに行われていたと聞きます。

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    大黒屋スーパー京都の閉店を悲しむ声も多い

    2023年9〜10月に相次いで閉店した大黒屋スーパーは、京都市民にとって昔から身近な存在だったようです。

    毎日のように足を運んでいた高齢者や、仕事帰りに夕飯の食材を買っていた会社員など、多くの常連客からは「もう大黒屋スーパーがなくなるなんて考えられない」と悲しむ声も。

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    最盛期には京都市内で12店舗ほど営業

    大黒屋スーパーは最盛期には京都市内だけでも12店舗ほどを展開。

    たとえば西院店や西陣店、西大路店、太秦店、梅津店など、多彩なエリアに出店していたのが印象的です。

    各店ごとに品揃えが少しずつ異なり、野菜コーナーの品質にこだわる店舗や、総菜コーナーに力を入れる店舗など、多様な戦略をとっていました。

    他にも、当時は新しめのBGMをかけたり、店内装飾に工夫を凝らしたりして、地元のスーパーにありがちな演歌が流れる雰囲気とは違うオシャレな空気を醸し出そうとしていました。

    青果や鮮魚の担当者さんが仕入れ先と密にやり取りし、季節ごとの地場野菜や地元で水揚げされた鮮魚を豊富に並べており、大手よりも安い商品を狙って朝イチで駆けつける主婦層が多かったのです。

    ブランド終了?2025年2月末で大黒屋の最後の店舗「堀切店」も閉店へ

    ところが2025年2月末で、東京都葛飾区堀切3-31-1にある「大黒屋 堀切店」までも閉店。

    かつては東京エリアでも50店舗あったものの、最後まで残っていた貴重な店舗だったことから、いよいよブランド終了に至ると思われます。

    閉店告知にはポイントカード利用終了の情報も掲載され、多くの常連客が残りわずかな期間に惜しむように買い物をしていました。

    跡地に関してはマンション建設が進む可能性もありますし、別の大型店舗が入る可能性もゼロではないようです。

    兄弟ブランドの「ラコマート」「エネルギースーパーたじま/E-MART」「ギガパール」「Bon Visage」なども以前より減少傾向にある

    (出典:大黒屋物流チェーン)

    大黒流通チェーンは、かつて「ハローマート」や「ヤオヨシ」も含む多くのブランドを買収し急成長していましたね。

    ただし、先ほどのタカラ・エムシーの子会社になってからは、以前より減少傾向にあります。

    「ラコマート」では既存店を閉店やリニューアルに向かわせ、「エネルギースーパーたじま/E-MART」においても不採算と判断された店舗が閉鎖されたと報じられました。

    「ギガパール」はディスカウント店として人気を集めていた時期があるものの、多くの店舗が閉店や別ブランドへの転換が進んでいますね。

    (出典:大黒屋物流チェーン)

    「Bon Visage」に関しても、世田谷区砧店の存続が目立つ程度で、三軒茶屋店などは過去に閉鎖された経緯があります。

    大黒流通チェーン全体での不採算店舗整理は確実に進んできたのではないでしょうか。

    経営上の効率化を目指している反面、地域密着型の良さをどこまで維持できるのかが焦点になってきますね。

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