マクドナルドの「グランクラブハウス」が終了した際、多くのファンがショックを受けたはず。
2017年4月5日に登場し、特に上質なバーガーを求める層に人気がありましたが、2021年4月ごろにはグランシリーズの販売が終了し、代わりに「サムライマック」が登場しました。
この背景にはどのような理由があるのか、深く分析していきます。
グランクラブハウス販売終了やサムライマックに代わった理由がやばい？理由を考察
約5年間販売されていたグランクラブハウス含めたグランシリーズが突如終了した理由としては次のようなものが考えられます。
理由1：他メニューと比較して売上が悪かった？販売戦略の刷新
グランクラブハウスの売上が他メニューと比べて劣っていた可能性が高いです。
グランクラブハウスは単品490円（当時価格）と、マクドナルドの中でもかなり高額なバーガーでした。
これに対して、同じく人気の「ビッグマック」は当時390円、スタンダードな「ハンバーガー」は当時110円と、価格差が大きく、コストパフォーマンスの点でグランクラブハウスは選びづらい存在だったのではないでしょうか。
特にファストフードに手軽さや安さを求める顧客層にとって、490円の単品バーガーは少し高すぎる印象を与えたと思います。
ちなみに他のグランシリーズ商品（ベーコンチーズやてりやき）は390円と100円安かったですね。
| 商品名 | 販売価格（税込） | |
| 単品価格 | バリューセット | |
| グラン クラブハウス | 490円 | 790円 |
| グラン ベーコンチーズ | 390円 | 690円 |
| グラン てりやき | 390円 | 690円 |
（出典：マック）
また、競合のモスバーガーやバーガーキングとも価格帯が重なり、より「本格的」なハンバーガーを求める顧客は、グランクラブハウスではなく他のブランドを選ぶことが多かったと考えられます。
特にバーガーキングの「ワッパー」などは、肉の存在感が強く、食べ応えも十分であるため、グランクラブハウスと同じ価格帯でありながら、満足感が高かったという声もありますよね。
こうした市場競争の中で、グランクラブハウスの位置づけが曖昧になり、売上が伸び悩んだ結果、販売終了という判断が下されたと考えられます。
理由2：まずくはないが、食べ応えが少ない・パンチに欠ける
「控えめな味付け」がパンチ不足と感じられたことが、販売終了の要因の一つだと思われます。
グランクラブハウスは「塩分控えめ」で、素材の味を活かすというコンセプトで作られていました。
実際、ビッグマックの塩分が当時3.4gに対して、グランクラブハウスは当時3.0gとやや控えめな塩分量で、ヘルシーさを重視していたのがわかります。
健康志向の顧客には受け入れられていたかもしれませんが、一方で「物足りなさ」を感じる声も多くありました。
口コミでは、特に「控えめな味付けが食べ応えに欠ける」との声もありました。
マクドナルドの他メニューと比べると、レタスやトマトなど野菜の鮮度やボリュームに対しても賛否あるようで490円という価格を踏まえた「食べ応え」や「満足感」という面では欠点と感じられたのではないでしょうか。
ファストフードにおいては、手軽さと同時に、「ガッツリ感」や「満足感」が重視される傾向があるため、グランクラブハウスの上品な味わいが逆にネックとなってしまった可能性が高いです。
その代わりに登場したサムライマックは、2024年現在でも販売されていますが濃厚な味付けと食べ応えのあるパティが特徴で、特に若年層や食欲旺盛な顧客層に向けた商品です。
こうした点で、グランクラブハウスの控えめな味とは正反対のアプローチを取り、ニーズに応えた形になっているのではないでしょうか。
ただそれでもサムライマックよりもグランクラブハウスの方が良いというユーザーも少なくありません。
グランクラブハウスの良い口コミは多い！なんJなどネットの声を紹介
グランクラブハウスは終了したものの、その優しい味わいや上品さを高く評価する声も多くありました。
なんJやX（旧Twitter）、口コミサイトなどでは、以下のような声が上がっています。
- 「グランクラブハウスの控えめな味付けが好きだったのに…」
- 「サムライマックもいいけど、グランシリーズの上品さが懐かしい」
- 「あの価格でも全然許せるくらい美味しかった」
このように、ファンの中にはグランクラブハウスの終了を惜しむ声が根強くあります。
「外食だけど、ちょっとヘルシーな気がする」という心理的な満足感を得ていた人も多かったようです。
ファストフードでありながら、健康を気遣う人々にとっては重要な選択肢だったかもしれません。
ただし、全体的な声を見ると、より濃厚な味や食べ応えを求める層にはやや響かなかったのも事実です。
こうした背景から、サムライマックの登場が歓迎される形となり、特に味に関しては大きな違いを感じさせるメニュー構成になっていると感じます。
グランクラブハウスについておさらい
グランクラブハウスは、2017年に登場した高価格帯のハンバーガーです。
当時は、通常のバーガーに比べて上質な体験を提供するという目的で作られ、特にヘルシー志向や上品さを重視する層に支持されました。
以下のような食材が入っていました。
- スモークベーコン※2枚
- レタス
- スライストマト
- スライスオニオン
- パティ
- ホワイトチェダーチーズ
- クリーミーソース
バンズ自体も他バーガーと異なり、ふわふわ感を出すため焼かず、スチームでふわふわに仕上げていました。
しかし、価格が490円と他のメニューに比べて高額で、手軽さを求めるファストフード利用者には受け入れられにくい部分があったと考えられます。
グランクラブハウスのような「上品さ」を求める人々には今でも根強い支持があり、終了後もその味を惜しむ声が聞こえます。
サムライマックが登場して以降も、こうしたヘルシーな選択肢が再びメニューに戻ることを期待するファンは少なくないかもしれませんね。
まとめ
グランクラブハウスの販売終了は、価格設定や味の控えめさといった要因が大きく影響していると考えられます。
一方で、サムライマックは濃厚な味わいと食べ応えを重視し、特に日本市場に合った商品として成功を収めました。
ファストフード業界は常に変化を続けており、消費者のニーズに応じた新しいメニューが登場しています。
グランクラブハウスのような上品なバーガーが今後再登場するのか、それともサムライマックのようなボリューム感が主流になっていくのか、マクドナルドの次の一手が気になるところです。
