2010年11月まで兵庫県姫路市に存在していた「姫路サルーン」。
他のパチンコ店では見ることのできない独特の営業スタイルや、さまざまな噂によって多くの方の関心を集めたお店です。
今回はなぜ閉店に至ったのかその背景や現在について調査しました。
姫路サルーン閉店理由は事件?閉店理由を調査・考察
(出典:google)
姫路サルーンに魅了された方や、一方で違法性の噂に警戒していた方も少なくなかったようです。
実際、あまりにも派手な演出や風営法に触れるような行為が目立っていたため、気になっていた方も多いのではないでしょうか。
サルーンは2010年11月26日に閉店
姫路サルーンが最終的に閉店したのは、2010年11月26日。
営業再開を繰り返していた時期があったと言われていますが、最後は突然のようにも感じられた閉店だったようです。
姫路のサルーンは営業再開したのでしょうか?ジャグラーなどは、以前と同じ裏物でしょうか?
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今月初めにリニューアルオープンしたと聞きました。内容は摘発前と変わらないと思います。(引用:Yahoo!知恵袋)
何度か違法営業の噂や摘発によって休業を余儀なくされていたため、「やっぱりそうなったか」という声も当時は聞かれたのではないでしょうか。
実際のところ、派手な営業スタイルだけでなく、裏モノ(不正改造スロット)の存在や営業中の設定変更など、風営法に抵触する恐れのある行為が常態化していたといいます。
どのような経緯で最終的に幕を下ろしたのかを深掘りしていくと、いくつかの理由が浮かび上がるのです。
閉店理由1:事件による経営者の逮捕や風評被害のため
多くの方は、「姫路サルーンが関わる大きな事件」と聞くと、経営者が逮捕された「姫路監禁殺害事件」について思い出すのではないでしょうか
実際に、その事件の影響によって大きな風評被害や継続困難に陥ったと考えられます。
これらの噂が一気に広まり、地元の方々はもちろん、全国的にも「危険な店」という印象を抱かれることになったようです。
人が亡くなる事件に加担したとされる経営陣が関係しているとなれば、客足は遠のく一方だったのではないでしょうか。
さらに、噂話だけでなく実際に違法行為が立証されれば、当然ながら店舗の継続は難しくなるのです。
ちなみに「姫路監禁殺害事件」の詳細は以下になります。
項目 | 詳細 |
---|---|
発生期間 | 2009年(平成21年)~2011年(平成23年)にかけて断続的に発生。 |
発生地 | 兵庫県姫路市を中心に、神奈川県鎌倉市や三木市の倉庫などにも及ぶ。 |
主な被害者 | ・元暴力団組員A(遺体発見) ・元暴力団組員B(遺体未発見) ・会社社長C(遺体未発見) |
犯人 | ・パチンコ店(姫路市内にあった店舗)の実質的経営者X ・同店の元従業員Uほか数名 |
主な容疑 | 逮捕監禁、監禁致傷、監禁致死、殺人など複数の罪。 |
背景・動機 | ・Xは、父親が暴力団(A・B含む)に襲われ死亡したことで恨みを抱えていたとされる。 ・Cに対しては、返済されなかった融資金10億円の回収を強行したと見られる。 ・UはXからの高額報酬を期待して、犯行を実行・補助したと推測される。 |
具体的な経過 | ・2009年4月:Cを姫路市内のマンションや事務所で監禁。 ・2009年8月:Dを鎌倉市で車に押し込み監禁し、全治2週間の負傷を負わせる。 ・2010年4月:Bを拉致監禁する過程で死亡したとされる(焼却炉で遺体を処分か)。 ・2010年6月:Cを拳銃で殺害した疑い(遺体は見つからず)。 ・2010年8月:従業員Eを倉庫内の箱型小部屋に監禁。 ・2011年2月:Aを再び拉致監禁し、車内などで暴行の末に窒息死させる。 |
逮捕と裁判の流れ | ・2011年4月:UがC監禁容疑で逮捕。 ・2011年12月:逃亡していたXを恐喝容疑で逮捕。 ・2014年~2015年:過去の監禁・殺人容疑でも再逮捕が続く。 ・裁判は神戸地裁姫路支部にて行われ、証拠不足・遺体未発見など争点が複雑化。 |
量刑 | ・X:無期懲役(2022年10月に確定)。 ・U:死刑(2023年に確定、未執行)。 主犯より従犯のUの方が刑が重くなった点が大きな特徴。 |
裁判の特徴 | ・Xの一審公判は207日に及び、裁判員裁判として史上最長。 ・大半の起訴事実をXが否認し、物的証拠が乏しい中、共犯関係や動機をめぐって争われた。 ・C殺害についてはXが無罪、Uが有罪と認定され、共犯認定の不一致が生じた。 |
現在の評価 | ・事件の残虐性や長期にわたる捜査・裁判から、大きな社会的注目を集めた。 ・遺体未発見者がいるなど未解明部分も多く、闇が深い事件とされる。 |
参考 | https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A7%AB%E8%B7%AF%E7%9B%A3%E7%A6%81%E6%AE%BA%E5%AE%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6 |
閉店理由2:違法行為による摘発のため
姫路サルーンの最大の特徴と言えるのは、裏モノの設置や風営法違反スレスレの行為を堂々と行っていたとされることです。
営業中の設定変更や、通常では考えられないような連チャン機能を備えたジャグラーが置かれていたといった情報が多数寄せられています。
今日の12時頃、姫路市のサルーン(スロット店)に警察がたくさんいました! なんだかただ事ではない雰囲気だったんですが、とうとう…ですか?
