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    神戸屋レストランの閉店理由や閉店ラッシュ?大量閉店する背景を調査

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    神戸屋レストランが相次いで閉店しているようです。

    今回はなぜ閉店に至ったのか、またどういった店舗が閉店したのかなど背景を調査します。

    目次
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    神戸屋レストランの閉店理由は?なぜ撤退?

    (出典:神戸屋レストラン)

    神戸屋レストランは、長年にわたり関東・関西を中心に展開してきたベーカリーレストランです。

    しかし、近年は多くの店舗が閉店しており、その理由は一つではなく、いくつかの要因が重なっていると考えられます。

    理由1:原材料費や人件費の高騰のため

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    原材料費の高騰が閉店に大きく影響している可能性があります。

    まず、パンの主な原材料である小麦の価格は、近年急激に上昇しています。

    日本は小麦の多くを輸入に依存しており、特に2020年以降のウクライナ情勢や輸送コストの増加が直撃しました。

    2022年には、日本政府が輸入小麦の価格を17.3%ほど引き上げたことが話題になりましたが、これはパン業界全体にとって大きな打撃でした。

    こちらは農林水産省の穀物の国際価格のデータになるのですが、世界情勢等により2010年の水準と比べて2022〜2023年は1.5~2.5倍とかなり高い水準でした。

    (出典:農林水産省

    神戸屋レストランもその影響を受けた一社です。

    さらに、バターや乳製品などの価格も同様に高騰しており、これらはパンの品質を保つために必要な重要な材料です。

    神戸屋レストランは、焼きたてのパンを売りにしているため、品質を落とすことはできません。

    結果として、コストが増加し、これが閉店の決定打になった可能性が考えられます。

    また、人件費の上昇も無視できない要因です。

    日本国内の労働市場では、特に飲食業界での人手不足が深刻化しており、賃金の引き上げが続いています。

    2020年のコロナ禍以降、リモートワークが広まり、飲食業界全体での人員確保が難しくなりました。

    神戸屋レストランでは、焼きたてパンの提供を重視するため、製造や接客に多くの従業員が必要です。

    そのため、特に都心部の店舗では、賃金の上昇による経営圧力が強まり、閉店を余儀なくされた店舗が多いと見られます。

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    理由2:既存事業の見直しを行なっているため

    既存事業の再構築も、神戸屋レストランが閉店を進めた一因と考えられます。

    神戸屋は2022年8月には、スーパーやコンビニ向けの包装パン事業を山崎製パンに譲渡すると発表。

    この決断は、神戸屋の事業再編の一環として行われたものであり、パンの製造に特化し、他の分野での事業効率を高めるためでした。

    包装パンの事業は、コストがかかる大量生産を行う必要があり、そのための設備投資や人件費が大きな負担となっていました。

    一方、駅ナカや商業施設に出店していた店舗では、コロナ禍における来店客の減少が直接的な要因となって閉店が進みました。

    リモートワークの普及により、通勤客の利用が減少し、売上が大幅に落ち込んだのです。

    特に、通勤客をターゲットにした駅ナカ店舗やデパート内店舗は、2020年以降に閉鎖が続きました。

    神戸屋レストランの売上高は、2020年12月期で433億円から2021年12月期には390億円まで減少しており、この落ち込みが事業再編を加速させたと考えられます。

    閉店した店舗の中には、日本橋や目黒などの主要都市部店舗も含まれており、収益性の低下が事業再編の背景にあったと言えるでしょう。

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    理由3:顧客の嗜好の変化による影響を受けたため

    消費者の嗜好が変化したことも、神戸屋レストランが閉店を進めた理由の一つです。

    近年、健康志向の高まりに伴い、従来の洋食やパンの需要が減少しています。

    都市部では、グルテンフリーやヴィーガン食が広がり、消費者が求める食のスタイルが多様化してきました。

    神戸屋レストランが提供する焼きたてパンや洋食は、伝統的な味わいを持つものでしたが、新しい食のトレンドには対応しきれなかった部分もあります。

    健康を重視する消費者は、カロリーや糖質に敏感であり、パンを主食とする食事が避けられる傾向があります。

    また、パン業界全体では、近年高級食パンやフランスパン専門店といった特化型の店舗が増加しており、こうした新しい業態が消費者の選択肢を広げています。

    他にも新型コロナウイルスの影響で、外食産業全体が打撃を受け、ファミリーレストランやベーカリーレストランの利用が減少しました。

    これにより、神戸屋レストランの一部店舗で十分な集客が見込めなくなり、閉店が進んだのではないでしょうか。

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    神戸屋レストランは閉店ラッシュ・大量閉店?閉店した店舗を調査

    (出典:神戸屋キッチンエクスプレス トリエ京王調布店

    神戸屋レストラン含む外食店は、2020年以降で30店舗以上が閉店しています。

    その中には、自由が丘店や日本橋店といった都内の主要店舗も含まれていて、その背景には、駅周辺の通行量減少や競争の激化が挙げられます。

    特に、駅ナカ店舗や百貨店内の店舗は、リモートワークの普及により通勤客が激減し、売上が大幅に落ち込んだとされています。

    神戸屋レストランの閉店は首都圏だけでなく、関西地域にも及んでおり、たとえば芦屋店や西宮店など、歴史のある店舗も閉店しました。

    具体的には次のような店舗が閉店に至っています。

    神戸屋レストランの閉店した店舗例
    • 宝塚店:2025年1月6日閉店
    • 新金岡店:閉店日不明(2015年ごろと推測)
    • 新大阪駅店:2021年4月18日閉店
    • 吹田内本町店:2017年8月31日閉店
    • 西宮店(1号店):2021年10月3日閉店(1975年に開業)
    • 新金岡店(堺市):2015年2月末閉店
    • 芦屋店:2018年3月末閉店
    • 丸の内店:2019年6月14日閉店

