NHK Eテレで2010年3月29日から放送されている「はなかっぱ」。
朝7時10分と夕方5時10分の2回放送という、子供たちの生活リズムに寄り添う番組なのですね。
(出典:はなかっぱ)
2024年現在も放送は継続中ですが、放送終了を心配する声が広がっているようです。
はなかっぱ放送終了と噂される理由を考察
放送終了説が広がる背景には、放送時間の変更や制作体制の移り変わりが影響しているかもしれませんね。
視聴者の不安の源を丁寧に見ていきましょう。
理由1:作者死亡説まで!原作者「あきやまただし氏」が脳内出血したため
原作者のあきやまただしさんは、2024年4月19日に脳内出血で緊急入院されましたが、約2ヶ月の治療を経て6月21日に退院されているのですね。
入院生活の様子は、Xでリアルタイムに語られていましたよね。「長くつらいリハビリの日々…左半身マヒ 左手うごかず それでもずっと歩きますよ」という投稿からは、決して諦めない強い意志が感じられるのです。
「まるで鉄のかたまりをつけているような左手と左足」という生々しい描写も。
「たおれて最初の一週間はただしは集中ちりょう室でげんかくとげんちょうにくるしんでいました」と、命の危機と向き合われた日々も明かされていましたね。
入院中も、子供たちへの思いは変わらなかったようです。手書きの文字やイラストで病院での生活を投稿されたり、子供からのサインリクエストに応えたり。看護師から「はなかっぱ見てました!」と声をかけられる場面もあったのですよ。
5年間連載していたスピンオフ作品「はなかっぱ青春編」は残念ながら終了となりましたが、退院後の6月21日には「来年は絵本と真剣に向き合ってみようと思っています」と、創作への意欲を示されているのですね。
実は幼少期にも5年間の入院経験があったそうです。
「その時マンガ好きの友人とマンガ創作を競い合い、すごい量のオリジナル作品が残りました」と振り返られていましたよね。
「入院してなかったら今の私はない…」という言葉からは、創作への深い思いが伝わってくるのです。
理由2:「はなかっぱ放送終いつ」との声まで?再放送ばかりでつまらないとの声があるため
放送体制の変遷が視聴者の不安を呼んでいる可能性がありますね。
2024年現在の放送時間は、月曜から金曜の朝7:10-7:20と夕方5:10-5:20となっているのです。
1日2本構成で、夕方は朝の再放送という形式をとっていますよね。
週5回再放送が行われると「再放送ばかり」でつまらないと思われても仕方ないような気もします。
放送枠の歴史を見てみると、2011年10月から2012年3月までは金曜日の放送が一時休止となっていたのです。
代わりに土曜日17時25分から「はなかっぱミニ」が放送されていましたね。
2012年4月には金曜日の放送が復活。
さらにBSプレミアムでも月曜から金曜の午後0時45分と日曜午前9時30分に放送が追加されるなど、放送枠は拡大していったのです。
しかし2017年9月30日には土曜日の放送が終了。
このような放送枠の変更が、視聴者の間に不安を広げる要因となっていた可能性がありますね。
理由3:死亡キャラが多い?ため
これは完全な誤解といえますが、死亡キャラは一定数いるようですね。
- カラバッチョの母:
黒羽根屋一味の薬学者。過去に息子(カバラッチョ)と洗脳教室を行ったが息子が逃げたため失敗。その責任を取らされて蝶兵衛に撃ち殺される。 - ガラバッチョ父:
黒羽根屋一味の科学者。かつて息子(ガラバッチョ)を奪われた恨みから、処刑人としてはなかっぱと戦うものの斬り合いに負け死亡する。 - カラバッチョ:
はなかっぱの大親友。揚羽城編でアゲルちゃんからはなかっぱを庇い腹を貫かれ死んだと思われる。ただ山彦戦争編ではなかっぱの暴走を察知して復活。 - 田中先生:
はなかっぱの学校の先生でその強さから多くの強敵を打ちのめしてきた。揚羽城編で奥義を発動し、ソーセージフィンガーを撃退するがその代償に命を落とす。 - シャークロウ:
マリンアイランド編で黒羽根屋一味を裏切りはなかっぱの味方になるが、かえるのすけに斬られ死亡した。死ぬ間際、はなかっぱとの出会いに感謝していた。 - かすみばあちゃん:
はなかっぱのおばあちゃん。黒薔薇騎士団襲撃編でトマトやその仲間に捕まり、公開処刑される。その後、はす次郎がその怒りで黒薔薇騎士団を徹底的に潰していった。 - 獅子じゅうろく博士:
はす次郎と蝶兵衛の幼馴染の山彦村の科学者。山彦戦争編で暴走したすぎる君により研究所ごと踏み潰され死亡する。 - コケヤン:
はなかっぱの友達であるニワトリの改造人間。葉の国編でつねなりの裏切りを察知するが、つねなりの操る学者ロボの力に敵わず殺される。 - つねなり:
はなかっぱの友達。実は黒羽根屋一味のスパイで葉の国編で本性を現しコケヤンを殺す。コケヤンの死を知ったはなかっぱの怒りに触れ涙ながらに腹を貫かれ死亡した。 - ベーヤ:
