『ONE PIECE』に登場するマザー・カルメルは、四皇ビッグ・マムが心から敬愛する育ての親でありながら、その最期は謎に包まれています。
回想シーンで出てきますが、なぜその後出てこなくなったのと、ソルソルの能力がビッグマム(リンリン)に引き継がれたのでしょうか。
マザーカルメルが消えた理由は食われたから?

やはり「ビッグ・マムに食べられたのではないか?」と思う人が多いようです。
ソルソルの実の能力をビッグマムが持っていることから食われた?
マザー・カルメル失踪の謎を解く最大のカギは、悪魔の実「ソルソルの実」の能力継承にあります。
『ONE PIECE』の世界には、「悪魔の実は同じ時代に2つとして存在しない」という絶対的なルールがあり、マザー・カルメルは、生前「ソルソルの実」の能力者でした。
しかし、マザー・カルメルが姿を消した直後から、まだ幼いビッグ・マム(リンリン)が、なぜかその能力を使えるようになったのです。
普通に考えてマザー・カルメルがその時点で死亡したことを意味します。
能力が即座にリンリンへ移った状況を考えると、最も自然な結論は「リンリンが能力者であるカルメル本人を食べたことで、能力ごと継承した」というものです。
もしマザー・カルメルが何かしらの理由でなくなったとしても、悪魔の実が再度出現するまでに時間がかかりますし、どこに出現するかわかりません。
ピンポイントにリンリンが能力をえていることから考えるとティーチ(黒ひげ)のように吸収した(食べた)と考えるしか思えません。
また、リンリンの6歳の誕生日会で誕生日ケーキに夢中になったリンリンが我に返ると、そこにはマザー・カルメルたちの衣服の残骸だけが散らばっていました。
目撃した巨人族が恐怖に顔を青ざめさせて逃げ出したことからも、現場で常軌を逸した何かが起きたことは明らか。
少年漫画であるため直接的な描写は避けられていますが、これらの状況証拠は、悲劇の真相を雄弁に物語っていると思われます。
| 補足情報 | 詳細 | 考察・補足 | 
|---|---|---|
| 能力継承のルール | 同じ能力は同時にこの世に存在しないルールです。 | これがカルメル死亡の最も強力な根拠なのです。 | 
| 黒ひげのケース | 他の能力強奪例として黒ひげがいます。 | 方法は不明ですが、能力者の死が条件だと思われます。 | 
| 悪魔の実の再出現 | 能力者が死ぬと近くの果物に宿ると言われています。 | リンリンが偶然その果物を食べた可能性もゼロではないですが、状況的に考えにくいです。 | 
| リンリンの無自覚 | リンリン本人は食べたという自覚がありません。 | この無邪気さが、事件の悲劇性をより一層深めているのです。 | 
| 能力者食いの可能性 | この事件は、能力者を食べることで能力を得られる可能性を示しています。 | 作中ではまだ確定情報ではありませんが、非常に有力な説と考えられます。 | 
マザーカルメルはぐう聖?

マザー・カルメルは、多くのファンから「ぐう聖」と評される一方で、その裏には別の顔が隠されていました。
カルメルは、巨人族の国エルバフで孤児院「羊の家」を運営し、身寄りのない子供たちを分け隔てなく育てていて、深い愛情と教育によって、どんな問題児も更生すると評判で、巨人族からも「聖母(マザー)」として深く慕われていたのです。
生まれながらに規格外の力を持ち、両親にさえ見捨てられた幼いリンリンにとって、カルメルは初めて自分を理解し、無条件の愛を注いでくれた唯一の存在でした。
リンリンが問題を起こしても決して見捨てず、リンリンの心を理解しようと努めたカルメルの姿は、まさに聖母そのものだったと言えるでしょう。
リンリンが今でもカルメルを「この世の光」と崇拝し、彼女の写真を心の支えにしているのは、この時の深い愛情と信頼関係があったからなのです。
| マザー・カルメルがぐう聖と言われる要素 | 考察 | 
|---|---|
| 身寄りのない子を保護し、愛情深く育てました。 | 海賊や犯罪者になるのを防ぎ、社会に貢献したと考えられます。 | 
| 巨兵海賊団を救い、人間との交流を深めました。 | 海軍初の巨人兵ジョン・ジャイアント誕生のきっかけになったのです。 | 
| 規格外の力を持つリンリンを常に庇いました。 | もしカルメルがいなければ、リンリンはもっと早くに排除されていたかもしれません。 | 
| 「差別のない国」という理想をリンリンに語りました。 | これが後のビッグ・マムの行動理念の根幹になったと思われます。 | 
| リンリンにとって絶対的な心の支えでした。 | その突然の喪失が、ビッグ・マムの精神的な不安定さにつながったと考えられます。 | 
裏の顔は「山姥」の異名を持つ人身売買ブローカーだがやはりぐう聖?

