無限の住人ですが打ち切りとの噂があるようです。
ちなみに調査時点で全巻セットの最安値は以下でした。売り切れていたらすみません。
無限の住人のアニメが打ち切りと噂される理由や背景とは

無限の住人のアニメが打ち切りなのではないかと言われているようです。
結論を言うと、打ち切りにはなっていません。
このような噂が流れている大きな原因は2つあります。
それでは詳しく見ていきましょう。
実写版無限の住人が打ち切りのような終わり方
実写版無限の住人は2017年に木村拓哉主演の映画として公開しました。
上映時間の約140分で漫画の30巻分をダイジェストのようにした内容であり、かなり無理のあるストーリー構成でした。
そのため映画の最後では無理やり終わらせた感が強く、打ち切りのような終わり方だったようです。
漫画の30巻分を1部の映画で無理やり終わらせているため、後半の展開はかなり駆け足で、原作を知らない方は腑に落ちない部分が多かったようです。
1部ですべてを終わらせているため続編の期待も出来なかったこともあり、打ち切りの噂が広まったと考えられます。
また、CGやキャストは高評価であったものの、原作ファンからはせめて2部構成にしてほしかったとの悲しみの声が上がりました。
更にストーリーの深堀がほぼなく、浅い内容となってしまったために打ち切りなのではないかという声が相次ぎました。
映画の約二年後にアニメ版が始まったことで、アニメも打ち切りになるのではないかという憶測が飛び交ったことも原因と考えられます。
以下に補足情報をまとめます。
賛否あった要素 | 視聴者の評価 |
---|---|
最終興行収入は9.6億円と、大作映画としては振るわない結果に終わりました。公開初週の週末興行ランキングでは6位発進となり、観客動員数・興行収入ともに期待を下回るスタートでした。一部では累計6.3億円という報道もあり、10億円の大台に届かなかったことは確実視されています 。 | この興行不振は、作品の評価以上に「大コケ」「爆死」といったネガティブなレッテルを貼られる一因となりました 。これにより、『無限の住人』というIP(知的財産)の商業的ポテンシャルに対する懐疑的な見方が広まった可能性があります。 |
原作全30巻の長大な物語を約140分の尺に収めるため、ストーリーは大幅に圧縮・再構成されました 。その結果、物語が「薄味」になった、キャラクターの行動原理や葛藤の描写が浅くなったという批判が多く見られました 。原作の持つ哲学的なテーマや複雑な人間関係が簡略化された点が指摘されています。 | 原作ファンからは「ダイジェスト版のようだ」との不満が聞かれ、初見の観客には登場人物の多さや関係性の複雑さが伝わりにくかったとされています 。物語のリアリティラインの構築に失敗しているとの厳しい批評もありました 。 |
主演の木村拓哉の演技については賛否が分かれました 。一方で、凜を演じた杉咲花への評価は比較的高かったようです 。しかし、一部のキャラクターは原作のイメージから乖離しているとの意見もありました。三池監督の演出による殺陣(アクションシーン)は、迫力不足を指摘する声と、凄惨な雰囲気を評価する声に分かれました 。 | 豪華キャストを揃えながらも、それぞれのキャラクターの魅力を十分に引き出せなかったという評価が見られます 。原作の魅力である独創的で凄惨な剣戟描写が、実写の制約の中で十分に表現しきれなかった点が興を削いだとの意見もあります 。 |
アニメ版の続編が遅すぎた

アニメは2作品あり、主に打ち切りなのではないかと言われていたのは1作目のようです。
1作目のアニメはアフタヌーン創刊20周年記念作品として2008年に放送されました。
全13話の1クール構成だったことや、2作品目は2019年まで制作されず、続編が長らく出ていなかったこともあり打ち切りとの噂が上がったようです。
また、無限の住人は実写映画でも言われていましたが、アニメ版でもストーリーが駆け足すぎるとの声が多くありました。
原作漫画全30巻、全209話という膨大なボリュームを、わずか24話のテレビアニメシリーズに凝縮して構成されていたので単純計算で1話あたり原作1巻以上の内容を消化する必要があり、物理的に極めてタイトなスケジュール・ぎゅうぎゅう詰めな内容だったのです。
以上の2点が打ち切りと言われる要因となったと考えられます。
無限の住人のアニメがひどいとの噂はなぜ?
