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    ジャンボエンチョー閉店なぜ?清水店は改装・リニューアルだが他店舗は?

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    静岡県を地盤に長年DIYファンに愛されてきたジャンボエンチョーですが、2025年に豊橋神野店が閉店したことで「閉店ラッシュなのでは?」という声が広がっています。

    一方で清水店や沼津店、浜松南店は改装によるリニューアルで生まれ変わっており、店舗ごとに対応が分かれている状況です。

    本記事では、ジャンボエンチョーの閉店理由や店舗動向、業界全体の流れまでを公式情報や一次情報から徹底的に調査・紹介します。

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    ジャンボエンチョー閉店なぜ?店舗動向も調査

    ジャンボエンチョーの閉店問題を追っていくと、単なる業績不振ではなく、業界再編という大きな波が背景にあることが見えてきます。

    DCMホールディングスとエンチョーは5月9日、両社対等の精神に基づく経営統合のため、DCMホールディングスを株式交換完全親会社、エンチョーを株式交換完全子会社とする株式交換を行うと発表。

    効力発生日は9月1日であり、これによりジャンボエンチョーを運営する株式会社エンチョーはDCMグループの一員となっています。

    ちなみに豊橋市神野新田町にある「ジャンボエンチョー豊橋神野店」が、2025年10月13日(月・祝)をもって閉店しましたが、この閉店はエンチョー単独の経営判断ではなく、独占禁止法上の手続きが絡む特殊なケースとなっています。

    時期出来事
    2024年12月26日DCMHDがエンチョーに経営統合の意向表明書を提出
    2025年2月3日エンチョーが本格協議開始の回答書を提出
    2025年5月9日両社取締役会が経営統合を決議
    2025年8月28日エンチョー株式が東京証券取引所で上場廃止
    2025年9月1日エンチョーがDCMHDの完全子会社に
    2025年10月13日ジャンボエンチョー豊橋神野店が閉店
    2025年12月10日跡地にホームセンターバロー豊橋神野店が開店
    2026年4月4日ジャンボエンチョー浜松南店がリニューアルオープン

    SNS上では「エンチョーの名前が消えるのは悔しい以外の何物でもない」「静岡や清水の店にも改装の手が及ぶのだろうか」といった、地元住民からの惜しむ声が多く投稿されている一方で「沼津のジャンボエンチョーも改装売り尽くし時は激混みでした」「改装後はDCM系の品揃えになるんかな」という、変化を冷静に観察する投稿も見られました。

    リニューアル後の店舗を訪れたユーザーからは「改装リニューアルオープンしたから見てきたけど、すっきりした店内になったね」と前向きな反応も上がっています。

    個人的には、SNSの声を見ていると「閉店」と「改装」が混在しているため、利用者が混乱している様子が伝わってきて、もう少し本部からの丁寧な情報発信があってもよかったのではないかと感じます。

    それでは、ジャンボエンチョーの閉店には次のようなものが理由として考えられます。

    閉店理由1:公正取引委員会による独占禁止法上の調整が入ったため

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    豊橋神野店の閉店は、業績不振ではなく独占禁止法に基づく企業結合審査の結果として実施されたもので、公正取引委員会は同年8月29日に、本統合によりホームセンター間の競争が制限される地域として愛知県豊橋市の一部地域(ジャンボエンチョー豊橋神野店と、従前よりDCMホールディングス傘下であるDCM(株)の店舗であるDCM21豊橋汐田橋店・DCM豊橋佐藤店・DCM豊橋曙店の商圏)を認定し、ジャンボエンチョー豊橋神野店の土地・建物の賃借権を競合企業であるホームセンターバローへ譲渡することを条件に、排除措置命令を行わないことを発表しました。

    つまり「閉店すれば競争環境が悪化するから残してほしい」のが地域住民の感覚ですが、独占禁止法の世界では「DCM系列店が密集している地域に同じグループのジャンボエンチョーが残ると、消費者が選べる店が実質的に減る」と判断されたわけです。

    2020年のニトリホールディングスによる島忠買収や、DCMHDによるケーヨーの吸収合併でも同様の論点が生じており、ホームセンター業界では珍しくない手続きとなっています。

