カスタムカー業界でその名を馳せた「オートファッション・フォルテ名古屋」。
多くのファンに支持され、特にアルファードやヴェルファイアのドレスアップで高い人気を誇っていましたが、2025年初頭からSNSやインターネット上で突然の閉店、従業員の総退職、顧客との連絡不通といった不穏な噂が広がり始め、多くの顧客が混乱の渦に巻き込まれました。
一体、人気絶頂だったはずのフォルテ名古屋に何があったのでしょうか。
オートファッション・フォルテ(名古屋)の閉店理由は?何があった?

多くの顧客やファンが固唾をのんで見守る中、フォルテ名古屋は事実上の営業停止状態に陥りました。
その背景には、単純な経営不振という言葉だけでは片付けられない、複数の深刻な問題が複雑に絡み合っていたと考えられます。
閉店理由1:経営権の移行に伴う内部対立と経営方針の齟齬のため

フォルテ名古屋の混乱の根源には、経営体制の大きな変化があったと考えられます。
もともとFC店だった仙台店の社長である真壁友行氏が、2024年頃にフォルテ本体(名古屋)の代表取締役に就任したことで、経営の主導権が大きく動いたのです。
この変化が、創業者一族と見られる元々の経営陣との間に、深刻な対立を生んだ可能性が指摘されています。
「創業家が買収されてよく揉めるのと同じじゃないでしょうか」と語っており、内部で深刻な対立があったのではないかとの声や、実際に、フォルテの顔としてYouTubeなどでも活躍していた坪井氏はフォルテを退職し、騒動の最中に自身の新ブランドを立ち上げています。
これは単なる従業員の独立というよりは、旧経営陣と新経営陣の路線対立が表面化した結果と見るのが自然かもしれません。

日本の歴史を振り返っても、例えば幕末維新期には、旧来の幕府勢力と、薩摩や長州といった新興勢力が国の主導権を巡って激しく対立しました。フォルテの状況は、規模こそ違えど、旧体制(創業者一族)と新体制(真壁氏率いる新経営陣)が、組織の未来像や経営方針を巡って衝突し、結果として組織が空中分解してしまったという点で、どこか似ている部分があるのかもしれません。
このような内輪揉めが、従業員の士気低下や大量退職を招き、正常な店舗運営が不可能な状態に陥った大きな要因の一つであると考えられます。
顧客への説明責任や今後の対応策が提示されないまま事態が進行しているのも、この内部対立によって組織としての意思決定機能が麻痺してしまっているからではないでしょうか。
| 補足情報 | 内容 | 豆知識 |
|---|---|---|
| 経営体制の変更 | 約1年半前、仙台店社長の真壁友行氏が名古屋本店の代表取締役に就任しました。 | 中小企業では、事業承継が大きな課題です。親族内承継だけでなく、従業員や第三者への承継も増えていますが、経営方針の違いから対立が起こることも少なくありません。 |
| 内部対立の表面化 | 旧経営陣(創業者一族)と新経営陣の間で関係性が悪化し、内輪揉めの状態だったようです。 | フランチャイズ(FC)契約では、本部と加盟店の役割分担が明確ですが、本部が加盟店を買収する形になると、指揮系統や企業文化の違いから軋轢が生じやすいと言われています。 |
| 主要人物の離脱 | フォルテの顔であった坪井氏が退職し、自身の新会社を設立しました。 | 企業の「顔」となる人物の離脱は、顧客のブランドに対する信頼やイメージを大きく損なう可能性があります。特にSNSでの影響力が大きい現代ではその影響は甚大です。 |
| 組織の空中分解 | 従業員が全員辞めてしまい、店舗運営が不可能になりました。内紛のしわ寄せが顧客に向かった形です。 | 組織内部の混乱は、顧客対応の質の低下に直結します。連絡がつかない、説明がないといった状況は、顧客の不安を煽り、最悪の場合、ブランドへの信頼を完全に失わせることになります。 |
閉店理由2:元従業員による業務上横領とそれに伴う財務状況の悪化のため

内部対立と並行して、フォルテの経営に致命的な打撃を与えたのが、金銭的な問題、特に「業務上横領」で、2025年に入り、フォルテの公式サイトには、代表取締役の真壁友行氏の名前で「元従業員による業務上横領に関するお知らせ」という衝撃的な内容が掲載されました。

