今回は神保町にある「いもや」の閉店理由や復活について調査しました。
いもやの閉店理由とは
神保町の「いもや」は、2018年3月31日をもって閉店しました。
閉店したのは「天丼いもや」と「とんかついもや」の2店舗で、これにより直営店はすべて営業を終了しました。
「いもや」は1959年に創業し、約60年にわたり神保町で多くの人々に愛されてきた老舗でした。
天丼やとんかつをリーズナブルな価格で提供し、その味とコストパフォーマンスで学生やサラリーマンから絶大な支持を受けていました。
なお、直営店は閉店しましたが、暖簾分けされた店舗がいくつか存在しており、これらの店舗では「いもや」の味を引き継いで営業を続けています。
東京・東神田や栃木県藤岡町、青森県弘前市などに店舗があります。
そんな「いもや」の閉店には以下の理由が考えられます。
理由1:店主の高齢化
今回いもや(神保町)は『いもや二丁目天丼店』と『とんかついもや二丁目店』が閉店となりましたが、これらはいもやの直営店となります。
これらの店舗は初代社長である『宮田三郎さん』が立ち上げましたが、二代目社長である妻の『宮田静子さん』が引継ぎました。
閉店前は高齢の為、娘の『宮田由香さん』が社長代行として店を切り盛りしていました。
いもやで提供しているおしんこやてんつゆ・ソースは自家製で全て手作りです。
提供するおしんこはその日の朝から仕込みを始めます。
同時に天ぷらのタネの仕込みをし、てんつゆ・ソースも足りなくならないように準備をする必要があり、これらは相当な重労働となるでしょう。
閉店前の数年間は手が回らず業者に発注していたとのことです。
高齢化が進むほど体力も落ちてきますので、体力がある内に引退という道を選んだのかもしれません。
理由2:物価の高騰
閉店前のいもやの価格は天丼が650円・とんかつが800円と原価率が5割を超えるほどの破格の値段設定であったとの事です。
開店当初からいもやでは、お客様にご飯をきれいに食べて下さいと『食育』をしています。
これらの行為は、ご飯の大切さとお客様に満足するまで食べて欲しいという想いがあったゆえの行動でしょう。
その為に、破格の値段設定をしていたと考えられますが、時代と共に物価の高騰が進み低価格では経営が厳しくなってきたとも考えられます。
理由3:飲食店とコンビニエンスストアの増加
昔ながらのお店で常連客も多くいると考えられますが、近隣に他の飲食店が出来ればお客様の流れも変わってきます。
選ぶ選択肢が増える事でお客様の意識も変わり、いもや以外のお店に行くことも当然あるでしょう。
また、コンビニエンスストアの増加により自宅でお弁当を食べれる事が出来るようになれば、色々な種類のお弁当を選び自宅でゆっくり食べたいと考える人も当然出てきます。
店主の高齢化・物価の高騰・飲食店とコンビニエンスストアの増加により、いもやは閉店したと考えられます。
いもやが復活したって本当?
