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    宮本カレー閉店理由は?まずい?なぜ渋谷・京都店が撤退したのか背景を調査

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    2024年11月15日、4年以上にわたり営業を続けてきた「宮本カレー(京都・渋谷)」が惜しまれつつ閉店しました。

    京都店は2020年6月、渋谷店は2021年10月にオープンし、どちらの店舗もリピーターも多いお店でした。

    番組で取り上げられたこともありますが、おばんざい屋からカレー専門店、そしてスパイスラーメン店へと転身を重ねた軌跡は、多くの食通を魅了してきましたね。

    この度の閉店に至る背景には、複数の要因が絡み合っていたようです。

    目次
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    宮本カレーが2024年11月15日に閉店!理由を考察

    (出典:Google)

    Google、食べログともに高く評価をされながらも京都店・渋谷道玄坂店の両方が最終的に閉店という決断に至った背景には、現代の外食産業が抱える様々な課題がありそうです。

    一つ一つ深掘りしていきます。

    理由1:原価率が高く利益が出にくい&原料費の高騰による影響を受けたため

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    宮本カレーにとっても外食産業全体が直面している原価率の問題は、大きな課題となっていたようです。

    特に輸入スパイスの価格高騰は、経営を圧迫する大きな要因となりました。

    ・スパイス類の仕入れコスト増加
    ・おばんざい用の京野菜など原料の調達費
    ・人件費や光熱費の上昇

    スパイスラーメンという新業態では、特殊な麺の開発費用も必要でした。

    溝入り多角形麺の採用は、味の追求と同時にコストアップ要因にもなっていたのですね。

    さらに、鶏ガラスープの仕込みや野菜の日替わり仕入れなど、手間のかかる調理工程も収益性に影響を与えていたと考えられます。

    定休日を木曜・金曜に設定し、営業時間も11時から15時までと限定的だったことで、固定費の回収にも課題があったのではないでしょうか。

    カレーの50食限定というビジネスモデルは話題性を生む一方で、収益機会の制限にもつながっていました。

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    理由2:まずい?微妙との声も?テレビの影響で期待しすぎたため

    テレビの功罪

    お昼ごはん

    ■合いがけカレー ¥1,200(税込)

    TBSの番組『坂上&指原のつぶれない店』の立て直し企画をきっかけに誕生した、京都の『宮本カレー』。10月に『ごちとん渋谷道玄坂店』をポップアップストアとして間借りし東京に初出店しました。好評をうけて、12月19日まで延長したそう。私も同番組を視聴していた身なので、平日お昼に初訪問。営業は通し営業、渋谷道玄坂という立地も相まってか、平日の14時と昼時を過ぎた時間でもそこそこの賑わい。ちなみに、1日限定200食らしいですが、200食ならばそんなにすぐなくなることはないでしょう。

    メニューは、「ポークカレー」、「バターチキンカレー」、2つを合わせた「合いがけカレー」の3種類。合いがけをお願いして、3分ほどですぐに到着。まず感じたのは、メニューの料理写真とのギャップ。乖離がありすぎて、イケてなさすぎます。特に手前に陣取る豚肉。ポスターでは厚みのある角煮調のバラチャーシューですが、実際はただのパッサパサのバラ肉。これはテンション下がります。写真はもちろんレタッチなど、ある程度の補正と加工が施されているため、実際と違うのは重々承知です。しかし、あまりにかけ離れていると逆にお店にとってマイナスになるのでは。他の総菜も生き生きとしていない。提供している従業員はこれに対して何も疑問を感じないのでしょうか。

    肝心のカレーは、左にバターチキン、右にポークカレー。バターチキンは、クリーミーかつバターが強すぎて重い。ポークカレーは、ポークビンダルー調でトマトをベースにした酸味のあるカレー。総菜とあわせて食べるカレーと考えたときに、なぜこのカレー2種類なのかが、正直わかりかねます。総菜もどれも中途半端。家庭的なお総菜を、ただカレー皿に載せただけの印象が拭えません。

    お総菜がこのお店の特長なのであれば、もっと味付けをカレー向けに寄せるべきではないでしょうか。カレーによって総菜の良さを引き出す、総菜によってカレーの良さを引き出す、お互いのストロングポイントをかけ合わせて相乗効果を生むべきカレーが、むしろ互いを殺し合っているようなカレー。申し訳ないですが、¥1000払ってこのバターチキンを食べるのであれば、無印のバターチキンやポークビンダルーのレトルトカレーのほうがよっぽどウワテ。

    このカレーの味について宮本夫妻に罪はありません。そもそも“トレンド”という点から、スパイスカレーを取り入れさせられただけの宮本夫妻が不憫でなりません。話題性を生んで行列が生まれていた京都の宮本カレーは、果たしてまだ京都で人気なのでしょうか。改めてテレビの功罪を考えさせられるひと皿でした。

    (引用:食べログ)

    当初、開店時から地元客を中心に安定した支持を得ていた宮本カレー。

    おばんざいとカレーの組み合わせは、京都らしい優しい味付けとして評価を集めていました。

    特にメディアでの紹介後、開店2時間前から行列ができるほどの人気店となり、SNSでの情報拡散により遠方からの来店も増加。

    しかし、この人気は同時に期待値の上昇をもたらし、評価の二極化を招くことになったのですね。

    スパイシーな味を期待して訪れる客層からは「物足りない」との声も。

    もともとの「京都らしい優しい味わい」というコンセプトが、メディア露出後の来店客の期待とミスマッチを起こしてしまった側面があります。

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    理由3:カレーからラーメンへの業態転換による客離れのため

