多くの人々に愛され、川崎駅前のランドマークとして親しまれている「ラゾーナ川崎プラザ」。
平日休日を問わず賑わうこの場所で、最近「あのお店も閉店」「ここも閉まっちゃうの?」という声をよく耳にするようになりました。大好きだったお店がなくなるのは、とても寂しい気持ちになりますよね。
この閉店ラッシュは一体なぜ起きているのでしょうか。
ラゾーナ川崎の閉店ラッシュなぜ?

ラゾーナ川崎プラザで相次ぐ閉店のニュース。
その裏には、実は一つの大きな理由だけではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているのです。
閉店ラッシュ理由1:2026年秋以降の過去最大規模リニューアルに向けた準備のため

多くの店舗が閉店している最大の理由は、2026年秋以降に予定されている「過去最大規模」のリニューアルに向けた、戦略的なテナントの入れ替えのためです。
今回のリニューアルは、単に内装を綺麗にするだけのものではありません。
「買い物の場」から「体験する場」へと施設全体を大きく進化させることが目的なのです。
具体的には、ブランドの世界観を五感で感じられるような体験型の店舗を増やしたり、スポーツや音楽などのエンターテインメントイベントを開催したりと、リアルな場所でしか味わえない価値を提供することを目指しています。

この新しいコンセプトを実現するためには、既存の店舗ラインナップを一度見直し、新しいラゾーナの顔となるテナントを誘致する必要があります。
そのため、施設のコンセプトと合わなくなった店舗や、契約更新のタイミングを迎えた店舗から、リニューアル計画に沿って順次閉店が進んでいると考えられます。
ラゾーナ川崎プラザが次のステージへ進化するための、いわば「産みの苦しみ」のようなものなのです。
実際に、楽器店の「島村楽器」は2026年9月中旬の閉店を発表しており、これはリニューアル開始時期と重なります。
また、2026年1月に閉店が集中した「チーズガーデン」や「シナボン」なども、この大きな変革に向けた動きの一環と見ることができるでしょう。
| 項目 | 内容 | 補足 |
|---|---|---|
| リニューアル時期 | 2026年秋以降、順次実施されます。 | 営業を続けながら段階的に行われる予定です。 |
| コンセプト | 「買い物の場」から「体験する場」へ。 | リアルでしかできない体験価値の向上が目指されます。 |
| 規模 | 開業以来、過去最大規模となります。 | 約330店舗のうち、多くの店舗が対象になる可能性があります。 |
閉店ラッシュ理由2:開業約20年という節目を迎え、施設とテナントの契約サイクルが重なったため

もう一つの理由は、ラゾーナ川崎プラザが2006年の開業から約20年という大きな節目を迎えていることと関係があります。
商業施設のテナント契約は、一般的に5年や10年といった長期の単位で結ばれることが多く、開業から20年近くが経過し、多くの初期メンバーともいえる店舗が、ちょうど契約の更新時期を迎えていると考えられます。
このタイミングは、店舗側にとっても「このまま営業を続けるか」「ブランド戦略を見直して撤退するか」を判断する大きな分岐点となるのです。
流行の移り変わりが激しいファッション業界や飲食業界では、ブランド側の都合や売上状況によって、リニューアル計画とは直接関係なく閉店を決断するケースも少なくありません。

つまり、ラゾーナ全体の大規模なリニューアルという大きな流れと、各テナントそれぞれの契約更新サイクルという個別の事情が偶然重なった結果、閉店が集中しているように見えている、という側面もあるのです。
例えば、2022年に閉店したパン屋の「メゾンカイザー」や、2021年に閉店したプリンの「パステル」など、今回のリニューアル発表以前にも、人気店の閉店は定期的に起こっていました。
これは、商業施設が常に新陳代謝を繰り返しながら魅力を維持していく上で、ごく自然な姿でもあるのです。
| 年代 | 主な出来事 | 豆知識 |
|---|---|---|
| 2006年 | ラゾーナ川崎プラザが開業しました。 | 当初は「ららぽーと川崎」という名称の予定でした。 |
| 2012年 | 初の大規模リニューアルが実施されました。 | 都心型のファッション店舗が多く誘致されました。 |
| 2018年 | 2度目の大規模リニューアルが実施されました。 | この時にルーファ広場が人工芝になりました。 |
本当にラゾーナ川崎の閉店なの?

