「ピクルス多め」「ビッグマックソース多め」──長年マクドナルドファンの間で親しまれてきた無料の増量カスタムが、2026年7月1日をもって全国のマクドナルドで静かに姿を消しました。
2026年7月1日よりバーガー類のソースや具材の増減、ポテトの塩加減といったカスタマイズができなくなったという事実がSNSで拡散され、「もう行く意味がない」「楽しみだったのに」と嘆く声が続出しています。
本記事では、なぜこのタイミングで終了に至ったのか、公式情報と専門的な観点から丁寧に読み解き、今後復活する可能性や海外店舗の対応まで、他のどのニュースよりも深く掘り下げていきます。
マクドナルドの増量(カスタム)終了なぜ?

結論から申し上げると、今回の終了は「マクドナルド基準を満たした商品を安定して提供するためのオペレーション標準化」が最大の理由です。
まずは終了までの流れを時系列で振り返ってみましょう。
増量カスタム終了までの時系列
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年1月時点 | 公式「よくあるご質問」に「ピクルスやオニオンなど一部のトッピングはお好みで増量も無料で承っております」と記載 |
| 2026年6月末 | 一部店舗(北砂アリオ店など)で変更告知の掲示が始まる |
| 2026年7月1日 | 全店でソース・オニオン・ピクルスの「多め」「少なめ」、ポテトの塩「多め」「少なめ」、ドリンクの氷「少なめ」が終了 |
| 2026年7月1日 | グルメ系アカウントを中心に多数のXアカウントが変更を投稿し話題化 |
| 2026年7月2〜3日 | 公式「よくあるご質問」の回答が「現在サービスを終了しております」に変更されていることが確認される |
こうして見ると、公式からの大々的な事前予告がないまま切り替わった点が、SNSでの困惑を大きくした一因だと分かります。
個人的には、長年の常連ほど「いつの間に」と感じてしまう静かな終わり方だったように思います。
次のようなものが理由として考えられます。
終了理由1:店舗ごとの品質のばらつきを抑え、マクドナルド基準を全国で均一化するため

一つ目の理由は、商品の品質基準を全店で揃えることにあります。
アリオ北砂店の告知では「マクドナルド基準を満たした商品をご提供するため」一部カスタマイズの提供内容を変更すると明記されています。
「多め」「少なめ」という指示は人によって解釈が異なり、同じ注文でも作り手によって仕上がりが変わってしまいます。
実際、ポテトの塩加減は以前から店舗差が指摘されてきた項目でした。
マクドナルドは店舗・作り手によって塩加減が違うと度々指摘されており、その対処として濃い味が好きな人は「塩多め」、苦手な人は「塩少なめ」を頼んでいたという背景があります。

曖昧な増減オーダーをなくすことで、どの店舗でも同じ味を担保しようという狙いが読み取れます。
個人的にも、味の再現性を守るための判断としては筋が通っていると感じます。
終了したカスタムと継続するカスタムの根拠比較
| カスタム内容 | 7月1日以降 | 理由の方向性 |
|---|---|---|
| ソース・オニオン・ピクルス「多め・少なめ」 | 終了 | 量が主観的でばらつく |
| ポテトの塩「多め・少なめ」「別添え」 | 終了 | 店舗差・仕上がりが不安定 |
| ドリンクの氷「少なめ」 | 終了 | 分量基準が曖昧 |
| ソース・ピクルス・塩・氷「抜き」 | 継続 | アレルギー等に配慮し「抜く」対応は引き続き無料 |
「抜き」だけが残ったのは、量の判断が不要で誰が作っても結果が同じになるからだと考えられます。
終了理由2:現場クルーの負担を軽減し、オペレーションを効率化するため

