福岡県柳川市に本社を置く食品スーパーマーケット「マミーズ」が、2026年5月17日に船小屋店(筑後市尾島)を閉店することを公式発表しました。
これにより筑後市南部から地域密着型スーパーが姿を消す見通しで、地元住民の不安の声が広がっています。
さらに5月だけで今山店(24日)・広川店(31日)と立て続けの閉店が控えており、まさに「閉店ラッシュ」と呼べる状況です。
本記事では、マミーズの閉店が相次ぐ本当の理由、商品評判やまずい噂の真相、跡地の動向、そしてファンの声まで、専門的な観点と一次情報をもとに徹底調査・紹介していきます。
マミーズの閉店なぜ?閉店ラッシュなの?

マミーズの閉店動向を時系列でたどると、特に2023年以降に閉鎖が加速しているのがわかります。
マミーズ公式サイトと地元メディアの報道をもとに整理すると、以下の通りです。
| 年月 | 出来事 | 場所 |
|---|---|---|
| 2018年11月30日 | 大黒天物産への譲渡に伴い8店舗を一斉閉店 | 福岡・佐賀各地 |
| 2023年5月28日 | 瀬高東店・赤坂店・緑丘店・玉名店 閉店 | 福岡・熊本 |
| 2023年6月30日 | 西牟田店 一旦閉店(後にラ・ムーで再開) | 筑後市 |
| 2024年11月30日 | 柳川店 閉店 | 柳川市 |
| 2025年8月31日 | 後ノ江店 閉店 | 八女市 |
| 2026年5月17日 | 船小屋店 閉店 | 筑後市尾島 |
| 2026年5月24日 | 今山店 閉店 | 大牟田市 |
| 2026年5月31日 | 広川店 閉店 | 八女郡広川町 |
X(旧Twitter)やThreadsでは「筑後市南部からスーパーが無くなっちゃう」「マミーズ閉店多いですね!店には業務拡大中、社員募集の張り紙がありますけど」といった戸惑いの声が相次いでいます。
高齢者を中心に「歩いて行ける食料品店が消える」買い物難民化への懸念が現実味を帯びている状況です。
個人的には、マミーズは1995年前後から筑後地方の食卓を支えてきた地元密着型のスーパーであり、その看板が次々と消えていく現状には強い寂しさを感じます。
なぜこれほど閉店が続くのか、次のようなものが理由として考えられます。
閉店理由1:親会社・大黒天物産の「ラ・ムー業態」への戦略的シフトのため

マミーズは2018年12月1日付で岡山県倉敷市に本社を置く大黒天物産株式会社に事業譲渡され、現在は同社の100%子会社として運営されています。
| 区分 | 旧マミーズ業態 | ラ・ムー業態(大黒天物産主力) |
|---|---|---|
| 売場面積 | 中小型(地域密着) | 大型(広域集客) |
| 価格戦略 | 通常価格+値引き | 毎日特価のEDLP(エブリデー・ロー・プライス) |
| 商品構成 | 生鮮・惣菜重視 | ディスカウント・PB品中心 |
| 立地 | 旧来の住宅地 | 郊外ロードサイド |
| 駐車場 | 小規模 | 大規模 |
注目すべきは、近年の閉店店舗が単に消えるのではなく、近隣のラ・ムー店舗へ集約されている点です。
瀬高東店はラ・ムーみやま店(2024年4月開店)へ、緑丘店はラ・ムー荒尾店(2023年7月開店)へ、玉名店はラ・ムー玉名中央店(2022年7月開店)へ、それぞれ統合されました。
事例として、筑後市西牟田店は2023年6月にいったん閉店し、店舗を建て替えて2024年7月25日に「ラ・ムー西牟田店」として再オープンしています。
つまり、大黒天物産の方針は「マミーズの看板を縮小し、ラ・ムー網に置き換える」ことであり、ピーク時40店舗あったマミーズは2025年11月時点で26店舗まで縮小しています。
ディスカウント業態は「規模の経済」が利益を左右するため、小型店舗を維持するより大型店舗1店舗に集約する方が物流・人件費の効率が圧倒的に良いという構造があります。
個人的には、ラ・ムーへの転換が進む流れは経営合理性として理解できる一方で、駐車場のない徒歩圏スーパーが消える地域社会への影響を考えると複雑な思いがします。
閉店理由2:採算性の悪化と同業他社との競争激化が続いてきたため

