ケンシロウなどの声優でお馴染みの神谷明さん。
検索結果には「引退理由」の文字もあり、誤解されているようです。

(出典:Google)
神谷明が引退と誤解される理由
神谷明さんが引退と誤解された理由には、いくつかの要因があります。
ここでは、その主な理由を詳しく見ていきましょう。
契約トラブルにより毛利小五郎の声優を降板したから
神谷明さんが引退と誤解された大きな理由の一つは、『名探偵コナン』の毛利小五郎役を降板したことです。
制作側が契約内容を守秘義務を無視して他の関係者に漏らし、神谷明さんが現場に居づらくなる状況を作り出したことが原因でした。
神谷明さんは「帰る場所を奪われた」と感じ、最終的に降板を受け入れることになりました。
さらに、この情報はネット上にリークされ、騒動が大きくなったことも引退の誤解を広める一因となりました。
調査すると以下のような流れだったようです。
- アニメ コナンの契約更新は合意ラインに達するが、報酬に関して制作会社との確執があった。
- 番組制作側の「その方」が、神谷氏の主張を関係者や共演者等に吹聴し、悪意を持って信頼関係を破壊。神谷氏の契約内容が共演者に悪意を持って伝えられ、「帰る場所」を奪われたと感じる。
- 神谷氏は「帰る場所は奪われた」と感じるほど現場に居辛くなる。このため、現場での居心地が非常に悪くなり、神谷氏は精神的に追い詰められる。
- 神谷氏は交渉責任者である「その方」の立場も鑑み、降板を受け入れる。「男気を発揮し」降板を選択したが、これは「その方」の計画通りであった。
- 「その方」が親戚の芸能志望フリーター女性「イシュタル」に情報をリーク。この情報は神谷氏の二次使用料の交渉問題についてであった。
- イシュタルがmixiのカード探偵団コミュの雑談トピ2にこの情報をリーク。(9月2日)
- それを見た「秋夜社(あやしろ)」がmixiのコナンコミュに書き込み、降板騒動が起こる。
- その2日後、イシュタルが書き込みを削除。
- 納谷さんの名前を勝手に使って降板理由を捏造され、正式発表前に降板をリークされた神谷氏は、「その方」の所為で役を降りることを馬鹿馬鹿しいと感じる。
- 別の関係者に頼んで再交渉を試みる。最後の手段として仲裁を依頼する。
- しかし、時既に遅く、最終的に制作委員会側に拒否され降板が決定。
- サンデー誌上での発表に間があったが、騒動を知ったファンから健康を心配する声が上がり、10月の発表まで放置できなくなる。ファンの声に応える形で、発表を前倒しすることになる。
- 9月18日、神谷氏がブログで降板を発表。「昨日をもって毛利小五郎役を解かれました」との言葉で発表。
- 神谷氏がブログで降板の詳細を書いた記事を削除し、終了宣言をする。ブログでの投稿は現在削除済み。
- 降板発表後、神谷氏は「名探偵コナン」という作品に何の責任もなく、作品を汚すことを避けたいと述べ、ファンや関係者に謝罪。
- よみうりテレビは神谷氏のブログ発表後、公式サイトで神谷氏のコナン卒業を発表し、後任を「週刊少年サンデー」で発表することをアナウンス。
- 神谷氏の降板が報じられた際、「毎日・jp」は報酬に関する確執が原因と報じ、神谷氏もブログでその報道が完全に間違いではないことを示唆。
- mixiのコナンコミュニティなどに降板の噂が書き込まれていたが、当初は半匿名の書き込みとして信じられていなかった。
また、降板を発表した際に「若い人たちのため」と発言したことも、引退を示唆していると誤解される一因となりました。
この一件を見るとかわいそうでなりません。
メディア露出が減ったから
もう一つの理由は、神谷明さんのメディア露出が減少したことです。
神谷明さんは1970年代から1980年代にかけて、アニメ業界の中心的存在として数多くの作品に出演し、『キン肉マン』『北斗の拳』『シティーハンター』などで主役を務めました。
しかし、1990年代以降、声優業界では世代交代が進み、若手声優が台頭する中で、神谷さんの出演頻度が徐々に減少したとされています。
そこに今回の毛利小五郎役の降板もあり、露出が減っているのは確か。
ただ、1946年9月18日生まれの神谷明さんも80代を迎えるにあたって、若い人にポジションを譲りたいという気持ちがあるのではないでしょうか。
この露出が減ったことで、「引退した?」と誤解されるのでしょう。
神谷明の現在の活動は?
