2025年4月に高田馬場でオープンし、開店初日に140名もの行列ができたという話題のラーメン店「札幌 六坊」。
看板メニュー「札幌ブラック」の漆黒スープがSNSでバズり、わずか1年で東京のラーメン好きの間で名前が知れ渡ったお店です。
そんな人気店がまさかの閉店を発表し、ファンの間で驚きが広がっています。
この記事では、札幌六坊がなぜ閉店するのか、その理由や跡地がどうなるのか、過去の系列店の動き、口コミまでを一次情報をもとに調査・紹介していきます。
札幌六坊の閉店なぜ?跡地や撤退理由について

まずは、札幌六坊がオープンしてから閉店発表に至るまでの流れを時系列で整理してみました。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 2002年4月21日 | 系列の本店「渡なべ」が高田馬場に創業 |
| 2025年4月24日 | 「札幌 六坊」が高田馬場(早稲田通り沿い、合作社の跡地)にオープン |
| オープン初日 | 行列140名との情報も出るほどの大盛況 |
| 2025年〜2026年 | 札幌ブラックがSNSで話題に。食べログ評価3.6〜3.7台をキープ |
| 2026年6月中旬 | 代表の渡辺樹庵さんがYouTubeとXで閉店を発表(閉店時期は当時未定) |
渡なべスタイル代表でラーメンコンサルタントの渡辺樹庵さんが、自身のYouTubeチャンネルとX(旧Twitter)で「札幌 六坊」閉店のお知らせを公表しました。
2025年4月24日にオープンしたばかりなので、約1年での閉店ということになります。
これだけ人気だったお店がなぜ閉まるのか、次のようなものが理由として考えられます。
個人的には、開店から1年で行列が落ち着いてきたタイミングでの発表というのが、なんとも考えさせられるなと感じました。
閉店理由1:炒め調理で出る大量の油煙が店内環境を悪化させたため

札幌六坊の閉店理由として最も多く語られているのが「油煙(ゆえん)問題」です。
SNS上では、閉店理由について油煙がヤバすぎたという理由なのか、確かに札幌味噌ラーメンは一杯ごとに中華鍋を振って作るから、という指摘が広く共有されています。
ここがポイントなのですが、札幌ラーメンの作り方そのものに原因があります。
札幌六坊は札幌スタイル(中華鍋で野菜を炒めてそこにスープを入れて仕上げる作り方)を採用していました。
つまり、一杯出すたびに中華鍋でガッと野菜を炒めるんですね。
実際にお店を訪れた人も、鉄鍋で炒められるもやしやたまねぎ、スープの香りが店内に充満し、と書いていて、香りが充満するということは油の煙もそれだけ立ちこめていたということです。

この油煙が積み重なると、店内の壁や券売機がベタベタになってしまいます。
下の表で、なぜ普通のラーメン店より油煙が出やすいのかを整理しました。
| 項目 | 一般的なラーメン店 | 札幌六坊(札幌スタイル) |
|---|---|---|
| 調理方法 | スープと麺を合わせるのが中心 | 一杯ごとに中華鍋で野菜を炒める |
| 油煙の発生量 | 比較的少ない | 炒め工程で多く発生 |
| 店内への影響 | 限定的 | 壁・機器がベタつきやすい |
| 換気設備への負担 | 標準 | より強力な設備が必要 |
油を高温で熱して炒めると、目に見えにくい油の微粒子が空気中に飛び散ります。
これが冷えて店内のあちこちに付着するわけです。
10席ほどの小さなお店だと、この影響がより出やすかったと考えられます。
個人的には、「美味しさのための調理法」が「お店を維持するうえでの負担」になってしまうって、料理の世界の難しさだなあとしみじみ思いました。
閉店理由2:券売機など設備の不調が運営の負担になったため

油煙とセットで語られているのが、設備面のトラブルです。
SNSでの情報によると、閉店理由には券売機の調子が悪くなるといった設備トラブルも含まれていたとされています。
これは理由1の油煙とも深くつながっています。
札幌六坊の券売機は、最新寺岡精巧製タッチパネル式で、現金使用不可、キャッシュレスオンリーという最新型のものでした。
タッチパネル式の機械は精密なので、油煙のような汚れや湿気に弱い面があります。

炒め調理で立ちこめた油の微粒子がタッチパネルや内部にじわじわ付着すれば、反応が悪くなったり故障の原因になったりするのも想像できます。
| 設備 | 特徴 | 油煙による影響(推測含む) |
|---|---|---|
| タッチパネル式券売機 | 最新型・キャッシュレス専用 | パネルや内部に油が付着し不調 |
| 換気・ダクト設備 | 炒め調理に対応が必要 | フィルターの目詰まり・清掃負担増 |
| 店内の壁・カウンター | 白木基調の内装 | ベタつき・汚れの蓄積 |
キャッシュレス専用にしていたからこそ、券売機が止まると会計手段がまるごと使えなくなるという弱点もありました。
現金が使えれば券売機トラブル時も最低限お店を回せますが、専用機が不調になると営業そのものに支障が出ます。
最新設備を入れた店ほど、その不調が痛手になるという皮肉な状況だったのかもしれません。
個人的には、最先端の設備を導入したお店がその設備に足を引っ張られるって、ちょっと切ないなと感じてしまいました。
跡地はどうなるの?

