北海道民の青春とも言える伝説のカレーチェーン「リトルスプーン」。
1999年の初出店以降、玉ねぎをたっぷり使った独特のトロトロ感と甘辛の調和で一大旋風を巻き起こし、最盛期には60店舗以上を展開しました。
しかし、いつの間にか全店舗が姿を消してしまいました。
「なぜ閉店したの?」「今はもう食べられないの?」「事件って何?」と気になっている方も多いはずです。
この記事では、閉店の理由から復活の最新情報まで、名称や時系列を交えて丁寧に解説していきます。
リトルスプーン閉店なぜ?現在、店舗はない?事件についても

結論として、リトルスプーンは運営会社の経営破綻と度重なる事業譲渡の失敗により、2012年3月までに全店舗が閉店しました。
現在では7月10日にトルスプーン北大病院前店が復活(一店舗目)として再スタートしています。
まずは過去の全店閉店に至るまでの流れを、時系列表で振り返ってみましょう。
閉店の背景には、次のような複数の要因が絡み合っていたことがわかります。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 1999年 | 株式会社オーヴが札幌市で1号店を営業開始 |
| 2003年 | 旭川・函館・帯広など道内地方都市へ拡大 |
| 2004年1月 | 東京1号店を開設、関東・東北へ展開 |
| 2005年 | 上海に店舗をオープン(最盛期60店舗以上) |
| 2007年7月 | オーヴが事業から撤退、店舗流通ネットへ譲渡(21店舗に減少) |
| 2007年10月 | 株式会社コンバージョンが運営を引き継ぐ |
| 2009年7月 | コンバージョンが自己破産 |
| 2009年以降 | 新設の株式会社リトルスプーンが道内12店舗を継続 |
| 2012年3月 | 全店舗が閉店 |
2007年に創業企業のオーヴがリトルスプーンをコンバージョンに譲渡したものの、コンバージョンはその後の食材価格高騰や競争激化で資金繰りが悪化し、2009年に自己破産。
以降、他の会社が店舗運営を引き継いだものの軌道に乗らず、2012年までに全店舗が姿を消しました。
次のようなものが理由として考えられます。
閉店理由1:運営会社が短期間で次々と入れ替わり、経営基盤が安定しなかったため

リトルスプーン最大の弱点は、ブランドは愛され続けたのに、それを支える経営母体が定まらなかった点にあります。
2007年7月に運営元のオーヴが食品製造業に集中するためリトルスプーン事業から撤退し、店舗流通ネット株式会社および株式会社シービーシーへ事業を譲渡したものの、店舗数は21店舗まで減少しました。
さらに、2007年10月から店舗流通ネットからリトルスプーン事業を引き継いだコンバージョンが店舗を運営し、当初はオーヴがカレーを供給していたものの、その後はコンバージョンが製造も引き継ぎました。
しかし食材価格高騰や競争激化により資金繰りが悪化し、2009年7月に自己破産。
運営していた北海道内の12店舗は新たに設立された株式会社リトルスプーンに譲渡され営業を継続したものの、2012年3月頃までに全店舗が閉鎖されました。
わずか5年ほどで運営主体が3回も入れ替わったことになります。
愛されたブランドがこうも翻弄されるのは、見ていて切ないものがあります。
| 運営会社 | 運営期間 | 結末 |
|---|---|---|
| 株式会社オーヴ(創業企業) | 1999年〜2007年7月 | 食品製造業に特化するため事業譲渡 |
| 店舗流通ネット/シービーシー | 2007年7月〜10月 | コンバージョンへ引き継ぎ |
| 株式会社コンバージョン | 2007年10月〜2009年7月 | 自己破産 |
| 株式会社リトルスプーン(新設・オーヴと無関係) | 2009年〜2012年3月 | 全店舗閉店 |
閉店理由2:味を再現するための製造体制が運営から切り離され、味の均一性が保てなくなったため

もう一つ見逃せないのが、「味の担い手」と「店舗の担い手」が分離してしまったことです。
もともとオーヴが持っていたカレーの製造ノウハウが、運営会社の交代のたびに引き継ぎの綱渡りを強いられました。
コンバージョンへの移行当初はオーヴがカレーを供給していたものの、その後はコンバージョンが製造も引き継ぐという切り替えが行われました。
この味の揺らぎは、当時のファンの証言からもうかがえます。
東京進出後に食べた道民ファンが「あれ?こんな味だっけ?」と首をかしげ、運営元が手を引いた後に運営体制が乱れた時期の話だったとすると納得だと振り返っています。
ブランドの核である「あの味」が守り切れなかったことが、客離れを招いた側面は否めません。
味は記憶と結びつくものだけに、この変化はファンにとって痛手だったろうと想像します。
なお、興味深いことに今回レトルト商品として復活できたのは、カレールゥを作る工場や設備、レシピがしっかりと残されていたためであり、現在はセントラルキッチン事業者のエムフローズンが製造を担っています。
皮肉にも、店舗と切り離された「味」だけが生き延びたのです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 味の特長 | 玉ねぎをたっぷり使った独特のとろみ、甘みと辛さの調和 |
| コンセプト | 道民が好きな味のルゥカレー |
| 製造の変遷 | オーヴ供給→コンバージョン製造→現在はエムフローズンが承継 |
| カレーの種類 | チキン・ポークの2種類、サイズはS/M/Lから選択可 |
リトルスプーン事件って何?

「リトルスプーン 事件」と検索する方が一定数いますが、これは会社の倒産や不祥事といった大きな事件ではなく、主に個人ブログで語られた接客トラブルの体験談が発端です。
2008年6月にミュージシャンがブログで綴った、カツカレーを注文した際の店員とのやり取りが「リトルスプーン事件」として一部で話題になったものが代表例です。
あくまで個人的なエピソードであり、重大な事件性はないと考えてよいでしょう。
噂が独り歩きしがちなネットの怖さを感じる話です。
| 「事件」の実態 | 内容 |
|---|---|
| 発生源 | 2008年の個人ブログ記事(接客に関する体験談) |
| 事件性 | 重大な刑事事件・不祥事ではない |
| 混同されやすい話題 | 運営会社コンバージョンの2009年自己破産(経営破綻) |
| 検索される背景 | 全店閉店の理由を「事件」と結びつけて調べる人が多い |
リトルスプーンに対する口コミを徹底調査

SNSやブログの声を集計すると、肯定的な口コミが約8割、味の再現性や店舗消失を惜しむ声が約2割という印象です。
とりわけ2026年7月の実店舗復活を受けて、喜びの声が爆発的に増えました。
読んでいるだけで、道民の愛の深さが伝わってきます。
代表的な口コミは以下の通りです。
なお、うれしいニュースとして、20年ほど前に札幌市内などに多くの店舗があったリトルスプーンが、ラーメンチェーン「味の時計台」の時計台観光を新運営会社として2026年7月10日に復活しました。
きっかけは、時計台観光の鴨田誓一社長が「リトルスプーンのカレーが食べてみたい」と言い出したことで、エムフローズンと業務提携を締結し、復活1号店として北大病院前店(札幌市北区北14条西4丁目)がオープンしました。
長年の願いが叶った瞬間を、多くのファンと共有できたことを私も嬉しく思います。
