多くの食通やファンに愛されながらも、38年の歴史に幕を下ろした千葉県浦安市の名店「羅甸(らてん)」。
その真っ黒な銀ダラの煮付けは、一度食べたら忘れられないと評判で、人気テレビドラマ『孤独のグルメ』で紹介されたことで、その人気は全国区になったのです。
2025年3月31日の突然の閉店に、多くの人が驚きと寂しさを感じたことと思います。
浦安/羅甸の閉店理由は?休業が前兆だった?

羅甸は多くのファンに惜しまれつつ閉店しました。
その閉店に至るまでには、コロナ禍における営業形態の変更がありました。
店内での飲食を取りやめ、テイクアウト専門となった期間は、今思えば閉店への前兆だったのかもしれません。
物価、光熱費の高騰のため
閉店の直接的な原因として公表されてはいませんが、物価や光熱費の高騰が影響した可能性はかなり高いと考えられます。
近年、世界的な情勢不安や円安の影響で、あらゆるものの値段が上がっています。
飲食店にとっては、食材の仕入れ価格の上昇が経営を直撃する大きな問題です。
羅甸の看板メニューである銀ダラも例外ではなく、仕入れ価格は年々高騰していたと思われます。
実際に、他の飲食店では魚不足や価格高騰が閉店の一因となったケースも報告されています。
また、電気代やガス代といった光熱費の上昇も、お店を維持していく上での大きな負担となったことでしょう。
長年継ぎ足しで作られてきた秘伝のタレを煮込むのにも、多くのエネルギーが必要だったはずです。
以下の資源エネルギー庁の情報のように電気代やガソリン代の補助を行っていても、完全には値上がり分を補填できていない状況は続いています。

(出典:資源エネルギー庁)
こうした経済的な圧迫が、閉店という決断の一つの要因になった可能性は否定できないのです。
店主が高齢だったため
店主ご夫妻が高齢であったことも、閉店の大きな理由の一つだと考えられます。
羅甸は38年もの長い間、浦安の地で営業を続けてきました。
これは、店主ご夫妻が人生の多くの時間をこの店に捧げてきた証拠です。
お店を始めた頃は若かったご夫妻も、38年の時を経て、体力的な負担を感じるようになっていたのではないでしょうか。
人気店であるがゆえの忙しさは相当なものだったと思われます。
開店前から行列ができ、仕込みから調理、接客まで、休む暇もなかったかもしれません。
沖縄の方のようで、地元に戻る可能性も十分にありそうですね。
| 羅甸の歴史が感じられるポイント | 詳細 |
|---|---|
| 創業からの年数 | 38年間、同じ場所で営業を続けてきました。 |
| 秘伝のタレ | 長年継ぎ足しで作られてきた、お店の歴史そのものです。 |
| 常連客の存在 | 地元の人々に深く愛され、長年通い続けたファンも多かったようです。 |
| 店主ご夫妻 | 温かい人柄で、お店の「お父さん」「お母さん」のような存在でした。 |
過去には休業したことも
浦安の「羅甸(らてん)」は過去に一時的な休業や営業形態の変更をしていました。
これも閉店の前兆だったのかもしれません。(先ほどの高齢部分につながる)
テレビ番組「孤独のグルメ」で放送された翌日(5月12日から14日)、12月から2月にかけて冬季休業を設けていた時期もありました。
店舗は閉業前にテイクアウト専門として営業していた期間もあり、羅甸は2024年3月末をもって38年の歴史に幕を閉じ、閉店しています。
浦安/羅甸の評判を独自調査!
