今回は「伝説巨神イデオン」の最終回がなぜ「やばい」「頭おかしい」と言われるのか、結末や作者である富野由悠季監督の意図、そして視聴者の反応までをわかりやすく整理していきますよね。
余すことなく詳細を追い、読後にはこの苛烈な結末に潜む狙いが見えてくるのではないでしょうかね。
ちなみにAmazon Prime Videoで激安で観れるのでおすすめです。
イデオンの最終回ってどんな話?結末や作者の意図を解説
(出典:イデオン)
最終回の壮絶な展開を前に、多くの方々が驚きと疑問を抱いているのではないでしょうかね。
壮大な戦いの末にすべての知的生命が死に絶える場面を前に、「何を描きたかったのか」と考えることはごく自然なことのようです。
このアニメは当時の常識を覆すもので、主人公たちが希望を掴むどころか全滅してしまう展開に賛否分かれています。
『伝説巨神イデオン』の最終回では、多くの主要キャラクターが死亡します。
以下に、具体的なキャラクターとその死に至る状況をまとめます。
- ユウキ・コスモ: 主人公であり、イデオンのパイロット。最終的にイデが発動し、彼自身も含めた全ての知的生命体が滅亡します。
- カララ・アジバ: バッフ・クラン宇宙軍総司令ドバ・アジバの娘。妊娠中に姉ハルルに射殺されるという悲劇的な死を迎えます。
- ジョーダン・ベス: ソロシップの船長であり、カララと恋仲でしたが、艦内での戦闘中に死亡します。
- ギジェ・ザラル: バッフ・クランの武人で、最終話で自己犠牲的な行動を取りながら死亡します。
- イムホフ・カーシャ: イデオンCメカのメインパイロットで、戦闘中に致命傷を負い死亡します。
- フォルモッサ・シェリル: 言語学者であり、最終的には敵との戦闘で命を落とします。
※上記は一例で多くの人が最後亡くなります。
(出典:イデオン)
いわゆる皆殺しになるのですが、作者である富野由悠季監督がどのような思いで「皆殺し」を決断したのか、その背景が気になってくるのではないでしょうか。
次に、全員死亡という異例のフィナーレの意味を探り、さらに深く監督の意図を探ります。
全員死亡という異例のフィナーレ
あまりのバッドエンドに驚く人は多いです。
「これは一体何を意味しているのか」と疑問を持たない人はいないのではないでしょうかね。
戦闘シーンを積み重ね、主人公であるユウキ・コスモや、仲間であるフォルモッサ・シェリル、イムホフ・カーシャといった若者たち、そしてバッフ・クラン側のギジェ・ザラルのような印象的なキャラクターが次々と命を落とすわけなのです。
(出典:イデオン)
作中では「イデ」と呼ばれる無限力が、戦いを続けてしまう知的生命体を見切ったかのように発動します。
争いが終わらない状況を前に、「もう誰一人として生かす価値はない」という究極の裁きに近いものが下されるかのようです。
この展開があまりに容赦ないため、多くの視聴者が「頭おかしいのでは」と感じてしまうのも自然な反応でしょうね。
人間側もバッフ・クラン側も関係なく滅びゆく姿は、単なる陰鬱な終幕ではなく、視聴者に「なぜ戦争を止められなかったのか」を考えさせますよね。
21世紀になっても戦争が起こる現代とリンクしてしまうところもありますよね。
作者・富野由悠季監督が描いた“皆殺し”の理由
(出典:イデオン)
富野由悠季監督という名が挙がると、多くの人が「鉄腕アトム」や「機動戦士ガンダム」での斬新な戦争描写や、後続作品への多大な影響を想起するのではないでしょうか。
その富野由悠季監督が「伝説巨神イデオン」の最終回で“皆殺し”を描いた背景には、人類社会が抱える深いテーマが潜んでいるようです。
このような苛烈な終幕は監督自身にとっても重い判断であり、「人間は果たして分かり合えるのか」「戦い続けた先には何があるのか」という問いを突きつけていると思われます。
人類だけでなくバッフ・クランすら滅ぼすことで、勝敗や善悪といった次元を超えたメッセージが浮かび上がるのではないでしょうか。
