「みんなのたあ坊」という名前を懐かしく思い出す方も、近年その存在感が薄れていると感じる方も増えているのではないでしょうか。
1980年代後半にはサンリオキャラクター大賞で連覇を果たすなど絶大な支持を集めた「みんなのたあ坊」が、なぜ今では「消えた」とまで噂されるようになってしまったのでしょうか。
みんなのたあ坊が消えた理由は?炎上や知的障害者で怖い噂も?
(出典:サンリオピューロランド)
多くのファンにとってたあ坊は愛らしい存在であり、またサンリオを象徴するキャラクターの一つでしたが、時代の変化や他キャラの隆盛に埋もれてしまった経緯には様々な要因が絡んでいるようです。
前提:完全に消えたわけではない!人気が落ちただけ
(出典:google)
昔ほど見かけないと感じると、つい『消えてしまった』と思いがちなのではないでしょうか。
みんなのたあ坊に関しては、実際完全に消滅したわけではないのです。
サンリオピューロランドで姿を見せたり、一定のファン層による根強い支持も残っているようです。
みんなのたあ坊は1984年に誕生し、1988年、1989年にサンリオキャラクター大賞で2年連続1位を獲得したほどのスターでした。
しかし、2000年代以降は他キャラの急激な台頭や市場環境の変化により、相対的に注目度が下がり、新しい顧客層には届きにくくなってしまったのです。
消えた・人気が落ちた理由1:シナモロールやクロミなど他人気キャラクターの影響を受けたため
(出典:サンリオ)
数多くの魅力的な新キャラクターが生まれる中で、古参キャラが埋没してしまうのは無理もないと感じる方もいるのではないでしょうか。
サンリオは時代に合わせた新キャラクターを次々と投入してきました。
シナモロールやクロミ、さらにはポムポムプリン、マイメロディといった愛されキャラたちは、若年層や国際的な市場にも大きく浸透しています。
・ハローキティ:リボンがトレードマークで世界的に有名な白い子猫。シンプルなデザインで幅広い世代に支持される
・シナモロール:白いふわふわの子犬。大きな耳がチャームポイントで、カフェ風の世界観が人気
・ポムポムプリン:やわらかな黄色い犬。ベレー帽がトレードマークで、のんびり屋な性格と癒し系デザイン
・マイメロディ:フードをかぶった白ウサギ。ピンク色のフードが象徴的で、優しくガーリーなイメージ
・クロミ:マイメロディのライバル的存在で黒っぽいずきんをかぶるウサギ。小悪魔的でクールな雰囲気が人気
・けろけろけろっぴ:カエルの男の子。緑色のボディと元気な性格で、ちょっとレトロな可愛らしさ
・ポチャッコ:白い子犬で耳が垂れたデザイン。好奇心旺盛でフレンドリーな性格が人気
市場の関心が新興キャラクターに向かうと、相対的にたあ坊の露出機会は減少します。
(出典:サンリオ)
サンリオ自体も売れ筋キャラクターのプロモーションに注力しがちとなり、たあ坊はグッズ展開やメディア露出で後回しになりやすい状況が生まれたのです。
こうした構造的な事情が、たあ坊の存在感を薄れさせた要因の一つと考えられます。では、次の理由も見てみましょう。
消えた・人気が落ちた理由2:知的障害者をモデルにしている噂から炎上したため
サンリオの「みんなのたあ坊」って障害のある子供がモデルって本当ですか?
