今回は千歳レラが閉館に向け進んでいる背景について調査しました。
千歳レラの閉店ラッシュがやばい!施設閉館へ
ショッピングやグルメが楽しめる北海道初のアウトレットモール「千歳レラ」ですが、2024年10月31日で「大型商業施設」としての営業を終え、閉館に向け進んでいます。
イオン千歳店やちとせモールなど周辺地域の競合施設の影響を受けて競争力が低下したことから、契約しているテナントとの契約期間が終了した段階で施設の運営を終了。
テナントの激減により店舗面積が1000平方メートルを下回り、大型商業施設の廃止を届け出ていました。
2024年12月時点で残る飲食店と保育園などの3店舗で、閉店に向けての動きが加速しています。
保育園もあるので最低でも2025年3月までは継続しそうですね。
- Krispy Kreme Doughnuts
- 北海道新発見ファクトリー
- ぷらす保育園
当時、3万4,000坪の広大な敷地に約95店舗を集結し、2005年の開業時には目標を大きく上回る450万人を集客した千歳レラ。
開業から数年経ち、近隣に競合施設がオープンしたことで売り上げ減少が続きましたが、2010年1月に運営営利業務を受託し、2015年10月の業務委託終了までに157店舗のテナントを集結することに成功しました。
しかし、閉店ラッシュが相次ぎ、2024年1月時点では58店舗まで減少してしまいました。
全盛期は150近い店舗を誇っていた千歳レラですが、約1/3まで店舗が減ってしまったようです。
その後、約11ヶ月後の2024年末には3店舗と55店舗も撤退していることがわかります。
過去には次のような店舗が閉店しました。
- 2017年3月 ブルックスブラザーズ閉店
- 2020年3月 ALOOK閉店
- 2020年5月 帽子屋OUTLET閉店
- 2023年2月 ビームス閉店
- 2022年3月 セルレ閉店
このように、2020年くらいから立て続けに店舗が閉店していることが分かります。
一時期は150店舗以上も展開していた千歳レラですが、これだけ立て続けに閉店していることから閉館を決定したようですね。
千歳レラが潰れる!閉館に至った理由とは
ファッションだけでなくインテリアやアウトドア商品など幅広い店舗を導入している千歳レラですが、検索結果に「ガラガラ」というワードが出てくるようです。
なぜ閉館に至ってしまったのか調査しました。
閉館に至った理由1:競合店の増加
今年に入ってからも行きましたが、半分位空き店舗でした。 空港からの、無料シャトルバスも無くなりました。 ひっそりとしていますが、今後、海外からの旅行客が増えれば、又、賑わうかもしれません。 店舗は、HPで。 北広島のアウトレットは、賑わっていました。
(引用:Yahoo!知恵袋)
2005年4月29日に開業した千歳レラですが2020年ごろから閉店ラッシュとの噂もあり、ゴーストタウン化しているとの声も挙がっていました。
休日であるにも関わらず、ほとんど買い物客がいないようで、千歳レラの存続を心配する声も少なくありません。
千歳レラは北海道千歳市にある大型商業施設であり、北海道初のアウトレットモールとして道内からは歓喜の声が相次ぎました。
札幌や近郊の市民はもちろん、新千歳空港からのアクセスも良いため、海外の観光客も多く訪れる人気のアウトレットモールとして人気を集めていました。
しかし次のようなショッピングモールの誕生により集客に苦戦していたようです。
閉館に至った理由2:コロナ禍の影響
新型コロナウイルスの影響も店舗が撤退する理由でした。
千歳レラは道内最大級のアウトレットモールであり、全盛期では人で溢れかえっていた千歳レラですが、新型コロナウイルスにより来客数が激減。
多くの人が買い物はインターネットで済ませるようになり、外出を控えた結果、多くの店舗が閉店したと考えられます。
売上の低下から撤退を止むおえない店舗も多かったのです。
新型コロナウイルスは5類感染症へと移行され、コロナ前の生活へと戻りつつあります。
千歳レラも換気を行い閉鎖空間を作らないような対策や出入り口やトイレに「微酸性次亜塩素酸水」を設置するなどといった環境への取り組みを行い、これまで以上により良い環境作りに全力を挙げて取り組んでいましたが、閉店ラッシュは止められなかったようですね。
千歳レラの跡地は何になる?半胴体のラピタスの製造工場?