戦争が無意味な殺し合いであること、そしてその結末が全滅に直結するほど愚かな行為であると強調するために、この手法を用いたと考えられます。
創作者側がここまで踏み込んだからこそ、賛否両論が生まれ「やばい」「頭おかしい」と評される結果を生んだのです。
イデオンの最終回の死亡・皆殺しにやばい・頭おかしい声も?視聴者の感想まとめ
実際に作品を目にした視聴者は、「全員死亡」という言葉だけで既に戦慄を覚えたのではないでしょうか。
希望の光を期待していた人にとって、このエンディングはあまりに衝撃的だったと思われます。
ちょっと話は変わりますが、アニメ視聴者にはさまざまな背景や価値観があり、全滅エンドが受け入れられない場合は「頭おかしい」と感じても不思議ではないですよね。
実際にそう感じる人は多いのです。
「やばい」「頭おかしい」と思われる理由
なぜここまで「やばい」「頭おかしい」と表現されるほどの反応が出てくるのでしょうかね。
理由としては、アニメの常識的なパターンを逆手に取ったことが挙げられます。
多くの作品では主人公が勝利し、新たな一歩を踏み出すなど前向きな結末が定番ですよね。
ところがイデオンではそれが逆転しています。
先ほどもお伝えしましたが登場人物は報われず、命は次々と失われ、最後には宇宙規模で全てが終わるのです。
この展開は観る者を容赦なく突き放し、物語の中に救済を求めていた視聴者の期待を裏切る形になっているようです。
また、戦争や人類の愚行に対する強烈な批評が感じられるため、エンタメ的なロボットアニメを求めていた人には理解しがたいものとなっているのではないでしょうかね。
この断絶が「やばい」「頭おかしい」という感想を引き出す要因になっていると思われます。
評価する声も多い!単純なバッドエンドではない…はず!
とはいえ、この最終回をただのバッドエンドと片づけてしまうのは短絡的ではないでしょうかね。
実際には、この作品を高く評価する声も存在しているのです。
戦争の無常さ、世界の理不尽さ、それらを極限まで突き詰めて見せることで、視聴者に深い思索を促そうとしていると捉える意見もありますね。
つまり、この結末には、破壊的な状況を通じて人類や知的生命が抱える問題を浮き彫りにし、新しい段階へ進むための問いかけが隠されているようです。
滅亡した後の世界に再生の気配を感じ取る解釈もあり、「全部消えたからこそ、新しいスタートがあり得る」という見方が成り立ちます。
このような意見は、作品の全体像を広く見渡し、富野由悠季監督の他作品との比較や、劇場版「発動篇」の内容を踏まえて議論されていますね。
「頭おかしい」と感じた視聴者が、改めて物語を辿り直した時、そこには人間社会や戦争の真実を映し出す鏡があるかもしれません。
バッドエンドじゃない!?イデオンの最終回をより深く理解するには?
(出典:イデオン)
この作品をもう少し理解しようと考える場合にはどうすれば良いのでしょうか。
いくつかの方法が考えられます。
人類が繰り返す戦争の悲惨さや、文化的断絶、対話の失敗といった問題を浮き彫りにすることで、本作は「なぜこんな結末を選んだのか」を考えさせてくれるはず。
読者が苦しみながらでもこのメッセージを咀嚼すると、戦争や争いに対する認識が少し変わるかもしれませんね。
そして、そこには単にフィクションの中で人々が死ぬという以上の意義(争いの愚かさなど)が隠れているのではないでしょうかね。
イデオンの最終回はどこで見れる?
『伝説巨神イデオン』は、有料にはなりますが以下のプラットフォームで視聴可能です。
- DMM TV: レンタル配信中。初回30日間無料で、550円(税込)で視聴できます。
- Hulu: 見放題配信中。月額1,026円(税込)で、100,000作品以上が視聴可能です。
- Amazon Prime Video: レンタル配信中。SD(標準画質)で110円から視聴できます。
手軽なのはAmazon Prime Videoですね。