気になる跡地ですが、現時点では具体的な後継テナントや業態の情報は公表されていません。
閉店時期そのものについても、発表の時点では閉店のお知らせとして告知された段階で、はっきりした閉店日や跡地の使い道は明らかになっていない状況です。
ただ、ヒントになりそうな事実があります。
札幌六坊が入っていた場所は、合作社の跡地で、渡なべ本店から徒歩約2分という立地でした。
本店「渡なべ」のすぐ近くという好立地なので、渡なべスタイルが別の業態として活用する可能性は十分あると考えられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都新宿区高田馬場1-4-18 |
| 立地の特徴 | 早稲田通り沿い、渡なべ本店から徒歩約2分 |
| 以前のテナント | 「合作社」(札幌六坊オープン前) |
過去に系列の「極み麺」が監修店を入れ替えながら業態を変えてきた実績を踏まえると、同じ場所で看板を変えて再出発するパターンも考えられます。
個人的には、これだけの好立地なので、また渡なべスタイルらしい面白いお店が入ってくれたらいいなと期待しています。
閉店ラッシュなの?過去に閉店した店舗例

「系列店が次々閉店しているのでは?」と心配する声もありますが、調べてみると渡なべスタイルは長く続いているお店も多く、閉店ラッシュという状況ではなさそうです。
過去に閉店・撤退や運営終了した系列・関連店を整理しました。
- 2022年3月24日:池袋「極み麺」の運営を渡なべスタイルが担当開始(のちに閉店)
- 2025年4月24日:「札幌 六坊」高田馬場にオープン → 2026年6月に閉店発表
一方で、現在も続いている主力店を見ると、本店「渡なべ」(2002年創業)、「神保町 可以」(2010年オープン)、池袋「六坊担担面」(2017年オープン)と、長寿店が並びます。
「六坊担担面」は2026年時点でも渡なべスタイルが運営する汁無し担々麺の専門店として元気に営業中です。

| 店舗名 | オープン | 現状 |
|---|---|---|
| 渡なべ(本店) | 2002年4月21日 | 営業中 |
| 神保町 可以 | 2010年3月2日 | 営業中 |
| 六坊担担面(池袋) | 2017年9月13日 | 営業中 |
| 極み麺(池袋) | 2022年3月運営開始 | 閉店 |
| 札幌 六坊 | 2025年4月24日 | 閉店 |
こうして見ると、「閉店ラッシュ」というより、調理負担の大きい業態が結果的に短命になりやすかった、という見方のほうが実態に近そうです。
個人的には、20年以上続く本店があるからこそ、新業態に挑戦できているんだなと感じました。
札幌六坊に対する口コミを徹底調査

札幌六坊の口コミを調べると、味への評価は総じて高めです。
食べログでは食べログ評価3.67前後を維持していて、ラーメン店としてはかなり良いスコアです。
口コミの傾向をざっくり分けると、ポジティブな声が約8割、味の濃さや油の多さを指摘する声が約2割といった印象でした。
代表的な口コミを集めました。
- ブラックペッパーのパンチとコクと旨味ある黒醤油のスープが後を引きます。炒めた野菜もたっぷり入っていて(高評価)
- スープは漆黒、塩味強めだが甘味もあり病みつきになる味わいでメチャ美味い(高評価)
- 色も含めてインパクト抜群のラーメンで、塩っぱいけど旨いラーメン(高評価だが塩味を指摘)
- 熱々過ぎて一口目で軽く口内火傷しそう、後半は油と塩が気になるという声(注意点)
| 口コミの傾向 | おおよその割合 | 代表的な声 |
|---|---|---|
| ポジティブ(味・インパクト) | 約8割 | 「病みつき」「メチャ美味い」 |
| 注意点(塩味・油の多さ) | 約2割 | 「塩っぱい」「後半は油が気になる」 |
面白いのは、お客さんが「油が多い」と感じていたこと自体が、閉店理由の油煙問題と地続きだという点です。
お客さんの口に届くおいしさの裏側で、お店側も油と格闘していたわけですね。

個人的には、ここまで味が評価されていたお店が閉まるのは、本当にもったいないと思いました。
Q&A
- 札幌六坊はいつ閉店するの?
代表の渡辺樹庵さんが2026年6月中旬にYouTubeとXで閉店を発表しましたが、発表の時点では具体的な閉店日は明らかにされていませんでした。
行くなら早めに公式SNSをチェックするのがおすすめです。- 「札幌ブラック」って、富山ブラックとどう違うの?
見た目はどちらも漆黒のスープですが、別物です。
札幌ブラックは札幌スタイル(中華鍋で野菜を炒めてそこにスープを入れて仕上げる作り方)で作る富山ブラックインスパイアのラーメンで、炒めた野菜が入るのが特徴です。
渡辺樹庵さんが札幌すすきのの人気店「いそのかづお」で食べた一杯に衝撃を受けて作ったメニューがベースになっています。- 系列の「渡なべ」や「六坊担担面」も閉店するの?
いいえ、その心配はなさそうです。
本店「渡なべ」は2002年創業で営業を続けており、池袋「六坊担担面」も2026年時点で渡なべスタイルが運営する汁無し担々麺の専門店として営業中です。
今回の閉店は札幌六坊という業態特有の事情によるものと考えられます。
