「タリミファミリー」は全36話。
韓国の週末ドラマは50話前後が定番のため、「打ち切りでは?」という声が今も絶えません。
結論から言うと打ち切りではなく、KBS2が最初から36話で設計した特別企画枠の作品です。
時系列と数字、SNSの反応、続編の可能性まで整理します。
タリミファミリーの打ち切り理由?つまらないの?

結論として、放送中止や話数短縮の発表は一度もなく、最終回まで予定どおり完走しています。
■ 放送開始から完結までの時系列
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2024年7月 | キム・ジョンヒョン、クム・セロクの出演が相次いで確定 |
| 2024年9月22日 | 前作「美女と純情男」(全50話)が終了 |
| 2024年9月28日 | 第1話放送。初回14.1%でスタート |
| 2024年11月上旬 | 18%目前まで上昇し、同時間帯・全番組で1位を記録 |
| 2025年1月11日 | KBS演技大賞でクム・セロクが3冠、キム・ジョンヒョンとベストカップル賞 |
| 2025年1月26日 | 第36話で完結。最終回20.5%(番組内最高22.6%) |
| 2025年2月1日 | 後続の週末ドラマが「全50話」で放送開始 |
出典:韓国放送公社(KBS)公式「KBS World」番組ページ https://www.kbsworld.ne.jp/program/detail?prSn=1672
放送中の授賞式で主演2人が表彰されている作品を、局が同時に打ち切るとは考えにくい流れです。
■ SNSやブログで見かける主な声
- 「週末ドラマなのに36話で終了。人気がなくて打ち切りになったのでは」
- 「視聴率がふるわなくて短くなった…とかなのかな」
- 「もともと短い編成で中だるみを防ぐ狙いだったらしい」
- 「最終回は20%を超えたのに打ち切り扱いはかわいそう」
筆者も最初は「え、もう終わり?」と拍子抜けしたので、短さに戸惑う気持ちはとてもよく分かります。
ではなぜ36話だったのか。
次のようなものが理由として考えられます。
打ち切り理由として考えられるもの1:KBS2の週末ドラマ枠で「特別企画」として当初から36話の短尺編成が組まれていたため

そもそも本作の枠名は「特別企画 週末ドラマ」で、通常の50話編成とは別物として告知されていました。
■ 前後3作品の編成比較
| 作品 | 放送期間 | 話数 | 枠の区分 |
|---|---|---|---|
| 美女と純情男 | 2024年3月〜9月 | 全50話 | 通常の週末ドラマ |
| タリミファミリー | 2024年9月28日〜2025年1月26日 | 全36話 | 特別企画 |
| 後続の週末ドラマ | 2025年2月1日〜 | 全50話 | 通常の週末ドラマ |
出典:韓国放送公社(KBS)公式「KBS World」番組ページ https://www.kbsworld.ne.jp/program/detail?prSn=1672
ここで注目したいのが、あまり指摘されていない「編成カレンダーの逆算」です。
後続作は本作終了のわずか6日後に、全50話という大型企画で立ち上がっています。
韓国の地上波週末ドラマはキャスティングからクランクインまで半年前後を要するため、この後続作は2024年の夏には枠が確定していたはずです。
つまり本作の終了時期は、放送が始まる前から動かない予定として決まっていたと考えるのが自然になります。
同様の事例は他枠にもあり、視聴率不振で本当に短縮された作品は、たいてい「◯話短縮」と局側から発表されます。
本作にはその発表がありません。
放送前から出口が決まっていたと知ったとき、筆者は「なんだ、脚本家のソ・スクヒャンさんは最初から36話ぶんの設計図を描いていたのか」と妙に納得しました。
打ち切り理由として考えられるもの2:週末ドラマ枠全体の視聴率が3年で30%台から10%台へ落ち込み、80分×50話の長尺を支えにくくなったため

土日20時から80分を年間通して埋める編成は、広告需要と制作費の両面で負担が大きくなっていました。
■ KBS2週末ドラマ枠の視聴率トレンド
| 放送時期 | 作品 | 視聴率の水準 |
|---|---|---|
| 2021〜2022年 | 紳士とお嬢さん | 30%超を記録 |
| 2022年 | 現在は美しい | 最高29.4% |
| 2024年 | 美女と純情男 | 15〜18%台が中心 |
| 2024〜2025年 | タリミファミリー | 初回14.1%→最終回20.5% |
| 2025〜2026年 | 華やかな日々 | 最終回でようやく20%台 |
数字が示すとおり、下落は本作だけの現象ではなく枠全体の構造的な問題です。
50話を走り切っても後半に視聴者が離れるくらいなら、36話に凝縮して密度を上げるほうが合理的——この判断が「特別企画」の中身だったと読み取れます。
■ 本作の視聴率
| 日付・時期 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| 2024年9月28日(第1話) | 14.1% | 枠の初回としては低い水準 |
| 2024年11月上旬 | 18%目前 | 同時間帯および全番組で1位 |
| 2025年1月26日(第36話) | 20.5% | 番組内最高は22.6%で自己最高更新 |
初回から6ポイント以上積み上げて終わったドラマを「つまらないから打ち切り」と呼ぶのは、少し酷だと個人的には感じています。
続編の可能性は?