では、現在の神谷明さんの活動について見ていきましょう。
神谷明さんはどのような形で声優業界やエンターテインメント業界に貢献しているのでしょうか。
全国のイベントに出演している
神谷明さんは、イベントにも積極的に出演しています。
ファンと直接交流し、声優としての魅力を発信し続けています。
長年のファンにとっては神谷明さんの生の声を聞ける貴重な機会となっています。
イベントでは神谷明さんのトークスキルやエンターテインメント性が発揮され、参加者を楽しませています。
神谷明さんが出演するイベントは毎回多くのファンで賑わい、熱気あふれる場となっています。
声優としても活動している
神谷明さんは現在も声優として活動を続けており、新しいアニメやゲームなどの作品でも活躍されています。
比較的最近では以下のようなメディアに登場しています。
- アニメ出演
- 『キン肉マン 完璧超人始祖編』:
- 2024年7月から放送開始。神谷明さんはキン肉真弓役を担当しています。
- 『キン肉マン 完璧超人始祖編』:
- イベント出演
- 『劇場版シティーハンター 天使の涙』公開記念舞台挨拶:2023年9〜10月
- 神谷明トークショー&特典お渡し会:2024年10月5日
- テレビ出演
- 『りーまる社長の「ライフトーク〜出会いの玉手箱〜」』:テレビ埼玉で2024年10月1、8日に放送
- ラジオ出演
- 『キン肉マン超人ラジオ』:ニッポン放送で2023年9月23、30日に放送
神谷明さんの声は、多くのファンにとって馴染み深いものであり、新しい作品でもその存在感は健在です。
少し前まで声優養成所で教えていた
神谷明さんは、声優養成所で後進の育成にも力を注いでいました。
2017年まで日本工学院専門学校(蒲田校・八王子校)で講師を務めており、教え子には新谷良子、清水愛など有名声優さんも多いです。


(出典:アニメイトタイムズ)
次世代の声優たちが神谷明さんの技術や経験を学び、業界全体のレベルアップに寄与しています。
ただ技術を教えるだけでなく、声優としての心構えやプロフェッショナリズムも重視しているといいます。
神谷明が声優界で人気な理由
神谷明さんが長年にわたり人気を保ち続けている理由を考えてみましょう。
その魅力はどこにあるのでしょうか。
幅広い役柄を演じられるから
神谷明さんの一番の魅力は、幅広い役柄を演じられることです。
神谷明さんはヒーローからコメディキャラまで、多種多様なキャラクターを見事に演じ分けます。
『北斗の拳』のケンシロウのようなシリアスなキャラクターや、『シティーハンター』の冴羽獠のようなユーモラスなキャラクターです。
この多才さが、神谷明さんの人気の秘密だと考えられます。
また、『キン肉マン』のキン肉スグルや、『うる星やつら』の面堂終太郎など、多くの代表作があります。
代表的なアニメキャラクター
- 冴羽獠(シティーハンター)
- 神谷明の代表作のひとつ。クールでおちゃらけた一面を持つも、超一流のスイーパー。
- ケンシロウ(北斗の拳)
- 「お前はもう死んでいる」などの名セリフで知られる、伝説的な世紀末救世主。
- キン肉マン(キン肉マン)
- 正義超人として戦うおバカな王子。「キン肉バスター」などの必殺技が有名。
- 毛利小五郎(名探偵コナン)(初代)