無限の住人のアニメがひどいとの声もあるようです。
なぜひどいと言われているのか、理由は大きく分けて2つあります。
それでは詳しく見ていきましょう。
ストーリーの内容がひどい
無限の住人は簡単にいうと主人公とヒロインの復讐譚です。
アクションや映像も綺麗で文句ない仕上がりではありますが、ストーリーの内容がひどいとの声がありました。
残酷な描写が多く、拷問や人体実験などの描写もあり、このことからひどいという意見が出ていると考えられます。
主人公である万次は切られても死なない人間として描かれ、何度も切り付けられたり、腕を切られてもくっつく体質を持っています。
このことから万次が傷だらけになる描写も多く、切られてはくっつけてを繰り返します。
そんな万次の境遇にもひどいとの声が上がりました。
また、人間のほの暗い部分を描き、救いのない話も多くあるため、更に視聴者はひどいと感じたのではないでしょうか。
幕末が舞台のため、基本剣での戦いで迫力がありますが、映像が綺麗なため余計に鮮明に描かれたグロテスクな描写に視聴者からはぐろい、ひどいとの声があがりました。
原作カットがひどい
映画でも1期のアニメでも多く意見がありましたが、2期のアニメも原作のカットがひどいとの声があるようです。
深堀してほしいキャラクターがあっさりと殺されてしまったり、心理描写が甘いとの意見が多くあり、このことからひどいとの意見が出ているようです。
どうしても原作漫画が長編な事もあり、カットせざる負えない部分はあると思いますが、原作のファンからするとしっかり描写してほしかった、感情移入しずらいなどの声が相次ぎました。
また、原作では深堀していた内容もさらっと終わる部分も多くある上に登場人物が多い作品なので、誰が誰だかわからなくなるとの声もありました。
原作からの主なカット・改変箇所一覧表
以下はアニメ『無限の住人-IMMORTAL-』で原作からカット、または大幅に改変された部分になります。
カット・改変された要素 | 詳細 |
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序盤の導入部 | 原作冒頭の浅野家と天津影久率いる逸刀流との因縁に関する詳細な描写がカットされ、物語は凛が万次と出会う場面からスピーディーに始まります。導入が簡潔になった一方で、逸刀流が浅野道場を襲撃するに至った背景の深みが薄れています。 |
乙橘槇絵の過去と内面描写 | 天才的な剣技を持つ遊女、乙橘槇絵と天津影久の過去のエピソードがほぼ完全にカットされています。彼女がなぜ強さを持ちながらも苦悩し続けるのか、その背景が描かれないため、キャラクターの行動原理に感情移入しにくいという意見があります。 |
閑馬永空との対決における心理描写 | 同じく不死の剣士である閑馬永空との対決において、凛が彼の血仙蟲を飲むか否かで葛藤するシーンや、不死者同士の哲学的な問答が大幅に短縮されています。これにより、原作にあった静かな恐怖感や心理的な駆け引きの妙味が減少しています。 |
川上新夜の家族とのエピソード | 逸刀流の剣士・川上新夜が復讐に身を投じるきっかけとなった家族(特に両親)との回想シーンがカットされました。彼の人間的な側面や動機の掘り下げが簡略化されています。 |
百琳の拷問シーン | 無骸流のくノ一・百琳が逸刀流に捕らえられ拷問を受けるエピソードは、原作でも特に陰惨な場面ですが、アニメでは一部の台詞や直接的な描写がカットされ、比較的マイルドな表現になっています。 |
万次と逸刀流の僧兵との戦闘 | 百琳や偽一と共に、万次が通行手形を奪うために逸刀流の異様な僧兵たち(原作の通称:ジョンレノン・ターバン)と戦うエピソードが丸ごとカットされました。これにより、無骸流と万次の共闘関係が描かれる機会が一つ失われています。 |
心形唐流(加賀編)の詳細 | 凛が逸刀流を追って加賀へ向かう一連のエピソードが非常に駆け足で描かれています。心形唐流との関わりや、そこで出会う人々のドラマ、そして天津影久の思想の掘り下げが不十分なまま、わずか1話程度で終了してしまいます。 |