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違いますよけれど口を大きく開けてぼうっとしているたあ坊を見たこどもが身体障害者・知的障害者のクラスの子と比べて
「たあ坊はシンタイだ」
など身体・知的障害者を差別するようなことがあり、敏感に反応した障害者保護団体から伝達があったためサンリオからたあ坊を除名しました
でも根強い人気があり、
「たあ坊は身体障害者じゃない」
というファンからの意見を、たあ坊のキャラクターデザインの口を小さくするという手段でサンリオ復帰させました(引用:Yahoo!知恵袋)
みんなのたあ坊には、一時期「知的障害者を揶揄しているのではないか」という無根拠な噂が流れました。
みんなのたあ坊はシンプルなデザインやぼんやりした表情が特徴であったため、一部ユーザーが偏見的な見方をしてしまったようです。
もちろんサンリオは公式に「特定のモデルは存在しない」と明言しており、この噂は虚偽であり誤解に過ぎないのです。
しかしながら、一度生まれた悪質なデマはネット上で少なからず拡散され、小規模な炎上状態を招いた可能性もあります。
これがたあ坊のイメージダウンにつながり、一部のファン離れを引き起こした可能性もあるでしょう。
消えた・人気が落ちた理由3:ガールフレンド「なこちゃん」が登場したため
2018年ごろ、みんなのたあ坊に「なこちゃん」というガールフレンドが登場したことがSNS上で話題となりました。
みんなのたあ坊は「みんなの」という言葉が示す通り、多くのファンが共有する存在として見られてきました。
そのため急に恋人らしき存在が公式で認められたことで、「もうみんなのたあ坊ではなくなったのでは?」と感じるファンがいたようです。
なこちゃんですが実は1993年からグリーティングカードで登場しており、認知度は低かったかもしれませんが初登場ではありませんでした。
明るく元気で、みんなのたあ坊と同じく親しみやすいキャラクターとして徐々に認知されているようですね。
消えた・人気が落ちた理由4:特徴が弱い&プロモーションの不足のため
(出典:サンリオキャラクター大賞)
インパクトあるキャラクターが増える中、特徴が薄い存在はどうしても埋もれてしまいがちなのではないでしょうか。
たあ坊はあくまで身近で素朴な男の子という設定でしたが、近年の消費者はより明確な世界観や属性を求める傾向があります。
シナモロールがカフェモチーフだったり、クロミがキティワールドと対をなす個性派であるように、分かりやすいコンセプトが支持されやすいのです。
以下を見ても、、、なんと言いますか、みんなのたあ坊は素朴ですよね。。
みんなのたあ坊 | シナモロール | |
---|---|---|
特徴 | ・素朴で人間的な男の子キャラ ・特定のテーマや世界観が薄く、シンプルな印象 ・際立ったモチーフがなく、汎用的な可愛らしさ | ・白くふわふわの子犬で大きな耳がアイコン ・カフェやスイーツを思わせる独自の世界観 ・柔らかな色合いと明確なテーマでブランド価値が高い |
加えて、サンリオ側からの新規プロモーションが積極的に行われなければ、新規ファン獲得は難しくなります。
たあ坊は後年になるにつれグッズ販売やメディア展開が弱まっており、そのため若い世代にリーチすることが困難になったと考えられます。
こうした事情から人気が徐々に落ち込み、それが「消えた」という印象につながっているようです。
みんなのたあ坊は消えてない!復活したとの声も
以前ほど大々的な露出がない中でも、再び注目を浴びる機会があるなら、ファンとしては心強いですよね。
ファンの声を調査する限り復活したとの噂もあるようです。
40周年記念の動きで認知度が上がった?
(出典:サンリオ)
みんなのたあ坊は1984年デビューで、2024年に40周年を迎えます。
こうした大きな節目には、サンリオが記念グッズやイベント、特設サイトなどを用意しています。
実際にたあ坊も40周年をきっかけに、一部のSNSコミュニティやファンサイトで再注目されているようです。
こうした小さな動きが蓄積されると、大きな復活への機運が高まるかもしれません。次の要因も見てみましょう。
サンリオキャラクター大賞で順位が少し上がった
サンリオキャラクター大賞の推移を見ると、みんなのたあ坊は確かに全盛期ほど上位ではありませんが、一定の順位回復が見られる年も存在します。
特に2020年に19位まで浮上したことは、当時のファンにとって良い兆候だったと言えそうです。
もちろんその後は再び20位台後半に落ち込む年もありましたが、完全な低迷固定ではなく、一定の支持層が残っていることがうかがえますよね。
このように、絶頂期ほどではないにしろ、たあ坊には根強いファンがおり、何かのきっかけで再び注目を浴びるポテンシャルがあると考えられます。
(出典:サンリオ)
40周年記念企画や限定商品の展開、ファンの動きなどが合わされば、再びランキング上位とは言わないまでも、存在感を増すことは十分あり得るのではないでしょうかね。
項目 | 内容 |
---|---|
モチーフ | 人間(男の子)をモチーフとした脱力系キャラクター |
発売年 | 1984年 |
デザイナー | 島末彰子 氏 |
誕生日 | 5月5日 |
愛称 | たあ坊 |
関連キャラクター | 弟のまあくん、なこちゃん(ガールフレンド)、わんくん(仲良しの友だち)など |
特徴 | ・シンプルで素朴なビジュアル ・特定のモデルや明確なテーマが存在しない ・短い言葉とイラストで親しみやすさを演出 |
趣味・特技 | 趣味:遠足 特技:スポーツ全般・水泳 |
好物 | お母さんが作るオムレツ |
苦手なもの | 早口言葉・ピーマン |
サンリオキャラクター大賞実績 | 1988年・1989年に1位獲得(昭和と平成で1位を獲得した唯一のキャラ) |
公式サイト | https://www.sanrio.co.jp/characters/tabo/ |