Honda Cカードですが2023年7月2日をもって新規入会お申し込みの受付を停止、2024年12月~2025年2月に取り扱いを終了すると発表。
どういった背景から終了してしまうのか調査しました。

(出典:Honda Cカード)
Honda Cカードのサービス終了なぜ?理由を考察
Honda Cカードのサービスが終了する理由について、公式には明確な発表がされていません。
しかし、以下の3つの理由が考えられます。
サービス終了理由1:コスト削減のため
まず、コスト削減が大きな理由の一つと考えられます。
クレジットカードの運営には、発行コストやシステム運用費、顧客サポートなど多くの経費がかかります。
Honda Cカードのように特典が豊富なカードは、それに伴う経費も多くなります。
2023年7月2日に新規募集を停止したHonda Cカードですが、その背景にはコスト削減の必要性があると考えられます。
Honda Cカードのポイントプログラムは、利用金額の2%がポイントとして還元されるという非常に魅力的なものでした。
しかし、このような高還元率の特典は、企業側にとって大きなコスト負担となります。
さらに、Honda Cカードの会員には様々な特典が提供されていました。
ロードサービスの提供や、Honda関連施設での優待サービスなどです。
これらのサービスも、運営に多大な費用がかかるため、全体のコストが増加します。
こうした状況下で、運営コストの削減が必要不可欠となり、結果としてサービスの終了が決定されたと考えられます。
また、会員数が減少する中で、固定的な運営コストは変わらずかかり続けるため、収益性の低下も無視できない要因です。
サービス終了理由2:市場競争激化や会員減少のため
次に、市場競争の激化や会員減少が理由として考えられます。クレジットカード市場は非常に競争が激しく、各社が様々な特典やサービスを提供して顧客を引きつけようとしています。
この激しい競争の中で、Honda Cカードが他のカードと比較して魅力を維持するのは簡単ではありません。
楽天カードやエポスカードなど、ポイント還元率が高く、さらに年会費無料のカードが多く存在しています。
他の人気カードとの比較表
| カード名 | 年会費(税込) | 基本還元率 | 特定利用時還元率 | 主な特徴・特典 |
|---|---|---|---|---|
| Honda Cカード | 1,650円(初年度無料) | 1.0% | 2.0%(Honda/ENEOS等) | Honda関連で高還元、車検等で使える |
| JCB CARD W | 無料 | 1.0% | 最大10.5%(特約店) | 39歳以下限定、常時高還元 |
| 三井住友カード(NL) | 無料 | 0.5% | 最大7.0%(コンビニ等) | ナンバーレス、タッチ決済で高還元 |
| 楽天カード | 無料 | 1.0% | 最大3.0%(楽天市場等) | 楽天経済圏で最強、SPUで還元率UP |
Honda Cカードの会員数が減少し、結果としてサービスの維持が困難になったのではないでしょうか。
既存の会員の利用頻度が減少することで、カード発行元にとっての収益も減少します。
これらの要因が重なり、Honda Cカードのサービス終了という決断に至ったのでしょう。
最近では多くのカードが無年会費や高還元率を打ち出しています。
楽天カードは年会費無料で、100円につき1ポイントが付与されるなど、非常に高い還元率を誇ります。
エポスカードも年会費無料でありながら、多くの提携店舗で割引が受けられる特典があります。
一方で、Honda Cカードは年会費が1,650円かかり、ポイント還元も特定の利用に限定されていました。
このため、ユーザーが他のカードに乗り換えることが多かったと考えられます。
また、会員減少の原因として、利用者のライフスタイルの変化も考えられます。
近年、若者を中心に車を所有しないライフスタイルが増えており、公共交通機関やシェアリングサービスの利用が広がっています。
このような背景から、車に関連する特典が中心のHonda Cカードの需要が減少していった可能性があります。
さらに、コロナ禍による経済の不透明感もあり、多くの人々がクレジットカードの利用を見直す機会が増えました。
この結果、Honda Cカードの利用者が減少し、サービスの継続が難しくなったと考えられます。
「Honda Cカード」の後継カードとは