結論から言うと、シーズン2が制作される可能性は現時点でかなり低いと考えられます。
■ 続編の可能性を左右する5つの条件
| 条件 | 現状 | 判定 |
|---|---|---|
| 物語の完結度 | 第36話でソ・ガンジュとイ・タリムの関係、大金の因縁がすべて清算 | 低い |
| 放送枠の慣例 | KBS2週末ドラマでシーズン2が制作された前例がほぼない | 低い |
| 製作体制 | 本作専用の文化産業専門会社(一作限りの座組)で製作 | 低い |
| 出演者の状況 | キム・ジョンヒョン、クム・セロク、チェ・テジュンらが順次別作品へ | 低い |
| 海外での再評価 | 2025年秋以降、日本の衛星放送と動画配信で本格展開 | わずかに残る |
韓国の地上波ファミリードラマは、続編ではなく「同じ脚本家・制作陣が新作で再結集する」形で受け継がれるのが通例です。
ソ・スクヒャン脚本家も、代表作「嫉妬の化身」から本作まで、シリーズ化ではなく単発の新作を積み重ねてきました。
続編を待つよりも、同じ座組の新作を追いかけるほうが現実的な楽しみ方になります。
もうひとつ、日本のファンにはあまり知られていない事情があります。
日本での配信版は、韓国の1話(約80分)を前後編に分けた「全72回」構成で公開されました。
韓国では「短い」と言われた作品が、日本では逆に「長い」と受け取られる——この見え方のねじれが、口コミの評価を分けている一因です。
正直なところ、あの家族の後日談はもう少し見たかったので、筆者としては新作での再結集に期待をつなぎたいところです。
口コミ割合を調査!個人的には意外と面白かった

大手レビューサイトでの平均評価は5点満点で3.8点、レビュー件数は150件前後です。
■ 評価の内訳(目安)
| 評価 | おおよその割合 | 主な理由 |
|---|---|---|
| 好意的(★4〜5) | 約60% | テンポの良さ、コメディ演技、家族の描写 |
| 中立(★3) | 約30% | 中盤の失速、展開の読みやすさ |
| 否定的(★1〜2) | 約10% | 犯罪要素とコメディの温度差 |
■ 代表的な口コミ
- 「序盤のテンポが良く、韓国ドラマにありがちなドロドロが少ない」
- 「クリーニング店の家族が服の代わりに札束にアイロンをかける発想が新鮮」
- 「キム・ジョンヒョンのコミカルな芝居がストーリーを引き立てている」
- 「クム・セロク演じるイ・タリムがとにかく可愛い」
- 「日本版40回あたりで失速して脱落しかけた」
- 「後半はセリフが予想できるシーンが増えた」
- 「36話は逆にちょうどいい長さだった」
我が家では妻と2人で少しずつ見進めたのですが、札束にアイロンをかける場面で2人そろって吹き出してしまい、意外と面白いね、と顔を見合わせたのが良い思い出です。
向いている人

家族もの・ロマンス・ブラックコメディ・犯罪劇が同居する独特の作品なので、好みははっきり分かれます。
次のような方には特におすすめです。
- 50話級の長編は重いが、20話では物足りない人
- 家族の食卓シーンが好きな人
- コメディとサスペンスの振れ幅を楽しめる人
- キム・ジョンヒョン、クム・セロク、チェ・テジュン、シン・ヒョンジュンの演技を見たい人
- ドロドロの不倫や復讐劇が苦手な人
■ 向き・不向きの早見表
| タイプ | 相性 |
|---|---|
| テンポ重視で一気見したい | 良い |
| 王道の純愛だけを求める | やや不向き |
| 家族群像劇が好き | 良い |
| 重厚な社会派を期待している | やや不向き |
筆者と同じく「話数の短さ」で敬遠していた方こそ、まずは第1話だけでも触れてみてほしいと思います。