二つ目の理由は、店舗スタッフの作業負担の軽減です。
終了の目的はオペレーションの標準化と効率化にあり、人によって程度が変わる「多め」「少なめ」といった曖昧な注文が従業員の負担になっていたとされています。
増量カスタムは一つひとつ手作業で調整が必要で、ピーク時間帯の回転効率を落とす要因になります。
さらに近年はモバイルオーダーの普及も背景にあります。
ここで、なぜ今このタイミングだったのかをSNSの声から深掘りしてみましょう。
SNSで挙がった「本当の理由」への推測と実態
| SNSでの声・推測 | 事実・補足 |
|---|---|
| 「モバイルオーダーに増量項目がないから前々から消したかったのでは」 | Xの投稿では、モバイルオーダーに元々増量メニューがなかったことが指摘されている |
| 「裏技として広まりすぎたのが原因」 | 店員の柔軟な対応がSNSで「裏技」として拡散し、イレギュラーに広まるケースが増えていた |
| 「クレームの温床になっていた」 | 「自分以外は受けているのに」とクレームを入れる利用者の存在も指摘される |
| 「そもそも知らなかった」 | SNSには終了を惜しむ声の一方で「そもそもカスタムを知らなかった」という意見も見られた |
こうして並べると、注文チャネルのデジタル化と現場効率化という大きな流れの中で、口頭ベースの曖昧なサービスが整理された構図が見えてきます。
個人的には、便利さの裏で現場が抱えていた負担を思うと、少し複雑な気持ちになります。
今後復活する可能性は?

気になるのは「いつか戻ってくるのか」という点ですが、現時点では完全復活の見込みは低いと考えるのが妥当です。
マクドナルド公式の「よくあるご質問」でも「現在サービスを終了しております」と明言されています。
ただし「現在」という表現が使われている点や、告知が期間を区切った掲示形式だった店舗もあることから、将来的な見直しの余地を完全には否定できません。
復活可能性を左右する要素
| 要素 | 復活にプラス | 復活にマイナス |
|---|---|---|
| 公式の文言 | 「現在は終了」=含みを残す | 明確に終了と告知 |
| モバイルオーダー | 項目追加すれば標準化可能 | 元々増量項目が存在しない |
| 顧客要望 | 惜しむ声が多く関心は高い | 「知らなかった」層も一定数 |
| 品質管理方針 | ― | 基準均一化と逆行する |
現実的には、モバイルオーダー上で「量を選べる有料オプション」のような形で再設計される可能性のほうが、口頭の無料増量が戻るよりも高いのではないかと個人的には見ています。
要望の多い方は、公式のお客様相談窓口(0120-010-916)へ声を届けるのが最も確実な行動です。
海外の店舗だとどうなの?カスタム対応している国もまとめて解説

日本での終了を受けて「海外はどうなのか」も気になるところですが、実はアメリカをはじめ多くの国では増量カスタムがむしろデジタル前提で健在です。
アメリカのマクドナルドでは、ほとんどの商品がピクルスやソースの「抜き」だけでなく「増量」も可能で、公式アプリでも対応しているとされています。
さらに、アプリやセルフ注文キオスクでは、すでに入っている野菜やソースを追加料金なしで増量でき、レタスやオニオン、ソースの倍増も可能(チーズとベーコンは対象外)という運用です。
アメリカでは、SNSで話題になった「メニューハック」を公式メニューに導入した例もあり、カスタム文化がむしろ公式に取り込まれる方向で進んでいます。
海外主要国のカスタム(増量)対応状況
| 国・地域 | 増量(多め)対応 | 特徴・補足 |
|---|---|---|
| 日本(2026年7月〜) | 終了 | 口頭の「多め・少なめ」を廃止。「抜き」は無料で継続 |
| アメリカ | 対応可 | キオスク・アプリの「Customize」ボタンで野菜・ソースを無料増量。メニューハックも公式化 |
| イギリス | 対応可 | アプリ・タッチパネルでのカスタム注文が普及。ポテトや飲料のサイズアップも選択可能 |
| オーストラリア | 対応可 | 「Macca’s」の愛称で親しまれ、アプリ注文でのトッピング調整に対応 |
| カナダ | 対応可 | 米国と同様、アプリ・キオスクでの増量カスタムに対応 |
ここに、今回の日本の変更を理解する鍵があると感じます。
米国や英国、オーストラリアが「増量」を残せているのは、アプリやキオスク上でボタン化され、誰が押しても同じ結果になる仕組みだからです。
逆に言えば、日本が口頭ベースの曖昧な増量を終了させた判断は、いずれデジタル上で標準化されたオプションへ移行するための布石とも読めます。
個人的には、日本もいつかアプリで量を選べる日が来るのではないかと、少し期待しています。