天ぷら いもやですが復活しているようですね。
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(出典:Googleマップ)
ただし、経営者は変わっているとの声もあるのですが、現在のスタッフもかなり高齢な印象です。
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(出典:Googleマップ)
天ぷらは食べれるのですが天丼は提供していないようですね。
やはり全体的な評価は高く、2025年1月時点だと口コミ850件で平均4.4/5とかなり評価です。
開店前や昼のピークには常に行列ができる。
カウンター席のみで7席のL字型カウンターと待合席3席。
平日は昼と夜に営業、土曜日は隔週で営業、日祝日は休み。
注文は店主が2~3人ずつ調理する方式。現金後払い。
天ぷら定食900円、海老天定食1100円、追加トッピング100円~。
天ぷらの特徴:
- サクサクの食感、揚げたてが魅力。
- 定食はエビ、キス、イカ、カボチャ、春菊などが基本。
- 天つゆはおかわり自由で大根おろし付き。
- 味噌汁は具沢山(豆腐とわかめ)。
ご飯と付け合わせ:
- ご飯は大盛り無料。
- 卓上には漬物(たくあんや柴漬け)があり自由に取れる。
店の雰囲気:
- 寡黙な店主と気配り上手な女将さんが運営。
- 店内は静かで、黙食が主流。
- 店のルールに慣れた常連客が多い。
おすすめポイント:
- 天ぷらの追加注文が可能。
- 揚げ玉の無料提供や家庭での冷凍保存も可能。
- 味、価格、ボリュームのバランスが良く、コスパが高い。
訪問のコツ:
- 開店前に並ぶなら11時到着を目指すのがおすすめ。
- 寒い日には店内の待合席が助かる。
また、「とんかついもや」の味を受け継ぐ店舗も存在します。
馬喰町にある「あさや(旧名:いもや)」では、かつての「とんかついもや」を思わせるメニューや価格設定で営業しており、学生やサラリーマンに親しまれています。
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(出典:Googleマップ)
暖簾分けや味の継承を通じて「いもや」の伝統を守り続けています。
そのため、かつての「いもや」の味を懐かしむ方々にとって、これらの店舗は「復活」と言える存在です。
いもやの良い口コミ※閉店前
閉店前の「いもや」の話になりますが、やはり良い口コミが大半でした。
値段が安いのに美味しい
東京都内で1000円以下か1000円台で定食が食べれるというのは、正に破格の値段設定です。
油も『かどや』を創業当時から使用し、サクッとした触感が好評です。
他にもサイドメニューで野菜や魚介類の天ぷらも頼めますので、一つの味に飽きることなく食事を楽しめます。
多くの方が定食にサイドメニューをプラスするほどサイドメニューは人気です。
定食とサイドメニューを足しても1000円台で満足するまで食べれるのが、人気の理由の一つと言っても過言ではありません。
サービスがすごい
初代社長の満足するまで食べて欲しいという想いが引き継がれているのでしょう。
ごはんが普通盛が山盛りで多いという声もありました。
女性では多いかもしれませんが、ご飯が大盛なのは嬉しいサービスです。
お味噌汁の豆腐もいっぱいとのコメントもありました。
いもやの人気メニューを紹介
天ぷら定食
いもやの人気メニューの1つは『天ぷら定食』です。
天ぷら定食の中身の具材はかぼちゃ・海苔・海老・イカ・キス・春菊の天ぷらです。
お味噌汁の中身は豆腐が多めに入っており、ご飯も多めなのでお腹いっぱいに食べれます。
自家製の天つゆには大根おろしが入っておりさっぱりとした味になっています。
油も創業当時からのこだわりである『かどや』の油を使用する事で、重くない天ぷらになっていますので女性の方でも安心して食べる事が出来ます。
えび定食
もう一つは『えび定食』です。
中身の具材は海老が4尾・春菊・海苔・カボチャ。
衣はサクッと、中身はジューシーになっています。
海老はぷりっとしており、春菊などの野菜の天ぷらがアクセントになり好評です。
お味噌汁やおしんこがまたほっとする味付けになっています。
最後は季節限定の商品になりますが『牡蠣』がおすすめです。
広島産の牡蠣を使用しています。
広島産の牡蠣は殻は小さめですが身は大きく濃厚な味わいとなっており、グリコーゲンが豊富で旨味が増すので他の天ぷらにも負けないくらいの人気商品となっています。
いもや(神保町)についておさらい
とんかついもやは、東京の神保町にあるとんかつ屋さんです。
昭和34年に開店し、約60年地域の人に愛されましたが2018年3月31に閉店しました。
直営店は閉店してしまいましたが、暖簾分けした店舗は営業しています。
『米とおしんこと味噌汁は旨いものを出せ』という初代の教えを守り、手作りのおしんこを提供するほどこだわりを持っていました。
また値段も安くすることで、学生からサラリーマンまで幅広い層のお客様の支持を得ていました。
天ぷら いもやだけではなく、各地に暖簾分けした店舗があるため、またあの味を食べたいと思う方はぜひ足を運んで思い出に浸ってください。