2015年から東京ディズニーランドで長年愛されてきたクリスマスパレード「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」が2024年で終了となりました。
多くのファンにとって、このパレードの終わりは寂しいニュースですが、その背景にはさまざまな理由が存在します。
今回は、その終了理由と来年以降の展望について詳しく調査しました。
ディズニークリスマスパレード最後なぜ?終了理由を考察
(出典:東京ディズニーリゾート)
東京ディズニーランドのクリスマスシーズンを彩ってきた「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」が終了する理由には、複数の要因が考えられます。
以下では、その主な理由について詳しく見ていきましょう。
前提としてクリスマスパレードがなくなるわけではない!クリストが終了
(出典:東京ディズニーリゾート)
まず最初に理解していただきたいのは、クリスマスパレード自体がなくなるわけではありません。
「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ(通称クリスト)」が2024年で終了し、2025年からは新しい演目に変わります。
この変更はディズニーが常に新しい体験を提供し続けるためのものであり、クリスマスの魔法はこれからも続くのです。
ディズニーリゾートは、定期的にイベントやパレードを刷新することで、ゲストに新鮮な驚きを与えています。
「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」は約9年間続いた長寿パレードであり、その終了は新たなコンテンツへの移行を示す自然な流れと考えられます。
最後・終了となった理由1:新しいコンテンツへの刷新するため
(出典:東京ディズニーリゾート)
「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」が終了する主な理由の一つは、新しいコンテンツへの刷新です。
約9年間も同じパレードを提供し続けることは、ディズニーリゾートにとっても異例のことでした。
これは、ディズニーが常に進化し、ゲストに最新の体験を提供するための戦略の一環です。
以下のパレードのように3〜5年で終了するケースが多いので、9年続くってかなりすごいことなのですよ。
・ハピネス・イズ・ヒア(2013年〜2018年)
東京ディズニーランド30周年を記念して始まったこのパレード。
幸せをテーマにした内容で、ディズニーキャラクターをモチーフにしたフロート等に各キャラクターが乗って登場する。
7つのユニット、13台のフロートから構成され、全長は約500m。
通過型のパレードで元々はアニバーサリーパレードでしたが、好評を受けてレギュラーパレードとして続けられました。
2018年4月に終了し、次のパレード「ドリーミング・アップ!」にバトンタッチしました。
・ディズニー・ドリームス・オン・パレード(2003年〜2006年)
東京ディズニーランド20周年を祝うために開催されたこのパレードは、全18台のフロートが登場し、各テーマエリアを紹介する内容でした。
流れ星のフロートに乗ったミッキーが印象的。
2006年にリニューアルされ、「ディズニー・ドリームス・オン・パレード“ムービン・オン”」として再登場しましたが、元の形は終了しました。
・ジュビレーション!(2008年〜2013年)
東京ディズニーランド25周年を記念して開催されたパレード。
ディズニー映画のキャラクターたちが中心となり、オープニングフロートにミニーマウス、フィナーレフロートにミッキーマウスと仲間たちが乗って登場する。
映画のワンシーンやピュアなディズニーの世界観をテーマに色鮮やかな9つのフロートで構成されていたが2013年に次のパレード「ハピネス・イズ・ヒア」に引き継がれました。
このように、長期間続いたパレードを終了させることで、ディズニーリゾートは新しいクリスマスイベントへの準備を進めることができるのです。
最後・終了となった理由2:コロナ禍の影響を受けたため
新型コロナウイルスのパンデミックは、世界中のエンターテインメント業界に大きな影響を与えました。
ディズニーリゾートも例外ではなく、コロナ禍には「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」の一部が中止されたり、演出が変更されたりしました。
このような状況下で、パレードの運営や演出に見直しが必要となった可能性が高いです。
2022年の復活から3回で終了なので、これまでの終了の流れを踏まえると丁度良いタイミングと考えたのかもしれませんね。
コロナ禍ではディズニーリゾートはより安全で魅力的なパレードを提供するために、運営方法や演出内容を見直す必要がありました。
ディズニーだけではないですがエンタメ系はかなり大変だったですよね。