    豊橋市内のDCMグループ店舗(統合後)商圏との関係
    DCM21豊橋汐田橋店神野エリアと商圏が重複
    DCM豊橋佐藤店神野エリアと商圏が重複
    DCM豊橋曙店神野エリアと商圏が重複
    ジャンボエンチョー豊橋神野店(閉店対象)上記3店と商圏が重複し競争制限懸念

    跡地については同所にホームセンターバロー豊橋神野店が同年12月10日に開店しており、地域の利便性自体は保たれる仕組みになっています。

    これは独占禁止法上の「問題解消措置(リミディ)」と呼ばれる手法で、買収を認める代わりに資産を競合に売却させることで競争環境を維持する狙いがあります。

    個人的には、地元住民にとっては看板が変わるだけで実用性は維持されるため悪くない着地ですが、22万平米クラスの広い敷地を移管するこの仕組みを庶民が理解するのは難しく、もう少し報道で噛み砕いた説明があってもよかったように思います。

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    閉店理由2:店舗運営コストの高騰と業績悪化により他社との提携が必要になったため

    そもそもエンチョーがDCM傘下入りを選んだ背景には、深刻な業績悪化があります。

    エンチョーは、2024年6月頃より業態を超えた販売競争の激化、原材料価格の高騰、物流費、光熱費、人件費などの店舗運営コストの上昇により、他社との提携を検討していました。

    2025年3月期の業績は、売上高332億2800万円、営業利益1億2000万円、経常損失5500万円、純損失4800万円と、最終損益は赤字に沈んでいます。

    エンチョー業績推移売上高純損益
    2024年3月期非公表4億1300万円の赤字
    2025年3月期332億2800万円4800万円の赤字

    2025年3月期の連結売上高は332億円、最終損益は4800万円の赤字(前の期は4億1300万円の赤字)という数字を見ると、赤字幅自体は縮小しているものの、2期連続赤字という事実は重く、地域チェーンとして単独で生き残るのは困難という経営判断につながったと考えられます。

    スケールメリットを活かした仕入改善や物流効率化が急務だったわけです。

    事例として、2026年4月4日にリニューアルオープンしたジャンボエンチョー浜松南店では静岡県の企業であるジャンボエンチョーは昨年2025年にDCMの傘下になったため、表の文字にはジャンボエンチョーの前にDCMの文字が新しく書かれ、店内表示もDCM色が使用されています。

    これは一気に屋号を消すのではなく、DCMの強みを徐々に取り込みつつ地域ブランドを残すという、エンチョー側の知恵と推察されます。

    個人的には、創業1939年の老舗が単独で生き残るより、DCMの全国流通網に乗ってPB商品で粗利を確保するほうが従業員の雇用も守れて現実的な判断だったと感じます。

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    ジャンボエンチョーの店舗動向は?過去に閉店した店舗とは?

    ジャンボエンチョーは現在、静岡県を中心に愛知県を含めた3県で展開していますが、過去には東北・関東・岐阜にも店舗を構えていました。

    かつては東北地方・関東地方にも飛び地出店していたほか、岐阜県にも出店していたのです。判明している過去の閉店・撤退店舗は以下の通りです。

    過去に閉店した店舗例

    ・2009年12月31日:テルウェルホームセンター習志野店 閉店(千葉県・関連会社運営の唯一の直営店舗)
    ・2020年2月16日:蟹江店 閉店(愛知県、跡地は同年7月8日にコーナン蟹江店が開業)
    ・2020年3月15日:高蔵寺店 閉店(愛知県、その後同年5月15日に「Zoo Square 高蔵寺店」「SWEN 高蔵寺店」へ業態転換)
    ・2022年12月28日:高蔵寺店(Zoo Square/SWEN)閉店(業態転換後わずか3年弱で閉店、現在はニトリ高蔵寺ニュータウン店)
    ・2025年10月13日:豊橋神野店 閉店(愛知県、跡地は同年12月10日にホームセンターバロー豊橋神野店が開店

    高蔵寺店( – 2020年(令和2年)3月15日業態転換 – 2022年(令和4年)12月28日閉店)はホームセンターから「Zoo Square 高蔵寺店」及び「SWEN 高蔵寺店」に業態変更したものの、その後わずか3年弱で閉店。

    その後はニトリ高蔵寺ニュータウン店になっています。エンチョーが愛知県内では苦戦してきた歴史が垣間見えます。

    個人的には、習志野・郡山・仙台・岐阜と本拠地から離れた飛び地店舗から順に手を引いてきた経緯を見ると、エンチョーは「身の丈経営」を貫いてきた地域チェーンだったのだと感じます。

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    ホームセンターが閉店ラッシュ?