「閉店ラッシュ」という言葉は少し大げさなのでは?と思う人もいるかもしれません。
しかし、実際にここ数年で多くのお店がラゾーナ川崎プラザから姿を消しているのは事実です。
以下に、判明している閉店店舗の一部を時系列でまとめてみました。これを見ると、特に2026年1月に閉店が集中していることがよくわかります。
- 2026年9月中旬:島村楽器 閉店
- 2026年3月1日:B LIFE STORE by BEAMS 閉店
- 2026年2月15日:KOMEHYO買取センター 閉店
- 2026年1月15日:チーズガーデン 閉店
- 2026年1月15日:横浜キャラメルラボ 閉店
- 2026年1月13日:複数の店舗が営業終了
- 2026年1月12日:シナボン 閉店
- 2026年1月12日:蔵出し焼き芋かいつか 閉店
- 2026年1月12日:さち福やCAFE 閉店
- 2026年1月12日:FREDY & GLOSTER 閉店
- 2026年1月14日:辛麺屋 桝元 閉店
- 2025年11月16日:SOMETHING (POP UPストア) 閉店
- 2025年9月23日:うなぎ四代目菊川 閉店
- 2023年8月27日:MD COSME 閉店
- 2022年8月24日:メゾンカイザー 閉店
- 2021年8月29日:パステル 閉店
- 2020年12月25日:Lb sisters, 閉店
他にも音音, 赤坂松葉屋, 船橋屋, らぽっぽ, ミスタードーナツ, アナスイ, ラトーナ なども閉店しています。
ラゾーナ川崎の閉店ラッシュに驚く声は多い
これだけ多くの店舗が立て続けに閉店すると、やはり驚きや寂しさを感じる人が多いようです。
SNSなどでの口コミを分析してみると、閉店を惜しむ声や心配する声が約70%を占めています。一方で、リニューアルに期待する声も約20%見られ、残りの10%はテナント構成への意見など、様々な反応が寄せられています。
Q&A
ここでは、ラゾーナ川崎の閉店やリニューアルに関して、皆さんが気になりそうな質問をQ&A形式でまとめてみました。
- リニューアル工事中もラゾーナは利用できますか?
はい、利用できますので安心してください。リニューアルは2026年秋以降、営業を続けながらエリアごとに段階的に行われる予定です。そのため、施設全体が一度に閉鎖されることはありません。ただし、工事対象となるエリア周辺では、一部店舗の休業や移転、通路の変更などが発生する可能性はあります。お出かけの際は、ラゾーナ川崎プラザの公式サイトで最新情報をチェックすると、よりスムーズにお買い物を楽しめると思います。
- ラゾーナが開業する前、あの場所には何があったのですか?
実は、ラゾーナ川崎プラザの広大な敷地は、もともと東芝の堀川町工場(後の川崎事業所)があった場所なのです。川崎が「工業の街」として発展してきた歴史を象徴するような場所だったのですね。2000年に工場がその役目を終え、跡地の再開発プロジェクトによって2006年に現在のラゾーナが誕生しました。今でも施設内のいくつかの場所には、工場の名残を感じさせるデザインがさりげなく残っているんですよ。探してみるのも面白いかもしれません。
- リニューアルで客層は変わるのでしょうか?昔と今でどう違うのですか?
専門家の分析によると、ラゾーナは開業当初、ファッション感度の高い層や富裕層も多く訪れる施設でしたが、この10年ほどで客層がよりファミリー層中心の大衆的なものになり、「普段使いのショッピングセンター」としての色が濃くなっているという指摘があります。2018年のリニューアルで導入されたセレクトショップの「ロンハーマン」やヨガウェアの「ルルレモン」といった高感度な店舗も、ルルレモンは既に退店し、ロンハーマンも売上が伸び悩んでいるという話もあるようです。今回の「体験型」への大規模リニューアルは、こうした客層の変化に対応し、再び幅広い層を惹きつけるための大きな戦略転換と考えることができます。ただ買い物をするだけでなく、「わざわざ行きたくなる目的の場所」への進化を目指しているのです。