レラの主要施設跡地はラピダスの関連企業の事業所や研究施設として活用される方向で検討が進んでいるようです。
実際にラピダスは2024年10月、近隣のセイコーエプソン千歳事業所内に半導体後工程の研究開発機能を設置するなど、すでに千歳市内での事業拡大を本格化させています。
また、駐車場跡地は翼工務が取得しており、増加が見込まれるラピダス従業員向けの住宅地開発が予定されています。
さらに周辺エリアには、半導体関連の物流施設や部材メーカーの工場進出も検討されています。
ラピダスは北海道大学とも包括連携協定を締結しており、産学連携による研究施設の建設も視野に入れられています。
政府から累計約1兆円の支援を受けるラピダスの国家プロジェクトにより、かつての商業施設は半導体産業の一大拠点として生まれ変わろうとしています。
「酪農王国から半導体王国へ」。
この言葉が示すように、レラ跡地の開発は千歳市の産業構造を大きく変える転換点となりそうです。
2025年4月のラピダス第一工場の試作開始を皮切りに、この地域は日本の半導体産業復活の象徴的な場所となることが期待されています。
そんなラピダスですが上場廃止との噂もあるようです。
結果として千歳レラの閉館が確定してしまったことは残念ですが、良い口コミも多くありのも事実です。
千歳レラの良い口コミ
「閉店ラッシュ」「ゴーストタウン」などといったネガティブな声が相次いでいる千歳レラですが、北海道内最大級のアウトレットモールとして、ファッション以外の店舗も充実している人気の大型商業施設です。
充実したファッションブランド
千歳レラは、「Gap Outlet」や「SHOP LYLA」、「Champion」、「GENERAL STORE」など、レディースやメンズのファッションブランドが多数集結しています。
全盛期に比べて店舗数は減少してしまったものの、掘り出し物を見つけようとたくさんのお客さんで賑わっています。
ファッション以外も楽しめる
ファッションを中心に展開している千歳レラですが、インテリアやアウトドア商品もたくさん取り扱っています。
キッチン雑貨でお馴染み「NAKAO COOKINGOODS」や、女性に大人気の「POLA」、エスニック雑貨の「MALAIKA」などといったインテリア・雑貨だけでなく、コロナ禍で大流行となったアウトドア商品を取り扱う店舗も数多く導入されています。
さらにはキッズ・ベビー用品のお店もあるので、大人から子どもまで幅広い世代の買い物を千歳レラのみで完結することができるのです。
大人も子どもも1日中満喫できる
千歳レラは充実したグルメも人気の一つ。
和食や中華、カフェやスイーツだけでなく、北海道のお土産定番商品ロイズや白い恋人などの北海道の美味しいものを集めた食物販まで、あらゆるグルメが集結しています。
北海道の美味しい野菜や果物、無添加ソフトクリームやお酒やワインなどを取り扱っている「北海道新発見ファクトリー」は、道内の市民だけでなく海外の観光客からも人気を集めています。
千歳レラは、買い物に夢中になりたい大人だけでなく、美味しいものをたくさん食べたい子どもにとっても1日中楽しめる商業施設です。
北海道に行く予定がある人は、ぜひ千歳レラにも足を運んでみてください。
千歳レラについておさらい
千歳レラとは、北海道千歳市に位置する、国内外のブランドが多数集結する北海道初のアウトレットモールです。
「レラ」はアイヌ語で「風」を意味しており、北海道の風が心地よいオープンモールと言われています。
ファッションアイテムを中心に、インテリアやアウトドアなど幅広いラインナップのブランドが集結。
また、充実したグルメや犬が自由に走り回れるドッグラン、子どもが遊べるキッズパークなども完備されているため、家族みんなで楽しむことができます。