女性騎手の活躍が目覚ましくなるなかで、濱尚美さんの引退が噂されているようです。
2025年時点でも現役続行中ではあるものの、一部で囁かれる「引退説」はいったいどこからきたのでしょうか。

(出典:Google)
濱尚美の引退理由?なぜ誤解された?
調査する限り次のような理由から引退を誤解された可能性がありそうです。
理由1:園田競馬場で期間限定騎乗を辞退したため
2023年7月21日に、高知競馬公式サイトやそのだけいば・ひめじけいば公式サイトで発表された「期間限定騎乗延長辞退」が、まず引退説の発端になった可能性があります。
そもそも濱尚美さんは2023年5月から7月末までの予定で園田競馬場に期間限定で移籍し、兵庫県競馬で腕を磨いていましたが、本来ならば10月末まで延長される予定。
ところが、一身上の都合で延長を辞退し、高知へ戻ることになりました。(辞退期間は令和5年8月1日~令和5年10月31日)
ファンの間では「期間中途で退く=引退なのか?」と早とちりする声が出たのかもしれませんが、誤解にすぎません。
理由2:結婚説や旦那説が浮上したため
女性騎手には、結婚や出産によって引退するイメージが定着している方もいるのではないでしょうか。
かつては、宮下瞳さんなどの例から「女性ジョッキーは結婚や出産で一度区切りをつけやすい」と思われていた面もあるのです。
そこから「結婚や旦那さんの存在はあるの?」という噂がSNSで飛び交ってしまった結果、「あれ、もしかして結婚して辞めるのか?」という誤解が広がりやすくなる構図だと思われます。
ただ、2025年2月時点で濱尚美さんはまだ結婚していません。
旦那さんの噂はどうやらただの憶測にすぎないのですね。
インタビューでは好きな俳優を尋ねられて「仲野太賀さん」と包みなく答えているあたりからも、フランクで親しみやすい性格だと思います。

(出典:地方競馬)
理由3:病気?過去に体調不良で何度か欠場しているため
もうひとつの大きな誤解要因が、以下のように体調不良による欠場が何度かあることです。
騎手人生に怪我はつきものですが、やはり体調不良や怪我での欠場が増えると「引退」がチラつくのかもしれません。
騎手はかなりハードな労働環境ですし、常にケガや病気のリスクが伴うのです。
大腿骨骨折や靭帯損傷といった大きなケガをすると、復帰まで長い時間がかかることもあります。
地方競馬教養センターを経てデビューした時から怪我を警戒していたという話も聞かれますが、それは他の騎手でも同じことだと思います。
とはいえ、この複数回の欠場を「そろそろ限界なのか?」と心配するファンも多いはず。
濱尚美さんの場合も、体調を整えて高知競馬に戻ってからはコンスタントに乗鞍をこなし、結果も残しているのでその点でも安心できますね。
理由4:宮下瞳さん、藤田菜七子さんなど他騎手の引退により誤解したため
近年、女性騎手が増えてきたといっても、まだまだ男性中心の業界であることは間違いないですよね。
一方で、宮下瞳さんは出産を機に引退しており、藤田菜七子さんも調整ルーム内で複数回のスマートフォンの不適切利用から騎手免許の取り消され引退しています。
濱尚美さんとは関係のない話ですが、同じ女性騎手という点で誤解されてしまった可能性もあるかもしれません。
濱尚美の引退は誤解!年収や人気の理由って?
ここまでで「引退」というのはあくまでも噂の域を出ないことがおわかりいただけたと思います。
では、気になる年収や、なぜここまでファンから支持されているのか紹介します。
年収はどのくらい?一般的な収入口も調査
地方競馬の騎手は、中央競馬の騎手とはまた違う収入構造なのです。
中央競馬の場合は賞金額が桁違いで、勝利時の上乗せも大きいでしょう。
地方競馬は高知などの地方競馬場によってレース数や賞金水準、騎乗手当の細かい設定に違いがあるようです。
濱尚美さんの2025年2月26日時点で生涯獲得賞金は「15,701.3万円」、2024年の獲得賞金はそのうち「3,730.5万円」のようです。
獲得金額のうち騎手に入る金額は5%ほどのようで、賞金額が大きくても全てが騎手に入るわけではありません。
勝利数によって賞金が異なるため、なんとも言えない部分がありますが、色々と引かれることを考慮して濱尚美さんの年収はざっくり1,000〜1,500万円ほどになるかと思います。
※一般的な騎手の平均年収は
一般的に地方競馬の騎手は、以下の要素で収入を得るのではないでしょうか。
これらが合わさることで年収が形成されますが、騎乗回数が多ければ多いほど手当が増えるため、ベテランや多くの鞍数を確保できる騎手ほど稼ぎが伸びやすい仕組みだと思います。
高知競馬場は、1日に10レース前後の開催を組むことが多く、頻繁に開催されるので若手でもチャンスに恵まれやすい傾向があるのです。
また、生涯獲得賞金という数字をよく目にしますが、これは厩舎や馬主さん、競馬場などへの分配を含む総賞金額であり、騎手本人の懐にすべて入るわけではありません。
人気の理由って?
濱尚美さんの人柄は明るく、ファンに対しても積極的に笑顔で応えるタイプです。
インタビューでは祖父の勧めで騎手を志したという珍しいエピソードや、バスケなどスポーツ全般が得意だったという多才さを語っています。
※祖父はかつて騎手になる夢をもっていたがかなわず、娘(濱尚美さん)に夢を託した
過去のケガを乗り越えた話では「乗りたくないと思ったことはない」と語り、気持ちの強さがうかがえます。
また、ファイナルレースなどで粘り強い騎乗を見せる姿は痛快なのです。
高知競馬のファイナルレースは荒れやすいことで有名ですが、その勝負どころでしっかり馬を追い込んで見せ場をつくる姿勢に魅力を感じるファンは多いと思います。
ファイナルレースで人気薄の馬に騎乗した際、スタートから果敢に前につけて最後まで粘り切る場面も多いです。
「かわいい」との声も多く競馬ファンだけではなく、女性ファンも多いようですね。