今日の12時頃、姫路市のサルーン(スロット店)に警察がたくさんいました! なんだかただ事ではない雰囲気だったんですが、とうとう…ですか? なんだか気になりました。 どなたかご存知ですか?よろしかったら教えて下さい。
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裏物設置で有名になりすぎちゃったから形式的でも点検しなきゃまずくなったんじゃないですか?もしくはゴトとかそういったトラブル
どうやら本当に入ったみたいね。
裏もの全撤去で6日リニューアルオープンみたい(引用:Yahoo!知恵袋)
パチンコ・パチスロ好きの一部にとっては魅力的に映ったかもしれませんが、当然ながら法的には大問題なのです。
いずれも警察からすれば目を光らせないわけにはいかない行為の数々だったと思われます。
そして摘発が現実のものとなり、業務停止や機器押収を受ける中で、姫路サルーンは再起が難しくなっていったのではないでしょうか。
やはり、どこかで限界が来る結果となったのです。
閉店理由3:競合店の増加や営業再開後の経営不振のため
当時、兵庫県姫路市周辺には既に大手チェーンのパチンコ店が増えており、激しい競争が繰り広げられていました。
仮に違法行為をしていなかったとしても、通常営業だけでライバルに対抗するのは楽ではなかったと考えられます。
さらに、違法性が疑われる営業スタイルが警察や一般客から敬遠されるようになると、一気に経営が成り立たなくなるのではないでしょうか。
違法行為によって何度か営業停止処分を受けるうちに、常連客も離れ、経営が不振に陥ったことが想像に難くありません。
しかも、事件による悪いイメージが広まれば、一度失った信用を取り戻すことは極めて困難なのです。
このような経過をたどり、2010年にはついに姫路サルーンは完全閉店という判断を迫られたのではないでしょうか。
次は、閉店後の跡地がどうなったのかについて整理してみますね。
姫路サルーン跡地の現在はキコーナ姫路店!実質復活!?
姫路サルーンがいよいよ閉店したのち、その土地を利用して「キコーナ姫路店」が開業。
姫路市内だけではなく、兵庫県全域で複数の店舗を展開する大手チェーンが進出したことで、この地域のパチンコ業界はさらに変化したようです。
建物は大きくリニューアルされたため、サルーン時代の雰囲気が残っているかといえば、現状ではかなり刷新されているようです。
キコーナ姫路店はオープン当初に釘調整関連で警察の捜査が入り、営業停止処分を受けたこともあると言われます。
(出典:P-WORLD)
姫路サルーンのような極端な噂は見受けられず、むしろ安定した日常的な店舗として定着しているのです。
ところが、一部で「姫路サルーンが実質復活か?」という声が出ることもありました。
これは、同じ場所にパチンコ店が再開したことや、グランドオープン直後に多くのファンが詰めかけて一時的な盛況を見せたからなのではないでしょうか。
とはいえ、姫路サルーンと同じような“裏モノ”の気配は今のところ確認されていないようですので、あくまで「同じ場所」に注目が集まった結果と言えそうですね。
姫路サルーンと北朝鮮の関係は?
(出典:google)
姫路サルーンには、一時期「北朝鮮と関わりがあるのでは?」という噂が広まったのです。
これは、以下のようなエピソードが複合的にからんだためと考えられます。
ただし、姫路サルーンが実際に北朝鮮へ送金していたという決定的な証拠は表面化していないようです。
したがって、根拠に乏しいまま「北朝鮮の資金源だったのでは?」といった話だけが先行した面もあると思われます。
経営者が北朝鮮籍だったのか、あるいは韓国籍なのかについても諸説あるようですが、公式に証明されているわけではないのです。
一方で、事件や風営法違反が積み重なると、どうしても「警察が動けない裏に強いバックがあるのでは?」といった想像が膨らみがちですよね。
姫路サルーンほど強烈な営業を続けた店が長期間にわたって営業を継続できた背景には、それ相応の権力や金銭の流れがあったのではないかと疑われるのは自然なことなのです。