正直コロナ禍だけが原因ではないとは思いますが、コロナ禍の中止を受けて見直しした可能性はありそうですね。
最後・終了となった理由3:集客を強化するため
ディズニーリゾートは常に集客の強化を目指しています。
「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」が長期間続いたことにより、新しい体験を求めるゲストの期待に応えるためにも、パレードの内容を刷新する必要が出てきたと考えられます。
以下はディズニーリゾートの年間入場者数の動向です。
(出典:OLC GROUP)
- 2014年度(コロナ前):約3,138万人
- 2019年度(コロナ前):約2,908万人
- 2020年度(コロナ禍):約756万人
- 2021年度(コロナ禍):約1,205万人
- 2022年度(コロナ禍):約2,209万人
- 2023年度(コロナ後):約2,751万人
2024年時点では2014年度の約3,138万人が年間入場者数として一番多い状況です。
コロナ後は国内だけでなく、訪日外国人の利用者も増え徐々に利用者数は増加しているものの思うような数字ではなかった可能性もあります。
その点では新しいパレードやショーを導入することで、再訪したくなる魅力的なイベントを提供し、集客力をさらに高めることが期待されますよね。
また、ディズニーリゾート外での活動もしているようで過去には東京都で小池知事と都庁で写真を撮ったこともありましたね。
平成30年(2018年)4月16日(月曜日)、小池知事は、東京ディズニーリゾート(R)・アンバサダーの福本望氏、ミッキーマウス及びミニーマウスと都庁で面会しました。
(引用:東京都)
ディズニーリゾートは常に進化を続け、ゲストに新しい驚きと感動を提供することを目指しています。
新しいクリスマスイベントの導入により、集客につながると良いですね。
ディズニー・クリスマス・ストーリーズは2024年で終了!来年からどうなる?
「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」が2024年をもって終了することで、来年からは新しいクリスマスイベントが始まる予定です。
新しいパレードやショーの導入されゲスト体験の向上が図られそう
新しいクリスマスパレードやショーの導入により、ゲスト体験の向上されると思います。
ディズニーは常に最新の技術や演出を取り入れ、より感動的な体験を提供することを目指しています。
以下のような新しい試みが導入される可能性があります。
これらの新しい技術を取り入れることで、ゲストはさらに没入感のあるクリスマス体験を楽しむことができるでしょう。
また、新しいパレードでは、これまで以上に多くのディズニーキャラクターが登場し、物語性の強い演出が施されることが予想されます。
過去はどうだった?クリスマスパレードの動向
過去のクリスマスパレードを見ると、ディズニーリゾートは常に時代のニーズに合わせて進化してきました。
- 1983年: 初のクリスマスイベント「クリスマス・ファンタジー」が東京ディズニーランドで開催される。(〜2017年)
- 1988年: 5周年を記念したキャッスルショー「クリスマス・ワンダーランド」が実施。
- 1999年: 「クリスマス・カーニバル」が開催され、華やかなカーニバル感が特徴。
- 2003年: 20周年を祝うキャッスルショー「ミッキーのメリークリスマス」が行われ、130名以上の出演者によるパフォーマンスが話題に。
- 2008年: キャッスルショー「ミッキーのジョリースノータイム」が実施され、大きな雪だるまが登場。
- 2011〜4年: 「ディズニー・サンタヴィレッジ・パレード」が開催。おもちゃ工場のフロートが特徴。
- 2015年: 「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」が初開催され、ディズニーとピクサーキャラクターが登場するパレードとして人気を博す。
- 2021年: コロナ禍の影響でパレードが大幅に縮小され、代わりに「ミッキー&フレンズのグリーティングパレード」が行われる。
- 2022年: クリスマスパレードが再開し、前年の中止からの回復を果たす。(3年ぶり)
- 2024年: 「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」がファイナルを迎え、「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ“フォンド・フェアウェル”」として実施される。7つの物語が展開され、サンタクロースに扮したドナルドダックなどが登場。
1983年からスタートしたクリスマスパレード。
これまでかなり変化していて、利用者を楽しませてきました。
今回のクリスマス・ストーリーズの終了はネガティブなものではなく、来年からの新しいクリスマスイベントでも、これまでの成功を踏まえつつ、さらに新しい試みが導入されることでしょう。