無骸流メンバーの人物描写 | 吐鉤群に雇われた罪人集団・無骸流の各メンバーの個性や背景を描くシーンが不足しています。そのため、彼らがどのような人物であるかの肉付けが不十分なまま物語が進行します。 |
尸良の演出 | 作中屈指の凶悪なキャラクターである尸良の登場や退場の演出があっけなく、原作で描かれた彼の執念深さや異常性がやや薄まった印象を与えます。 |
ギャグ・コメディ要素 | 原作に散りばめられていた万次と凛のコミカルな掛け合いや、シリアスな場面での息抜きとなるギャグシーンは、制作側の意向もありほぼ全てカットされています。これにより、作品全体のトーンは一貫してシリアスで暗いものになっています。 |
終盤の展開 | 江戸城での最終決戦に向かう終盤は、特に展開が速くなります。六鬼団などの新キャラクターは背景説明もそこそこに登場し、ナレーションで状況が説明されることも多く、物語が畳みかけるように進行します。 |
以上の2点が無限の住人がひどいと言われる所以となっているようです。
無限の住人についておさらい
アニメ版の無限の住人は沙村広明により1993年から2012年まで月間アフタヌーンにて掲載された漫画を原作としたアニメです。
原作は2016年には累計発行部数750万部を突破した人気漫画作品です。
アニメは2008年に全13話ある1期を放送後、2019年にAmazonプライムにて新しく制作し直され、24話構成で発表されました。
舞台は江戸時代の日本。
剣客集団に家族を殺され、実家の剣術道場を潰された浅野凜が仇討を遂げるため、用心棒を依頼します。
用心棒として依頼を受けたのは不老不死の体を持ち用心棒として働く主人公、万次。
二人は共に剣客集団・逸刀流を倒し、復讐を果たすために戦いへ向かいます。
以上が簡単なあらすじです。
作品概要
項目 | 詳細 |
---|---|
作品名 | 無限の住人 (むげんのじゅうにん) |
英題 | Blade of the Immortal |
作者 | 沙村広明 |
ジャンル | 時代劇、ダーク・ファンタジー、アクション |
連載誌 | 月刊アフタヌーン (講談社) |
連載期間 | 1993年6月25日 – 2012年12月25日 |
巻数 | 全30巻 |
累計発行部数 | 750万部以上 (2017年時点) |
受賞歴 | 第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞 (1997年) アイズナー賞 最優秀国際作品部門 (2000年、英語版) |
あらすじ | 江戸時代、百人斬りの異名を持つ不死身の剣士・万次は、剣客集団「逸刀流」に両親を惨殺された少女・浅野凜と出会う。凜に亡き妹の面影を見た万次は、彼女の用心棒となり、復讐の旅に出ることを決意する。しかし、彼らの前に立ちはだかる逸刀流は、剣の道を極めんとする強者たちの集団であり、その戦いは不死身の万次をも追い詰める凄絶な死闘へと発展していく。 |
主要登場人物 | 万次: 主人公。血仙蟲により不死身となった元同心の剣士。 浅野凜: ヒロイン。逸刀流への復讐を誓う道場の娘。 天津影久: 逸刀流の二代目統主。全ての剣術流派の統一を目指す。 |
メディアミックス | ・テレビアニメ (2008年、全13話) ・舞台 (2016年) ・実写映画 (2017年、監督: 三池崇史、主演: 木村拓哉) ・Webアニメ『無限の住人-IMMORTAL-』 (2019年、全24話) ・スピンオフ漫画『無限の住人〜幕末ノ章〜』 (2019年 – 2024年) |
無限の住人のアニメはどんな人に向いている?
無限の住人はグロい、ひどいとの声もありますが、映像がとにかく綺麗で映画のような満足感を得ることができます。
また、原作カットが多少あるものの、主人公ヒロイン共に成長過程や心理描写が原作よりもわかりやすく描かれていて視聴しやすくなっています。
グロさに耐性があり、派手なアクションシーンが好きな方や、原作は知っているけれどアニメは未視聴という方は是非視聴してみてください。