「生涯を共にする上質なジュエリー」をコンセプトにバースデーストーンジュエリーやブライダルライン、バッグなどをメインに扱っているLuria 4℃(ルリア ヨンドシー)。
2020年7月末に販売を終了しに現在では専門店が全て閉店している状態ですが、なぜ閉店に追い込まれたのか背景を調査しました。
ルリア4℃の店舗がなくなったのはなぜ?閉店理由は?
ルリア4℃は、多くのファンに愛されたブランドであり、20代から30代の女性に向けた洗練されたバッグやジュエリーが人気でした。
閉店に至った理由は単純ではなく、複数の要因が絡み合っていると考えられます。
閉店理由1:中国市場からの撤退
ルリア4℃が閉店に至った大きな要因の一つとして、4℃ホールディングスが2021年に中国市場から撤退したことが挙げられます。
これまでの4℃の歴史をみても大きな経営判断であり、中国でのジュエリー事業の不振が影響しています。
4℃ホールディングスは2020年2月期の決算で売上高が449億円(前年比4.6%減)、営業利益が39億円(同20.2%減)という結果を報告しました。
この数値からも、収益が厳しい状況だったことがわかりますよね。
中国市場において競争が激化しており、そこでのビジネス展開を続けることが難しいと判断されたのではないでしょうか。
ジュエリー業界において、中国市場は非常に重要なマーケットです。
特に、成長著しい地域でありながらも、急速に変わる消費トレンドに対応できなかったことが、撤退の一因となったのだと思います。
ルリア4℃も、この市場から撤退することで、ブランド全体のリソースを再編し、効率化を図る狙いがあったのではないでしょうか。
ちなみに同タイミングでメゾンジュエル(Maison Jewell)も廃止すると発表されました。
閉店理由2:ターゲット層の変化
もう一つの要因として、ターゲット層の変化が挙げられます。
ルリア4℃は主に20代から30代の女性をターゲットにしていましたが、消費者のニーズが急速に変化しているのは確かです。
以前はシンプルで上品なデザインが好まれていましたが、近年はより個性的でユニークなデザインを求める消費者が増えてきています。
エシカルファッションやサステナビリティへの関心が高まっている今、その流れに乗り遅れたことがブランドの衰退に繋がったのかもしれません。
4℃ホールディングスのターゲット層である若年層は、SNSを通じたトレンド情報に敏感です。
こうした世代は、環境に配慮した商品や、自分らしさを表現できるファッションアイテムを求める傾向があります。
この点で、ルリア4℃の従来のデザインや販売戦略が、そうした変化に対応しきれなかった可能性が高いですね。
閉店理由3:物価高や景気悪化による消費者の変化
さらに、経済的な要因もルリア4℃の閉店に影響を与えたと思います。
2020年から2022年にかけて、世界的な景気悪化や物価高が進行し、多くの消費者が高価なファッションアイテムに対する購買意欲を失っていきました。
特にファッション業界においては、手頃な価格でトレンドを抑えた商品が求められるようになり、ルリア4℃のような中価格帯のブランドは苦戦を強いられたのではないでしょうか。
景気の影響は、消費者の購買行動に直結します。
高品質なバッグやジュエリーを展開していたルリア4℃ですが、一部ではコストパフォーマンスの良いアイテムを求める声が強まり、高価格帯のブランドにとっては厳しい時期だったのかもしれません。
日常使いできる商品と高価なジュエリーの中間に位置していたブランドは、消費者の選択肢から外れやすい傾向があったように思われます。
ルリア4℃の店舗はなくなったが販売終了ではない!【2025年時点】
2025年の時点では、ルリア4℃が完全に姿を消したわけではありません。
ブランドとしての展開は縮小しましたが、一部のオンラインショップでまだ販売されています。※公式HPからは削除されています。
WEARオンラインショップにて販売

(出典:WEAR)
公式な販売チャネルが減少した現在でも、オンラインショッピングサイト「WEAR」では、ルリア4℃の商品が一部販売されています。
特にバッグや小物が中心ですが、オンラインで購入できるという点では非常に便利です。
オンラインショップでしか見つけられないレアなアイテムもあるかもしれませんので、ウェブ上での検索も試してみる価値がありますね。
新品を購入したい人はこちらのWEARの公式オンラインショップを早めにチェックしてください。
ただ在庫を売っている可能性が高いので終わり次第終了って流れになるはずですので注意です。
ルリア4℃に代替ブランド・似てるブランドを紹介!
ルリア4℃の閉店に伴い、同じようなテイストを持つブランドを探している方も多いでしょう。
ここでは、ルリア4℃に似たブランドとして、特におすすめの2つを紹介します。
Samantha Thavasa
サマンサタバサは、日本国内で高い人気を誇るブランドであり、ルリア4℃に近いデザイン性を持っています。
特にバッグや小物に強みを持ち、華やかでエレガントなアイテムが多いのが特徴です。
サマンサタバサのバッグは、ファッション性と機能性を兼ね備えており、カジュアルな日常使いから特別な日のコーディネートにも対応できるのが魅力です。
さらに、限定商品やコラボアイテムも豊富に展開されており、トレンドに敏感な女性たちに絶大な支持を得ています。
サマンサタバサは、ルリア4℃のファンにとっても、違和感なく受け入れられるブランドだと思います。
特に、バッグや小物が好きな方にはおすすめです。
Swingle
スウィングルもまた、ルリア4℃と同じようにエレガントでフェミニンなデザインを展開しているブランドです。
スウィングルのアイテムは、特にシンプルでありながらも上品なディテールが特徴で、オフィススタイルにもカジュアルスタイルにもマッチします。
価格帯も手頃でありながら、品質の高い商品を提供しており、日常使いのアイテムとしても非常に使いやすいです。
バッグやアクセサリーを中心に、幅広い商品展開をしているため、ルリア4℃が好きだった方にとっても満足できる選択肢ではないでしょうか。
まとめ
ルリア4℃が閉店した理由には、中国市場からの撤退やターゲット層の変化、そして物価高や景気悪化が影響していると考えられます。
特に、中国市場での競争激化と、消費者ニーズの多様化が大きな要因だったと言えるでしょう。
しかし、ルリア4℃の商品はまだ一部の店舗やオンラインで手に入れることができるため、ファンにとっては嬉しいニュースですよね。