主に女性がメインターゲットですが、子供から大人まで多くの方に利用されているハピンズ。
閉店する店舗が最近多く、その理由について調査しました。
ハピンズが閉店ラッシュ?閉店する店舗が多いのはなぜ?
閉店理由については公式で発表されており、次の2つが主な理由になっています。
閉店理由1:コロナ禍後の市場の変化による影響
コロナ禍がもたらした小売業界の変化は、ハピンズにも大きく影響しました。
緊急事態宣言中の2020年、日本全国の多くの店舗が臨時休業を余儀なくされたことがありますね。
コロナ禍をきっかけにECサイトの利用が急増し、それに伴い実店舗の運営効率が見直されました。
以下は内閣府のデータですが2022〜2024年にかけて倒産件数は前年度比を下回ることはかなり少なく常に増加していることがわかります。

(出典:内閣府)
また、コロナ禍で多くの企業が経験したように、消費者の購買行動が大きく変化したことも関係しています。
「とりあえず買ってみる」ではなく「本当に必要な物しか買わない」という傾向が強まり、ファッションのような“感覚消費”は後回しにされる傾向が強まったのです。
これにより、実店舗の売上は大幅に減少しました。
一方で、多くの消費者がオンラインショッピングに移行。
実際、日本のEC市場は2020年から2021年にかけて急成長しました。
この市場の変化は、ハピンズのようなライフスタイル商品を扱う店舗にとって特に大きな影響を与えています。
店舗での商品体験が重視される中、オンラインへのシフトは顧客満足度の低下を招く恐れがあります。
そのため、ハピンズはオンラインと店舗の両方での体験向上を模索しましたが、限られたリソース内でのこの挑戦は容易ではありませんでした。
理由2:各種コストの高騰による影響
小売業界、特に都市部の店舗は、物流コストや人件費の増加により大きなプレッシャーを受けています。
ハピンズにとっても、これは大きな問題です。
店舗の賃貸料は都市部では特に高騰しており、これが経営の大きな負担になっていますね。
また、人件費も上昇しており、特に接客業務を多く抱える小売業にとっては深刻な問題です。
これらのコストの増加は、売上とのバランスを崩し、利益率の低下を招いています。
その結果、経営の持続が難しくなり、店舗閉鎖を余儀なくされるケースが増えているのです。
ハピンズのような中規模の店舗では、この影響が顕著に表れています。
店舗の閉鎖は決して望ましい選択ではありませんが、現状を考えると避けられない選択と言えるのではないでしょうか。
ハピンズが閉店ラッシュ?閉店する店舗は本当に多いの?
ハピンズの店舗閉店は決して少なくありません。
HAPiNSの店舗数は2019年を境に減少し、特に経営統合を経て、HAPiNS単独のブランドとしては大幅に店舗数が絞られています。
2025年2月時点で確認できるHAPiNSブランドの店舗数は26店舗です。
2020年3月には直営151店舗、フランチャイズ10店舗を展開していましたが、約1/6とかなり閉店していますね。(ピーク時の177店舗)
運営しているREXTグループ全体としては多様なブランドで店舗網を維持していますが、HAPiNSブランド単体では戦略的な縮小が行われたと考えられます。
実際に調査してみると以下のように閉店する店舗は多いように感じます。
2025年
・ 2025年05月31日:HAPiNS イオンモール東浦店閉店
・ 2025年01月31日:HAPiNS イオンモール鶴見緑地店閉店
・ 2025年01月31日:HAPiNS 府中フォーリス店閉店
・ 2025年01月19日:HAPiNS イオンモール松本店閉店
2024年
・ 2024年09月01日:HAPiNS アリオ葛西店閉店
・ 2024年08月25日:HAPiNS イオンモール浜松市野店閉店
・ 2024年08月25日:HAPiNS イオンモール堺北花田店閉店
・ 2024年08月18日:HAPiNS イオンモールいわき小名浜店閉店
・ 2024年08月04日:HAPiNS ゆめタウン山口店閉店
・ 2024年05月06日:HAPiNS イオンモール久御山店閉店
・ 2024年03月31日:HAPiNS アリオ八尾店閉店
・ 2024年02月25日:HAPiNS 田無アスタ店閉店
・ 2024年02月25日:HAPiNS ゆめタウン別府店閉店
・ 2024年01月31日:HAPiNS イオンモール津南店閉店
・ 2024年01月31日:HAPiNS イオンモール高岡店閉店
・ 2024年01月31日:HAPiNS 石神井公園ピアレス店閉店
・ 2024年01月31日:HAPiNS イオンモールりんくう泉南店閉店
・ 2024年01月31日:HAPiNS イオンモール羽生店閉店
・ 2024年01月21日:HAPiNS イオンモール宮崎店閉店
・ 2024年01月14日:HAPiNS イオンモール鈴鹿店閉店
・ 2024年01月14日:HAPiNS あびこショッピングプラザ店閉店
・ 2024年01月14日:HAPiNS プレ葉ウォーク浜北店閉店
・ 2024年01月14日:HAPiNS アリオ倉敷店閉店
これらの例は、ハピンズだけでなく、小売業界全体の現状を反映しています。
消費者の行動や市場の変化が大きな要因となっており、今後もこの傾向は続く可能性が高いですね。
そもそもハピンズが人気の理由って?
ハピンズが長年にわたり愛されてきた理由は、ユニークな商品展開と店舗の雰囲気にあります。
トレンディで高品質な商品を手頃な価格で提供しており、特に若い女性からの支持が厚いです。
店舗では、商品を手に取りやすいディスプレイや、季節ごとのキャンペーンを展開しています。
これらの要素が組み合わさって、ハピンズは顧客に魅力的なショッピング体験を提供しているのです。
また、特定の商品ラインである「Fuku Fuku Nyanko」シリーズは、特に人気が高く、その可愛らしいデザインが消費者を惹きつけています。
ハピンズの店舗は、商品だけでなく、そのプレゼンテーションにも重点を置いており、これが人気の秘訣と言えるでしょう。
一方で終了したとの噂もあるようです。理由や背景についてはこちらの記事に載っています。
「ハピンズ(HAPiNS)」についておさらい
ハピンズは日本国内で展開しているライフスタイル商品を中心とした小売店で、特に若い女性に人気です。
ファッション、インテリア、日用品など、幅広い商品を扱っており、その中でも「Fuku Fuku Nyanko(ふくふくにゃんこ)」シリーズは特に注目されています。
このシリーズは、かわいらしいネコのデザインで、癒しを提供するアイテムが豊富で、若い女性の間で大流行しているんですよ。
店舗では、商品の展示方法にも工夫を凝らし、顧客に楽しいショッピング体験を提供していました。
しかし、市場環境の変化により、現在は閉店に追い込まれる状況にあります。
ハピンズはどんな人に向いている?
ハピンズは、ファッションと実用性を兼ね備えたアイテムを求める若い女性にとって理想的な店舗です。
様々なライフスタイルに対応する豊富な商品ラインナップは、日常使いの便利なアイテムから、個性的なインテリアアイテムまで幅広く取り揃えており、ショッピングをより楽しい体験にしています。
トレンドに敏感な消費者には、季節ごとに更新される新商品や限定商品が特に魅力的です。
ハピンズは、自分らしいスタイルを探求する若い女性にぴったりの場所ですね。