- 「眠りの小五郎」として知られる名探偵コナンの準主役級キャラクター。※2009年降板
- 流竜馬(ゲッターロボシリーズ)
- スーパーロボットアニメの名作で、熱血パイロットとして活躍。
- ロイ・フォッカー(超時空要塞マクロス)
- 主人公の兄貴分であり、エースパイロット。優しさと豪快さを兼ね備えたキャラクター。
- 面堂終太郎(うる星やつら)
- 高飛車なお坊ちゃんだが、どこか憎めないライバルキャラ。
- 竜崎一矢(闘将ダイモス)
- 熱血系ロボットアニメの主人公。ダイモスを駆る空手の達人。
- ひびき洸(勇者ライディーン)
- 初期のスーパーロボットアニメの主人公。勇者ライディーンを操る。
- 加藤三郎 / 加藤四郎(宇宙戦艦ヤマトシリーズ)
- 宇宙戦艦ヤマトでの重要キャラクターのひとり。
映画・吹き替え
- 007シリーズ(ジェームズ・ボンド/ピアース・ブロスナン)
- ボンド役としての吹き替えを担当し、クールな魅力を演出。
- ポリスアカデミー(ケーリー・マホニー)
- 主人公の軽妙なジョークを巧みに演じた。
- スター・ウォーズ エピソード4(ルーク・スカイウォーカー)※特定版
- ルークの声を一部のバージョンで担当。
- アラジン(イアーゴ)
- ディズニー映画のコミカルなオウムを担当。
その他の活躍
- ナレーション:「カーグラフィックTV」「ぶらり途中下車の旅」など多数
- 特撮:「超力戦隊オーレンジャー(ガンマジン)」「ゴーカイジャー(黒十字王)」
- ゲーム:「スーパーロボット大戦」シリーズ、JUMP FORCE(冴羽獠) など
どのキャラクターも神谷明さんの声によって生き生きとした個性を持っています。
長いキャリアがあるから
神谷明さんのキャリアの長さも、神谷明さんの人気の理由の一つです。
1970年のアニメ『魔法のマコちゃん』の千吉役でアニメ声優デビューから現在まで、神谷明さんは数多くの作品に出演し、常に第一線で活躍してきました。
この長いキャリアが、神谷明さんの信頼性と実力を証明しています。
振り返りも兼ねてプロフィールを簡単にまとめます。
カテゴリ | 詳細 |
---|---|
本名 | 神谷 明 |
愛称 | 明くん、神谷ちゃん |
生年月日 | 1946年9月18日 |
出身地 | 神奈川県横浜市 |
職業 | 声優、俳優、歌手、ナレーター |
所属事務所 | 有限会社冴羽商事(代表取締役) |
活動期間 | 1970年 – 現在 |
デビュー作 | 千吉(『魔法のマコちゃん』) |
代表作 |
『キン肉マン』(キン肉スグル) 『北斗の拳』(ケンシロウ) 『シティーハンター』(冴羽獠) 『名探偵コナン』(毛利小五郎) |
出演ジャンル | アニメ、ゲーム、吹き替え、ナレーション |
受賞歴 | アニメグランプリ声優部門(男性)グランプリ通算11回受賞 |
趣味・特技 | 写真、狂言、ドライブ、パソコン |
エピソード |
・『北斗の拳』のケンシロウの掛け声はブルース・リーの映画を参考にした ・『シティーハンター』の冴羽獠は「自分自身であり、そうありたい自分」 ・『名探偵コナン』の毛利小五郎役を演じたが、契約上の問題で降板 |
現在の活動 | 声優業、ラジオ、イベント運営、講演会など |
神谷明さんの経験からくる深い演技力と安定感は、多くのファンに支持されています。