(出典:オートファッション・フォルテ)
この発表によると、店舗責任者であった元従業員が在籍時に業務上横領を行っていた事実が判明し、社内調査を経て、捜査当局に刑事告訴を行い、それが受理されたとのことです。
このような社内の不正行為は、会社の財務状況を直接的に悪化させますし、東京オートサロンのような大きなイベントで多額の受注(前金)を集めた直後にこの騒動が起きていることから、顧客からは「計画的犯行だ。オートサロンで金集めてから解散」といった厳しい声も上がっています。
名古屋フォルテに関して
今回のいきなり休業ですが、これって皆さん違和感ありませんか?何回か名古屋店舗も観察しにも行きましたし、先月試しに名古屋店舗に電話してみました、連絡代行者ですと電話の方が言われましたが、転送されたような繋がり方でもないし、最後は担当者に連絡しますって言われましたが、それじゃこっちが何て話したか言って下さいって逆に問い出したら、まったく覚えてなくて、最初から担当者に伝える気も無く
普通に店舗で受けてるだけかと思いました。けっきょくのところ、もし借金があるとしたら店舗が賃貸しだとして、まったくのそのままの状態だし おそらく名古屋従業員 オーナー 仙台の店長全員がグルになってて、そのまま無言を貫いてるかと思ったしだいです。店舗前の車も動きも若干ありました。おそらくフォルテ名義じゃない車は処理してるかと思います。あとナンバー付いてないノアかな、3月にディラーから納車されてました。車内にはディラーの担当者の伝言も書いてありました。そのノアはまだあります。
みなさん不自然だと思いませんか?(引用:carview)
顧客から預かった大切なお金が、新しいパーツの発注や車両の製作ではなく、不正な形で流用されてしまったのであれば、資金繰りが急速に悪化するのは当然です。
結果として、部品メーカーへの支払いが滞り、顧客への商品納品が不可能になる。
さらには、店舗の家賃(借地料)さえ支払えなくなり、事業継続が困難になる、という負のスパイラルに陥ってしまった可能性もありそうです。
何があった?横領や坪井氏退職の背景とは

まず、経営権が真壁氏に移行したことで、古くからの従業員、特にフォルテの顔であった坪井氏との間に軋轢が生じます。経営方針や待遇を巡る対立があったのかもしれません。
この内部の混乱が、組織全体のガバナンス(企業統治)を緩ませ、不正が起きやすい土壌を作ってしまった可能性があります。
公式発表では「元従業員」による横領とされていますが、この人物が誰なのか、そして横領がいつから行われていたのかは明らかにされていません。

この横領事件の発覚が、内部対立をさらに激化させる引き金になった、あるいは、内部対立の過程で不正が暴かれた、というシナリオも十分に考えられます。
坪井氏はフォルテを退職し、自身の新ブランドを立ち上げますが、顧客からは「フォルテ辞めて関係ないとはいえ有り得ない」と、そのタイミングや道義的責任を問う声も上がっています。
一方で、坪井氏側からすれば、新経営陣の元では自分の目指すクルマ作りができない、あるいは社内の不正に嫌気がさした、という思いがあったのかもしれません。
オートファッション・フォルテの評判はよかった!

今回の騒動でブランドイメージは地に落ちてしまいましたが、それ以前のオートファッション・フォルテは、カスタムカー好きにとって憧れの存在であり、非常に高い評価を得ていたことも事実です。
SNSや口コミサイトを分析すると、騒動前の評判はポジティブなものが約9割を占めていたと推測されます。
YouTubeチャンネルでの積極的な情報発信や、東京オートサロンへの華やかな出展は、多くのファンの心を掴みました。
完成されたコンプリートカーの圧倒的な格好良さや、細部にまでこだわったドレスアップの技術力は、多くのユーザーから支持されていました。だからこそ、今回の突然の営業停止と、顧客を無視したかのような不誠実な対応は、ファンや顧客にとって「裏切られた」という思いをより一層強くさせる結果となってしまったのです。
以下は、騒動前に見られた代表的な口コミです。
これらのネガティブな口コミは、今思えば、後の混乱を予見させるサインだったのかもしれません。しかし、当時はその卓越したデザイン性と技術力の前では、些細な問題と捉えられていたのでしょう。