マミーズ(旧社)は2003年8月に福岡県魚市場グループの主導でオレンジチェーン本部から事業を継承して発足しましたが、設立後の黒字決算はわずか1期のみで、その後は赤字決算が継続。
2018年3月期に売上が落ち込み、中小企業再生支援協議会の支援を受ける状態に陥りました。
| 業績指標 | ピーク時(2012年3月期) | 譲渡前(2018年3月期) |
|---|---|---|
| 年間売上 | 約197.2億円 | 大幅ダウン |
| 店舗数 | 最大40店舗 | 30店舗 |
| 黒字経営 | 設立後1期のみ | 赤字継続 |
筑後地方を地盤としていたマミーズは、福岡市周辺・佐賀県南東部・熊本県北西部・長崎県へと拡大しましたが、ハローデイ、トライアル、コスモス薬品、ドラッグストアモリ、ディスカウントドラッグコスモスといった同業他社との価格競争に晒され続けました。
事例として、2018年に閉店した8店舗(中島・沖端・勝立・久留米インター・善導寺・太宰府・諸富・原万田)は「譲渡受け入れ先が現れなかった」店舗であり、収益性が著しく低い立地であったことが推察されます。

九州北部のスーパー業界は「ドラッグストアの食品強化」という強烈な逆風を受けてきた地域です。
コスモス薬品の本社が福岡県、ドラッグイレブンも九州地盤、ディスカウントドラッグコスモスが筑後地方で多数出店しているため、生鮮以外のスーパー商材が次々とドラッグストアに奪われる構造があり、マミーズのような中小型スーパーの収益基盤を直撃してきました。
個人的には、マミーズが九州ローカルスーパーとして長年踏ん張ってきたこと自体が偉業であり、ラ・ムー業態への転換は「ブランドを守るための賢明な選択」だったと感じています。
マミーズの跡地はどうなる?

閉店した各店舗の跡地について、現時点で判明している情報を整理しました。
| 旧店舗 | 所在地 | 閉店時期 | 跡地の現状・後継 |
|---|---|---|---|
| 西牟田店 | 筑後市 大字西牟田 | 2023年6月30日 | 建て替え→ラ・ムー西牟田店として再開(2024年7月) |
| 瀬高東店 | みやま市 瀬高町小川 | 2023年5月28日 | ラ・ムーみやま店(2024年4月開店)に集約 |
| 緑丘店 | 熊本県荒尾市 本井手 | 2023年5月28日 | ラ・ムー荒尾店(2023年7月開店)に集約 |
| 玉名店 | 熊本県玉名市 滑石 | 2023年5月28日 | ラ・ムー玉名中央店(2022年7月開店)に集約 |
| 柳川店 | 柳川市 | 2024年11月30日 | 公式情報なし |
| 後ノ江店 | 八女市 津江 | 2025年8月31日 | 近隣ラ・ムー八女店(2025年11月開店)が代替 |
| 船小屋店 | 筑後市 尾島 | 2026年5月17日 | 公式情報なし |
注目したいのは、船小屋店の跡地に関する公式発表が現時点で出ていないことです。
船小屋店は筑後船小屋駅から徒歩約20分の住宅地にあり、近隣にはラ・ムー店舗の予定が公表されていません。
筑後市南部の住民は最寄りスーパーまで車での移動が必要となり、買い物難民化のリスクが現実的な問題として浮上します。
事例として、2026年4月下旬に開店した「ラ・ムー大村店」(長崎県大村市)や2025年11月下旬の「ラ・ムー八女店」のように、大黒天物産は積極的に新規大型店を出していますが、筑後市南部にはこの計画が及んでいません。
地方小売の閉店跡地問題は「地権者の建物老朽化」と「テナント誘致の難しさ」が連鎖して、長期間空きビルのまま放置されるケースが少なくありません。
船小屋店の跡地も短期で次のテナントが決まらない可能性が考えられます。
個人的には、跡地の有効活用は地域行政の関与抜きには進みにくく、筑後市が公的サービスや移動販売支援などを検討してくれることを願っています。
マミーズの閉店を悲しむ声も

各種口コミサイトとSNS投稿を分析すると、マミーズ閉店に関する反応は以下のような割合になっていました。
- 悲しみ・買い物難民化への不安:約55%
- 感謝・労いの声:約20%
- 大黒天物産・ラ・ムー転換への期待:約15%
- 諦め・止むを得ないという声:約8%
- ネガティブな反応:約2%
代表的な口コミは以下の通りです。
個人的には、これらの口コミから感じ取れる「単なる買い物の場以上の存在」だったマミーズの価値が、一連の閉店ラッシュで改めて浮き彫りになっていると感じます。
向いている人

ここまでマミーズの閉店動向と地域への影響を見てきましたが、現存するマミーズ店舗(2026年時点で全国26店舗)は特に次のような方に支持される地元密着スーパーです。
- 値引きセールを賢く活用したい方
- 惣菜・弁当の充実度を重視する方
- 地元産の生鮮食品を買いたい方
- 大型店より小回りの利く中型店を好む方
- 高齢で徒歩圏のスーパーが必要な方
- 地域密着の対面接客を大切にする方
- ラ・ムーの大量買いより少量買いが合う方
個人的には、マミーズは「派手さよりも地域生活を支える誠実さ」を体現したスーパーであり、残された店舗が一日でも長く地元の食卓を守り続けてくれることを心から願っています。