Honda Cカードは2025年2月をもってサービス終了となり、JCB発行分については「JCB ORIGINAL SERIES/Plus Hカード」が後継カードとして案内されています。
後継カードは年会費やポイントプログラム、特典内容などが大きく変更され、Hondaユーザー向けの特典も一部継続されますが、従来のHonda Cカードと比較してサービス内容が異なります。
以下に、Honda Cカードと後継カード(Plus Hカード)の主な違いを表でまとめ、詳細を解説します。
Honda Cカードと後継カード(JCB ORIGINAL SERIES/Plus Hカード)の比較表
| 項目 | Honda Cカード(JCB発行) | JCB ORIGINAL SERIES/Plus Hカード(後継) |
|---|---|---|
| 年会費(一般) | 1,650円(初年度無料) | 550円(初年度無料) ※条件付き無料 |
| 年会費(ゴールド) | 11,000円 | 11,000円 |
| 家族カード | 715円(初年度無料) | 無料(一般) 1,100円(ゴールド) |
| ポイント付与 | 100円ごとに1pt(Hondaキャッシュ) | 1,000円ごとに1pt(Oki Dokiポイント) |
| ポイント還元率 | 1.0%~2.0% | 0.5%(基本) Honda販売店で4倍(2.0%) |
| Honda販売店での特典 | ポイント2倍 | ポイント4倍(ゴールドは5倍) |
| ガソリンスタンド特典 | ENEOS・出光等でポイント2倍 | なし |
| ポイント利用先 | Honda車購入・車検・Edy等 | Amazon、キャッシュバック等 |
| ETCカード | 年会費無料(最大5枚) | 年会費無料 |
| 付帯保険 | ゴールドのみ旅行保険 | ゴールドは旅行保険・ショッピング保険 |
| Club Off優待 | あり(2024年12月終了) | なし |
| Edyチャージ | 可能(2025年2月まで) | 不可 |
| 年会費無料条件 | なし | MyJチェック登録+年間50万円利用 |
| ポイント有効期限 | 5年(ゴールド) | 2年(一般) 3年(ゴールド) |
Honda Cカードのサービス終了に伴い、JCB発行分は「JCB ORIGINAL SERIES/Plus Hカード」へ自動切替となります。
年会費やポイントプログラム、特典内容が大きく変更され、Hondaユーザー向けの特典はHonda四輪販売会社でのポイント4倍(ゴールドは5倍)に集約。
ガソリンスタンド特典やClub Off優待、Edyチャージなどは終了し、ポイント有効期限も短縮されるため、従来のHonda Cカードと同じ感覚での利用はできなくなります。
Honda車の購入や点検での利用が多いユーザーには一定のメリットが残るが、幅広い特典や高還元を求める場合は他の年会費無料・高還元カードも選択肢となってきます。
メリット
- 年会費が実質無料にしやすい(条件付き)
- Honda四輪販売会社でのポイント4倍(ゴールドは5倍)特典
- JCBのOki DokiポイントがAmazonやキャッシュバック等で使いやすい
- 家族カードが無料(一般)
デメリット
- ポイント付与単位が1,000円ごとに変更され、少額決済では不利
- ENEOS・出光などガソリンスタンド特典やClub Off優待が終了
- Edyチャージ不可
- ポイント有効期限が短縮
「Honda Cカード」についておさらい
Honda Cカードは、本田技研工業が提携カード会社(JCB、UCカード、DCカードなど)と発行していたクレジットカードです。
主にHondaの製品やサービスを利用する顧客向けに、ポイント還元や各種優待を提供していました。
しかし、2023年7月2日をもって新規入会申し込みの受付を停止し、各カード会社の発行分も2024年12月から2025年2月にかけて順次サービスを終了することが発表されています。
Honda Cカードは、Hondaの車やバイクのオーナー、あるいはHondaファンにとって魅力的な特典を多数備えたクレジットカードでした。年会費は一般カードで1,650円(税込、初年度無料の場合あり)、ゴールドカードも存在しました。
JCB発行のHonda Cカードについては、後継カードとして「JCB ORIGINAL SERIES/Plus Hカード」への自動切替が案内されています。