    神戸屋にはレストラン以外にも神戸屋キッチンや神戸屋ブレッズなど9つのブランドがあるのですが、そちらも閉店する店舗がちらほら見られるようですね。

    (出典:神戸屋)

    こうした店舗は、長年地域住民に愛されてきましたが、原材料費や人件費の上昇に加え、近年の顧客数の減少が重なり、閉鎖を余儀なくされたようです。

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    神戸屋レストランの魅力

    神戸屋レストランの最大の魅力は、焼きたてのパンの提供です。

    パンは常に店内で焼かれ、出来立てをその場で楽しむことができます。パンが焼きあがる瞬間の香りが店内に広がり、訪れる客を迎えます。

    神戸屋ならではの「焼きたて」を提供するスタイルは、パン好きにとっては他では味わえない魅力でしょう。

    そして、焼きたてのパンと相性抜群の洋食メニューも豊富に揃っています。

    ハンバーグやビーフシチュー、グラタンといった定番のメニューが、パンとともに楽しめるのが神戸屋レストランの特徴です。

    ファミリーレストランとして、子どもから大人までが楽しめるバランスの良いメニュー構成が魅力です。

    さらに、パンの食べ放題サービスが多くの店舗で提供されており、さまざまな種類のパンを自由に楽しむことができます。

    焼きたてのパンが次々と補充されるため、訪れるたびに新鮮な体験を味わえるのもリピーターが多い理由の一つです。

    家族連れや友人同士での利用がしやすい、温かみのある店内の雰囲気も、神戸屋レストランの大きな魅力です。

    落ち着いた照明と広々とした座席配置が、ゆったりとした食事の時間を提供します。

    特に休日には、家族連れが集まり、賑やかでありながら落ち着いた空間が広がります。

    これが、長年にわたり神戸屋レストランが多くの客に愛され続けている理由の一つではないでしょうか。

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    神戸屋レストランについておさらい

    神戸屋レストランは、1975年に創業されたベーカリーレストランで、当初から焼きたてパンを中心としたメニュー展開を行ってきました。

    2008年には関東・関西エリアを中心に、直営店を39店舗を展開しており、多くのパン好きに愛されてきましたが、その後は減少傾向にあり、2025年2月時点では以下7店舗のようですね。

    (出典:神戸屋レストラン)

    神戸屋レストランは、パン製造を行う神戸屋の直営店舗として、品質の高いパンと洋食を提供してきました。

    一方で、2021年以降、事業再編の一環として包装パン事業を譲渡し、フレッシュベーカリーやレストラン事業に集中する方針を打ち出しました。

    この結果、一部店舗が閉店し、現在では営業規模を縮小しているものの、依然として高品質なパンの提供を続けています。

    経営戦略の変化があっても、神戸屋レストランの基本的な理念である「焼きたての美味しさを提供する」姿勢は変わっていません。

    今後も、パンの品質を守りながら、より効率的な運営を目指していくと予想されます。

    閉店が相次いでいますが、これは業界全体の変化に対応するためのものであり、全体としてのサービス品質や神戸屋の価値が低下するわけではありません。

    項目詳細
    会社名株式会社神戸屋レストラン
    本社所在地神奈川県海老名市杉久保南一丁目2-1
    本店所在地東京都調布市入間町1丁目34番地16
    設立1978年11月8日(1975年10月創業)
    業種小売業
    資本金1億円
    従業員数187人
    代表者代表取締役社長 菟原要
    事業内容ベーカリーレストラン、フレッシュベーカリー等の経営
    公式ウェブサイト神戸屋レストラン公式サイト

    神戸屋レストランが向いている人

    神戸屋レストランは、パン好きの人々にとって理想的な場所です。焼きたてのパンが常に提供され、しかもそのパンを洋食とともに楽しむことができる。

    パンそのものをメインディッシュとして楽しむことができるレストランは、特にパンにこだわりを持つ人にとって特別な場所です。

    また、家族連れやグループでの利用にも適しています。

    メニューの幅が広く、パン好きだけでなく、洋食やシチュー、ハンバーグなどを好む子どもや大人も満足できるメニュー構成が魅力です。

    さらに、パンの食べ放題サービスが提供される店舗では、パン好きの家族が一緒に楽しむことができ、特に休日や特別なイベント時には多くの人々が訪れています。

    神戸屋レストランは、落ち着いた雰囲気でゆったりと食事を楽しみたい人にも最適です。

    照明やインテリアにも気を配った店内は、静かでリラックスした時間を提供します。

    特にパンの焼き上がる香りに包まれながらの食事は、日常の喧騒を忘れさせてくれる癒しのひとときです。

    総じて、焼きたてパンを愛し、洋食との組み合わせを楽しみたい人々にとって、神戸屋レストランは最高の選択肢でしょう。

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