サイゼリヤでは看板メニューの一つとも言えるアラビアータが頻繁に終了と復活を繰り返してきたようです。
どこかに姿を消したかと思えばしばらく後にふらりと戻るため、味やパスタの種類が変わったのではないかと話題も。
そこで本記事では、このアラビアータの終了背景や味の変化、復活後の評判などを細かく調査・紹介します。
サイゼリヤのアラビアータ終了なぜ?

(出典:サイゼリア)
サイゼリヤのアラビアータは、登場当初から人気を集めていたメニュー。
辛みのアクセントやトマトの酸味を活かしたソースが魅力で、ペンネアラビアータとしてリピーターが多かった印象です。
ですが、そのアラビアータが突然メニューから外れ、「あれ、どこに消えたのだろう」と戸惑う声がSNSで複数見られるようになりました。
ここからはそんな終了理由を考察を交えて紹介します。
終了理由1:原料・人件費の高騰でメニューを見直したため
外食産業全般で食材高騰が深刻化していてサイゼリヤも例外ではなく、メニュー全体を見直す動きが度々見受けられますよ。
以下の農林水産政策研究所のデータにもあるようにサイゼリアで一番消費されるであろう「小麦」もかなり値上がりしています。

(出典:農林水産政策研究所)
そこには「物価や原材料価格が上がっているため、継続的なコスト削減を図りたい」という経営的な狙いがあると思われます。
アラビアータはトマトソースに唐辛子やニンニクなどを効かせるパスタですが、ソースの材料やパスタそのものの仕入れコストも固定費としてかかるのです。

安く大量に仕入れられるパスタならともかく、種類が増えるほど負担増となる場合がありますよね。
サイゼリヤにはロングパスタからペンネ、さらには全粒粉を使ったものまで幅広い候補があるので、どれを残しどれを削るかという判断が迫られた可能性が考えられます。

(出典:サイゼリア)
結果的に、アラビアータは一度メニュー改定で排除されてしまったのではないでしょうか。
ファンからすると残念な話ですが、企業の経営としてはやむを得なかったのだと思われます。
終了理由2:全粒粉がまずいし人気ない?辛すぎるなど不満の声があったため
サイゼリヤの全粒粉不味くないですか?ペンネアラビアータ好きだったのにすごく残念です。
(引用:Yahoo!知恵袋)
アラビアータが復活した際には、全粒粉のペンネが使われた形態が注目を集めたようです。
全粒粉ペンネは小麦をまるごと挽くため、栄養価が高い反面、風味や食感に特徴があります。

全粒粉パスタは小麦の胚乳、胚芽、表皮をすべて使用しており、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富です。
一方、小麦粉パスタは胚乳のみを使用しており、精製されているため栄養価は低めですが、滑らかな食感と軽い味わいが特徴です。
全粒粉パスタは茶色がかった見た目で、噛みごたえがあり、香ばしい風味が楽しめますが、ぼそぼそした食感が苦手と感じる人もいます。
また、全粒粉パスタはカロリーや糖質が低く、GI値(血糖値の上昇速度を示す指標)も低いため、健康志向の方に適しています。
噛み応えが増す一方で、従来のペンネに慣れた方からは「ボソボソしていて食べにくい」という声も出たのではないでしょうか。
上記のような感想がSNS上で見られました。
アラビアータは辛さに注目が集まるパスタですが、辛いのが苦手な方には「辛すぎる」と映ったり、逆に辛さが足りないと感じる方もいたようで、好みが分かれますよね。
好みにピタッとはまらないと、リピート率が低下し、メニューから外れる一因になると考えられます。

さらに、味が変わったように感じる大きな要因として、アラビアータのソースの調整も挙げられるのです。
以前より酸味が弱まったと感じる方もいる一方、「辛味成分が少しマイルドになった」という感想を抱く人もいました。
ソースの味バランスが微妙に変われば、「なんか前と違う」「ちょっともの足りない」といった意見が出やすいもの。
そうした不満の声が累積して、結果的に売り上げに響いてしまったのではないでしょうか。
終了理由3:作業効率を上げるため

サイゼリヤの厨房はオペレーションの効率化を徹底しているといわれますよね。
仕込みから盛り付けまで段取りよく進めるには、メニューの数や使用するパスタの種類を絞ったほうが時間と手間を削減しやすいのです。
リクエストに応じてスパゲッティにも変更可能だと知られていますが、その分だけ追加の下準備が増えますよね。
そうなると、需要が高くても作業工程が大きいメニューは、一時的に終了の候補に挙がりがち。
多くのファミレスが作業効率と人気メニューのバランスを見定める中で、アラビアータが削られてしまうのも無理はなかったのだと思われます。
サイゼリヤのアラビアータが変わった?終了・復活を繰り返している!
メニューからひっそり消えたかと思えば、数か月後に「復活しました」という情報がSNSを中心に広まったのがサイゼリヤのアラビアータ。
ここからは、その実態を見ていきます。
過去の動向

サイゼリヤのアラビアータは、2021年頃から「一時的に消えたと思ったらまた復活した」という動きが顕著だったようです。
2023年や2024年にかけても、販売が終了したとされる時期が断続的に話題に。
2021年はアラビアータがスパゲッティタイプだったのですが、後にペンネ型が登場しました。
2021年7月
- 「アラビアータ」がメニューから消えたことが確認されています。この時点で、使用されていたパスタ「エリコイダーリ」の供給が停止していたことが理由の一つとされています。
※エリコイダーリは細いちくわみたいなパスタです。
2021年12月
- 「ペンネアラビアータ」として約5ヶ月ぶりに復活。※まだ全粒粉タイプではない
2025年1月後半
- 再び「ペンネアラビアータ」が販売終了。
2025年2月13日
- グランドメニュー改定に伴い、「ペンネアラビアータ」が復活。※全粒粉タイプへ
今後もメニュー改定のタイミングで、再度アラビアータが変わる可能性がありそうです。
サイゼリヤのアラビアータが向いている人

実際のところ、アラビアータは辛みを軸とするトマトソースのパスタなので、「辛いのが苦手」という人にはあまり向かないかもしれませんね。
ですが、適度なピリ辛加減を求める方や、トマトの酸味とニンニクの風味がマッチした味わいを好む方には非常に魅力的なメニューだと思われます。
全粒粉ペンネを使用する形態は食感や栄養面に注目している人には受け入れられやすいのです。
香ばしさを楽しめるメリットがある一方、歯応えが強めだったりボソボソ感じる部分が苦手な人も少なくないですよね。
上記に当てはまる方は、アラビアータを堪能しやすいと言えそうです。
気になる方はぜひサイゼリアに足を運んで注文してみてください。