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ホテルミクラス熱海の閉館・営業終了なぜ?跡地や理由を紹介

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熱海の海沿いを訪れたことがある方であれば、ホテルミクラス熱海という名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

2023年9月末に営業終了したものの静かに流れる時間と華やかな海の景色が同居する魅力が、多くの旅行者を惹きつけていたのです。

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ホテルミクラス熱海の営業終了なぜ?なぜ閉館?理由を考察(2023年9月30日閉鎖)

(出典:ORIX HOTELS&RESORTS)

これまで親しまれてきたホテルが、ある日突然閉館するという報せには驚いた方が多いはず。

閉館に至った理由には次のような理由があるようです。

閉鎖・営業終了理由1:オリックスグループの経営方針のため

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(出典:ORIX HOTELS&RESORTS)

多くの方が「ホテルミクラス熱海」という名前に聞き覚えがあるのは、熱海サンビーチ正面という好立地が印象的だったからではないでしょうか。

美しい海が目の前に広がり、海岸通りの開放感が味わえる立地が魅力的だったのです。

しかし、運営会社であるオリックスグループの全体的な経営方針の見直しにより、2023年9月30日をもってホテルミクラス熱海は営業を終了することとなりました。

(出典:Agoda)

グループ内で進められている宿泊事業の再編やブランド戦略の組み直しが主な背景にあると考えられます。

ちなみに同グループホテルでは次のような動きもありました。

・信州・蓼科グランドホテル 滝の湯:2019年4月26日にグループ離脱、マイステイズ・ホテル・マネジメント傘下へ
・別府温泉 杉乃井ホテル本館:2023年1月16日をもって一時閉館、リニューアルへ

運営リソースや投資配分を考える上では、一定の施設を閉館する選択肢が浮上するのは自然の流れなのかもしれませんね。

つまり、オリックスグループ全体の経営戦略と合わなくなったことが、閉館を決定づけたといえるのではないでしょうか。

ただ以下のように魅力的な宿泊施設は多いため、気になる方はこちらの公式HPをご覧ください。

(出典:ORIX HOTELS&RESORTS)

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閉鎖・営業終了理由2:施設の老朽化と運営コスト増のため

ホテルミクラス熱海の魅力として挙げられるのは、何といっても展望露天風呂からの絶景ではないでしょうか。

海沿いの夜景や花火大会を眺めながら、開放感のある温泉に癒やされる体験を好む声は非常に多かったのです。

ところが、規模の大きなホテルを維持するには、日々のメンテナンスに加えて定期的な大規模改修が必要になってきます。

2007年1月20日にグランドオープンしたホテルミクラス熱海。

(出典:Agoda)

一般的に10〜15年で大規模な修繕が宿泊施設は必要になります。

館内の設備を最新の状態に保つには大きなコストがかかりますし、大規模な修繕が必要になっていたタイミングだったのでしょう。

客室数もそれなりに多かったため、老朽化が進むほどメンテナンス費用がかさんでいくことが容易に想定できるのです。

・大浴場の給排水設備の改修工事はまとまったコストが必要になる傾向があります
・客室の内装や配管・空調などが経年劣化していれば、改修工事や休館期間が避けられません

こういった老朽化による運営コスト増が、ホテル存続の妨げになっていった可能性が高いですよね。

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閉鎖・営業終了理由3:コロナ禍による利用者の激減のため

(出典:経済産業省

近年、熱海は再開発やブームの影響で国内外の観光客が増加傾向にありましたが、新型コロナウイルスの影響により状況は一変。

旅行需要が大幅に落ち込んだ結果、ホテルや旅館の稼働率も下がり、多くの宿が厳しい経営を余儀なくされましたよね。

経済産業省の上記データを見ても、活動指数がかなり下がっていますよね。

コロナ禍で宿泊業が大ダメージを受けたことは理解できていても、数値で見るとかなり厳しかったことがわかります。

コロナ禍の初期には、緊急事態宣言が発令されて移動が制限。

さらに外国人観光客の入国が難しい状況が続き、インバウンド需要にも大きな打撃を与えましたよね。

・感染予防の観点から、宿泊施設の衛生管理コストが増加したという声も
・大規模ホテルほど稼働率低下の影響を受けやすいケースも

これらの要素が重なり合うことで、ホテルミクラス熱海は営業継続を断念する判断に至ったと考えられますね。

長年愛されてきた施設がなくなるのは名残惜しいですが、このように複合的な理由が絡んだ閉館でしたので、やむを得ない判断だったのではないでしょうか。

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ホテルミクラス熱海の跡地はホテル?

閉館したからといって、この絶好ロケーションの価値が失われるわけではありませんよね。

熱海のサンビーチを正面に見下ろす場所は、今後も観光資源として非常に魅力的なのです。

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熱海サンビーチの正面と好立地で高級ホテルに生まれ変わる?(2024年時点)

ホテルミクラス熱海の跡地について、一部では高級ホテルがオープンするとの噂もあります。

すぐ目の前にサンビーチが広がり、熱海海上花火大会の迫力を部屋から楽しめる立地は希少性が高いのではないでしょうか。

しかも周辺には観光客向けの飲食店や土産物店も多く、熱海駅からのアクセスも比較的良いのです。

同グループの別府温泉 杉乃井ホテル本館のように今回も一時的な閉鎖で、今後オリックスグループの上位ホテルとしてリニューアルするようですね。

熱海エリアでは再開発が進んでいる

(出典:ゆるり熱海with DOGS)

熱海といえば昔から温泉地としての知名度は高いですが、近年はリゾート志向や高級路線を取り入れる旅館やホテルの新規開業が続いているのです。

外資系リゾートの参入や、既存施設の大幅リニューアルなど、再開発の流れが加速しているように見受けられますよね。

・愛犬と泊まれる温泉リゾート「ゆるり熱海with DOGS」:2024年12月10日オープン
・亀の井ホテル 熱海:2025年3月改装リニューアルオープン
・ホテルグランバッハ熱海クレッシェンド:2024年8月1日リニューアルオープン

このように熱海全体で再開発が進行している流れを踏まえると、ホテルミクラス熱海の跡地も高級ホテルや別形態の宿泊施設として再登場する可能性は高いのではないでしょうかね。

(出典:ホテルグランバッハ熱海クレッシェンド)

買収先や工事スケジュールなど、2025年上旬ではまだ具体的に発表されていない情報も多いのが現状ですが、今後の動向に期待が高まるのは自然なことだと思われます。

観光客としては、新しい施設ができるときにはより洗練されたサービスや快適な客室が期待できますし、地元にとっては観光客増加による経済効果が見込めるかもしれませんね。

花火大会当日の予約がすぐ埋まってしまうほどの人気ぶりを誇っていただけに、再び同じ場所に新たなホテルが誕生するのを楽しみにしている人も少なくないのではないでしょうか。

観光地のトレンドは移ろいやすい反面、立地の価値は変わらないからこそ、再開発によって素晴らしい形で復活する可能性は十分にあると思われます。

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