    ジャンボエンチョーだけが特殊なのではなく、ホームセンター業界全体が大きな再編期に突入している点を押さえておく必要があります。

    ホームセンター業界は、伸びない市場規模、オーバーストアや異業種・異業態との競合など、業界を取り巻く環境は厳しい状況が続いています。

    2023年の販売額は3兆3411億円で、2022年から横ばいでした(0.03%減)。近年のピークはコロナ禍1年目の2020年です。

    年度ホームセンター市場規模トピック
    2019年約3兆2700億円コロナ前の水準
    2020年約3兆4963億円巣ごもり需要でピーク
    2021年約4.2兆円(広義)過去最高水準
    2022年約3兆3400億円反動減
    2023年約3兆3411億円横ばい・物価高で苦戦

    業界再編の主な事例としては、2020年のニトリホールディングスによる島忠買収、アークランドサカモトによるLIXILビバ買収、カインズによる東急ハンズ買収、2024年のDCMによるケーヨー吸収合併、そして2025年のDCMによるエンチョー子会社化が挙げられます。

    市場の飽和と人口減少によるパイの縮小によるオーバーストアを解決するにはM&A(企業の合併・買収)しかありませんと専門家も指摘しているように、業界全体で「閉店」と「再編」が同時進行しています。

    事例として山形県では、「チャンピオン」来月末に全3店舗閉店という地域チェーンの完全撤退も2025年12月に発表されており、地方ホームセンターの淘汰は止まっていません。

    一方で「コーナンPRO」を筆頭に、プロショップの増勢つづく状況であり、プロ向け業態は伸びているという二極化が進んでいます。

    個人的には、ジャンボエンチョーが資材館を充実させてプロ需要を取り込んできた点はこの潮流に合致しており、DCM傘下でこの強みをさらに磨けるかが今後の生命線になると感じます。

    ジャンボエンチョーの特徴と向いている人

    ジャンボエンチョーは、1939年創業の遠藤材木店をルーツに持つだけあって、木材・建築資材に強いのが大きな特徴です。ホームセンターでありながら建設業の許可(静岡県知事許可(般-22)第6265号)を持ち、一級建築士事務所を構えているほか、店頭にてリフォーム工事の相談にも応じているという、他チェーンにはない専門性を持っています。

    他店との違いは以下のような感じです。

    比較項目ジャンボエンチョーDCMカインズコーナン
    本社静岡県富士市東京都品川区埼玉県本庄市大阪府堺市
    創業1939年(材木店)2006年(持株会社)1989年1978年
    店舗数約57店舗(3県)約840店舗約230店舗約500店舗
    特色資材・建築に強い、リフォーム相談PB商品が豊富、全国網商品開発・SPAプロ向けに強い
    ECサイトあり(DCM連携)DCMオンラインカインズオンラインショップコーナンeショップ
    エリア静岡・愛知中心全国全国西日本中心

    地域密着で職人さんからの信頼が厚く、DIY初心者向けのワークショップも頻繁に開催しているので、初めて電動工具に触れる人にも親しみやすい店舗です。

    以下のような人にジャンボエンチョーは向いています。

    おすすめな人

    ・本格的にDIYに取り組みたい人
    ・木材や建築資材を本格的に購入したい職人
    ・自宅のリフォーム相談を一級建築士にしたい人
    ・園芸・ガーデニングを丁寧に学びたい人
    ・静岡県や愛知県東部で地元に根ざした店舗を選びたい人
    ・らくらく宅配サービスを使いたい高齢者・免許返納者

    ちなみにタモリは、沼津市のマリーナにヨットを保有することからよく沼津店に来店しており、自身がパーソナリティを務めていたバラエティ番組『タモリ倶楽部』(テレビ朝日)にて電動工具などが登場する回で度々「ジャンボエンチョーにあった(なかった)」などと名指しで引き合いに出していたという、独特の文化的存在感もある店舗です。

    地元の常連だけでなく著名人にも愛されてきた、文字通り「静岡のソウルホームセンター」と言える存在でしょう。

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