街で長年親しまれてきたカジュアルファッション店のマックハウス。
最近、「閉店が相次いでいる」「会社がやばいのでは?」といった心配の声や、上場廃止の噂も。

(出典:Google)
本記事では、マックハウスにまつわる様々な噂の真相を、利用者の口コミや会社の状況から徹底的に調査し、分かりやすく解説していきます。
マックハウスの閉店なぜ?やばい?

「近所のマックハウスがなくなってしまった」という経験から、会社の経営を心配する声があるようですが、閉店の背景には、単なる経営不振だけではないようです。
物価や人件費、光熱費、家賃等の高騰のため
まず考えられる大きな理由の一つが、店舗を運営するためのコストが全体的に上がっていることです。
これはマックハウスに限った話ではなく、多くのお店が直面している厳しい現実です。
服を作るための原材料費や海外からの輸送費、お店の電気代やガス代といった光熱費、そしてスタッフのお給料である人件費も年々上昇しています。
以下の厚生労働省のグラフでもわかるように基本的に最低賃金は右肩上がりで、利益を圧迫していたと考えられます。

(出典:厚生労働省)
ショッピングセンターなどに出店している場合は、家賃も大きな負担となります。
これらのコストが上がり続けると、お店の利益はどんどん少なくなってしまいますし、たくさん服を売っても、出ていくお金が多ければ経営は苦しくなりますよね。
会社としては、利益を出しにくい店舗、つまり「不採算店舗」を閉めるという判断をせざるを得ない状況になるのです。
これは、会社全体を守り、元気な店舗やオンライン事業に力を集中させるための、いわば「守りの経営戦略」と考えることができると思います。
| 項目 | 以前の状況 | 現在の課題 |
|---|---|---|
| 原材料費・輸送費 | 比較的安定していました。 | 世界的な需要増や円安の影響で、仕入れコストが大幅に上昇していると考えられます。 |
| 人件費 | 最低賃金の上昇は緩やかでした。 | 継続的な最低賃金引き上げにより、スタッフを雇用するコストが増加していると思われます。 |
| 光熱費・家賃 | 予測可能な範囲での変動でした。 | エネルギー価格の高騰や不動産価値の上昇で、店舗維持コストが経営を圧迫しているのです。 |
オンラインストアを強化するため