はなかっぱの友達。葉の国編で操られたももかっぱ兄にてれてれぼうず諸共倒される。てれてれぼうずは助かったがベーヤは死亡した。 - 梅さん:
実は黒羽根屋一味の暗殺者。揚羽城編ではなかっぱに敗北し、その後葉の国編で蝶兵衛の元に向かうはなかっぱを足止めするが、ガラバッチョと戦い戦死する。 - すみれ:
黒羽根屋一味の幹部。梅さんと同じく揚羽城編ではなかっぱに敗北。葉の国編で蝶兵衛屋敷の門番を務めるが、ももかっぱとみろりんに倒され死亡する。 - 黒薔薇騎士団四天王(すいぶん・エリンギ・トマト・にんにく):
蝶兵衛の元に向かうはす次郎の足止めを行うも瞬殺される。229回生き残れる能力のある「にんにく」のみ生きている可能性あり。
子供向けのほのぼのしたアニメではあるものの、一部のキャラが死亡したことで誤解された可能性ももしかしたらあるかもしれませんね。
理由4:2010年3月開始と長寿アニメのため
2010年3月29日の放送開始から14年以上が経過し、制作体制の変化を乗り越えて継続している作品なのです。
制作会社の変遷を見てみましょう。
開始当初はグループ・タックが担当していましたが、2010年8月31日の倒産により、XEBECとOLMの共同制作に移行したのですね。
その後XEBECが解散し、シグナル・エムディとOLMの共同制作となり、2022年からはOLMの単独制作へと変化していったのです。
2020年には放送10周年という大きな節目を迎えました。
NHKの国産アニメの中では『忍たま乱太郎』『おじゃる丸』に次ぐ、第3位の長寿番組となっているのですよ。
放送終了は誤解!はなかっぱについておさらい
14年以上も子供たちに愛され続けている秘密は、キャラクターたちの魅力にあるのかもしれませんね。
改めて作品の特徴を見ていきましょう。
概要
(出典:はなかっぱ)
個性豊かなキャラクターと、植物を通じた学びが織りなす物語なのです。
主人公のはなかっぱの頭には「とりあえずの花」が咲いていますね。この花は子供の証。
大人になると決まった花しか咲かせられなくなるため、ひまごろうのように大きな花が咲くことを夢見ているのです。
面白いのが花を咲かせる能力の設定ですね。驚いたり怒ったりした時に無意識に何かを咲かせることもあるのです。
ラフレシア、バラ、ヤコウボク、タンポポなど、実在する植物から架空の植物まで、様々な花が物語を彩っています。
物語の中心となる「わか蘭」も魅力的な設定ですね。
コスモスのような花とアジサイに似た葉を持ち、花びらには「?」マークがついている不思議な植物。
食べると若返る効果があるとされ、これを狙う黒羽根屋一味との攻防が展開されるのです。
声優陣の安定性も作品の魅力を支えていますね。
中川里江さんのはなかっぱ、木内秀信さんのひまごろう、尾崎恵さんのポッポリーヌ、緒方賢一さんのはす次郎、堀越真己さんのかすみと、メインキャストは14年間変わっていないのです。
向いている人
日常の中に不思議な要素を織り交ぜながら、温かい人間関係を描く本作は、心温まる物語を届けています。
朝7時10分と夕方5時10分という放送時間は、子供たちの生活リズムに寄り添うもの。
夕方の放送は朝の再放送となっており、見逃してしまっても追いかけられる配慮がなされているのです。
原作者のあきやまただしさんの回復と共に、新たな物語の展開も期待されていますね。
「子供たちに寄り添い続ける作品でありたい」という制作陣の思いは、14年という歳月が証明しているのかもしれません。
長寿アニメならではの課題を抱えながらも、世代を超えて愛される作品として歩み続ける「はなかっぱ」。
これからも子供たちの朝と夕方を、優しく彩っていくことでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
作品概要 | NHK Eテレで2010年3月29日から放送中の教育アニメ作品。頭に花が咲く河童の男の子「はなかっぱ」を主人公に、やまびこ村での日常を描く。 |
放送時間 | 月曜〜金曜 朝7:10-7:20、夕方5:10-5:20(再放送) |
原作 | あきやまただし |
制作会社変遷 | グループ・タック(2010年3月-7月)→XEBEC・OLM(2010年9月-2019年1月)→シグナル・エムディ/OLM(2019年4月-2021年)→OLM(2022年-) |
主要キャラクター | はなかっぱ(CV:中川里江)、ひまごろう(CV:木内秀信)、ポッポリーヌ(CV:尾崎恵)、はす次郎(CV:緒方賢一)、かすみ(CV:堀越真己) |
映画化 | 2013年4月12日公開『映画はなかっぱ 花さけ!パッカ〜ん♪ 蝶の国の大冒険』 |
特徴 | NHKの国産アニメの中で『忍たま乱太郎』『おじゃる丸』に次ぐ長寿番組。字幕放送は2014年度より開始。 |
公式サイト | NHK公式サイト |
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