イオンなどに入っているDHCの直営店ですが閉店するケースが増えているようです。
今回はそんな閉店理由や背景について調べました。
DHC直営店が閉店してしまう理由がやばい?
公式発表はありませんが以下の理由があると考えられます。
閉店理由1:コンビニエンスストアやドラックストアでの販売の方が収益が出やすい
DHCは1972年に委託翻訳業務をメインに創業し、1995年から健康食品の販売をスタートさせました。
現在では、化粧品・ダイエット食品など幅広い範囲で販売をしています。
DHCの最大の特徴は『化粧品をコンビニエンスストアで販売する』という点にあります。
今では、コンビニエンスストアやドラックストア・量販店などで販売されていますが、DHCはそれまで販売していなかったサービスを先駆けとして行った企業でした。
コンビニエンスストアやドラックストアで販売する利点は、人々の生活に必要不可欠な場所であり多くの人が訪れるので、購入されやすいのは勿論ですが、周知されやすいという点にあります。

(出典:DHC)
また、ドラックストアでは、DHC商品を購入すると特典が加わる事もあり、ポイントカードの利用や割引キャンペーンを行う事もありますので、よりお得に購入できるという利点もあります。
日本の健康ブームは昭和50年代後半に形成され、様々な素材がブームになり1990年代には『ケフィア』などのヨーグルトが話題になりました。
人々が手軽に購入できる商品が出た時期に、より手軽に購入できる化粧品やサプリを販売することで人々の意識に定着させたと考えられます。

(出典:DHC)
2003年には専門のアドバイザーによるサービスの受けれる直営店がオープンし店舗拡大をしていますが、簡易的なショップが多く見られ、いつでも撤退できる形になっていました。
この事を鑑みると、コンビニエンスストアやドラックストアの方が収益が出やすいので、テナント代や人件費が発生する店舗はいつでも撤退できるようにしているDHCの戦略とも考えられます。
これらの事を総合的に考えると、利益の出やすいコンビニエンスストアやドラックストアを中心に展開し、直営店を減らす事で利益率を上げようとしていると考えられます。
閉店理由2:新型コロナウィルスによる影響
もう1つの理由は新型コロナウィルスによる影響です。
DHCの直営店では、プロのアドバイザーによるサービスを受けられるという利点もありますが、同時にマスクを外し、直接肌に触れるというデメリットもあります。
マスクの自由化が始まった2023年までは、外出先でマスクを外すことは新型コロナウィルスに感染してしまう可能性があるので多くの人はマスクを外さない状況にありました。
そんな中、マスクを外す場所に行く可能性は低いでしょう。
営業自粛や、営業時間の短縮もありました。
となると、店舗自体の売上減少は避けれないので、テナント代や賃金支払い・その他の諸経費を無くすために、売上の回復が見込めない店舗は閉店させてしまうと考えられます。
新型コロナウィルス以降、ネットショッピングが主流になっているので、売上回復の見込めない店舗は閉店しネットショッピングや店舗を持つ必要のないコンビニエンスストアやドラックストアでの販売にシフトチェンジしていると考えられます。
以上の理由からDHCの直営店は閉店してきていると考えられます。
DHC直営店が閉店ラッシュでやばい?店舗数の動向
DHCの公式な発表によると2023年2月の段階で3店舗・2023年1月では10店舗の閉店となっています。
- 2023年2月28日(火)閉店 津田沼パルコ直営店[千葉県]
- 2023年2月26日(日)閉店 名古屋メルサ栄直営店[愛知県]
- 2023年2月12日(日)閉店 イオンモール札幌発寒直営店[北海道]
- 2023年1月31日(火)閉店 イオンモール水戸内原直営店[茨城県]
- 2023年1月31日(火)閉店 イオンモール羽生直営店[埼玉県]
- 2023年1月31日(火)閉店 イオンモール春日部直営店[埼玉県]
- 2023年1月29日(日)閉店 イオンモール浦和美園直営店[埼玉県]
- 2023年1月22日(日)閉店 ピオレ姫路2直営店[兵庫県]
- 2023年1月15日(日)閉店 柏髙島屋ステーションモール直営店[千葉県]
- 2023年1月15日(日)閉店 イオンモール堺北花田直営店[大阪府]
- 2023年1月9日(月・祝)閉店 ららぽーとTOKYO-BAY直営店[千葉県]
- 2023年1月9日(月・祝)閉店 阪急西宮ガーデンズ直営店[兵庫県]
- 2023年1月3日(火)閉店 DHC新下関ゆめシティ直営店[山口県]
このようにわずか2ヶ月の間に合計13店舗が閉店しており、DHC直営店の閉店ラッシュが始まっていると言っても過言ではないでしょう。
また、同年8月にもイオンモール各務原直営店(岐阜県)、イオンモール与野直営店(埼玉県)が閉店しており、国内で10店舗を下回る状況です。

(出典:DHC)
DHCについておさらい
DHCとは化粧品・ダイエット食品など幅広い範囲で販売をしている企業です。
コンビニエンスストアやドラックストア・量販店などで化粧品や健康食品を販売するというそれまで販売していなかったサービスを先駆けとして行った企業でした。
DHCのサプリメントは、約500種類を超えているとされ、機能性表示食品に分類されるものから、滋養強壮・生活習慣病予防に役立つものまで様々な物があります。
また、高いクオリティにもかかわらず低価格という事も特徴の1つです。
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 株式会社ディーエイチシー (DHC) |
本社所在地 | 東京都港区南麻布2丁目7番1号 |
設立 | 1975年 (創業: 1972年) |
主な事業内容 | 化粧品、健康食品、語学教材の製造販売 |
代表者 | 代表取締役会長・CEO 髙谷成夫 代表取締役社長・COO 宮﨑緑 |
売上高 | 905億3100万円 (2022年) |
従業員数 | 1,721名 (2023年) |
主要株主 | オリックス株式会社 (91.1%) |
公式サイト | DHC公式サイト |
DHCはどんな人に向いている?
DHCは、健康志向の人におすすめです。
高品質なのに低価格なので、気軽に試す事もできます。
種類も豊富なので自分の症状や体質にあったものを探す事もできると考えられます。
化粧品に関しても、最初は自分の肌に合うものを探す為にも、色々と試す事ができるのでおすすめできます。