今回はロックポートの撤退理由や代わりのブランドについてご紹介します。
ロックポートの撤退理由とは
ロックポートが撤退した理由は以下の事が考えられます。
- 1:米ロックポートの経営破綻による影響
- 2:新型コロナウィルスによる売上の減少
1:米ロックポートの経営破綻による影響
ロックポートの撤退理由に大きく関係してるのは『米ロックポートの経営破綻による影響』と言えるでしょう。
2018年に米ロックポートが経営破綻したことにより、日本での販売にも影響があり店舗の閉店が相次いだからです。
- 2018年には米ロックポートが連邦破産法第11条適用会社になり経営破綻
- ロックポートジャパン株式会社の日本事業撤退に伴い2021年9月に全店閉店
- ロックポートジャパン株式会社は特別清算をしている
ロックポートジャパンは本国100%出資で設立されましたが、米ロックポートが連邦破産法第11条適用会社になってしまったことで、日本での販売が立ち行かない現状になったと考えられます。
ロックポートジャパン株式会社の特別清算
米ロックポートが連邦破産法第11条適用会社になることで再建を図る一方で、ロックポートジャパンは特別決算を行い、事実上の倒産をしています。
日本では1987年に販売を開始し人気ブランドとなります。
百貨店のシューズ売場やファクトリーアウトレットなどで店舗展開をしていました。
さらには、靴量販店等への卸販売、自社ECサイトでの直販も展開していましたが、ABCマートなど様々な店舗の台頭・AsicsやNikeなど有名ブランドの登場で、徐々に売上が減少してしまったと考えられます。
2:新型コロナウィルスによる売上の減少
2019年に世界的にも大流行した新型コロナウィルスは、シューズ業界にも大打撃を与えています。
その理由は、感染を恐れ多くの人が外出を控えたからです。
外出をしないという事は、オシャレな靴や機能性の良い靴を持っていても、使用しないということです。
需要がなければ、当然売上が減少します。
その結果、米ロックポートは連邦破産法第11条適用会社になってしまい、ロックポートジャパンもその影響も受け、倒産という形になってしまったのでしょう。
- 新型コロナウィルスの影響により、シューズ業界全体が売上が減少
- 売上の減少により、米ロックポートは連邦破産法第11条適用会社になり、その影響を受けロックポートジャパンは倒産
このように、米ロックポートの経営破綻による影響と新型コロナウィルスによる売上の減少により、ロックポートは撤退してしまったと考えられます。
ロックポートは現在も購入できる?
2025年現在でのロックポートの商品を購入する方法は以下の方法となります。
- 株式会社丸紅フットウェアでの購入
- ROCKPORT ONLINE SHOPでの購入
株式会社丸紅フットウェアでの購入
ロックポートは2021年9月に全店閉店していまが、2022年より株式会社丸紅フットウェアが日本国内における『ROCKPORT正規総販売代理店』となりました。
これにより、ロックポートの商品が購入可能となっています。
ショップリストはこちらからご覧いただけます。
ROCKPORT ONLINE SHOPでの購入
2021年9月30日に閉店した『ROCKPORT公式オンラインショップ』は2025年現在でも再開しており、ネットショッピングでの購入も可能になっています。
気になる方はこちらの公式オンラインショップをご覧ください。
ロックポートに近いシューズブランドを紹介
ロックポートの特徴は『履きやすい革靴』にあります。
その特徴に近いシューズブランドを紹介致します。
- アシックス(Asics)
- リーガル(REGAL)
アシックス(Asics)
(出典:Asics)
アシックスは、日本でも有名なスポーツブランドです。
アシックスの最大の特徴は、Human centric scienceに基づき、機能性を生み出す材料設計から、構造設計までの幅広い研究開発を行う事です。
これにより、使う人の動作の観察・分析を行い、更にユーザーへのヒアリングから必要な機能を見極め、従来製品や他社製品の機能性を上回る商品を生み出すことが可能になります。
これを行う事で、常にユーザーにとってベストな商品を提供しています。
- Human centric scienceに基づき材料設計・構造設計など幅広く研究している
- ユーザーの観察・分析・ヒアリングを行うことで、常にベストな商品を作り出す
リーガル(REGAL)
(出典:REGAL)
リーガルはブランドのルーツはアメリカにありますが、50年以上日本で革靴の販売を行っており日本人の足の形を熟知していると言っても過言ではありません。
機能的かつ高品質の商品が多くあり、多くのビジネスパーソンから熱い支持を得るブランドです。
リーガルの特徴は、革靴の製法の中では手間がかかる『グッドイヤーウェルト製法』を取り入れている事です。
これにより、歩き心地が良くソールの交換も可能となり、長く使用することが可能となります。
- 50年以上日本で革靴を取り扱うことで日本人の足の形を熟知している
- 『グッドイヤーウェルト製法』を行うことで、長く使用が可能となっている
ロックポートについておさらい
ロックポートとは、1971年に創業者であるブルース・L・カッツが『世界一履きやすい革靴を作る』ことを目的に作られました。
レザーシューズにカジュアルシューズの靴底を貼り付けた正に『世界一履きやすい革靴』というハイブリッドシューズです。
以下の特徴からも多くの方に支持されています。
- 高クッション性のEVA
- 屈曲性に優れたTPUプレート
EVAを使用することで、履きやすく疲れにくい靴底を作り出すことができます。
またEVAは生活の様々な場面で利用されています。
さらにTPUプレートを使用することで、弾力性と柔軟性を兼ね備えた靴底になるというメリットがあります。
このように、ロックポートの最大の特徴は、靴底にあると言っても過言ではないでしょう。