高知県で50年にわたり、多くの釣り人から愛されてきた老舗釣具店「フィッシングハヤシ」。
長年、高知の釣り文化を支え続けてきた名店は、なぜ閉店という決断に至ったのでしょうか。
フィッシングハヤシの閉店理由は?閉店セールについても紹介

多くの釣り人に衝撃を与えた閉店ですが、次のような理由が少なからずあったと考えられます。
物価や人件費、光熱費の高騰などから事業を見直したため
閉店の直接的な理由は、事業環境の変化に対応するための経営判断です。
新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着いた後の、顧客需要の変化が大きな要因とされています。
近年の社会情勢による物価の上昇、それに伴う人件費や光熱費の高騰は、多くの小売業にとって大きな経営上の負担となっていてフィッシングハヤシも例外ではなく、創業50年という大きな節目を迎えるにあたり、事業全体を慎重に見直した結果、実店舗の閉店という決断に至ったと考えられます。
会社の将来を見据えた、苦渋の前向きな経営判断だったのかもしれません。
| 補足情報 | 詳細 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社 林釣漁具製作所 |
| 事業内容 | 釣具の製造・販売 |
| 関連ブランド | 「TICT」という人気ルアーブランドも展開 |
| 所在地 | 高知県高知市梅ノ辻5-1 |
コロナ禍の影響も。釣りユーザーの低下のため

長期的に見ると、釣り人口そのものの減少も影響した可能性があります。
レジャー白書などの統計を見ると、日本の釣り人口はピーク時と比較して減少傾向にあると言われていて、その背景には、少子高齢化の進行や、若者を中心とした趣味の多様化があるのです。
フィッシングハヤシは、初心者向けの釣り教室や家族で参加できるイベントを積極的に開催するなど、新しい釣りファンの獲得にも非常に熱心でしたがコロナ禍の影響もあり、開催できない期間もありました。
業界全体が直面している大きな流れには、一店舗の努力だけでは抗いきれない部分もあったのかもしれません。
地域に深く根差した大型店だからこそ、こうした人口動態の変化が経営に与える影響を、より敏感に感じ取っていたと思われます。
- 準備や後片付けの面倒さ
道具の準備や持ち運び、釣った魚を外す、道具の洗浄、片付け、保管などの手間を面倒に感じる。 - 体力的な負担
足場の悪い場所を歩いたり、長時間立ちっぱなしで釣りをしたりすることに疲労を感じる。 - 日焼けや汚れ
釣り場は日差しが強く、日焼け対策が必要な上に、手が汚れたり生臭くなったりすることへの抵抗感がある。 - 虫エサへの抵抗
特に女性は、虫エサを触るのが嫌だと感じる傾向が強い
後継者問題や事業承継の難しさのため

地域に根差した老舗企業特有の、後継者問題が背景にあった可能性も考えられるため。
フィッシングハヤシは50年という長い歴史を持つ店舗。
老舗企業では、経営者の高齢化に伴う事業の引き継ぎ、つまり事業承継が大きな課題となることが少なくありません。
釣具に関する深い知識はもちろん、地域コミュニティとの強い繋がりを維持しながら、現代の経営環境に対応できる手腕を持った後継者を見つけ、育てることは、非常に難しいのが現状なのです。
運営母体である株式会社林釣漁具製作所は今後も事業を続けますが、小売部門である店舗の運営については、将来的な負担やリスクを考慮して整理するという判断が下された可能性も否定できないです。
フィッシングハヤシの閉店セールについて
閉店に伴い、ファンへの感謝を込めた閉店セールは2025年7月25日から開始されます。
フィッシングハヤシは、過去にも50周年記念セールや歳末セール、さらには突発的なゲリラセールなど、釣りファンをワクワクさせる魅力的なセールを頻繁に開催。
閉店セールなので売り尽くし、最大70%オフなど大規模にやる方針だと考えられます。
フィッシングハヤシの評判を独自調査!
フィッシングハヤシは、多くの釣り人から非常に高い評価を得ていました。
SNSや口コミサイトでの評判を調査したところ、以下のような割合でポジティブな意見が目立ちました。
以下に、寄せられていた口コミをいくつか紹介します。
フィッシングハヤシについておさらい
50年の歴史に幕を下ろすフィッシングハヤシ。改めて、どのようなお店だったのでしょうか。
概要
フィッシングハヤシは、高知の釣り文化を象徴する大型釣具店です。
高知県高知市梅ノ辻に店舗を構える「フィッシングハヤシ」は、釣具メーカーでもある株式会社林釣漁具製作所が運営する釣具小売店。
売り場面積280坪という広々とした店内には、釣りを始めたばかりの初心者から、知識豊富なベテランまで、誰もが満足できる豊富な商品が並んでいました。
また、単に商品を売るだけでなく、釣り大会や初心者向けの教室、地域の清掃活動などを通じて、高知の釣り文化の発展と豊かな自然を守る活動に貢献してきたお店なのです。
その存在は、県内外の多くの釣り人にとって、単なる釣具店以上の大きなものでした。
Q&A
- フィッシングハヤシの場所はどこにありますか?
高知県高知市梅ノ辻5-1にあります。高知市の中心街、観光名所のはりまや橋からも徒歩5分という非常にアクセスしやすい場所で、お店の壁にある大きなカジキの看板が目印でした。
- オンラインショップも閉店するのですか?
今回発表されたのは実店舗の閉店についてです。フィッシングハヤシが運営するオンラインショップ(自社サイトや楽天市場店)の今後については、明確な情報は発表されていません。運営母体の林釣漁具製作所は事業を継続するため、オンラインでの販売形態が変わるなどの可能性があるかもしれません。
- お店で売っていたオリジナルコーヒーはどんなものですか?
釣りが大好きな地元のコーヒー店とコラボレーションして作られた、オリジナルのドリップバッグコーヒーです。パッケージには、高知県の浦戸湾などで釣れる幻の魚「アカメ」がおしゃれにデザインされており、釣具と一緒に購入していく人やお土産として買う人も多い人気商品でした。釣具店という枠にとらわれないユニークな商品開発も、フィッシングハヤシの大きな魅力の一つだったのです。
- 有名な釣り人との関わりはありましたか?
はい、業界の著名人との関わりも深かったです。シーバスルアーの名作「K-TEN」シリーズを設計した二宮正樹さんが講演会を開催したり、日本で唯一の”職業釣り師”として知られる村越正海さんが、フィッシングハヤシを騙る偽サイトの被害に遭われた際に「本物のフィッシングハヤシは安心の釣具店です」と自身のブログで言及したりと、その信頼性の高さがうかがえます。さらに、カーター元アメリカ大統領がお忍びで立ち寄ったという、今や伝説となっている逸話も語り継がれています。
