成田空港の誘導路に囲まれた場所(C誘導路(旧:横風用滑走路予定地)の隣接地)に存在する「木の根ペンション」。
立地という点でもですが、閉鎖や撤去などの噂があるようです。

(出典:Google)
木の根ペンションは閉鎖?撤去?現在は?
成田空港内にあり、間近で飛行機を見られると話題の「木の根ペンション」ですが、2025年時点では宿泊営業は行われていません。
閉鎖や撤去はされておらず、建物は現存しています。
かつて行われていた通常の宿泊営業は停止されており、現在は主に音楽イベントやプールパーティーなどのイベント開催場所として利用されています。
成田空港(三里塚)闘争の歴史を持つ施設であり、現在も空港敷地内に存在する数少ない反対派の拠点の一つです。
アクセスは制限されており、イベント時などを除き関係者以外の立ち入りは禁止されています。
空港に隣接ということからも風も強いですし、人によってはちょっと危ないと感じるかもです。
ミュージックイベントの開催場所として使用されているようで、様々なイベントが頻繁に開催されています。
2023年11月11日には、「HARMONIOUS Gethering~和気あいあいとした集い~」が行われるなど定期的に面白いイベントが開催されます。
イベントが気になる人は、木の根ペンション公式Facebookやこちらのインスタグラムアカウントを確認してください。
木の根ペンションが「やばい」との噂はなぜ?
成田空港のど真ん中に位置する木の根ペンションですが、検索結果に「やばい」というワードが出てくるようです。
調査すると、次のような声もあるようです。
三里塚闘争の中で生まれた?
木の根ペンションが「やばい」と言われる理由の一つ目に「三里塚闘争の中で生まれた」という声があります。
三里塚闘争(成田闘争)とは、成田空港の建設に伴って起こった反対闘争です。
1966年6月22日、新たな国際空港を千葉県成田市三里塚に建設するという閣議決定を受け、地元農民たちが反対運動を展開しました。
長引く三里塚闘争の中で、建設反対派の人たちは強制収用を防ぐために収容予定地に団結小屋を構築します。
団結小屋とは、労働争議や社会運動での拠点となるプレハブ小屋のような場所であり、その一つが木の根ペンションです。
この闘争で警察官4人、工事作業員2人、空港機メーカー役員の家族1人、反対派活動家3人、反対派農民1人が死亡しているとのこと。
死者が出ていることから、激しい闘争であったことが分かりますね。
そして、木の根ペンションのあった団結小屋は、成田新法(新東京国際空港の安全確保に関する緊急措置法)が適用される恐れがあり、法の適用を避けようと「ペンション」という名目にしようと考え、2階建ての「木の根ペンション」に建て替えられたのでした。
三里塚闘争の中で建てられたペンションということから「やばい」という噂が挙がったようですが、現在は当時のような過激な思いを抱いている人はいないようなので安心してくださいね。
成田空港のど真ん中にある?
木の根ペンションが「やばい」と言われる理由の二つ目に「成田空港のど真ん中にある」という声があります。
木の根ペンションは成田空港の滑走路のど真ん中にあり、飛行機に最も近いペンションとして知られています。
飛行機の離着陸が間近で見られるとのことなので、飛行機マニアにはたまらない宿泊施設ですね。
確かに、空港のど真ん中に宿泊施設があるというのはとても珍しいので、「やばい」と思われるのも仕方がありません。
1泊1000円で泊まれた※過去
木の根ペンションが「やばい」と言われる理由の三つ目に「1泊1000円で泊まれる」という声があります。
木の根ペンションは、プール完備で1泊1000円という衝撃の価格で宿泊できる宿泊施設だったようですね。
成田空港付近にもたくさんの宿泊施設がありますが、1泊1000円で宿泊できるところはありません。
旅行に行く際は、なるべく旅行前の出費は抑えたいですよね。
成田空港で飛行機に乗る予定がある人は、木の根ペンションに宿泊して宿泊料金を抑えるということもできますよ。
※2025年時点では、宿泊営業は行っていません
このように、木の根ペンションには様々な声が寄せられていました。
「やばい」といった噂が挙がっている木の根ペンションですが、1966年に起きた三里塚闘争が関係していることが分かりました。
しかし、現在は宿泊営業は行っておらずイベントの開催場所として使用されています。
噂のような「やばい」ことは一切ないので、安心してくださいね。
ちなみにLCCの代表格の「ピーチ航空」ですが怖いと噂されているようです。
木の根ペンションの良い口コミ
成田空港内に位置する「木の根ペンション」は、プール付きでフェスも行われるというとても珍しいペンションで、非日常体験をすることができます。
そこで、木の根ペンションの魅力を紹介します。
飛行機が間近で見られる
木の根ペンションは成田空港のど真ん中にあるので、いつでも飛行機を間近で見ることができます。
特に、中々普段の生活では見ることのできない離着陸の様子も見ることができます。
成田空港内にある展望デッキよりもさらに近い場所で飛行機が見られるのは、飛行機好きにはたまりませんね。
現在は成田空港の誘導路に囲まれていますが、元々は1989年に広い畑の農道脇に建築されていたのだとか。
成田空港近辺にはいくつかのホテルがありますが、成田空港内にあるというのは驚きですね。
破格の値段で宿泊できる
木の根ペンションは、宿泊営業が行われていた際には1泊1000円で宿泊できるとも言われていました。
日本一空港に近いと言われる木の根ペンション。
現在は宿泊営業はされていませんが、ぜひ一度は泊まってみたかったですね。
木の根ペンションについておさらい
木の根ペンションとは、千葉県成田市にある、成田国際空港の敷地内に存在する2階建ての木造ペンションです。
周囲を滑走路や誘導路に囲まれており、まるで異世界に迷い込んだような不思議な雰囲気を醸し出しています。
木の根ペンションは、元々は成田空港建設に反対する農民たちが建てた「団結小屋」という集会所であり、反対運動の拠点として長年使用されてきました。
その後、闘争の沈静化を図る成田新法が開港の年の1978年に制定されたことを受け、法の適用を避けようと1989年にペンションに改築され、現在に至ります。