ある日突然ファンタジー世界にトリップしてしまった就活中の女子大生・神崎美鈴が、魔法や魔王に出会いながら異世界を生き抜く物語「異世界で『黒の癒し手』って呼ばれています(以下『黒の癒し手』)」。

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コミック版は村上 ゆいちさん、小説版はふじま 美耶さんが手がけていますね。
シリーズ累計12万部と突破し、人気作品ではあるのですがファンからは「完結と言われているけれど、本当に終わったのか?」「打ち切りだったの?」などという声もあるようです。
ちなみに漫画版の全巻だと新品で以下が調査時の最安値でした。ご参考までに。
黒の癒し手は打ち切り?噂される理由は?

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連載が一段落し、「打ち切りなのではないか」とたびたび噂されてきた作品でもあるようです。
調査する限り打ち切りではないようですが、なぜ打ち切りと噂されるのか背景を紹介します。
漫画は7巻、小説は5巻で完結済み
そもそもですが漫画版は7巻で終了し、小説版も5巻で完結しています。
ふじま 美耶さんの小説は2013年6月からアルファポリス(レジーナブックス)で単行本が始まり、書き下ろしや加筆修正を交えながら少しずつ巻数を重ねました。

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漫画版は村上ゆいちさんによるコミカライズで、王都での社交界デビューや神殿との対立、魔王ノーチェとの関係などがわかりやすく描かれていました。
完結巻では、魔族の姫ヴィオラがリィーン(神崎美鈴)を襲撃し、その後ノーチェが対抗策をとるという切迫したエピソードが大きな山場に。
最後にはリィーンが魔王ノーチェと“半身”契約を交わし、「黒の癒し手」として異世界に生きる決心を固めています。

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一方で作中には、魔王としての狂化の問題やリィーンが日本に戻るかどうかといった未解決要素が残っています。
そうした伏線があるため、「本当に終わりなのか」と多くの読者が疑問を感じたのだと思われます。
次はその疑問が「打ち切りでは?」という噂につながった背景を考えていきましょう。
打ち切りと噂される理由1:最終回に賛否あったため【ネタバレ含む】
最終回の内容を含む部分として、コミック版7巻のクライマックスを挙げられます。
リィーンがヴィオラによって攫われたあと、翼犬ノエルまで負傷する流れが非常に緊迫しているのですよね。

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その状況下でノーチェが王城を壊滅させるほどの圧倒的な力を見せつけたり、リィーンが半身契約を結んでしまったりと、一気に大きな展開が詰め込まれています。
こうした一連の急展開がわずかなページ数でまとめられているため、「もう少し後日談が欲しかった」「ノエルがその後どうなったのか、もっと描いてほしかった」という声も。
ノエルは原作小説ではリィーンがヒールをかけて生き延びていますが、コミック最終回ではあまり詳しく触れられませんでした。
結末の展開がやや急ぎ足だったことから「これは予定より早く切られたのではないか」という憶測が飛び交ったのでしょう。
打ち切りと噂される理由2:小説版の最終巻が発売されるまで時間がかかったため(約1年)
小説版は第4巻から第5巻の刊行までに約1年近く開いています。
半年に1巻くらいのペースだったのに、最終巻だけ発売まで時間が空いたことで、4巻で打ち切り?と誤解された可能性は少なからずありそうです。
小説版と漫画版の発売日を念の為まとめます。
◯小説版
- 第1巻: 2013年6月26日
- 第2巻: 2013年10月31日
- 第3巻: 2014年5月31日
- 第4巻: 2014年11月30日
- 第5巻(最終巻): 2015年11月4日
◯漫画版
- 第1巻: 2015年10月31日
- 第2巻: 2016年6月30日
- 第3巻: 2017年2月28日
- 第4巻: 2017年10月31日
- 第5巻: 2018年7月26日
- 第6巻: 2019年1月29日
- 第7巻(最終巻): 2019年9月27日
最後まで刊行は行われましたが、読者のなかには「もっと長期シリーズ化するのではないか」と期待していた人も多かったはずです。
こうした事情から「打ち切りなんじゃないの?」と見られがちですが、ふじま 美耶さんや村上 ゆいちさんの公式コメントとして“打ち切り”が明言されたわけではありません。
あくまでファンの推測ですので、打ち切りではないと思われます。
黒の癒し手が打ち切りかは不明!終了を悲しむ声は多い!
先ほどもお伝えしましたが、リィーンが日本に戻る可能性や、ノーチェの狂化問題、ヴィオラのその後などが大きく省略されたまま終わっている部分があり「もっと続きを読んでいたい」という声も多いです。
コミックでも、王子レオンや従者たちのその後が簡単にしか描かれず「続編エピソードも見たかった」という感想もあるようです。
「外伝があれば絶対に買うのに」という読者コメントもあるようなので、期待したいところですが完結してから時間が経っているため難しいかもしれませんね。
黒の癒し手が人気だった理由
「黒の癒し手」ことリィーンは魔力が高く、しかも癒やし手の魔法を自在に使うキャラクターです。
コミックでは騎士の皆が慕ってくれる姿や、魔王ノーチェの狂おしいまでの執着も見どころなのですよね。
リィーンの過去や迷い、怖い目に遭った後の立ち直りなども描かれるため感情移入しやすい物語構造。
魔界側のストーリー展開では、護衛役であるはずのヴィオラが嫉妬に狂ってリィーンを襲撃したりと、立場をめぐる複雑な闘争も。
転移作品の定番を踏襲しつつ、魔王の絶大な存在感が読者をグイグイと引き込んでいくのです。
そういったパワフルな世界観。
さらに小説版だと神殿や他国との駆け引きがより詳しく語られ、リィーンが追い詰められる恐怖感がリアルになっています。
こうした盛り上がりがあるだけに、完結が惜しまれているのだと思います。
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(出典:eBookJapan)
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紙媒体で全巻そろえると物理的な保管スペースが必要になるため、最初から電子書籍で集める人も最近多いですよね。
コミック7巻や小説5巻を一気に購入しても、セール中なら比較的安価に済ませやすいのがメリットですよね。
また、eBookJapanでは購入した書籍をクラウド上で管理できるため、スマホやパソコンがあればいつでも作品を読み返せるのも便利ですよ。
ノーチェとの衝撃的な場面や、リィーンがヒールを駆使する戦闘シーンなど、気軽に読み返せるのは嬉しいです。

黒の癒し手が向いている人
最後になりますが本作が向いている人を紹介します。
ノーチェが放つ圧倒的な力、そしてリィーンが癒し手として急成長するドラマが唯一無二と言えるでしょう。

(出典:eBookJapan)
コミカルな雰囲気と、シリアスな陰謀が絡み合う点も魅力なのではないでしょうか。
リィーンは「ガイアの娘」と呼ばれたり、王族や神殿関係者からも一目置かれたりする存在になっていきます。
恋愛感情と使命感が交差するモチーフ。
そうした部分が「打ち切りは惜しい」と噂される最大の理由かもしれませんね。
漫画版も小説版も巻数が多くないので、まとまった休日にサクッと読めますよ。