羅甸の評判は、閉店を惜しむ声が多数上がることからもわかる通り、非常に高いものでした。
口コミサイトなどの情報を総合的に分析すると、味に関するポジティブな評価が約95%を占めていました。
看板メニューの「銀ダラの煮付け」への絶賛の声が圧倒的多数です。
その一方で、その人気ゆえに「行列や待ち時間」に関する言及も約30%も見られ、多くの人がその味を求めて長時間並んでいたことがうかがえます。
以下に、寄せられていた口コミを参考に、その評判を再現してみました。
浦安/羅甸についておさらい
多くの人々の記憶に刻まれた名店「羅甸」。
ここでは、その基本的な情報や、ファンならずとも気になるであろう豆知識を、改めて振り返ってみたいと思います。
概要
羅甸は、千葉県浦安市北栄にあった日本料理・定食屋です。
東京メトロ東西線の浦安駅から徒歩10分ほどの、住宅街にひっそりと佇むお店でした。
創業から38年にわたり、地元の人々や遠方から訪れるファンに愛され続けましたが、2025年3月末にその長い歴史に幕を下ろしました。
看板メニューは、なんといっても「銀ダラの煮付け」。
長年継ぎ足されてきた真っ黒なタレで煮込まれた銀ダラは、見た目のインパクトと、口の中でとろけるような柔らかさ、そして奥深い味わいで多くの人々を魅了しました。
この一品が、人気テレビドラマ『孤独のグルメ Season7』の第6話で紹介されたことで、その知名度は全国的なものとなったのです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 羅甸(らてん) |
| ジャンル | 日本料理、定食 |
| 住所 | 千葉県浦安市北栄4-16-5 |
| 歴史 | 38年間営業し、2025年3月末に閉店 |
| 名物メニュー | 銀ダラの煮付け |
| メディア露出 | 『孤独のグルメ Season7』第6話「千葉県浦安市の真っ黒な銀ダラの煮付定食」 |
| 特徴 | ご飯は2杯まで無料で、3杯目から有料というシステムも名物でした。 |
Q&A
羅甸について、よくある質問から少しマニアックな疑問まで、Q&A形式で解説します。
- なぜ、あんなに煮付けの色が黒いのですか?
それは、長年継ぎ足しながら使われてきた「秘伝のタレ」で煮込んでいるためです。
羅甸の煮付けの黒さは、たまり醤油などをベースにしたタレを、創業以来ずっと継ぎ足して使い続けてきたことによるものです。
新しいタレを加えながら煮込み続けることで、魚の旨味や脂が溶け出し、タレ自体がどんどん熟成されていきます。
見た目は真っ黒ですが、塩辛いだけではない、角の取れたまろやかで奥深い味わいが生まれるのです。
まさに、38年の歴史が凝縮された味と言えるでしょう。
- 『孤独のグルメ』では、どんな風に紹介されたのですか?
主人公の井之頭五郎さんが、その味に深く感動する様子が描かれました。
ドラマでは、井之頭五郎さん(演:松重豊さん)が「銀ダラの煮付けお刺身付けて」を注文します。
運ばれてきた真っ黒な銀ダラに最初は驚きますが、一口食べるとそのフワフワの食感と味の染み具合に感動。
「なんだこの黒いの、うまいぞ」「銀ダラと白飯の幸せのラリーだ」といった名言と共に、夢中でご飯をかきこみました。
最後には、お皿に残ったタレをご飯にかけてきれいに食べ尽くす「五郎流」の食べ方も披露し、お店の魅力を視聴者に強く印象付けたのです。
- テイクアウト専門になったのはいつからですか?
コロナ禍以降、店内での飲食を休止し、テイクアウト専門で営業していました。
正確な時期は不明ですが、多くの口コミで2022年頃からテイクアウトのみの営業になっていたことが報告されています。
メニューは「銀だら弁当」などが中心で、価格は900円~1000円ほどだったようです。
店内での熱々の定食が食べられなくなったことを惜しむ声もありましたが、名店の味を自宅で楽しめるということで、お弁当を求めるお客さんで賑わっていました。
- 店名の「羅甸」の由来は何ですか?
ラテンアメリカなどを指す「ラテン」の漢字表記ですが、正確な由来は公表されていません。
お店の名前がなぜ「羅甸」なのか、その理由は残念ながら明らかにされていません。
ただ、「ラテン」という言葉には、情熱的、陽気といったイメージがあります。
もしかしたら、店主ご夫妻がラテン音楽や文化が好きだったのかもしれませんし、「食を通じて人々を元気にしたい」という情熱を店名に込めたのかもしれません。
魚料理の定食屋という和のイメージと、「羅甸」という異国情緒あふれる名前のギャップも、このお店のユニークな魅力の一つだったと言えるでしょう。
- 閉店後、あの秘伝のタレはどうなったのですか?
なんと、ハイアット リージェンシー 東京ベイのレストラン「すし絵馬」に受け継がれました。
羅甸の閉店を惜しむファンにとって、これ以上ない朗報です。
38年の歴史が詰まったあの秘伝のタレは、同じ浦安市内にあるホテル、ハイアット リージェンシー 東京ベイの1階にあるレストラン「すし絵馬」が正式に受け継ぎました。
そして、羅甸の銀ダラの煮付けが、「すし絵馬」のディナーコースの一品として提供されています。お店の形は変わりましたが、あの伝説の味は、新しい場所で生き続けているのです。