    2023年4月3日に実施された大胆な業態転換(カレー→ラーメン)は、店の方向性を大きく変えました。

    スパイスラーメンを中心とした新メニュー体系は、確かに意欲的な試みでしたが、既存客との関係に大きな影響を与えることになります。

    スパイスラーメンを基軸に、チャーシューメン、ねぎジャコ増し、あぶりチーズなどのバリエーションを加え、リニューアルを図りました。※渋谷ではカレーも並行して販売

    利益率などの課題を解消するための選択だったようですが、新規顧客の獲得につながる反面で固定客離れにもつながった可能性があります。

    カレー+ラーメンってあまり馴染みがなく、これまでの京都風のカレーライスとまた違った印象ですよね。

    若い世代には特に受け入れられたようですが、カレーはライスで、ラーメンは既存の味(醤油・塩・とんこつ)で食べたいと感じた人も一定数いるのでしょう。

    この事業転換により顧客離れが引き起こされた可能性はありそうですね。

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    理由4:カレーラーメン自体を好む層が少なかったため

    先ほどの内容と被ってしまいますが新しいジャンルの確立を目指した意欲的な試みでしたが、市場の受け入れには課題が残りました。

    鶏ガラベースの繊細なスープに複数のスパイスをブレンドした独創的な一杯。

    特注の溝入り多角形麺を採用し、季節野菜を豊富に使用するなど、細部まで丁寧な仕事が光る一品でしたね。

    しかし、この独創性が逆に裏目に出てしまった面もあります。

    従来のラーメンファンにとっては物足りなさを感じる一方で、カレー店としてのイメージが強すぎて新規客の開拓に苦心する結果となってしまいました。

    スパイス料理としては辛さ控えめという評価も、期待とのギャップを生む要因となったのですね。

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    宮本カレーはなぜ人気だったの?

    宮本カレーさんが、長年にわたり多くのファンから熱烈な支持を受けていた背景には、美味しいということもありますが他にも様々な要因が考えられます。

    番組「坂上&指原のつぶれない店」の影響

    まず大きな要因として挙げられるのが、人気バラエティ番組「坂上&指原のつぶれない店」での取り上げです。

    この番組は、経営危機に直面した飲食店を専門家の助言を得ながら立て直していく、まさに”奇跡の再生劇”を描いていました。

    そんな中で、宮本カレーさんが危機的な状況から見事に脱却していった過程が大きな注目を集めることとなったのです。

    番組では、宮本ご夫妻の不安定な経営状況から、臼井かつやの社長による積極的な支援を経て、店舗の立て直しに成功していく様子が丁寧に紹介されていました。

    視聴者の心に深く刻まれたのは、ご夫婦の必死の努力と、専門家の助言によってついに道が開けていった感動的なストーリーでしょう。

    こうした番組での取り上げが、宮本カレーさんの知名度を一気に全国区まで押し上げることになったのです。

    ご夫妻のお人柄

    また、宮本ご夫婦の温かい人柄も、同店の人気につながっていったと考えられます。

    特に、東京の渋谷道玄坂に期間限定でオープンした「宮本カレー渋谷道玄坂店」では、オープン初日に二人が自ら店頭に立ち、お客様をお迎えしていたそうです。

    有名店のオーナー夫婦が直接顔を出し、お客様との距離感を大切にしていた姿勢は、地域に根付いたお店ならではの取り組みと言えるでしょう。

    このように、宮本ご夫婦が丁寧にお客様に寄り添う姿勢が、多くの支持を呼び起こした大きな要因だと思われます。

    ご夫婦の人間性と、店のモットーが見事にマッチしていたからこそ、リピーターも多く集まったのではないでしょうか。

    京都の老舗とは思えない、温かな雰囲気がファンの心を捉えたのだと推察されます。

    一方でまずいなど微妙との声はなぜ?

    麺が独特のスパイスラーメン。 どうしてもスープカレーをイメージしてしまうので、単品ライスも追加。
    味はよくある感じで、辛さもスパイス感も控えめ。
    悪くはないが、好みが分かれる味。 

    盛り付けの色どりは、綺麗だが、これという具はないのが残念。 テレビ放送され、コンサル?の手で再起をかけて作られたラーメンなだけに、ハードルを上げすぎてしまったかもしれないが、話題づくりにはあり。

    (引用:食べログ)

    一方で、宮本カレーさんの料理に対しては「まずい」という声も一部で見られたようです。

    これは、おそらくテレビ番組での取り上げによって期待値が高まりすぎてしまい、実際の味に満足できなかった人がいたためではないでしょうか。

    カレーは好みが分かれやすい料理ですから、プロデューサーがオーナーの意向を汲み取れなかったり、店側の調理技術が追いつかなかったりといった要因も考えられます。

    また、東京の期間限定店と京都の本店では味に差があったという指摘もあり、本店の味を完全に再現できなかったことも一因かもしれません。

    このように、一部の人からは批判の声が上がったものの、それ以上にファンの支持を集め続けてきた宮本カレーさん。

    その背景にあるのは、やはり番組での取り上げによる知名度の向上と、ご夫婦の温かな人柄、そして独創的な料理への評価だったようです。

    閉店を残念に思う声は多い

    宮本カレーさんの閉店を惜しむ声は、まさに地域のグルメファンにとって大きな損失だと言えるでしょう。

    特に、京都発祥の「カレーラーメン」は多くのファンを魅了してきた人気メニューだっただけに、その味わいが楽しめなくなるのは大変残念です。

    このユニークな料理を生み出した宮本ご夫婦の創造性は、多くの支持を集めてきました。

    また、店内に漂う温かみのある雰囲気が、リピーターを増やし続けた大きな要因にもなっていたと考えられます。

    宮本カレーさんの閉店は、京都のおばんざいとカレーの融合を体現した貴重な存在を失うことを意味しており、地域のグルメシーンにとっても大きな痛手だと言えるでしょう。

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