実店舗の閉店は、必ずしもネガティブな理由ばかりではありません。
むしろ、時代の変化に合わせた「攻めの戦略」の一環という側面が強いのです。
今や、多くの人がスマートフォンやパソコンで服を買うのが当たり前になりました。
マックハウスもこの流れをしっかりと捉え、実店舗にかかっていたコストをオンラインストアの強化に振り向けていると考えられます。
実店舗の家賃や人件費を削減した分を、ECサイトの使いやすさ向上、商品の写真や説明の充実、そしてSNSなどを使ったデジタルマーケティングに投資しているのです。
オンラインなら、全国どこに住んでいる人にも商品を届けることができますし、24時間いつでも買い物を楽しんでもらえます。
店舗を減らすことは、物理的な制約から解放され、より多くのお客様と繋がるための戦略的な「選択と集中」と言えるでしょう。
| 比較項目 | 実店舗中心の戦略 | オンライン強化戦略 |
|---|---|---|
| 顧客との接点 | 来店したお客様への対面接客が中心です。 | WebサイトやSNSを通じて、全国の幅広いお客様と繋がることが可能です。 |
| コスト構造 | 家賃や人件費、光熱費など固定費の割合が高いです。 | サイト維持費や広告費が主で、店舗運営よりコストを抑えやすいと考えられます。 |
| データ活用 | お客様の感覚や売上データが頼りでした。 | 閲覧履歴や購入データを分析し、一人ひとりに合った商品提案がしやすくなるのです。 |
競合店の影響を受けたため
アパレル業界、特にカジュアルファッションの分野は、非常に競争が激しい世界で、ユニクロ、GU、しまむらといった強力なライバルたちが存在し、それぞれが独自の強みで顧客を惹きつけています。
ユニクロはヒートテックやエアリズムといった機能性の高いベーシックウェア、GUはトレンドを素早く取り入れた若者向けのファッション、しまむらは驚くほどの低価格と豊富な品揃えが魅力です。
こうした中で、マックハウスは「アメリカンカジュアル」を軸に、ジーンズなどを中心とした品揃えで勝負してきましたが、競合との差別化が難しくなっている面があるかもしれません。
価格帯やターゲットとする客層が重なる部分もあり、どうしても顧客の奪い合いになってしまいます。
「この服が欲しいからマックハウスに行く」という強い動機付けを消費者に提供しきれていない場合、よりブランドイメージが強い、あるいは価格が安い競合店にお客様が流れてしまう、という厳しい状況も考えられるのです。
上場廃止や潰れる噂はなぜ?
上場廃止や倒産の噂は、深刻な経営不振が根本的な原因で、同社は7期連続の営業赤字を計上し、売上高もピーク時の4分の1以下にまで激減しています。
この状況を受け、2024年10月に当時の親会社チヨダは、保有するマックハウスの全株式を市場価格の約9割引という異例の低価格(1株32円)で再生ファンドへ売却しました。
この「投げ売り」とも言えるTOB(株式公開買付け)が、経営危機の深刻さを市場に強く印象付けました。
TOBは上場廃止を前提に行われるケースが多いため、上場廃止ではないものの、憶測を呼びやすい状況にありましたし、虚偽情報が発信されたことで誤解したケースもあるようです。
現在はビットコイン事業への参入や社名を「ジーイエット」へ変更するなど、「脱アパレル」を目指した急進的な事業転換を進めていますが、本業の立て直しが急務である状況に変わりはなく、将来への不透明感から様々な憶測を呼んでいます。
その様子を見ている消費者たちは不安に感じ、上場廃止するのでは?潰れるの?などと噂したのかもしれません。
閉店ラッシュでやばい?
2024年から2025年にかけて閉店が相次いでおり、経営戦略の一環として不採算店舗の撤退や近隣店舗への統合が進められています。
背景には、2019年2月期から6期連続の赤字という厳しい経営状況があります。
閉店する店舗では、在庫一掃を目的とした「閉店セール」が大規模に実施されることが多く、割引率は20%オフから、時には最大80%から90%オフに達することもあります。
以下は一例ですがかなりの数の店舗が閉店しています。
- 2025年8月24日(日):マックハウス徳島大松店(徳島県徳島市)
- 2025年8月17日(日):マックハウス モールプラザ草加店(埼玉県草加市)
- 2025年8月17日(日):マックハウス アル・プラザ野洲店(滋賀県野洲市)
- 2025年8月17日(日):マックハウス 別府山の手ライフガーデン店(大分県別府市)
- 2025年7月13日(日):マックハウス中もず店(大阪府堺市)
- 2025年7月6日(日):マックハウス八日市店(滋賀県東近江市)
- 2025年1月13日(月):マックハウス 西舞鶴店(京都府舞鶴市)
- 2024年10月27日(日):マックハウス イトーヨーカドー柏店(千葉県柏市)
- 2024年10月6日(日):マックハウスプラザ 柳川ショッピングモール店(福岡県柳川市)
- 2024年9月26日(木):マックハウス 秋田八橋店(秋田県秋田市)
- 2024年9月26日(木):マックハウス 会津インター店(福島県会津若松市)
- 2024年9月26日(木):マックハウス 太田小舞木店(群馬県太田市)
- 2024年9月26日(木):マックハウス 長野徳間店(長野県長野市)
- 2024年9月26日(木):マックハウス 豊岡バイパス店(兵庫県豊岡市)
- 2024年9月26日(木):マックハウス 東広島店(広島県東広島市)
- 2024年9月25日(水):マックハウス 酒田店(山形県酒田市)
- 2024年9月25日(水):マックハウス 南小泉店(宮城県仙台市)
- 2024年9月25日(水):マックハウス 御殿場店(静岡県御殿場市)
- 2024年9月25日(水):マックハウス 峰山店(京都府京丹後市)
- 2024年9月24日(火):マックハウス 帯広白樺通り店(北海道帯広市)
- 2024年9月24日(火):マックハウス 山形桜田店(山形県山形市)
- 2024年9月24日(火):マックハウス 鹿沼店(栃木県鹿沼市)
- 2024年9月24日(火):マックハウス 伊那店(長野県伊那市)
- 2024年9月24日(火):マックハウス スーパーストアフューチャー 関店(岐阜県関市)
- 2024年9月24日(火):マックハウス 福知山前田店(京都府福知山市)
- 2024年9月24日(火):マックハウス 可部店(広島県広島市)
- 2024年9月23日(月):マックハウス 大館店(秋田県大館市)
- 2024年9月23日(月):マックハウス 寒河江店(山形県寒河江市)
- 2024年9月23日(月):マックハウス 那珂店(茨城県那珂市)
- 2024年9月23日(月):マックハウス 松戸常盤平店(千葉県松戸市)
- 2024年9月23日(月):マックハウス 八日市店(滋賀県東近江市)
- 2024年9月23日(月):マックハウス 亀岡市役所前店(京都府亀岡市)
- 2024年9月19日(木):マックハウス 大井町店(神奈川県足柄上郡大井町)
マックハウスはやばい?印象を調査
「マックハウスはダサい」「やばい」というネガティブなイメージは、本当なのでしょうか。
ネット上の評判を調査してみると、確かにそうした声も一部にはありますが、実際にはさまざまな意見が見られました。
あるサイトの読者投票では、「少しダサい」と感じる人が40%いる一方で、「ふつう・どちらとも言えない」が30%、「ダサいとは思わない」が20%、「全くダサくない」が10%と、意見が分かれていることがわかります。
これはつまり、「マックハウスがダサい」のではなく、着こなし方や個人の好みによって印象が大きく変わるということだと思います。
実際に購入した人の口コミを見ると、むしろポジティブな評価がとても多いことに驚かされます。
このように、品質の高さ、機能性、コストパフォーマンスを評価する声が数多く寄せられています。
着心地や動きやすさを重視する人や、家族でカジュアルファッションを楽しみたい人にとっては、非常に満足度の高いブランドであることが伺えます。
向いている人
これまでの調査結果を踏まえると、マックハウスは次のような方に特におすすめできるブランドだと言えます。
流行の最先端を追いかけるよりも、自分のライフスタイルに合った、心地よくて長く使える服を求めている人には、ぴったりの選択肢だと思います。
- 流行に左右されず、ベーシックで長く着られる服を求めている人
- 着心地や動きやすさなど、服の機能性を重視する人
- 家族全員(メンズ、レディース、キッズ)の服を一度に揃えたい人
- 有名ブランドのジーンズなどを手頃な価格で見つけたい人
- ごちゃごちゃしたデザインより、シンプルなカジュアルスタイルが好きな人