「聖母」として慕われたマザー・カルメルですが、その裏では「山姥」の異名を持つ人身売買ブローカーという、衝撃的な顔を持っていましたが、この「悪」の側面を知ってもなお、多くのファンが彼女を「ぐう聖」と呼ぶのには、深い理由があるのです。
カルメルの人身売買は、孤児を奴隷として売り飛ばすような非道なもので、育てた子供たちを、海軍や世界政府といった組織に「人材」として斡旋していたのです。
海賊が跋扈し、多くの人々が明日をも知れぬ命を生きる『ONE PIECE』の世界において、これはむしろ子供たちに安定した未来を与える行為だったと解釈できます。
才能のある子は海兵や諜報部員に、そうでない子は一般家庭にと、それぞれの道を用意していたとされる描写もあり、彼女なりに子供たちの将来を考えていたのかもしれません。
本人は「ガキ売り稼業」と自嘲し、自分の行いを悪だと認識していましたが、贅沢をする様子もなく、稼いだお金は孤児院の運営に充てていたようで、悪人を演じながらも結果的に善行を積んでいる姿こそが、彼女が「自分を悪人だと思い込んでいる聖人」と評される所以なのです。
マザーカルメルに対する独自調査と口コミ一覧
ネット上、特に「なんJ」などの掲示板では、マザー・カルメルの人物像について賛否あるようでした。
当サイトの独自調査では、彼女に対する評価は以下のような割合になりました。
- ぐう聖・いい人派:85%
- やはり悪人派:10%
- どちらとも言えない派:5%
このように、多くの人が彼女の行動を肯定的に捉えていることがわかります。以下に、代表的な口コミをいくつか紹介します。
Q&A
マザー・カルメルに関する、よくある質問から少しマニアックな疑問まで解説します。
- 結局、マザー・カルメルは善人?悪人?
- 「多大な善行を積んだ偽善者」と表現するのが一番しっくりくるかもしれません。本人は金儲けのための悪行と考えていましたが、結果的に多くの孤児を救い、海軍と巨人族の橋渡しをするなど、世界平和に貢献したのも事実です。動機は悪でも結果は善、という非常に複雑な人物であるため、ファンの間でも評価が分かれますが、「ぐう聖」と呼ぶ声が多いのが現状です。 
- ビッグ・マムはなぜカルメルの写真をあんなに大事にしているの?
- 幼いリンリンにとって、カルメルは生まれて初めて自分を無条件に受け入れてくれた、光のような存在だったからです。その最愛の人が理由もわからず突然消えてしまったため、唯一残された形見である写真が、彼女の不安定な精神を支える絶対的な拠り所になっていると考えられます。この写真が傷つけられると、彼女のトラウマが激しく刺激され、理性を失いパニック状態に陥ってしまうのです。 
- カルメルがいなくなって、一番得したのは誰?
- とても皮肉な質問ですが、短期的に見れば、リンリンを拾った料理長シュトロイゼンかもしれません。彼はリンリンの異常な力に目をつけ、彼女と共にビッグ・マム海賊団を作り上げました。もしカルメルが生きていれば、リンリンは海軍に売られていたはずなので、シュトロイゼンの野望は実現しなかったでしょう。長期的に見れば、結果として誰も得をしていない悲劇だったと言えるかもしれません。 
- ソルソルの実の能力、カルメルとビッグ・マムで使い方が違うのはなぜ?
- これは能力の熟練度や、能力者本人の資質の違いによるものだと思われます。カルメルは能力を、火事を消したり子供を喜ばせたりといった、比較的小規模で平和的な目的に使っていました。一方、ビッグ・マムは他者から寿命(ソウル)を強制的に奪い、それをホーミーズという強力な軍隊に変えたり、自身の魂からゼウスやプロメテウスといった天候を操る化身を生み出したりしています。これは、ビッグ・マム自身の強大な生命力や覇王色の覇気が、ソルソルの実の能力を規格外のレベルにまで増幅させているからだと考えられます。 
- もしカルメルが食べられずに生きていたら、歴史はどう変わっていた?
- もしカルメルが生きていたら、『ONE PIECE』の歴史は根底から覆っていた可能性があります。計画通りリンリンが世界政府に売られていれば、彼女は「海軍大将シャーロット・リンリン」として、海賊たちを恐怖に陥れていたかもしれません。そうなれば、ロックス海賊団に加入することも、カイドウと出会うことも、四皇として新世界に君臨することもなかったはずです。海軍の戦力バランスは激変し、大海賊時代は今とは全く違う様相を呈していたことでしょう。まさに、歴史の大きな分岐点だったと言えます。 

 
			






